恋愛小説 講談社作品一覧

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  • 汝、星のごとく
    4.7
    1巻1,705円 (税込)
    ☆2023年本屋大賞受賞作☆ 【第168回直木賞候補作】 【第44回吉川英治文学新人賞候補作】 【2022王様のブランチBOOK大賞】 【キノベス!2023 第1位】 【第10回高校生直木賞候補作】 【ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2022 第3位】 【今月の絶対はずさない! プラチナ本 選出(「ダ・ヴィンチ」12月号)】 【第2回 本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞 ノミネート】 【未来屋小説大賞 第2位】 【ミヤボン2022 大賞受賞】 【Apple Books 2022年 今年のベストブック(フィクション部門)】 などなど、賞&ノミネート&ランクイン多数! その愛は、あまりにも切ない。 正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。 本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。 ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。 風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。 ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。 生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。 ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。
  • おいしいごはんが食べられますように
    3.8
    1巻1,463円 (税込)
    第167回芥川賞受賞作。 「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」 心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。 職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。 ままならない人間関係を、食べものを通して描く傑作。
  • 小説現代 2024年 5・6月合併号(ライト版)
    NEW
    -
    499~1,018円 (税込)
    画面の小さいデバイスでも読みやすい“リフロー型”雑誌です。 <特集> 宮田愛萌 春、出逢い 存続危機の文芸部。部長の吉徳紅乃は、短歌甲子園出場に向けて部員集めに奔走していた。短歌を取り巻く数々の出逢い。三十一文字に思いをかけた、新たな青春小説が開幕 宮田愛萌 ロングインタビュー        ねてもさめても本のなか 創作をめぐる旅 vol.2  対談 三浦 香 ×宮田愛萌 <長編企画> 『マザー』書評 マライ・メントライン 吉田伸子 第18回小説現代長編新人賞受賞者 桜井真城 インタビュー 『雪渡の黒つぐみ』書評 縄田一男 末國善己 <特別企画> 能登半島大地震 応援企画「あえのがたり」特別鼎談 加藤シゲアキ×小川哲×今村翔吾 いつか立ち上がる日のために、今できること。最注目作家たちによる小説企画、始動。 <発表> 吉川英治四賞発表 第58回吉川英治文学賞 黒川博行 第9回吉川英治文庫賞 阿部智里 第45回吉川英治文学新人賞 藤岡陽子 第58回吉川英治文化賞 <シリーズ> 海堂 尊 プラチナハーケン1980 第2部 砂原浩太朗 江戸紫 君嶋彼方 真白のまぼろし 青波杏 無窮花の咲く街で(2) <読み切り> 森バジル 透けてますけど? 成田名璃子 腐海の底からこんにちは <コラム> 〆切めし 村木嵐 武田砂鉄 もう忘れてませんか? <漫画> 意志強ナツ子 るなしい <本> ミステリー 青戸しの 青春・恋愛小説 三宅香帆 時代小説 田口幹人 エッセイ・ノンフィクション 高橋ユキ 読書中毒日記 池澤春菜 今月の平台 第19回小説現代長編新人賞募集 第71回江戸川乱歩賞募集 執筆者紹介 <全編公開>『マザー』(乃南アサ)/『雪渡の黒つぐみ』(桜井真城)本編は、未収録です。 ※電子版では紙の雑誌と内容が一部異なる場合や、掲載されないページがあります。
  • 作家になりたい! 1 恋愛小説、書けるかな?
    5.0
    わたし、宮永未央の夢は、小説家になること!現役中学生作家デビューをめざして、いまお話を書いているんだけど、成績優秀な双子の弟と妹からダメ出しが……。さらには恋の妄想ポエムを書きとめたノートを、意地悪なクラスメイトに見られてしまい、とんだ騒動に!?作家を夢見る未央の、ドタバタ&胸キュンなストーリーがはじまります!
  • 寂聴 源氏物語
    3.0
    1巻2,816円 (税込)
    読みやすく美しい瀬戸内寂聴の現代語訳で甦る、史上最高の恋愛小説。350万部のベストセラー、寂聴訳「源氏物語」が一冊で読める!全五十四帖から再編集した入門書にして決定版。解説(高木和子)、あらすじ、主要人物紹介、主要人物系図付き。 私が源氏物語の現代語訳を手がけたのは、日本が世界に誇る最高の文化遺産であるこの千年前の傑作小説を、すべての人々に読んでもらい、日本人として生れた心の誇りを取りもどしてほしいと願ったからであった。光源氏という絶世のハンサムで、あらゆる才能を生れながらに恵まれた主人公が、次々起すラブアフェアは、二十一世紀の現代でも決して旧(ふる)くはない。どれほど文明が進んでも、人間の心というものは、千年前も今も、根本に於てはほとんど変らないし、人を愛する喜びと悩みもまた、千年をへだてても一向に変っていないからである。 ――瀬戸内寂聴
  • これは恋のはなし(1)
    完結
    4.0
    全11巻759円 (税込)
    「真一さんのことが好きなんだと思います…私」10歳の少女が好きになったのは31歳の小説家だった。――31歳の小説家・内海真一(うつみ・しんいち)はスランプ中。そんな彼の家に1匹の猫と10歳の少女・森本遥(もりもと・はるか)がやってくる。小説が書けなくなっていた真一に担当編集が提案したのは、遥をモデルにした恋愛小説だった……。少女は思った「そばにいたい」と。男は感じた「放っておけない」と。そう……これは恋のはなし。
  • 罪と罰
    完結
    4.4
    貧しさ故に、高利貸しの老婆を殺し、その金を盗む苦学生・ラスコーリニコフ。秀才の彼が編み出した天才理論は、彼を成功へと導くはずだった。ちょっとしたミスから彼を疑い、迫る予審判事。聖女・ソーニャとの出会い。そして、予想もできなかった自身の良心の呵責に苦しむ。哲学書であり、ミステリーであり、恋愛小説でもある長編小説。まんが化で超一級のエンターテイメントに仕上がりました。
  • 福猫小判夏まつり
    -
    1巻1,881円 (税込)
    小説を読む愉しみが、しみじみ味わえる名作。卓越した筆致。言葉が紡ぎだす小説という世界に、するりと入りこんでしまいます。表題作は、木山捷平賞、野間文芸新人賞受賞の著者にとって、数少ない恋愛小説。
  • スイートストロベリー・ユアマイン
    無料あり
    4.2
    クールな外見に反し、乙女メンタルで可愛いもの好きな文芸編集者・岡里梓、25歳DT。長いこと担当作家の槙直哉に片思い中。槙は顔も家柄も良い売れっ子恋愛小説家で、女の子大好きなノンケ27歳。梓がこの世界で一番大好きな人。まめまめしく奉仕して甘やかして、一番近くにいたのに、ある晩、長年の片思いが暴走し…!?天然無自覚な槙に、梓の熱烈な盲目的ピュアラブが止まらないっっ!!
  • 氷の仮面
    4.1
    「ずっと、好きでした」 泣いて、隠して、あきらめて。それでも女の子になりたかった――。 『罪の声』の著者がたどりついた「本当に人を愛する」ということ。感動の傑作長編。 ******* 「えっ、真壁君、ほんまにするの?」 「目つむれ」 「へっ? あかん、あかん」 後ずさった翔太郎の肩を真壁君が両手でがっしりとつかんだ。 「深呼吸しろ」  言われるがままに大きく息を吸って、長く吐いた。その間、お互い顔を見られなかった。(本文p111-112より) ******* 小学四年の春、同じクラスになった真壁君の顔を見たとき、翔太郎は恋のきらめきと痛みを知った。小さな希望すらも打ち砕かれる人生。仮面の下、ずっと女の子になりたかった――。終章、二十四年後の春に明かされる優しく美しい秘密とは。生きてゆくことの切なさに共感せずにはいられない感動の青春恋愛小説。
  • 私は女になりたい
    値引きあり
    4.0
    一人の男を好きになった。 自分にとって最後の恋になるだろう、という強い予感があった。 人として、女として、生きるために。 直木賞作家が描く「最後」の恋。本当の、恋愛小説。 「素直な感動に満たされた。窪さんがこんな小説を書くなんて」ーーー唯川恵「解説」より      赤澤奈美は四十七歳、美容皮膚科医。 夫と別れ、一人息子を育て、老母の面倒をみながら、仕事一筋に生きてきた。 ふとしたことから、元患者で十四歳年下の業平公平と嵐に遭ったかのように恋に落ちる。 頑なに一人で生きてみせようとしてきた奈美の世界が、色鮮やかに変わってゆく。 直木賞作家、渾身の恋愛小説。
  • 私小説
    3.5
    男に会うためだけに海を越える私のいじらしい性欲。南国ホーチミンのレストランで口説いたボーイと、酷寒の宵に出会ったソウルのホテルマン。高校時代の翌(あす)なき春から、痛ましい夏を経て終焉の春へ、20年にわたる恋愛遍歴。魂の放浪記はここから始まった。静かで熱く、どこまでも赤裸々に描いた自伝的恋愛小説。(講談社文庫)
  • 薄荷草の恋
    3.7
    遠距離恋愛のひかると田口は、なかなか一緒に過ごせない。ひかるがハードな仕事の合間を縫って、久々に4日間休みが取れたと思ったら、すれ違い。会いたさが不満になって、「仕事、やめっ言うんじゃ! 」「何よっ! 」と喧嘩になるが……。表題作はじめ、男女の本質と恋愛の妙を温かく描いた8篇の恋愛小説集。
  • スイートストロベリー・ユアマイン 分冊版(1)
    無料あり
    3.7
    全5巻0~132円 (税込)
    クールな外見に反し、乙女メンタルで可愛いもの好きな文芸編集者・岡里梓、25歳DT。長いこと担当作家の槙直哉に片思い。槙は顔も家柄も良い売れっ子恋愛小説家で、女の子大好きなノンケ27歳。この世界で一番大好きな人。まめまめしく奉仕して甘やかして、一番近くにいたのに、ある晩、長年の片思いが暴走!?天然無自覚な槙に、梓の熱烈な盲目的ピュアラブが止まらない!!
  • 愛の幻滅(上)
    4.0
    1~2巻660円 (税込)
    恋のホンモノを手に入れたあと、もう気の抜けたニセモノの恋では満足できない! 結婚のできない恋は本物ですか? ――眉子、28歳。妻子ある男・東野と、恋の真っ最中。勤務先で、同僚の稔からアプローチされるけれど、そんなのはまったく目に入らない。「夫婦やない男女の仲ほど、面白いもんはない」と東野は言う。わからない。夫婦というものになったことがありませんから! と拗ねつつも、大人の恋にはまっていく。傑作恋愛長篇。<上下巻> ◎「私の好きな田辺さんの恋愛小説のベスト3」(山田詠美)
  • 朝はひとりが一番いい
    -
    愛の名残りをいとおしむ女たちの多彩な朝。一人で生きていても、恋愛の似合う女がいる――「君は、いつでも一人で生きている女だよ」そんな女、いるはずないと、心では思う。でも、一人で起きる朝も悪くないと思えてきた……。芸能界に生きる女と、プロスポーツに力を注ぐ男との、ふとした出会い。あわただしく逢って別れる、現代の男女の恋愛を、乾いたさりげない優しさで描く、著者初の恋愛小説集。
  • 雨になりそうな風
    -
    パトロンと愛人との間で搖れる三十女の私。優しいパトロンを捨て、無頼の愛人へ走ろうとも考えたが、ふと知った男たちの弱さに失望する……。ある日、突然にはじまった激しい恋。そんな恋にも、いつしか涙を予感させる風がしのびよる。そのとき女は、ひとつの季節の終わりを知り、男はなおも見果てぬ夢を追いつづける。せつない恋、やるせない別離に傷つき生きる、都会の男女の人生模様を優しいまなざし、細やかな筆致で描いた、7編を収める恋愛小説集。男と女の愛の微妙さと厳しさを描く!
  • うず潮のひと
    -
    天草の海を背景に描く、若い未亡人の秘めた愛の物語! ――カメラマンの夫を亡くし故郷の港町へ帰り、美しい海の町の天草・牛深で、特産の海産物加工品を本物の味に創り上げようとがんばる、若き未亡人・千帆子。夫の面影に守られ、頑固な父親と名人肌の海女や慕って集まる若者たちに支えられて、ようやく彼女の努力が実を結ぼうとしたとき、年下の純情な青年が現れて愛を告白する。自然と恋愛を大らかに描いた力作。長編恋愛小説。
  • 海鳴りの街
    -
    30年近く「兄妹」として暮してきた義兄への愛が、日ましに深まっていく。苦しく重い試練に耐え、完璧な愛を求める稲子。義妹の愛に応え、この街に根を張ろうと決意する宏之。繁栄した過去の幻影が重くのしかかる運河の街・小樽を舞台に、「兄妹」から「他人」に昇華して、未来へはばたこうとする男女を描いた、本格恋愛小説。
  • 海に降る雪
    -
    二人の愛の巣は線路ぎわ、電車が通るたびゆれる小さな部屋。大都会・東京のすみっこで結ばれて、青春をいちずに生きる、塩子と裕一のかけがえのない時間。だが、心のボタンをいつ掛け違えたのか。彼女が変ったのでも、彼がそむいたのでもないけれど、あんなにはずんでいた塩子が貝になる。……信じることの困難な現代に、愛の神話を希求する青春恋愛小説。こんな恋がめばえたら、あなたならどう育てますか?
  • 海の見える街
    3.7
    あらゆる恋愛は、奇跡だ。2015年、最高の恋愛小説は、コレだ!海の見える市立図書館で司書として働く31歳の本田。十年も片想いだった相手に失恋した七月、一年契約の職員の春香がやってきた。本に興味もなく、周囲とぶつかる彼女に振り回される日々。けれど、海の色と季節の変化とともに彼の日常も変わり始める。注目作家が繊細な筆致で描く、大人のための恋愛小説。
  • 映画は恋の教科書
    3.0
    恋愛小説の名手が描く 俳優・女優たちのデッサン。映画は、ときに優しくロマンティックに、ときに生々しく、ときに手厳しく、恋の至福とテクニックを教えてくれる教科書(テキスト)。当代随一の恋愛小説の名手が、掌編小説の登場人物のようにあざやかに描き出す、俳優・女優たちの横顔。男の真実、女の魅力を語る、おとなのための恋愛レッスン。<『忘我のためいき』改題>
  • オライオン飛行
    -
    舞台は大戦前夜の1936年。九州帝国大学医学部附属病院で働く身寄りのない看護婦・久美子は、東京への冒険飛行中に墜落した仏人飛行士アンドレ・ジャピーの看護にあたることになった。言葉も通じない二人の間に、いつしか燃え上がる恋の炎。それは決して周囲に知られてはならない恋だった。そして謎めいたアンドレの背景を知るすべもなく、別れは訪れた…。時代は下り、久美子の姪の娘・あやめは、謎に包まれた当時のラブストーリーの真相をたどってフランスへ。著者最高傑作。大人のための恋愛小説!
  • 火口湖
    -
    甲州に葡萄園と葡萄酒工場をもつ千倉家には、二人の美しい娘がいた。東京の直売所、千倉洋酒店を切り盛りしている姉の一枝と、近郷の雑貨屋に嫁いだ妹のしげ実である。一枝は薬剤師の西竜一と愛し合っていたが、勝気な彼女と消極的な西との間は、一向に進まない。詐欺事件の後始末に大阪へ出向いた一枝は、叔父の自動車販売会社に働く妻子持ちのセールスマン、染谷の行動的な性格に魅かれていく。一方、封建的な婚家を逃げ出したしげ実は、姉の店で暮らすうち西と知り合い……。 あかね色の夕映えに輝く葡萄園、そこに育った姉妹の人生行路を描き感動をよぶ長篇恋愛小説。
  • 花塵
    -
    洋画壇のなかで、男たちをカンバスにして、自分の人生を描き続けた女がいた。いつも新しい玩具を欲しがる童女のように、次々と男をとりかえ、奔放な暮らしを続けた。世間からは「魔性」と呼ばれる生命の破壊力で、男たちすべてに破滅を与え、その破滅こそが愛の証しと考え、激しく生きた女が遺した、1枚の絵。破滅こそ愛の証し。魔性の愛を描く、長篇恋愛小説。
  • 片翼だけの天使
    -
    「愛してるんよ。あんたはトクベチュな人よ」――40代半ばの独身中年作家が、ふと遊びに出かけたソープランドで出会った、天使のような明るい韓国人女性。作家は、彼女の舌足らずのしゃべり方や、全身で愛情を表現してためらうことのない一途な性格に魅せられていく。現代では稀有な「純愛」を描いて、熱い共感を呼ぶ大人のための「名昨」恋愛小説。ひたむきで純朴な女性とのめくるめく恋の熱い日々!
  • 完全犯罪の恋
    4.0
    「すごい小説を読んでしまった。 私はこの先も、何度も自分の血を辿るように この作品を読み返すと思う」              ――紗倉まな 「人は恋すると、罪を犯す。 運命でも必然でもなく、独りよがりの果てに。 その罪を明かさないのが、何よりの罰」              ーー中江有里 「私の顔、見覚えありませんか」 突然現れたのは、初めて恋仲になった女性の娘だった。 芥川賞を受賞し上京したものの、変わらず華やかさのない生活を送る四十男である「田中」。 編集者と待ち合わせていた新宿で、女子大生とおぼしき若い女性から声を掛けられる。 「教えてください。どうして母と別れたんですか」 下関の高校で、自分ほど読書をする人間はいないと思っていた。 その自意識をあっさり打ち破った才女・真木山緑に、田中は恋をした。 ドストエフスキー、川端康成、三島由紀夫……。 本の話を重ねながら進んでいく関係に夢中になった田中だったが……。 芥川賞受賞後ますます飛躍する田中慎弥が、過去と現在、下関と東京を往還しながら描く、初の恋愛小説。
  • 奇跡
    値引きあり
    3.7
    1巻836円 (税込)
    男は世界的な写真家、女は梨園の妻ーー 「真実を語ることは、これまでずっと封印してきました」 生前、桂一は博子に何度も言ったという。 「僕たちは出会ってしまったんだ」 出会ってしまったが、博子は梨園の妻で、母親だった。 「不倫」という言葉を寄せつけないほど正しく高潔な二人ーー。 これはまさしく「奇跡」なのである。 私は、博子から託された”奇跡の物語”をこれから綴っていこうと思う。 数々の恋愛小説を手掛けた林真理子が、一生に一度、描かずにはいられなかった特別な愛の物語。 38年ぶりの書き下ろし!
  • キャベツの新生活
    3.3
    出張から帰ってみると、思い出がたくさんつまった自分の部屋がきれいさっぱり消えていた。そんな衝撃的な経験をした青年は、戸惑いながらも0(ゼロ)からの新しい生活をスタートする。恋人との別れ、コンビニで出会った女の子との同棲を経験し……。愛し方を忘れた恋人たちが織りなす、ちょっとせつない恋愛小説。
  • 今日も君は、約束の旅に出る
    3.8
    何度だって、飛んで行くよ。笑わないで聞いて欲しい。これは、“絶対に約束を破れない”体質になった男の、一生に一度の恋の話だ。全てを賭けて臨んだオーディションに落ち、女優になる夢を諦めようとする国木アオ。自室で失意に暮れる中、突如地震が発生、目の前に一人の男――幼馴染の森久太郎が現れた。聞けば久太郎は、約束を果たす時が来ると、その場に瞬間移動する体質になってしまったと言う! 極上の感動を約束する傑作恋愛小説。
  • 均ちゃんの失踪
    3.8
    ふらりと旅に出たまま帰らない内田均の家に泥棒が入り、この家に出入りしていた元妻の高校美術教師と重役秘書と雑誌編集者という年代の違う女たちが警察で鉢合わせ。均ちゃんへのそれぞれの思いを胸に、ひょんなことから三人そろって箱根の高級温泉旅館に行くことになり……。切なくも軽やかな恋愛小説。
  • 恋人たち LOVERS
    3.5
    「女と男」の様々な生き方。いまを生きる素敵な女性のおしゃれな恋の結末。自分の考えで生きる13人の心模様を描いた傑作! ーーやっぱり実物を見ないと、だめなときってあるんだ……。心の中で描いたラブレターだけでは納得がいかないのが、女心。でも、それがわからないのが男心。そんな「女と男」の微妙でおかしな関係を、13編の恋愛小説に。いまを生きる女性たちの心模様を軽快なテンポで巧みに描いた、落合恵子ワールドへようこそ!
  • 恋人よ
    -
    こんなにも好きなのに、なぜ分かりあえないの。忘れられない愛がある――裕福な愛人生活を捨て、質素な一人暮らしを始めた沙江子。ゲイボーイとの奇妙な交流の果てに訪れる新たな転機とは(「ありふれた夜に」)。年下男との別れ話がこじれ、男の友人に襲われた啓子(「水にゆらめく」)。すれちがい、引かれあい、そして反発する恋人たちの4つの心模様。せつなさ溢れる、大人の恋愛小説集。
  • この男子、シェアハウスで小説書いてます。(1)
    完結
    4.0
    ミステリ執筆一筋の作家・銀山町(かなやままち)(32歳)は作家として飛躍するため、担当編集者の刎上貢(はねじょうみつぎ)に新ジャンル「恋愛小説」に挑戦することを命じられる。年齢=彼女いない歴の町が小説を書くために刎上が用意した舞台は、男前な婚活独女・プレイボーイ声優・本好き毒舌女子高生という個性強烈な3人のルームメイトとのシェアハウス生活!小説家として一皮剥けるために、シェアハウスで恋愛を学ぼう!
  • これが両手に花ですか?(1)
    完結
    4.1
    全3巻759円 (税込)
    全くヒットがだせずに悩む崖っぷち作家の日毬。日毬の元にひょんなことから転がり込んだ謎の美少年帆喬。そして「恋愛小説をかいてほしい」と持ち掛ける新しい担当編集の久我。久我が偶然隣に越してきた事がきっかけで、3人で”恋”をすることに―――!? 恋愛未経験作家×内面超シャイ担当編集×口より先に手が出てしまう(?)天然年下男子の、不器用で刺激的な毎日が始ります…!
  • これが両手に花ですか?分冊版(1)
    完結
    3.6
    全11巻198円 (税込)
    全くヒットがだせずに悩む崖っぷち作家の日毬。日毬の元にひょんなことから転がり込んだ謎の美少年帆喬。そして「恋愛小説をかいてほしい」と持ち掛ける新しい担当編集の久我。久我が偶然隣に越してきた事がきっかけで、なぜか3人で”恋”をすることに―――!? 恋愛未経験作家×内面超シャイ担当編集×口より先に手が出てしまう(?)天然年下男子の、不器用で刺激的な毎日が始ります…!(第1話「初恋体験どうですか?」を収録)
  • ごく普通の恋愛小説
    -
    1巻275円 (税込)
    ふと地元の銭湯に行ったことから始まる偶然の連鎖。あれよあれよと一つの恋愛物語へと転がっていきます。 翻訳家の橋本哲郎が、ふと地元の銭湯に子供の頃以来行っていないことに気がついて、行ってみることにしたことから始まる偶然の連鎖は、あれよあれよと一つの恋愛物語へと転がっていきます。そこで描かれるストーリー自体は、タイトル通り「ごく普通の」恋愛物語かもしれません。しかし、その急な坂道を転がり落ちるようなスピード感と、無駄のない構成の中で語られる過去のエピソードの説得力は、凡百のラブストーリーとひと括りにできるものではありません。世田谷の片隅で長い時間かけて用意されていた恋愛の種が実を結ぶ瞬間を捉えた小説です。 底本:『ジャックはここで飲んでいる』2016年、文藝春秋 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)、『窓の外を見てください』(講談社)などがある。
  • さびしい恋人
    -
    関東平野の片隅の、とある山麓の町。そこには夢もチャンスもなかった。でも、東京にはそれがあると思った……。都会の喧騒のさなかに、ひっそりと花開いては消えていく、さまざまな愛のドラマ。都会の女性へのあこがれ。スポーツ小説の俊英・海老沢泰久が、誰もが味わう青春の喜びと痛みを鮮やかに定着した珠玉の13編。新感覚恋愛小説集。
  • さよなら、結婚 私の新しい家族たちへ
    -
    洋子の叔母・みどりは自由に、奔放に生きる女神のような女。洋子は、叔母のように生き切れず、結婚を選んだ。しかし、その結婚が破れた時、洋子が戻ってきたのは、みどりとその仲間たちが棲む花園だった。既成の恋愛関係、男女関係という概念とは、無縁に生きようとする男女の喜び、悲しみを描く恋愛小説。<『楽園づくり』改題作品>
  • 残紅
    -
    その日まで恋はれてあるを知らざりし死のきはにのみ抱きける人……。幾たびも恋のほむらに身を焦がし、本能のままに悔いなき女の倖せを追い求めた歌人・麻緒の、哀しく、美しく、奔放な生涯。大正期の名女流歌人・原阿佐緒をモデルに、「愛の作家」が華麗な筆致でこまやかに描く、長編恋愛小説の名品。
  • 下町の空
    -
    愛の波紋のさまざまを鮮やかに描く、恋愛小説集。芸大で邦楽に打込む陽子は、東京・築地川育ちの下町っ子である。先輩の新進演奏家との恋の行方を、青果仲買店「吉長」の暖簾に生きた祖父や、移りゆく町と人情への哀惜をこめて描いた表題作のほか、「舞台のあと」「青春の傷」「松の木の家」など、珠玉作9編を収録する。
  • 朱よりも赤く
    -
    長野・小諸の高原をスピードにのって走る車では、都会のおしゃれな5人の男女の若者が大騒ぎしている……。それぞれの青春と恋愛を明るく描いた、恋愛小説の傑作長編。
  • 小説現代 2021年 4月号(ライト版)
    -
    499円 (税込)
    ―特別企画― 連続ドラマ「ネメシス」4月11日放送開始! ・櫻井 翔 撮り下ろしグラビア&インタビュー 「演じることと、創ること」 ドラマ第一話の脚本協力として書き下ろした小説を特別掲載! ・今村昌弘「天才探偵、現る!」 探偵事務所ネメシス。そこには、天才的な助手と探偵がいた。 ・プロデューサー北島直明が語る「ネメシス」驚きの仕掛け    日テレ×講談社が放つ「新時代の探偵物語」、制作現場の秘密に迫る! ・「我が産声を聞きに」書評 角田光代   <グラビア> ・速報! 吉川英治賞発表! 吉川英治文学新人賞は武田綾乃&加藤シゲアキW受賞! <シリーズ「旅」> ・石川宗生「シャカシャカ」 唐突に地表があちこちシャッフルされるようになった世界。 ぼくたち姉弟の、生き残りをかけた旅が始まる。 <読み切り&対談> ・大木亜希子「風俗嬢A」   女優を目指す三十一歳。同業の彼氏とも崩壊の危機にある。 そんな崖っぷちの彼女に与えられた役は、名もなき風俗嬢。 ・大木亜希子×有村藍里「30歳女性、覚醒する瞬間」 人生、30を超えてからが本番だ!? これまでの成果やしがらみと向き合いながら生きていく方法。 <ルポルタージュ> ・高野秀行「移民の宴 ミャンマー反クーデター編」 軍のクーデターに怒るミャンマーの民衆たち。 東京のミャンマー料理屋に、その生の声を緊急取材! <シリーズ> ・長浦 京「NOC 緋色の追憶」 沖野修也、“元”警察官、十九歳。組織を離れた「先輩」との再会のときが近づいていた。 ・森沢明夫「さよならドグマ 書店員・白川心美の章」  書店用配布見本を読んで感動した心美は、その小説の著者の来店を心待ちにしていた……。 <エッセイ> ・酒井順子「人はなぜエッセイを書くのか ~日本エッセイ小史~」 ・後藤拓実(四千頭身)「これこそが後藤」 ・岸田奈美「飽きっぽいから、愛っぽい」 ・藤谷 治「小説から聴こえる音楽」 ・新井見枝香「きれいな言葉より素直な叫び」 <コラム> ・〆切めし 砥上裕將  ・武田砂鉄「もう忘れてませんか?」 <漫画> ・益田ミリ「ランチの時間」 ・ジェントルメン中村「ようこそ! アマゾネス☆ポケット編集部へ―NOW―」 ・意志強ナツ子「るなしい」 <本> ・書評現代 ミステリー 若林 踏    青春・恋愛小説 吉田大助  時代小説 柳亭小痴楽  エッセイ・ノンフィクション 内藤麻里子 ・読書中毒日記 東山彰良 ・今月の平台   *ライト版には、白石一文「我が産声を聞きに」は収録されておりません。 ※電子版では紙の雑誌と内容が一部異なる場合や、掲載されないページがあります。
  • 白い屋根の家
    3.5
    その屋根の色は私の心の色……。喜久子、33歳、独身、持ち家あり。淋しさに埋まる闇に愛が溶け出す――その色は、すべてを覆い尽くしてくれる。心の奥に秘めたせつなさもすべて……。33歳の独身OL・喜久子が持った家は、札幌の澄んだ空に映える白い屋根の一軒家。ひとりで暮らす彼女をめぐり、3編の愛のドラマが展開する。恋愛の歩幅(スタンス)を手探りするうちに現れる、彼女の本当の想い……。珠玉の連作恋愛小説。
  • ジェントルマン
    3.9
    眉目秀麗、文武両道にして完璧な優しさを持つ青年、漱太郎。しかしある嵐の日、同級生の夢生はその悪魔のような本性を垣間見る――。天性のエゴイストの善悪も弁えぬ振る舞いに魅入られた夢生は、漱太郎の罪を知るただ一人の存在として、彼を愛し守り抜くと誓う。切なくも残酷な究極のピカレスク恋愛小説。
  • ジェームス山の李蘭
    4.0
    運命的な愛の輝き、男の真心と行動の美学を描いた、著者渾身の処女長編。敗戦後の横浜を舞台に、放蕩とスタッド・ポーカーの勝負に明け暮れた無頼の青春。神戸に移り、脱走米軍将校と組んで始めた酒場での日々。謎を秘めた中国美女・李蘭との出会いに至る、異色の恋愛小説。全女性に捧げる恋文として書かれたデビュー作。
  • 樹下の想い
    4.2
    秘めたる激情、大人の恋愛小説。花材職人と華道家元令嬢が20余年、思いやり求めあった究極の恋。恋の至極は「忍ぶ恋」――華道家元の娘・絹子を秘かに愛する、花材職人の平賀誠吉。想いは通じても、家元令嬢と出入りの職人という境遇の違いに阻まれ、結ばれぬまま別々の人生を歩むことに。躊躇(ためら)い、思いやり、じっと泡立つ激情を、永く胸に閉じ込めてきた男と女。心に刻みつけるような忍ぶ恋。あまりに切ない、大人の恋愛小説。
  • 10分で名著
    3.7
    最強の水先案内人がプロに「読みどころ」を聞いてみた――。 『神曲』『源氏物語』『わが闘争』『資本論』……、名著を読まなくても楽しめる、虫のよいガイド本、誕生! 好きな女性とはセックスできず、添い寝しかできない男の悲哀――『源氏物語』 莫大な印税収入でヒトラーは自信をつけた――『わが闘争』 手に取ってみたけれど、挫折した……、でもあきらめるのはまだ早い! 聞き手=古市憲寿+構成=斎藤哲也の名コンビが贈る名著ショートカット。 『神曲』――都市市民が生まれて、煉獄が生まれた 原基晶 『源氏物語』――「宇治十帖」の不器用で流されやすい登場人物たち 大塚ひかり 『失われた時を求めて』――宝探しのように自分の読みたいところを探す 高遠弘美 「相対性理論」――時間も空間も一つではない 竹内薫 『社会契約論』――「明日からこの国を、この世界をどうしよう」と考えるヒント 東浩紀 『ツァラトゥストラ』――「神は死んだ」など好きなパワーワードを探してみる 竹田青嗣 『わが闘争』――大衆を小馬鹿にした第6章「戦時宣伝」 佐藤卓己 『ペスト』――「自分事」となると、一気に読みやすくなる 佐々木匠 『古事記』――縄文系と弥生系の世界観が混在していた 三浦佑之 『風と共に去りぬ』――単なる恋愛小説ではない 鴻巣友季子 『国富論』――啓蒙の時代にお金儲けは肯定された 野原慎司 『資本論』――「新しい世界」の秘密を明らかにしようとした 的場昭弘
  • 好き好き大好き超愛してる。
    値引きあり
    4.1
    愛は祈りだ。僕は祈る。僕の好きな人たちに皆そろって幸せになってほしい。それぞれの願いを叶えてほしい。温かい場所で、あるいは涼しい場所で、とにかく心地よい場所で、それぞれの好きな人たちに囲まれて楽しく暮らしてほしい。最大の幸福が空から皆に降り注ぐといい。「恋愛」と「小説」をめぐる恋愛小説。2009大学読書人大賞受賞。(講談社文庫)
  • 染められた感情
    -
    熱海の温泉旅館に勤める聖子を自活させようとする勝又の愛と、勝又にすがる聖子の愛。相克を繰り返す愛、巨匠円熟の筆。傑作恋愛小説。
  • ダレカガナカニイル…
    3.6
    おまえは誰だ? 僕から出て行け! 警備員の西岡は、新興宗教団体を過激な反対運動から護る仕事に就いた。だが着任当夜、監視カメラの目の前で道場が出火、教祖が死を遂げる。それ以来、彼の頭で他人の声がしはじめた。《あなたはだれ?》と訴える声。その正体は何なのか――? 井上夢人としてのデビュー作にして、ミステリー、SF、恋愛小説、すべてを融合した奇跡的傑作!(初版:1992年1月20日新潮社刊/講談社文庫)
  • 誰かが呼んでいる
    5.0
    仲のいい二人の若い女性が、赤い糸で結ばれていたそれぞれの伴侶、つまり赤い糸で結ばれている「誰か」を見つけるまでを描いた、傑作恋愛小説。
  • 蝶花嬉遊図
    3.6
    売れっ子脚本家という立場を捨て、おしゃれを捨て、50代の妻子ある男、レオとの恋愛を選んだ33歳のモリ。ただレオがいて、楽しくおしゃべりして、美味しくご飯を食べる。3年続いているそんな生活が「幸福の極限」だった。幸せの絶頂は、永遠に続くのか。人生の本質を教えてくれる、恋愛小説。
  • 東京DOLL
    3.5
    マスター・オブ・ゲーム=MGと呼ばれる天才ゲームソフト制作者・相良は、新作のモデルに翼のタトゥを背負った少女・ヨリを選ぶ。映像モデルとして完璧な「人形」ぶりを発揮するヨリに、MGの孤独は癒されていく。だが、彼女には愛する男の不幸が見えるという異能があった。東京の今を描いた長編恋愛小説。
  • どんぐりのリボン
    4.0
    主人公の五月が友人の結婚式で出会った栗原健太は、「女は結婚したら、家庭に入るべきや」などというド古臭い考えの男で、お互いに友人代表のスピーチの時から言い合いになる。しかし、喧嘩のできる仲というのはなかなか面白い――。そんな素直な気持ちになってきたとき、ある悲しい出来事が起きる。自分にとって大切なものをふり返ることの出来る恋愛小説。
  • 中山可穂コレクション 1 長編小説『感情教育』『マラケシュ心中』
    5.0
    1~2巻1,870~1,980円 (税込)
    <「全身全霊で恋をして、その体験を小説という形に昇華して綴る」という経験は、おそらく一人の小説家の人生のなかで一度しか達成できないことではないかと思う。なぜならそれほどの恋とは一生に一度しか経験できないものであり、それを書くに足る力を備え、肉体も精神も澄み切って野心に溢れ、まだ何者にもなっていない、何の評価も得ていない若いときにしかできないことだと思うからだ。(本書まえがきより)>長らく絶版状態だった、中山可穂の代表作とも言える恋愛小説の傑作長編2本が待望の電子化。ファン垂涎の電子オリジナルコレクション第1弾。本書は以下の作品を収録しています。/『感情教育』……産院に捨てられ、母を知らない那智。理不尽な大人達に振り回されて育った理緒。それぞれ懸命に少女期を生き延び、大人になった二人。那智は恋多き女になり、やがて結婚し母になった。理緒は同性愛者として自立した道を歩んでいた。しかし、内に秘めた深い孤独は埋めることはできない。そんな二つの純粋な魂が出会い、不器用にお互いを求めた時に、人生のすべてを賭けた運命の愛が燃え上がる。2000年講談社刊。/『マラケシュ心中』……「恋がいつか必ず終わるものなら、わたしたちは恋人同士になるのはやめましょう。何も契らず、何も約束せず、からだに触れ合わず、それゆえに嫉妬もない、いかなるときも自由で、平明で、対等な関係のまま、いつまでも離れずに、この世で最も美しい友になりましょう」(本文より)あえて男名前を使う、女性歌人の緒川絢彦が短歌結社の歌会で出会ったのは、師と仰ぐ大歌人の若く美しい新妻だった。近づいてはいけない相手、恋をするにはあまりに危険な存在。しかし、募る思いは止めることができずに、やがて。逃避行の果てに恋人たちを待っていた運命とは……。2002年講談社刊。
  • なんのために生きるの
    -
    1巻275円 (税込)
    男性が女性の中に見る、自分を分かっている女性の明晰を描く 三十代後半の男性が二十代後半の女性に結婚しようというような話をしています。男は友人に頼まれて彼女に彼との結婚を勧め、それをキッパリ断られると、今度は自分との結婚はどうかと聞きます。彼女の答えは、その話し方同様にキッパリしていて、その歯切れの良さは心地よい程です。その後、彼女は恋人と会い、「そのために生きている」と思う瞬間を味わうのです。これは、好きな人と一緒にいる悦びについて、冷徹に分析するような、ちょっと捻った恋愛小説。男性が女性の中に見る自分を分かっている女性の明晰が描かれています。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)、『窓の外を見てください』(講談社)などがある。
  • 虹の交響
    -
    幼女の自分を日本に置いたまま、国際結婚で渡米し、謎の死を遂げた母。その死の周辺を知りたくて潤子は、アメリカ東海岸の港町を歩く。そして、彼女にとって義弟にあたるアメリカ人青年が、母の故郷・出雲に来ているとわかる……。人種のちがう日米ふたりの男との間で愛に揺れる、30代女性の姿を、精緻に描き上げた重厚な長編恋愛小説。
  • 性と日本人 日本人の歴史第1巻
    3.0
    日本人にとって性は人間の根源の力であり神聖なものであった。性の歴史には裸の日本人を理解する最上のヒントがある。面白さ抜群の画期的な日本史――古代日本人は、「性」を人間と自然の繁栄の根源の力としてとらえ、その神秘的で不思議な力に霊性を感じ、それを生活の根本とする意識をもっていた。そして、世界に冠たる恋愛小説『源氏物語』を生みだすほどの、性の先進国となった……。秀れた日本人の知的蓄積を該博な知識で綴った、画期的な部門別日本史。渾身のライフワ-ク。<全5巻>
  • 喉の奥なら傷ついてもばれない
    3.6
    1巻1,672円 (税込)
    どこにでもいる、ごく普通の人妻たち。共通しているのは、禁忌を犯していること。罪悪感がまったくないのは、母の愛が欲しかった私の、必然だから。恋愛小説の妙手、宮木あや子が描く六つの愛欲小説。
  • 言い寄る
    値引きあり
    3.9
    160万人が愛した女主人公(ヒロイン)乃里子が帰って来た! 乃里子、31歳。フリーのデザイナー、画家。自由な1人暮らし。金持ちの色男・剛、趣味人の渋い中年男・水野など、いい男たちに言い寄られ、恋も仕事も楽しんでいる。しかし、痛いくらい愛してる五郎にだけは、どうしても言い寄れない……。乃里子フリークが続出した、田辺恋愛小説の最高傑作。
  • 花筏 谷崎潤一郎・松子 たゆたう記
    -
    文豪・谷崎潤一郎に愛され、当時世間の羨望の的になった、妻・松子。「春琴抄」や「細雪」のモデルにもなった彼女は、谷崎の理想の女性であり続けようとした。その生涯は、本当に幸せだったのだろうか?愛と芸術の狭間の煩悩を鋭く描く、恋愛小説。
  • 花や今宵の
    3.5
    ぐぅーん、ぐぅーん、ぐぅーん。不思議な音で鳴る山「しんの」では、松がぐねぐねとねじ曲がり、季節外れの桜が咲き乱れる。小学四年生の河守亜菜はこの山で突然姿を消した。彼女にいったい何があったのか。大人になって東京で暮らす元同級生のぼくは、しんのがまた鳴っているということを知り、集落に帰ってくる。明日から今までとは全然違う人生が始まってしまうかもしれない、という思いを胸に。昨日と今日と明日がつながっているなんて、誰にも言えない。多様なジャンルを横断しつつ、そのすべてに印象深い物語を刻み込み続ける著者が放つ、少年小説であり、恋愛小説であり、奇妙な味のクロスオーバー。
  • はまなす物語
    3.0
    北の浜辺にひっそりと咲く、はまなすの花。傷つき、こわれやすい生への愛惜をこめた、北国に開いた、静かで、透明な美しさをたたえる、愛の物語。北国の若い獣医、東京に嫁いだ姉、都会に憧れる妹の兄妹三様のひたむきで真摯な人生を、はまなすの花に寄せて、砂地に染み透るようにしみじみと描く。三浦文学の円熟の境地を示す長編恋愛小説。
  • 陽差しの関係
    -
    ボクは恋に落ちた。元女優と夢のような恋に落ちた。快楽が純情と激しく結びつく体験だ。そして心を病んで逃げる彼女への愛を貫く作戦をたてた――童貞問題を抱えた帰国子女、「わがまま10優しさ11のブルペンガール」とおかしな脇役をそろえ、東京、ニューヨークを舞台に、男の心の成長と恋の成就を描く。本当の大人の恋に胸こがす、キミへの熱いエール! せつなく胸キュンの、若い大人の恋愛小説。大病から復帰し再生をかけた第一作。
  • 飛水
    3.3
    夫のいる身ながら、わたしは知り合いの葬儀で出逢った妻子ある男からの強引とも言える告白に心惹かれる。その不器用なほどの真っ直ぐな人柄に、ますます思いは募っていくが……。一緒に暮らす約束までした二人の、長い時を経ての逢瀬には、ずっと胸に秘められていた痛切な思いがあった。深く心に響く恋愛小説。(講談社文庫)
  • 氷炎
    -
    かつて愛し合い、だが今は、別々の家庭を築いていた氷見子と光介は、20年ぶりに再会する。氷の中に火を閉じ込めようとする二人。しかし、炎は激しく燃え上がる。仲良くなった娘たちの乗る車が事故に遭い、氷見子の娘は変わってしまう。そして、最後に二人も……。京都を舞台に、大人ゆえの激しく複雑な恋愛を描いた、傑作長篇恋愛小説。危険な熱く燃える愛!
  • 不機嫌な婚活
    3.6
    美貌だけでは勝ち抜けない!「婚活」という名のパンドラの箱を開けた女を襲う、数々の困難。リアルな婚活の修羅を描き出す禁断の恋愛小説。 「東京カレンダーWEB」で脅威的PVを叩き出した連載を書籍化!
  • 冬の伽藍
    3.9
    煉獄の中で、私は天上の果実を口に含んでいた……。夫を事故で失った高森悠子は、薬剤師として勤めることになった軽井沢の診療所で医師・兵藤義彦と出会う。彼もまた、妻の美冬を自殺で亡くしていた。義彦に恋心を抱きながら、好色なその義父・英二郎の誘いを拒みきれない悠子。エロス匂い立つ、長編恋愛小説。
  • ぼくらの胸キュンの作り方
    3.5
    「ぼくと一緒に漫画、作らない?」恋愛小説の投稿サイトに載った自作がなぜか級友にバレて、一緒に少女漫画の賞に応募することに! 「恋ポテ」シリーズで日本児童文芸家協会賞、『笹森くんのスカート』で児童福祉文化賞受賞、神戸遥真氏最新作!                     その日の放課後、下駄箱に入れられていた手紙によって、おれは中学校の裏門に呼び出された。 手紙に差出人の名前はなく、相手は誰だかわからない。 ……なんて内容だけ聞いたら、胸がドキドキキュンキュンしそうな、ラブイベントに思えたかもしれない。(本文より) プロローグ 1 きみと少女漫画をつくりたい 『恋する放課後クリーンタイム』 1 2 イケメンとはなんなのか? 『恋する放課後クリーンタイム』2 3 胸キュンの作り方~検討編 『恋する放課後クリーンタイム』3 4 胸キュンの作り方~実践編 『恋する放課後クリーンタイム』4 5 孤独な作業じゃなくなった 『恋する放課後クリーンタイム』5 6 男だから恥ずかしいって? 『恋する放課後クリーンタイム』6 7 同士がいるのはいいものぞ  『恋する放課後クリーンタイム』7 エピローグ
  • マキリ
    3.5
    1巻1,430円 (税込)
    男はミイラとなり女の棲む黄泉へと向かう。即身仏伝承の残る山形を舞台に、男女のもつれ合う情念と因縁を、濃密な官能と斬新怪異な物語で綴るホラー恋愛小説。ベストセラー『モルヒネ』の著者が描く究極愛。
  • 水よりも濃く
    3.0
    娘の交通事故死をきっかけに、アルコール依存症になった妻。もともと夫婦の仲がしっくりしていなかった夫は、年下の美しい女性と出会い、恋に落ちてしまった。家庭では満たされない心の癒しを恋人に求めた男の行き着く先は? 夫婦、家族、恋人、愛のあり方を真摯に問い、その本質を追究した傑作恋愛小説。夫婦とは? 愛とは?
  • ミルキー
    3.4
    ハマる、落ちる、とける。大人の女の危険な恋。林真理子のビターな恋愛小説――「人妻とのつき合いは、いろいろな味をそのつど男に与える」……産休明けで、諸橋陽子が職場復帰した。広告代理店に勤める奥村裕一は、妊娠前の陽子と、数回関係をもっていた。子どもを産んで、以前より美しくなった彼女を、裕一は誘うが……。という表題作「ミルキー」を含む、女の秘密がぎっしり詰まった12作の短篇集。女の顔は、恋の数だけ何度も変わる、美しく、いやらしく……。恋とセックスのためなら女はどこまでもずるくなる。背徳の恋愛ストーリー集。ハマる! 大人の女の恋愛小説!
  • 夜光貝岬
    -
    ずっと考えて来ていたことは……誇らかに花咲かせたい……咲く君のそばにいたい……。芭蕉布を勉強するために沖縄に来ていた緋紗代の前に現れた、事業家・武富とホテルの支配人・伊集院。珊瑚礁の美しい徳之島を舞台に、愛人と夫の二人の間を揺れ動く女ごころを肌理細かに描く「夜光貝岬」、ほかに「沖ノ蔵千畳敷」「薩摩ずべい釣り」を収録。海に生きる男と女の愛の形を描く、珠玉の短編恋愛小説集。
  • 欲情
    -
    「自由な性にこそ男女の平等がある」と考える信夫は、妻の真奈美、女友達の早紀と、情熱とセックスを共有する喜びを夢想していた。だが、旅先のポルトガルで真奈美は漁師と運命的に惹かれ合い、夫の元を去る。性に貪欲に生き始めた真奈美と、残された信夫と早紀。人生と快楽に翻弄される男女を描く恋愛小説。
  • 乱調
    3.0
    人気ミュージシャンだった息子・鷹也が自宅で首を吊った。パリで働いていた私は帰国し、死の原因を探ることにした。ファンなのか、恋人だったのか、息子の部屋に住んでいた女子高生・深雪と出会った私は、次第に彼女にひかれていく……。著者の原点であるミステリーと恋愛小説を融合させた問題作。
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