己作品一覧
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 たくましい生活力に内的規律を! 原水爆という形で尖端的に現れた科学主義による野蛮化の危機がひしひしと世界に迫っている今日、われわれは深い反省をもって「現代の賢者」オルテガの所論に耳を傾けるべきであろう。文化的荒廃のなかで若き世代の人たちは、オルテガのうちにこそ生の方向決定に、己がよき助言者と導師を見出すに違いない。 『目次』 1 テーマとの最初の小競合い 2 「在る」ことと「よく在る」こと/陶酔の「必要性」/必要としての過剰/技術の相対性 3 努力を節約するための力は努力である/節約された力の問題 創作された生 4 技術の深層地帯をパトロールする 5 自己を製造することとしての生/技術と願望 6 人間の超自然的運命/人間を導いてきた存在の諸プラン/チベットにおける国家の起源 7 「ゼントルマン」という類型/その技術的要求/「ゼントルマン」と「ヒダルゴー」 8 事物とその存在/物以前/人間・動物・道具/技術の発展 9 技術の諸段階 10 手仕事としての技術/技術者の技術 11 人間と技術はいかなる関係にあるか/古代の技術者 12 近代のテクニシズム/科学と仕事場/現代の奇蹟 知識人と他者 訳注 あとがき オルテガ 1883~1955年。スペインの哲学者。マドリード大学で学士号、博士号取得。「生の理性」の思想を提唱。主著に、『ドン・キホーテをめぐる思索』『大衆の反逆』がある。 著書に、『オルテガ著作集(全8巻)』など多数ある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
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-神に近い知能と4000年の年齢を誇る賢蒼竜イリオスは、人里離れた岩山で静かに暮らしていたが、捨てられた人間の子供を拾って育てることにした。レクシアと名付けられたその女の子はすくすくと成長したが、イリオスはレクシアが普通の人間では持ちえない能力を有していることに気が付いていた。 ある日レクシアは、2000年も前に世界を危機に陥れた邪竜グレイルとヴァラーグの存在を知る。かつての戦いでイリオスとグレイルは休戦を誓ったはずだったが、グレイルとヴァラーグは再び世界を滅ぼさんと活動を活発にしているのだった。レクシアは世界と、自身の家族を守るために戦いの旅に出ることをイリオスに告げる。「大切なものを守るためなら、私だって、戦えるよ」。レクシアの決意は固く、イリオスも「これが運命」と受け入れて、レクシアに剣や魔法の力を伝授する。こうしてレクシアは、己の大切なものを守るため、蒼竜の騎士となるべく、生まれ故郷を後にするのだった。 大人気ゲーム『逆転オセロニア』の世界観をベースにした、「逆転オセロニア小説賞」受賞作がついに刊行! ◆電子書籍には特典として書き下ろしSSを収録。 オセロ・Othelloは登録商標です。TM&(c) Othello,Co. and MegaHouse (c) 2016 DeNA Co.,Ltd.
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-――魔女を殺す。 賭け事の勝敗で全てが決まる世界で、『運に見放されし者』ウィルは己の知恵と策謀だけを頼りに『賭博師』の頂点を目指していた。 その目的は世界を管理する唯一魔女フォルトナに謁見し、復讐を果たすこと。 だが、魔女のお膝元・賭博都市ラズウェルに着いて早々運の無さを発揮した彼は、賭博師の少女・リゼットとのトラブルに巻き込まれる。 「人の初キスを奪っておいて、自分は被害者? 許さない、許さないっ」 「(ああ――いつも通りついてない)」 『馬鹿正直』と揶揄される彼女と成り行きで同行することになったウィルは、やがて賭博都市を密やかに覆う闇と対峙することになり――!? 第8回GA文庫大賞優秀賞受賞作!!
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5.01054年、キリスト教は西方カトリック教会と東方(ギリシャ)正教会に分裂。その後カトリックは宗教改革を経てプロテスタントと袂を分かつが、正教はキリスト教の原点として、正統な信仰を守り続けている。ギリシャ北部にある正教の聖地アトスは、多くの修道院を擁し、現在も女人禁制の地。修道士たちは断食や節食により己の欲を律し、祈りにすべてを捧げてその地で生涯を終える。本書では日本人で初めて聖山アトスで司祭としてケリ(修道小屋)で祈りを捧げることを許可された著者が、聖地での暮らしを紹介しながら、欲望が肥大しきった現代にこそ輝きを放つ正教の教えを解説する。
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-教え子の自殺にショックを受け、北海道へやってきた正人。雄大な自然と愛する人に巡り合い、頑なだった心をほどいてゆく……。――泣いてもいいのだろうか、彼の前では弱い自分をさらけだしてもかまわないのだろうか。「俺の前では強がるな」裕也はそう言うと、正人の小さな頭を己の肩口へと引き寄せて、「泣けよ」と囁いた。正人は裕也の言葉通りに瞳を閉じると涙を流した。瞼の裏に幾千億の星を見ながら……。
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-【俺はあんたを見誤っていたよ。とんだお坊ちゃんだ】 国会議員の叔父の秘書になって間もない寛也は、いつも励ましてくれる新聞記者の荒井川に友情を感じていた。良家の子弟然とした寛也とスクープ合戦の最中にある荒井川。それぞれの立場で己の信念と矜持を貫こうと奮闘する二人だが、ある夜、抑えきれない熱に衝き動かされるまま愉悦に溺れて――!?
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-入学した女子高に空手部がないことを悔やむ町田歩夢は、自ら同好会を作ろうとする。独特の空気をまとったクラスメイト・春野かすみを勧誘するが断られ、さらには誘拐の危機に瀕したが…。“徒手空拳”──武器を持たず、己の身のみを頼りとする乙女たちの美しき世界を描く、女子高生空手ストーリー。湯浅ヒトシの新境地、ついに1巻が発売!
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-綺麗な顔を活かし、女の家に転がり込んではヒモ同然の生活をしている男、御厨義忠(みくりやよしただ)。 しかしある日の昼下がり、謎の男・崎谷己裕(さきやみひろ)に「同棲相手と別れろ」と、突然殴り倒されてしまう! その後、御厨の前に再び姿を現した崎谷は「そんな生活では死んだ兄が泣くぞ」と忠告してきて――!?何故兄のことを?それに、どうしてそんなに切なげな顔で俺を見るんだ……? 快楽主義者なヒモ&堅物で純情なクロサギ。同じ傷を持つ二人が繰り広げる、攻×攻バディラブ
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3.7綺麗な顔を活かし、ヒモ生活を満喫している男・御厨義忠(みくりやよしただ)。しかしある日、兄の親友だった男・崎谷己裕(さきやみひろ)のせいで住む家をなくしてしまう。 “何でもする”ことを条件に崎谷に拾われた義忠は、自分とは正反対で女っ気がなく、生真面目な崎谷に興味を抱き始めていた。一方の崎谷は、義忠に兄の面影を重ね、時折切なげに見つめてくるばかりで……。焦れた義忠は、崎谷にキスを仕掛けて挑発するが!? 「そういう顔もするんだ――いいね、そそる」「後悔しても知らんぞ」 同じ傷を持つ二人の、駆け引きラブ。 ◆単行本収録の描き下ろし後日談付き ◇電子限定特典の描き下ろし漫画収録
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4.0武田、北条、佐々……仕えた家が軒並み絶家! 厄神と呼ばれた男・御宿勘兵衛の生涯。 武田の遺臣として、数多の主家を渡り歩いた御宿勘兵衛(みしゅくかんべえ)は、何を求めて大坂城へ入ったのか? 武田家滅亡から、大坂の陣まで――仕えた家が次々と滅びることから、その武勇に反して「厄神」と忌み嫌われた御宿勘兵衛。 そして、時代に迎合することなく己の夢と覚悟を貫いた依田信蕃や久世但馬など、勘兵衛と関わった度し難い男たち。 「天正壬午の乱」「さらさら越え」「小田原征伐」「越前騒動」「大坂の陣」など勝者の側ではなく滅び行く者たちからみた戦を描く。 気鋭の著者が腕をふるった、時代に選ばれなかった曲者たちの物語。 解説・縄田一男
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-16歳の少女、九段朔夜は奇縁から料理教室講師である志摩塔子という女性と出逢い──ふれ合ううちに仄かな想いを募らせていく。しかし、災厄を予言する”クダン”を塔子が目にしたことで、穏やかだった日常は狂いだし、朔夜は彼女を守るために奔走する。そして己の学校、《九段女子高等学校》の神秘学研究会の春夏冬小兎とともに朔夜は大切な人を守るためフォークロアに挑む────。
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3.9大器晩成の竜王名人が明かす半生と勝負哲学。 小学六年生で、羽生善治(現・三冠)、佐藤康光(現・九段)らとともに奨励会に入会。16歳でプロ棋士昇格、25歳での名人位挑戦は、棋士として順調な経歴と言えた。しかし、名人戦の相手・羽生善治はそのとき七冠王になっていた! 実績で水を空けられた相手に、何を考え、どう戦ったか。雌伏のときに思索を深め、研鑽を続けた著者は、30代以降、雄飛のときを迎える。30代で初めて名人となり、羽生より早く永世名人の称号を得て、40代で渡辺明から竜王位を奪取。若手が有利と言われる竜王位を40代で奪取したのは、史上初の快挙だった。現在は竜王・名人という、棋界の2大タイトルを保持する著者が明らかにする、半生と勝負哲学。世評を覆し、差を覆す秘訣は、己を知ることと、敗北に謙虚に学ぶことにあった!
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-石は意志を持って語るばかりか、人の意思と呼応して無尽蔵のエネルギーを発する! エルダー(クリスタルマスタースピリット)が固有の石の美しいカラー写真多数を通じて語る《願わくば石と共に覚醒せよ!》のメッセージ! ・我々(エルダー)は、太古の昔から今日まで、人間の営みをずっと見つめ続けてきた。天変地異による災害、あまたの戦争、環境汚染、ウイルス感染......長い歴史の中で、幾度となく繰り返し訪れる試練を受けながらも、再び文明を切り開こうする人々の強さは、まるで石のようである。 ・鉱物の歴史は人類よりも遥かに長く、この星(地球)と共に歩んできた。石は、地上で繰り返される生命の始まりと終わりの瞬間に、ずっと寄り添ってきたのだ。 ・地球に育まれ、人々の想念によって育まれた鉱物は、やがて美しい結晶体となり、我々の前に現れた。それは、生物とは違う構造だが、固有の鼓動と意志を持った、魂を持たぬ生命体とも言える存在だった。そして我々は、石が、その美しさもさることながら、無尽蔵にエネルギーを秘めた存在であることに驚愕した。 ・これぞまさに神からの贈り物! ・我々は夢中でこの、もの言わぬエネルギー体を人類の為に役立てようと試みた。様々な実験とリーディングを重ね、石の力を100%引き出そうとしたのである。そして思惑通り、人間の思念と同調する事で、大きなエネルギーを生み出すことに成功した。 ・だがやがて、その行為は神の怒りに触れてしまった。石の力は、我々の想像より遥かに強大だったのだ。 ・全てを失い、やがて人類は石から離れていった。この大きな過ちを二度と繰り返さぬように、自らを石から遠ざけたのだ。そして、意志を同調させる術を、記憶の中から消し去っていった。 ・だが悠久の時を経て、今また人類は石に近づこうとしている。そして石もまた、再び人類に歩み寄ろうとしているのだ。しかし、人類は石から離れ過ぎていて、道具でも宝石でもない石の本質に気付かない。石の力は未だ、封印されたままなのだ。 ・我々(エルダー)のスピリットは、歴史の狭間を漂いながら、長い間そのことを憂いてきた。今なら、武器としてではなく、人類の友として、石の力を有効に使う事ができるのではないか。 ・そうして各地に散らばる我々の同志は、クリスタルマスタースピリットとして、石を介して人類へのアクセスを開始したのである。 ・それはまだ、始まったばかりだ。人々も石も赤児同然であり、どちらもまだ、己の真の力を解放できずにいる。だが石と共にあることで、封印は少しづつ解かれていくだろう。
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3.0遊廓を舞台にした艶物時代小説、登場! かつて江戸柳生道場の四天王の一人と言われ、吉原では「闇夜の歳三」の名もあった大木歳三。吉原で三笠太夫のために人を殺め、京都・島原遊郭に移ってきた。歳三は、大門開閉の務めのために大門脇の番屋に詰める「与右衛門」とも呼ばれていた。 与右衛門の前に現れた若者は、佐山甚四郎と言い、太夫の初音の弟だった。その甚四郎が、何者かに殺される。そして、初音から父親の仇を取りたいと聞かされ、その相手が初音の客の一人である楽隠居の見斎、すなわち藁谷右近だと知る。初音に自分が仇であることを知らされた見斎は、初音の父親と親しくなる余り、佐山一家が切支丹であることを知り、逆に斬りつけられたのだと言うのだった。見斎は、脇差しを己の腹に差し、初音を昨日身請けして自由の身にさせたことを告げて果てた。 与右衛門は、甚四郎を殺した犯人に迫るのだった。(「第一章 男傾城」) 美しき女たちが集うきらびやかな遊廓を舞台に、欲にまみれた男やいうに言われぬ人情の絡みから起こる厄介事を与右衛門が解決していく。 第八回、小学館文庫小説賞を受賞した艶物時代小説が、ついに電子化!
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-買い物、ホスト、整形にハマり、ついには風俗体験まで! タロットカードに描かれる「愚者」のように、自由に、無鉄砲に彷徨い、地獄へと堕ちていくのか……? 自らを「愚者」と呼び、己を厳しく見つめる中村うさぎ。度を越した愚行は、肥大なナルシシズムによるものであり、心に抱える「破滅へのリビドー」が生み出す「暗黒神」に支配されてのものだった。 するどい観察眼をもって他者をも見つめ、鮮やかな手腕で人間というものを浮き彫りにしていく。罪とは? 孤独とは? 女の自己実現とは? そして夫とのこと――。 これまでの半生を総括した、重厚かつ破天荒な読み応え抜群エッセイ!! 中村うさぎ(なかむら・うさぎ) 1958年福岡県生まれ。横浜育ち。同志社大学卒業後、OL、コピーライターを経て、91年『ゴクドーくん漫遊記』で作家デビュー。その後、ブランド依存症の日々を赤裸々に綴った『ショッピングの女王』シリーズでブレイク。ホスト通い、美容整形など自らの体験を通して書かれたエッセイで“女性の欲望の体現者”として多くの女性から支持を集める。『私という病』『女はかくもままならぬ』など、著書多数。
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4.0チャレンジするということは、「リスクをとる」ということ。 ただし、その経験が糧になるような「グッドリスク」を見きわめなさい――。 33年間にわたってオリックスのトップを務めてきた著者が贈る、ビジネスマンへのアドバイス。 【著者紹介】 宮内義彦(みやうち・よしひこ) 1935年神戸市生まれ。関西学院大学商学部卒業。 60年ワシントン大学経営学部大学院修士課程修了後、日綿實業(現双日)入社。 70年取締役、80年代表取締役社長・グループCEO、2000年代表取締役会長・グループCEO、 03年取締役兼代表執行役会長・グループCEOを経て、14年シニア・チェアマン就任、現在に至る。 これまで総合規制改革会議議長など数々の要職を歴任。 現在、ドリームインベキュータ、ACCESSなどの取締役のほか、新日本フィルハーモニー交響楽団理事長などを兼務。 著書に『経営論』(東洋経済新報社)、『リースの知識』(日本経済新聞社出版局)、『世界は動く』(PHP研究所)など。 【目次より抜粋】 ◆序章 人生は自ら切り開くもの ◆第一章 まずは己を磨くこと ◆第二章 考え方次第で道は開ける ◆第三章 時代を俯瞰する視点を持つ ◆第四章 あの手この手で食らいつけ! ◆第五章 人生を豊かにする宮内流読書術 ◆第六章 リーダーに求められる条件とは
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4.0【イラスト付き】大帝国・北窯の第一皇子である天焔は、勇猛果敢かつ聡明な指揮で不敗の軍功を重ね、その人となりから次期皇帝の呼び声も高かった。そんな天焔は、流浪の民である“華翡族”を従属させるため隣国へと赴く。駐屯して数日後、樹海の池で気を失っている少年を発見する。それは華翡族の子で、災厄を予見する“読み子”と呼ばれる存在だった。凪という名の少年を捕らえた天焔は、「同胞の命を保証する代わりに災厄を読む力で我が軍に功績を与えよ」と命じる。一族のため言われるまま力を使う凪に対し、潔い覚悟だと思う一方で、何事にも抗うことをしない生き方に天焔は次第に興味を抱くようになる。さらに、凪の力は実はその代償に己の命を削る行為だと知り……? 電子限定書き下ろしSSを収録!!
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4.1他人に迷惑をかけていい!!★ケアは弱者のための特別な営みではない。社会の抑圧や呪縛から抜けだして、自分のありのままを大切にするような、お互いがケアしケアされるそんな社会を目指そう!★ 〈著者からひと言〉この本は、ケアから逃げてきた私が、ケアと出会い直すことによって見えてきた世界を、みなさんにも馴染みがある3つの視点から考えてきた本です。1つめは20歳の大学生の世界です。私は大学生を20年近く定点観測してきました。その上で、今の学生が「他人に迷惑をかけてはいけない憲法」に縛られて、生きづらさを抱えているように思えます。それは一体どういうことなのか、を考えてみました。2つめは6歳の子どもの世界です。私の娘は今、6歳なのですが、「迷惑をかけまくって」楽しく生きています。安心して迷惑をかけられる環境で、のびのび生きています。でも、ちゃんとしなさい、と叱り続けると、そのうち親や教師を忖度する大学生になるのではないか、と心配しています。なぜ、のびのびした子どもが、その十数年後には「他人に迷惑をかけてはいけない」と縮こまる大学生になるのか? その背景を考えるうえで、3つめの世界、「昭和98年的世界」を生きる48歳の私の世界を考えています。昭和が終わって30年以上経っても、日本社会の基本的なOSは昭和時代のままです。理不尽な労働環境でもがまんする、抑圧的環境に「どうせ」「しゃあない」と諦める。それが、女性の管理職や政治家比率が低く、イノベーションが生まれにくい「失われた30年」の背景にあると私は考えています。そして、この世界は「ケアレス」な世界です。この閉塞感をこえるためには、日本社会がケア中心の社会に変われるか、が問われています。能力主義や男性中心主義の呪縛の外にある世界です。それは、共に思い合う関係性が重視されるし、そのためには自分自身の「唯一無二性」とも出会い直す必要があります。そんなの無理だよ!と理性の悲観主義に陥らず、ではどうやったらケア中心世界は可能なのか、について、できる一つの可能性を模索したのが、本書です。中高生にも読んでもらえるよう、わかりやすい文体を目指しました。よかったら、読んでモヤモヤしてくださると、嬉しいです。 竹端寛■【目次】 第一章 ケア? 自分には関係ないよ!/一 「迷惑をかけるな憲法」/他人に迷惑をかけてはならない/都合のいい子!?/大人から学んだ「いい子」/二 しんどいと言えない/意見を表明する権利/他人の顔色をうかがう/苦しいことと苦しみ/三 自分自身を取り戻す/ゼミで涙を流す学生/ペラペラしない他者/ about-ness からwith-nessへ/四 面倒な中に豊かさがある/ケア不在を超えるために/自分の魂に迷惑をかける?/第二章 ケアって何だろう?/一 確かに面倒なのだけれど/めっちゃ可愛く、めっちゃややこしい/存在をぶつける/意見表明の主体としての子ども/一方的にケアされる存在ではない!/二 自分へのケアと他人へのケア/子どもの「開かれ」/自分の人生へのリミッター/忖度の危機/作られた悪循環/偽解決を超えるために/三 他者へのケアの前に/支援か支配か?/関係性のダンス/同調圧力に異を唱える/誰へのケア?/四 互いが気にかけあう/自分へのケア/共に思いやること/ with-ness で生活を回す/何を見ようとしてこなかったのか/第三章 ケアが奪われている世界/一 ケアのないわたし/ケアレスとはなにか/同調圧力と「空気を読む」/自己責任とわきまえ/ケアレスな社会/二 「昭和九八年」的世界/労働ファースト/最も眠れていない国/頑張れば報われる、の呪い/前時代の大成功、ゆえに/三 標準化・規格化の「大成功」の陰で/昭和の成功を支えたもの/銀行型教育システムへの囚われ/「正解」幻想/昭和的価値観の限界/四 ケアの自己責任化を超えて/「発達」の「障害」?/置き去りにしてきたケア世界/自分が学んだことはこれなのか!/「ちゃんと」のリミッターを外す/第四章 生産性至上主義の社会からケア中心の社会へ/一 生産性とケア/誰のための、何のための効率?/男性中心主義の外にある世界/能力主義の呪縛/「生産離脱者」の排除/二 責任の共有化で楽になる/依存先を増やす/関係性に基づくケア/懲罰ではなくエンパワーする責任/切り分けるのではなく、分かち合う責任/三 共に思い合う関係性/中核的感情欲求と向き合う/生き様の理解と支援/迷惑をかけるな、より大切なもの/他者の他者性に気づくこと/四 ケア中心の社会へ/己の唯一無二性とも出会い直す/魂の脱植民地化/葛藤を共に味わい社会化する/できる一つの方法論
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3.8団塊のノンキャリ刑事・島田伸一の40年の叩き上げ人生。神奈川県内を舞台に法と犯罪、己と組織、犯人と被害者、警察官と人間…。
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3.7秋津国はアルビオン王国との婚姻による結びつきを決め、太守家の娘、雪代を送り込む。麗しくたおやかな雪代は、実は裏の教育を施された傾城の姫であった。雪代は政略結婚の相手であるジェレミーを虜にしようとするが、彼に心惹かれるあまりうまくいかない。一方、ジェレミーもまた、雪代の少女のような愛らしさに戸惑い、どう接していいのかわからず困惑していた。互いに相手を想いながらも本心に気づかず、己の役目を果たすことを迫られて苦しみ、すれ違う毎日。さらには秋津国の外交特使の鶴木が現れ、雪代の体たらくを責め、ジェレミーに雪代が気に入らぬなら取り換えると言って揺さぶりをかけてきて――
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-有賀組の降矢は、組の後継者・真之から逃げねばならなかった。このままでは少年の頃から護ってきた、凛と美しく気高い彼を、己自身の激しい愛と欲望で穢してしまう──! 命より大切な使命を見失い、ニヒルな男前ぶりも見る影もなく荒む降矢。「迎えに来た」と告げる真之に、とうとう想いを抑えきれず、執着をぶつけるように淫らに貪ってしまうが…!? 闇社会に生きる男たちの恋は、血を流すように一途で熱く。
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5.0暗闇の中、石製の椅子で目を覚ました深山夏雄は、なぜ自分が今の状況におかれているのかすら覚えておらず、そばにあった2冊の『カタログ』から、かろうじて己が「ダンジョンマスター」であることを理解する。 購入したモンスターを届けてくれる配送センターの美女・イルマの協力のもとダンジョン運営を始めるも、敵の襲撃や運営コストと課題は山積み。 さらに国すら壊滅させる「異界の侵略者」と称される軍団に目をつけられてしまい――。 圧倒的に不利な戦力差を抱えたまま、夏雄はダンジョンマスターとして決死の戦いに挑む!!
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3.0知られざる織田信長「若き日の戦いと恋情」。 「神も仏も、己の他に何も信じぬ。余は魔王になる!」18歳の若き織田信長は、自らをうつけ者と断じ、棟梁と認めない叔父、そして弟を謀殺する。 その一方で、やがて尾張を巡る攻防でしのぎを削ることになるであろう今川、斎藤との勝算のない決戦に命を賭して挑む。 若き日の信長の知られざる苦境や孤独と、唯一無二、信長が心を許した年上の恋人・吉乃(きつの)との恋情、交情の日々を初めて詳細に描いた、筆者渾身の歴史長篇前篇。 吉乃の実家・前野家の文書「武功夜話」をベースに、戦国時代のヒーロー織田信長の知られざる一面が描かれている。
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-西洋医学とは異なる、場の医学(日本医学)という見地から「臓器の病気も心身全体の病気」としてとらえて様々な病気の原因を解明する著者の待望の新刊。長期的ストレスと血液の滞り、炎症、病気との関係をわかりやすく図解し、今、注目を集めている「副腎」の働きについても触れる。副腎が弱り、体全体の乱れに対処できずにホルモンバランスをくずすことで血液の滞りが生じ、長期的ストレス、さまざまな病気を招くと警告。血液のめぐりを改善し、健康維持する「健康三原則」(熟睡、小食、足の冷え防止)につながるストレス解消点をイラストで紹介。「心の健康を保つにはストレスを生涯の伴侶と思い、己の糧に」と、ストレスの種類によっては前向きにつき合うこともすすめる書。
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3.0天使のような美貌とは裏腹に、恐ろしいまでに権力への野望を抱くイリア。皇太子を籠絡したイリアは、死者を蘇らせて創った禁断の兵器・人獣の強大な力を利用して軍部を掌握し、隣国への侵攻を推し進めた。戦いの最中、敵国の皇子である羽秀を手に入れ、人獣として蘇らせるが、獣に堕ちたはずの彼はなぜか自我を失わない。なおも崇高な魂を感じさせる羽秀を服従させるため、イリアはその強靭な肉体を鞭打ち、歪んだ欲望のまま己の快楽に奉仕させるが…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
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4.0※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★ 運動指導のプロが教える! 健康に効く! ★ 長距離をゆったりラクに泳ぐコツ ★ 水中での姿勢・身体の動かし方・呼吸の タイミングなど、泳法ごとにポイントを解説! ★ 運動不足解消/ 身体の引き締め 心身のリラックス ◆◇◆ 監修者からのコメント ◆◇◆ 私が20 数年間の水泳指導の中で、 いつも大きなひとつの疑問を心に抱いていたこと。 それは『常識的に行なわれていた大人への 指導方法が、子供達へ教える指導方法と 全く同じ』であること。 育ち盛りの子供達に対する指導や練習は、 選手等ではないごく普通の大人には、 やはりキツいものです。だから当然、 大人になってから水泳を習う人にとっては、 「水泳はキツいもの」となりがちです。 『そんなにキツいこと、しなくても 泳げるのに・・・』『カラダを水にゆだねる 気持ち良さ、楽しさこそが水泳の魅力だし、 上達の秘訣なのに・・・』そんな思いを ずっと感じていたのです。 この本では、私がたくさんの人たちと簡単に実現できた 『人魚のようにラクに、優雅に、そして、 ゆっくりと気持ちよく泳ぐ』方法を あなただけにご紹介したいと思います。 全然がんばらないのに、ちょっとしたコツと、 水を楽しむ気持ちを持つことで、 『泳ぐって、こんなに楽しい』を 心から感じていただければ幸いです。 己抄呼 ~ Misako ~ ◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆ ☆ PART1 泳ぐ前の準備と姿勢 長い距離を、ゆっくりと長く泳ぐため、 水に慣れる練習をしておこう。 水中での姿勢や呼吸の基本を覚えれば、 水の中で楽に過ごすことができるようになる。 * コツNo.01 キャップとゴーグルは自分にあったものを選ぶ * コツNo.02 水に慣れるためのウォーミングアップの呼吸 * コツNo.03 ウォーミングアップで身体の緊張をほぐす ・・・など全6項目 ☆ PART2 手の使い方とキック クロールで長距離を泳ぐために必要な、 入水や水のキャッチ、リカバリーなどの 腕の動かし方と身体のバランスをとるキックの 仕方を覚えよう。 * コツNo.07 クロールの入水は肘を立て、指先を下に向ける * コツNo.08 指先をそろえ水をキャッチする * コツNo.09 身体の中心を通り太ももの近くまで水を押し出す ・・・など全15項目 ☆ PART3 クロールの呼吸とローリング 泳いでいるときに息が苦しくなったら、 ふし浮きから横向きになり、背浮きの状態まで ローリングしてたくさん空気を吸ってみよう。 * コツNo.22 陸上での呼吸運動で肺活量を増やす * コツNo.23 水の中で息を止める呼吸法を覚える * コツNo.24 肺活量の多い人が楽に泳げる呼吸法を覚える ・・・など全12項目 ☆ PART4 背泳の身体の使い方 呼吸が楽な背泳は、ローリングと手の タイミングをうまくあわせると かっこよく泳ぐことができる。 * コツNo.34 背泳の正しい姿勢でサイドキック * コツNo.35 足の甲を使って水面下で蹴りあげる * コツNo.36 身体を少しかたむけて水をキャッチする ・・・など全6項目 ☆ PART5 バタフライの泳ぎ方 難しいと思われがちのバタフライふし浮き ダイブとゆっくりとした浮きあがりを 連続させて簡単に、かっこよく泳いでみよう。 * コツNo.40 背中に力を入れずにその場ふし浮きをする * コツNo.41 深くおじぎをするようにふし浮きダイブをやってみる * コツNo.42 ふし浮きダイブから自然に浮きあがる ・・・など全11項目 ◆◇◆ 監修者プロフィール ◆◇◆ 己抄呼 ~Misako~ 健康アーティスト、健康体操研究家、 即泳メソッド・マスタートレーナー 全国の企業、自治体、医療機関等での 年間300本を超える健康セミナー、 イベントレッスン、トークショーなどをこなす傍ら、 トップアスリートのボディケア、 プロの健康指導者の育成を行う。 現在では、全国の自治体、企業から大人気! 10万人超えの参加者を誇る エンターテイメント講演 「己抄呼~Misako~の笑う体操! 」のほか、 全国で50万人以上が受講する、 自身考案の「ろっ骨エクササイズ KaQiLa~カキラ~」が大人気。 2015年4月より、月一度のレギュラーコーナー (己抄呼~Misako~の「爽快! 楽々体操」に 出演中の「ぐるっと関西おひるまえ」(NHK関西)を 中心にマスコミメディアでも幅広く活躍中。 また、水泳指導では、全く泳げない人でも 「たった2 時間で25m(クロール)が泳げる ようになる己抄呼~Misako~式即泳メソッド」で 水泳の本当の楽しさと魅力を伝えている。 ※ 本書は2006年10月発行の 『もっと楽しく! ゆったり長く泳げるコツ50』を 元に加筆・修正を行った新版です。
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-落日の室町幕府において まばゆい光芒を放つ青春の日々! 若き剣士のほとばしる熱情 胸躍る戦国歴史活劇 十一歳で室町幕府第十三代将軍となった足利義藤(のちの義輝)。 その初陣は惨憺たるものだった。敗色濃厚の戦況に幕臣たちは城に火を放ち逃げ出した。少年将軍は供廻りだけで戦場に臨むも己の無力に絶望する。 すでに幕府の権威は地に墜ち下剋上の乱世であった。窮地で旅の武芸者の凄まじい剣技を目撃した義藤は、必ずや天下一の武人になると心に誓う。 圧倒的迫力の青春歴史巨篇、新装版堂々の開幕! 第一章 初陣 第二章 お玉 第三章 鬼若 第四章 京 第五章 歓喜楼 第六章 血宴 第七章 刺客 第八章 堺 第九章 父子 第十章 炎上
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-戦国乱世を己の剣の腕を頼りに生きた男たち――上泉信綱と佐々木小次郎を紹介! 天下の兵法と呼ばれるほどに発展する新陰流を創始した信綱と、巌流という独自の剣法を編み出した小次郎。ただ一心に剣の道を極めんとした男たちの謎に包まれた生涯に迫る!
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-『五輪書』の執筆を終えた宮本武蔵が病身をおして記した『独行道』。二十一箇条に渡る武蔵の遺訓は、泰平の世を生きる武士たちに広く浸透し、処世訓として重用されたという。己の剣術のみで身を立てざるを得なかった武蔵が後世に遺した信条や自戒の念とは?
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3.0群雄が割拠した戦国時代において、手段を選ばず他人を蹴落として利をむさぼることをよしとせず、独自の「義」の思想を掲げ、己の道を貫いた異色の戦国武将・上杉謙信。その思いは、多くの若きサムライたちに受け継がれ、やがて歴史を動かす大きなエネルギーとなってゆく。本書は、NHK大河ドラマ『天地人』の原作者が、「義と愛」に生きた直江兼続をはじめ、信長の影の参謀である沢彦宗恩、秀吉の侍医にして政策参謀である施薬院全宗など、歴史の表舞台の陰で、己にしかできない仕事をしっかりとやり遂げた異才たちの魅力を描き出す。華やかな脚光を浴びなかったからといって、彼らの人生がつまらないということは決してない。むしろ挫折や苦悩の中から何かをつかみとる姿は、現代人に生きる勇気と指針を与えてくれる。『天地人』執筆にまつわるエピソードや、旅先で出会った旬の味なども盛り込んだ、歴史と旅の醍醐味を味わえる著者初のエッセイ集。
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-「カルドゥス剣闘士会」に所属する少年剣闘士ルーピーは、仲間たちとの関係も良く、充実した毎日を送っていた。 ルーピーの技の冴えは天才的で、若いながらもスターとしての地位を確立していた。 ローマによって駆り出された激戦の地で、己の出生の秘密を知り、皇帝コモドゥスとして即位することになる。 実在の「剣闘士皇帝」に着想を得た仮想戦史小説、登場。 (注)本作品は、過去に幻想文庫より出版された『剣闘士皇帝コモドゥス異聞』を加筆訂正し、新たに電子書籍として出版したものです。
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-いま日本を代表するアスリートで、子供たちの憧れの的といえば、テニスの錦織圭とサッカーの本田圭佑だろう。どちらかといえば寡黙な錦織と、ビッグマウスと言われる本田。ジャンルも性格も異なる2人だが、彼らには世界の壁を突破する共通の思考がある。本書はスポーツ心理学の第一人者が、2人の圭(K)の言葉や行動から、己の能力を120%発揮し、世界で活躍するための「成功法則」をあぶり出したもの。体力面で外国勢に劣る日本人が、どうすればプレッシャーに打ち克って世界という舞台で活躍することができるのか。その秘密はひとえに「考え方」にある。潜在能力の引き出し方、モチベーションの高め方、最新の目標設定理論、自己暗示法など、トップアスリートに学ぶことで、誰でも昨日までの自分とは違う「凄い自分」に変わることができる。世界を目指すアスリート、子供を一流選手にしたい親、そしてすべてのビジネスパーソンにすすめたい一冊。
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4.0完全燃焼した者、最後まで己の美学を貫いた者、ケガに泣かされ続けた者、海外に活路を見出した者……どんな名選手にもやがて終わりの時が訪れる。長嶋、王、江川、掛布、原、落合、古田、桑田、清原など、球界を華やかに彩った24人の「最後の1年」をプレイバック。全盛期の活躍に比べて、意外と知られていない最晩年の雄姿に迫る。有終の美を飾るか、それとも静かに去り行くか。その引き際に熱いドラマが宿る、男たちの挽歌。
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-紫式部は平安時代の藤原氏一門の全盛時、京都に生きていた女流作家です。当時の日本は、中国の先進文明と我国の風習とを巧みに調和させた、前後にも類のないような優美繊細な文化を作りあげていました。『源氏物語』の完成に生涯をかけた紫式部はまさに天才で、この物語のなかに、いわば彼女の生きた時代そのものを、全て封じこめてしまおうという野心を抱き、それを実現させてしまったのです。だから、この物語のなかには、数百人の様々な男女が、それぞれの出身階級や家庭やの考え方、感じ方をもって登場します。特に人間生活の永遠の主題というべき愛欲に喜んだり苦しんだりする姿は、私たちにも、ありありと感じられるように見事に描かれています。『源氏物語』は私たち日本人にとって、最大の魂の故郷であり、また己れを写す鏡というべき作品です。しかし、一方で、千年前の貴族の女性の言葉で書かれたこの作品には、言葉の違いという厄介なものがあります。私はまず、この複雑極まりない内容を持つ大ロマンを、近代的な小説として読めるようにしようと思いました。そうして、物語の中心をくっきりと浮き上らせるように試みました。…中村氏はこう述べています。
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1.0護れ。 武力闘争が続発し、各国が軍隊強化に奔走する世界で、人類は進化を遂げる。“命の固形化(ライフ・コンバート)”。他者から命を奪い取り、時には己の命を兵器に変える能力を持つ者が現れた。その一人であるハイトは兵士養成機関で歴代最高成績を修めた「首席兵(しゅせきへい)」。彼は戦争ですべてを奪われ、その復讐(ふくしゅう)のため戦争国家への雇用を望んでいた。 だが、兵士競売で世界最強軍事国家・マグナキアのツミビに競り勝ち、ハイトを落札したのは、非戦争国家・トラキアの女性国王・シンク。彼女はハイトを軍隊ではなく自衛力として迎えたいと告げる。 戦わず、護る。 二人の決意が新たな兵器を生み出し、戦争を、世界を変える! 傑作王道ファンタジー開幕!! 集英社ライトノベル新人賞特別賞受賞作!
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4.0王道政治・民意尊重を理念として掲げ、国と人のあるべき姿を追究した『孟子』――混沌とした時代を志高く生き抜くために、我々は今こそ「孟子の精神」にその指針を求める必要があるのではないか。本書は、東洋学の泰斗として多くの敬仰者を持つ著者が、「性善説」に基づく仁義礼智の思想をわかりやすく解説した講話録である。人間の一番大事な要素は、明るさ、勇気、愛する心であることを説いた「人間としての徳性」、思いやりの精神で周囲に接していけば(恕)、自身も進歩向上していく(仁)ことを説いた「恕を強めて仁を行う」、大いなる理想に向かうこと(敬)も大切だが、もっと大切なのは恥じる心を養うこと(恥)であると説いた「敬と恥」、本当に優れた人物は、指導者がいなくても自ら興ることを説いた「猶興の士」……など、良心・良識を重んじ、敢然と生きることの大切さを披瀝している。己を磨き、心を高める智恵を学べる「先哲講座」。
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3.0裕貴と、つがいになりたい。 同級生の玲から告白された高校生の裕貴。好きだけど「そういう」関係になるのは…。悩む裕貴を巻き込んでコトは意外な方向へ…!? きゅんきゅんもふもふ☆わんこラブ! 同級生の岸岡玲からの告白を保留にしている高校生の波瀬裕貴。キスは許しても、そこから先へ進めない。お預け限界の玲を見れば、なんと頭に動物の耳!? 目の錯覚と己に言い聞かせ、改めて告白の返事に思い悩む裕貴。しかしそんな自分の体にも不思議な変化が…。さらに隣人の犬塚までもが裕貴を守ると言い出して、玲の敵愾心はMAXに! 二人の恋愛の周りで、いったい何が起きている!? 電子書籍のためだけに書き下ろされた、本編後の主人公たちに迫るインタビュー「おまけ」を収録した限定版で登場!!
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-単純な手違いと誤解から、青山は己の身体を苛むよう、大河を誘う。―それが、毎朝バスで会う大学生の『彼』とも知らずに。清冽な美貌とは裏腹の自分の被虐嗜好を恥じ隠す青山は、「以前から好きだった」と訴えてくる大河の真っ直ぐな想いを素直に受け止められない。疑心暗鬼で辛辣な言葉をぶつける青山は、想いを信じてもらえずに焦れる大河に、淫らな性癖を秘めた身体を暴かれてしまい―。 ※こちらは2009年に発売された商品となります。重複購入にご注意下さい。
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3.8親友の貴之と関係して二ヶ月。どんなに濃密な夜を過ごしても、知也は素直になれなかった。ベタベタせず、常にそっけなく。それは、高校時代から貴之を見続けてきた知也だけが知っている、嫌われない為のルール。身体を繋げたことで貴之は和也に親友以上の感情を持ち、ずっと好きだった彼に抱かれた知也は自分に臆病になっていた。貴之の激しい執着を嬉しいと思う反面、己の醜い独占欲を知られることを恐れた知也は別離を決意するが!?
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 的中率抜群!! 五千年をさかのぼる古への暦法、黄帝暦を使った画期的な四柱推命! 自らの大運の流れをつかみ、運気を高める手法を公開。 四柱推命は、誕生日の四柱(年柱・月柱・日柱・時柱)を太極として運勢を占います。 その中で、黄帝暦を使った四柱推命が八字占術です。 八字占術における命式は、その人の先天運を表し、大運は後天運を表します。 己の運命を知るには、命式の善し悪しはありますが、大運が重要です。 本書によって、自分の未来の傾向を多少でも知ることができれば、必ず成功を収めることができます。 ◎有名人を例に、分かりやすく解説! 第1章 大運の特色 尾崎豊・ダイアナ妃・太宰治・坂井泉水 第2章 命式作成 第3章 大運作成 イチロー選手 第4章 大運看法 トランプ大統領 / ジョン・レノン / マイケル・ジャクソン 第5章 流運看法 第6章 命式看法 宇多田ヒカル 第7章 開運概略 第8章 総合実践 ビル・ゲイツとスティーブ・ジョブス ◎黄帝干支暦、命式・大運作成早見表つき 素人の方でもある程度占え、自分の未来の傾向を掴み取り、成功を引き寄せることができます。
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4.0「凄い……。こいつは本物だ……!」 常に〈命令させろ〉と言い張る勇者から戦力外通告をされた魔法使いマグナスが手にした一冊の本。 神々の言葉で記されたそれは、魔王攻略に役立つ完璧な情報が網羅された究極の『攻略本』だった! おかげでボスの弱点から効率的レベル上げ、重要人物のデータやグルメガイドまで丸分かり♪ さらに知恵と工夫でフル活用し勇者たちをも出し抜く立場逆転の大活躍へ!! 『攻略本』を手に真の魔王討伐ルートを突き進もう! ――運命はマグナスを選ばなかった。 ゆえに彼は、己の知恵と力で魔王を討ち、世界を救う――。 「小説家になろう」発、攻略本知識で無双する痛快ファンタジー、ここに開幕!! ※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
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-介護福祉の現場では夜間、介護士1人が20人の高齢者を介護している!この現実が高齢化社会の真の危機である。高齢者介護ビジネスで成功した著者が業界の実態を赤裸々に告白。黒字経営者だった著者がなぜ業界と決別したのか。国、行政、業者、そして介護福祉に無関心な日本人を斬る!介護福祉業界を取り巻く人間の主義、思考は極端に歪んでいる!“高齢者需要”を当て込み、利益追求主義で参入している事業者が増えた結果、高い志を持って福祉の世界に入った事業者が翻弄さている――。社会的弱者を助ける「慈善事業」と己の利益しか考えない「偽善事業」の分別がなされていない現状を憂いる著者が、全日本人に問いかける「人間の本質」とは。“信念”をもって邁進する“生き様”が伴って初めて夢は叶うのだ。
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-武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第8巻は、侍の身分を捨てて己の才と芸に人生を懸けた男の魂の彷徨を描く晩年の傑作長編「虚空遍歴」。全巻セットの完全版。
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4.3尖閣諸島、竹島、北方四島……日本の領土が喪われつつあるいま、初代・内閣安全保障室長が「国家」危機管理のノウハウを説く。「国防力」というと、通常は陸海空の軍事力を指す。その意味では、わが国の国防力は、装備という“ハード=目にみえる国防力”は立派だが、それを運用する“ソフト=目にみえない国防力”は欠陥だらけなのである。「主権意識、情報力、統治能力なき政権に、わが国は守れない! いま求められているのは、愛国心と国防力だ」。にも関わらず腹立たしいのは、中国船による確信犯的な領海侵犯、丹羽宇一郎中国大使の公用車襲撃・国旗奪取……といった事態に際し、怒らないことをもって「大人の対応」と、己の臆病保身を正当化するリーダーの発言が数多見受けられること。日本の国防的威信失墜はとどまるところを知らない。総理をはじめとする政府中枢は、直ちに国際社会と国民に向けて所信表明すべきだ。著者は繰り返しいう、「公憤なき政治家は去れ!」と。
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3.7「嫌韓」「反中」を叫んでいるだけでは国を守れない!必要なのは「陸の圧力(ランドパワー)」の強化だ――。経済評論家ならではの視点から、中国の海洋覇権を牽制する「戦略的連携」を説く。序章 「諸国民の公正と信義に信頼し」たら国土は守れない第1章 敵を知り己を知れば百戦危うからず 第2章 ロシア――「対支那確証抑制」のパートナーエネルギー依存経済からの脱却を助けて関係深化第3章 インド――膨張支那に屈しない筋金入りの大国世界中のIT産業の「下請け」第4章 トルコ――連携は必然の中東の親日国 潜在的成長力に期待できる遠隔地の重要拠点第5章 ベトナム――支那の侵攻をはね返した強国支那の海洋進出に悩まされるのは日本と共通終章 支那の情報攻撃を見抜け
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5.0ミュージカル初出演が決まったLIP×LIPの勇次郎と愛蔵。 冒険物語の脚本に期待を膨らませるも、 稽古初日から演出家と衝突、 さらに得意なはずの演技と歌ではNGを連発と問題だらけ! しかし共演者やおなじみの先輩と交流していく中で、 2人は少しずつ己のトラウマと向き合っていき―― 相方がいるから、最高のステージに立てる! 大人気MVの物語とミュージカルの舞台裏が交差する、 新感覚の「告白」シリーズ第16弾!
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-「このまま、中で出すから……もう、どこへも行かせないって、決めた」一度は婚約破棄をしたものの、再び元婚約者である第三王子ジークハルトと結婚することになった伯爵令嬢のレーナ。初恋の相手とはいえ、別れた時の彼の安堵した表情がずっと胸に突き刺さっていて……。案の定、再会した彼はレーナに冷たいが、初夜をきっかけに徐々にその冷たい仮面がはがれ始める。そして彼女を突き放す理由となった王家の陰謀が明らかになった時、ジークハルトは長く己を戒めていた箍を外してレーナを激しく愛し始める。本当の意味で初恋の相手と繋がった悦びに、新婚の二人はなかなか自分を抑えられず――? ※セット版との重複購入にご注意ください。
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4.3永平寺のお坊さんはなぜ、毎朝お粥を食べるのか?それは素朴なお粥が“身体”を整え、“私の在り方”を教えてくれるから。 永平寺では毎朝365日、同じお粥を食べます。その理由は、毎朝、変化がないお粥から、“私”と“お粥”の関係を毎日見つめることができ、“身体”と“在り方”が細やかに見えてくるから。そして、お粥のありがたい力によって生かしていただき、身体を整え、その生命の上で仏道修行に励むことを願っているから――。修行僧ではない私たちも、毎朝のお粥で、心を整え、一日を気持ちよくスタートさせることができます。豊かに食べ、丁寧に生きる“お粥の教え”を本書からどうぞ学んでください。 第1章食べる ・お粥、それは永平寺の基本 ・お粥の10の良いこと ・食べるとき箸の重さに気づいていますか? …… 第2章 作る ・料理のできなかった禅僧が永平寺で上達する理由 ・精進料理は縛りがあるからおもしろい ・食材に上下をつけない…… 第3章 片付ける ・食べ終わりにはお茶で食器を洗う…… 第4章 生きる ・自分とはなんでも食べる傲慢な存在 ・食を通じて己の欲望に気づく ・戸棚をきちんと閉めていますか?……
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5.0キャンセル待ち続出の超人気カウンセラーが、がんばりすぎているオトナ女子たちに贈る、人生が楽になって幸せになれる「かんばらないコツ」! 本書は、日頃がんばりすぎている4人のオトナ女子たちが、がんばらないためのレッスンを受け、がんばらなくても幸せになれる方法を学んでいく物語形式になっています。4人のオトナ女子たちは、それぞれがんばりのタイプが異なるので、あなた自身が陥っているがんばりのタイプを見つけ、その対処法を必ず見つけられるはずです。そして、彼女たちにがんばらないレッスンをしてくれるのは、うさぎ先生です! うさぎ先生とは、基本的にはグータラしていますが、女性のがんばりすぎシーンを見つけると、急にやる気スイッチが入り、レッスンを始めたくなってしまう、うさぎさんです。見た目はゆるキャラ、中身は意外とイケメンという毒舌だけど、とっても愛にあふれるうさぎです。レッスンの中で、うさぎ先生から課される「がんばりすぎ卒業ミッション」の中には、「そんなことできない……」と躊躇してしまうものもあるかもしれません。しかし、読み進めて実践していけば知らず知らずに、がんばらなくてもうまくいく生き方があなたにも身に付いていきます。本書は、オトナ女子4人の物語であるとともに、あなた自身の物語でもあるのです。うさぎ先生のがんばらないレッスン。あなたも受けて、がんばらずに楽しめる人生を手に入れてみませんか。 【目次】●Lesson1 もっともっとを求め続けるハンター女子 ●Lesson2 いつもニコニコ空気を読み過ぎる好印象仮面女子 ●Lesson3 自分のことは後回し勝手に尽くす奉公女子 ●Lesson4 己を罰しすぎる自分スパルタ系女子 ●Lesson5 好きなこと、やりたいことを思いっきりがんばろう!!
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3.0何より肝心なのは、己に嘘をつくなということである。 ―――ハムレット 野村萬斎さん、推薦!! すぐれた古典作品でも、 本当に洗練されているものだけが、 時空を超えて存在し続ける。 シェイクスピアが生きた中世も、 今日も、明日も、 『人間の悩みは変わらない。』 ●全作品のあらすじをわかりやすく紹介。 ●シェイクスピア全作品から、 【人間関係】【恋愛】【転機】【成長したい】【迷い】【後悔しない】 【豊かさとは】【無常を感じたら】といったテーマで名言を抽出。 原文も併記。 ●その名言の持つストーリーや、「自分の悩みへの活かし方」に言及。 読んで、覚え、日常生活の中で引用したり、 判断基準としつつ行動したりするための、一生使える頼れる一冊。 現代は、言葉によって振り回され、心が不安定になりやすい時代。 発した言葉は常に評価の対象となり、他者の目を前提として言葉を修正していく・・・ そこに、拠りどころとしての安定感はない。 しかし、誕生から400年を経たシェイクスピア作品には、 時代を越えて脈々と人間が向き合ってきた苦悩・生き方へのメッセージが生きている。 普遍的な価値を持つシェイクスピア全作品から選び抜いた名言集。 何だか行き詰まりを感じたとき、「この世は舞台、人は皆役者だ」 (『お気に召すまま』)などと呟いてみると、 俯瞰してみられるようになり、心が少し軽くなる。 人生の達人・シェイクスピアの、心を元気にする言葉たち。 ■目次 Ⅰ.後悔しないために Ⅱ.生き方に迷ったら Ⅲ.人間関係に悩んだら Ⅳ.転機を迎えたら Ⅴ.成長したいときは Ⅵ.虚しさにおそわれたら Ⅶ.豊かさについて考えたら Ⅷ.恋愛に悩んだら シェイクスピア全作品あらすじ 推定執筆年代順 ■著者 河合祥一郎 東京大学大学院総合文化研究科教授。日本シェイクスピア協会会長(2019-2020)。 東京大学文学部英文科卒。東京大学より博士号、ケンブリッジ大学よりPh.D.取得。 『ハムレットは太っていた! 』(白水社)でサントリー学芸賞受賞。 主著に『シェイクスピア――人生劇場の達人』(中公新書)、『謎解き『ハムレット』』(ちくま学芸文庫)、 『シェイクスピアの正体』(新潮文庫)、『あらすじで読むシェイクスピア全作品』(祥伝社新書)ほか。 角川文庫よりシェイクスピア新訳、角川つばさ文庫より児童文学新訳を刊行中。Kawai Project主宰として演出も行う。
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-五十音の一音一音が神である。 するとその五十音を使いこなしている 一人一人とは何者であろうか? この国の文化・精神・歴史の超奥底を 捉えた書物がついに現れた! ◯ 日本精神の超奥底は父韻(ふいん)と母音(ぼおん)から子音(しおん)を産む物語である。 ◯ ヤハウェ、エホバの名は、伊邪那岐大神、天照大御神の五母音の配列のことなのです。 すなわち五母音が神である。日本語は、すべての音に母音を含むゆえに、まさに神の言語なのであります。 ◯ 百音図は「高千穂の久士布流多気」の他に「百敷の大宮」、「霊顕密止」ともいいます。真ん中の「フルフル」を上に引っぱり上げると四角錐の形になります。「霊顕密止」とは、ピラミッドのことです。 ◯ 『九鬼文書』における「艮の金神」は、「宇志採羅根真大神」として更に尊い神であるとされています。宇志採羅根真大神は、「天之御中主神、高御産霊神、神御産霊神、伊弉諾神、伊弉冉神、天照大御神、月夜見神、素戔鳴神」を統合した神であるとされているのです。 ◯ そして、天津神籬とは五十音図のことです。神籬は「霊諸招ぎ」。諸は「すべて」。招ぐは「神霊を招く」という意味です。すなわち神籬(霊諸招ぎ)とは、すべての言霊の神霊を招くということで、すべての言霊である五十音図のことになります。 ◯ 五十音こそが、神が宿る依代なのです。「いろは歌」「ひふみ祝詞」「あわのうた」を唱えるのが良いというのは、五十音(四十八音)のすべてを含むゆえに、神籬だからです。 ◯ 淤能碁呂島とは「己の心の締まり」です。 己の心は「忌柱」で、伊勢神宮にある「心御柱」です。 ◯ 淤能碁呂島は「自転島」の暗号でもあります。 地球は自転し、太陽のまわりを公転します。 ミクロの世界では、原子核のまわりを電子が回るように、マクロの世界もミクロの世界も回転しています。トーラス構造です。 ◯ 淤能碁呂島は、森羅万象の回転運動を表しているのです。 ◯ また淤能碁呂島は、量子論でいう波の状態でもあります。私たちは五十音のすべての音を発し得る可能性の中で、一つの音を選択して発します。淤能碁呂島の可能性の波の中から一音一音を粒として具象化させ、五十音図になるのです。 ◯ 淤能碁呂島の回転運動によって子音を産むのです。 左は男性性(陽)を表します。左は霊垂り(霊足り)で、男性の陰部の構造です。 右は女性性(陰)を表します。右は身切りで、女性の陰部の構造です。 ◯ 「女人を言先だちて良はず」(女が先に言ったのは良くない)というのを、文字通りに男性、女性の意味で受け取らないでください。古事記は言霊の奥義書なのです ◯ 古事記は言霊の書である 五十音の一音一音が神である。このことを記しているのが実は古事記なのです。古事記は「上つ巻」「中つ巻」「下つ巻」より構成されています。「上つ巻」は神話の部分ですが、これが実は言霊の奥義書だったのです。
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-僕は荼枳尼天から、この世の男の我欲とエゴと煩悩が極まった今、全ての男を消し去る業火の中で、女たちを地底世界にかくまうために地底への扉を開いてくる命を受けた。地底の長老はこの世の女たちを受け入れることに難色を示し、話し合いは頓挫したが、長老の提案で地底世界の女性性の集合意識体であるマザーの意見を聞くことになった。マザーはこの世が滅びようとしている今こそが男女和合への試練だと言い、男がいなくなった未来の世界を見せながら陰陽流転の大切さを語った。マザーは、男女の和合がこの世を救うが、その具体策として、この世の女性性の代表Jを救わなければならないと言った。Jは男の集合意識体に囚われており、そのヒエラルキーの頂点が亢者だ。僕たちはマザーが化身した白狐に導かれて地球意識体の耳に入った。内耳に当たる塔で、遙か彼方の星にいる、もうひとりの久仁子と出会い、地球人は皆、もうひとりの自分を宇宙のどこかに持っていることと「今ここ」とは人間、宇宙人、それぞれにとっての次元上昇試験であることを知った。そこには宇宙の森羅万象の生命があった。神は悪の種だと知りながら男と女を創った。男女と同時にあらゆる二元性がこの世に現れ、それらは悪の素となった。神の愛の祝福の手は悪魔の手と化し、人間界は悪に染まった。神にとって悪は人間界でしか味わえない大人の毒味だった。神の子である人間には内なる悪と愛が同居しているが、己の悪が見えた時、愛の道も開く。神が男と女を創ったのは、愛から悪を、悪から愛を生み続けるためだった。神が縛られし愛の呪縛を解けるのは悪だけだった。神は悪魔に傅き、宇宙も人間界も悪魔のものとなった。そして・・・
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-“子育て”とは“子どもが親を育てること”ともいえる。子どもと日々誠実にむきあうことにより,予想外の思わぬ自分に出会いながら,人はより内省的に己を見つめ成長させられていく。 わが国の乳幼児精神保健の旗手ともいえる著者は,フライバーグ,スターン,クラメールら先達の知見と自身の長年の臨床経験から,親世代の苦悩が子やその孫へ無意識のうちに持ち込まれてしまうという情緒の世代間伝達の概念を示し,その連関を絶ち切る必要性を述べてきた。 本書では,実際に乳幼児期~思春期の各段階で起こる問題を,母子の関係性の障害とし,その構造を「世代間伝達」の視点から捉えることで問題の理解と支援を説いていく。 加えて,虐待,自殺企画,子どもの死,生殖医療など現代を生きる母子を取り巻く新たな問題についても支援の方法が示されている。
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3.0ま、このまま俺が先生を嫁にもらうつもりだけど? 己の信念を貫き、警察官僚から見習い保育士へと転身した弓緒。だがその前に、因縁のヤクザ・関屋が再び現れ……? ヤクザ(パパ)×元警察官僚の見習い保育士 こんなの、はしたない……っ 警察官僚として輝かしい将来が約束されていた小美野弓緒は、『菱』系一牙会幹部・関屋貴樹が悪戯に仕掛けた、たった一度のキスに心を奪われてしまった。ヤクザとの恋なんて、ありえないから――。潔く警察を退職した弓緒は、それでも誰かを守れる仕事がしたくて、無認可保育所で見習い保育士に。だがそんなある日、新たな入園希望者として、息子の勇巳を連れた関屋が現れる。突然の再会に言葉を失う弓緒に、関屋は飄々とした態度で、またもキスを仕掛けてきて……!? 紙書籍発売時、フェア用に書き下ろされたSSを収録した特別版!
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-固定資産税がヘンだ。売れない土地に課税される不思議。複雑すぎるゆえに納税者が誤りに気づけない。誤りに気づいたとして、行政に指摘するのも骨が折れる――。税制の根幹が大きく揺らいでいる。 本書は週刊エコノミスト2017年4月11日号で掲載された特集「固定資産税の大問題」の記事を電子書籍にしたものです。 目 次: はじめに ・売れない土地にも固定資産税 誤りの指摘にも負担大きく/インタビュー 小松幸夫(早稲田大学教授)時代に合わない家屋評価 細かすぎるがゆえの弊害 ・固定資産税見直しテクニック 課税明細書や評価をチェック 行政と「友好的」に交渉しよう ・基礎から分かる! 固定資産税のキーワード ・土地評価を見直し! 私道の評価誤りに要注意 条件が不利な土地は評価減 ・複雑すぎる土地課税 地租を引き継いだ固定資産税 課税標準、調整措置の修正重ね ・難解すぎる家屋評価 「再建築価格」資料の見方 屋根や基礎など細かく評点 ・「タワマン節税」封じ 固定資産税で対処の“不可解” 評価額の計算で混乱の恐れも ・どうする空き家 所有権を放棄できない悲劇 マイナスの固定資産税検討を 【執筆者】 桐山 友一、神野 吉弘、古郡 寛、堀川 裕巳、大柿 晏己、遠藤 純一、米山 秀隆 【インタビュー】 小松幸夫
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4.0「諦めるな、逃げるな、媚びるな」 ──こんな日本人がいた── 16年間にわたる執念の交渉の末、誰もが「不可能」と口を揃えたミラノ・スカラ座の引越し公演を日本で初めて実現。ドミンゴ×クライバー「オテロ」の幕が日本で開いた。 また鬼才モーリス・ベジャールに不朽の名作「ザ・カブキ」をつくらせ、世界各国の名門オペラハウスに自らのバレエ団「東京バレエ団」を率いて乗り込み、20年間外部の団体の公演を許可してこなかった、世界中のダンサーが憧れるバレエの聖地、パリ・オペラ座をも制覇。 誰もが不可能と信じていたことを、執念の交渉で次々現実にしてきたタフネゴシエーターは、2016年4月30日、ひっそりとこの世を去った。 その名は佐々木忠次。 世間一般での知名度はそれほど高くないが、オペラやバレエのファンの間では「ササチュー」の愛称で親しまれていた男である。 敗戦国の島国から来たおかしな東洋人と冷たい視線を浴び、日本の官僚の無理解に苦しみながら、各界の大物と一歩もひかずに徒手空拳で直談判してきた佐々木だが、「美」と「本物」への激しい渇望は、同時に己を焼く業火となった。過剰な情熱が巻き起こす周囲との軋轢、美意識をめぐる衝突、盟友との訣別……。劇場に生きた男の孤独な闘い。その誰も知ることのなかった舞台裏が、徹底取材により、今、明らかになる。
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