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「元禄」という、江戸時代のあるひとつのピークにこだわりつづけてきた野口武彦氏が「平成」の終わりを見据えて放つ。将軍綱吉の治世後期、元禄から宝永は経済バブルの崩壊と災害が表裏の時代だった。漠然とした不安と鬱屈が世を覆うとき、人びとはいかに生きたか。美しく死ねた者、なまじ生き残ってしまった者、己が才覚の扱いに悶える者。人生のさまざまな姿が異常なまでにクッキリと浮かび上がった魔術的な時空間を描く五篇。
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Posted by ブクログ
野口武彦さんにはすでに「花の忠臣蔵」(講談社)「忠臣蔵 ー史実の肉声」(ちくま新書・ちくま学芸文庫)という、「忠臣蔵」をめぐって、野口史観とでもいうべき、視点角度が独特で、「おっと、そうなんですね。」とひざを打ちたくなる好著がある。 今回は、学者的な歴史的視点に対して、野口史観独特の裏目よみ、ル...続きを読むーモアと偽書に潜む真実に対する想像力で揺さぶりをかけながら、やがて、史実から幻想へと読者を引き込んでゆく手管の面白さが際立っている。 「江戸の歴史家」(ちくま学芸文庫)をはじめとする、歴史評論における野口節を久しぶりに聞きながら、風太郎的ロマンへいざなわれる快感。高齢をものともせず「小説」への夢を追い続ける著者に拍手。
古代史は文字資料がないがゆえに邪馬台国は沢山の夢とロマンを生み出している。 近世、江戸時代は文字情報があふれ出す。虚実を取り混ぜた文書類がさまざまな形で残され現代人をたぶらかす。 忠臣蔵を巡る記録から新しい角度で忠臣蔵を見つめ直す。虚実を取り混ぜたような資料を丹念に掘り起こし、そこにフィクション...続きを読むを織り交ぜる。歴史小説にありがちなパターンではあるが、この本は魔性的な怪しげな雰囲気を醸し出す。読み始めると癖になるテイストである。 「チカラ伝説」では大石主税を怪しい美少年に仕立てあげる。「元禄不義士同盟」義士になれなかった赤穂浪士と吉良を討たせてしまった吉良邸の附人たちが不義士同盟どうしで決闘する。中入り「紫の一本異聞」は戸田茂睡の江戸地誌『紫の一本』に題材をとった綺談もの。「算法忠臣蔵」では赤穂の銀札から重商主義の先駆けとしての赤穂を語り、「徂徠豆腐考」赤穂浪士の処遇を具申した荻生徂徠と豆腐屋七兵衛の不思議な交流を描くのである。 著者の博学ぶりと落差のある登場人物の語り口がおもしろい。
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