オウム真理教作品一覧

  • 愛と呪い 1巻
    完結
    4.1
    全3巻638円 (税込)
    物心ついた頃には始まっていた父親からの性的虐待、宗教にのめり込む家族たち。愛子は自分も、自分が生きるこの世界も、誰かに殺して欲しかった。阪神淡路大震災、オウム真理教、酒鬼薔薇事件……時代は終末の予感に満ちてもいた。「ここではないどこか」を想像できず、暴力的な生きにくさと一人で向き合うしかなかった地方の町で、少女はどう生き延びたのか。『ぼくらのへんたい』の著者が綴る、半自伝的90年代クロニクル。
  • 愛と呪い 全3巻合本版
    4.4
    物心ついた頃には始まっていた父親からの性的虐待、宗教にのめり込む家族たち。愛子は自分も、自分が生きるこの世界も、誰かに殺して欲しかった。阪神淡路大震災、オウム真理教、酒鬼薔薇事件……時代は終末の予感に満ちてもいた。暴力的な生きにくさと向き合う90年代から東日本大震災後の現在へ、絶対孤独を生きた「キレる17歳」世代のクロニクル。全3巻合本版。【合本版特典】特別対談3編を収録!(浅野いにお×ふみふみこ/押見修造×ふみふみこ/渡辺ペコ×ふみふみこ)
  • 外事警察秘録
    3.8
    1巻1,700円 (税込)
    中国、ロシア、北朝鮮……。 インテリジェンス・マスターが初めて明かすスパイ戦争の最前線! 海外からの脅威に日本の「外事警察」はいかに対峙してきたのか――。 北朝鮮による日本人拉致事件、日本赤軍メンバーの追跡、 オウム真理教「ロシアコネクション」の解明、プーチンのスパイとの攻防、 山口組マフィア・サミットの阻止、中国スパイのTPP妨害工作の摘発……。 警察官僚、国家安全保障局長として、 数々の修羅場をくぐり抜けてきたインテリジェンス・マスターと 『見えざる敵』との闘いは、外事警察が抉る平成の裏面史でもあった。 知られざるスパイとの闘い、水面下での極秘任務の数々がいま初めて明かされる!
  • 日本の10大カルト
    NEW
    -
    次は、どこだ? なぜ人は眉を顰められながらも、カルトにひかれるのか? 2022年7月8日に起こった安倍晋三元首相の狙撃殺害事件以来、改めて旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)をはじめとするカルト宗教に注目が集まっている。そもそもカルトとは「狂信的な崇拝」「少数者による熱狂的支持」のことである。よって、それがカルトなのか単なる新宗教なのかの線引きは難しい。またカルト教団が、そのままオウム真理教のように反社会的行為に及ぶ危険集団であるわけでもない。本書では、日本社会でカルトとして扱われてきた団体を10選し、創設の経緯、特徴、現在の信者数、今後予想される展開などを概説した。
  • 「オウム真理教」裁判傍聴記 1
    5.0
    暴かれるオウムの犯罪! 麻原彰晃の呪縛から逃れようとする信者、まだマインドコントロール下に置かれている信者……彼らの「罪と罰」を法廷で冷徹にウォッチし続けた執念の記録。江川紹子の「オウム裁判記録」第一弾。 「オウム事件を巡っては、約二百人の信者・元信者が起訴されている。殺人、監禁拉致死、死体損壊、営利略取、小銃や麻薬の密造、爆弾や火炎瓶の使用、運転免許証の偽造、強盗、暴行、窃盗と、罪名も多種多様で、まるで犯罪のデパートのようだ。しかし、起訴されている被告人たちほとんどは、オウムに入るまで犯罪とは全く無縁の人々だった。いわゆるエリートと呼ばれる学歴や職歴の持ち主もかなりいる。彼らもまた、宗教を通して自己の心の研鑚を求めてオウムに集まっていったはずだ。なぜ有為の若者たちが犯罪者になっていったのか、どうして坂本弁護士一家を始めとする多くの人々が命を奪われる結果となったのか、その真相に少しでも近づきたい。そんな思いで、私は今日も法廷に足を運ぶ」 2018年、麻原はじめ元幹部13名の死刑執行により、数々の謎は二度と本人たちの口から語られることはなくなった。麻原彰晃とは? オウム真理教とは? 出版局、電子書籍編集部に復刻希望が多数よせられた江川紹子のオウム関連著書を、新たな原稿「反面教師としてのオウム」を加え電子書籍で完全復刻する。 (目次) 反面教師としてのオウム──電子版刊行に寄せて はじめに 第1章 オウムへの葛藤と闘う信者たち 第2章 裁かれる幹部信者たちの犯罪 第3章 地下鉄サリン事件の真相 第4章 麻原彰晃の妄想を解明する あとがき
  • オウム裁判傍笑記
    3.8
    この裁判、あまりに面白すぎて、酷すぎる! オウム真理教が引き起こした一連の事件は日本中を震撼させ、前代未聞の犯罪を裁く「世紀の法廷」は、1996年4月、全国民注視のなかで開廷した。しかし、そこで繰り広げられたのは、あまりにも不可解で、あまりにも喜劇的な光景だった。そのとき、教祖はいかに振る舞い、弟子たちは何を語り、弁護人はどこにいて、裁判官は何を裁いたのか? そして、遺族が訴えたこととは? 8年間にわたり裁判を傍聴しつづけた著者が真実の法廷ドラマをつぶさに綴る!
  • 日本の暗黒事件
    3.7
    巨悪。凶行。陰謀。残虐。日本を震撼させ、戦後体制を変えた「暗黒事件」を忘れてはならない。「よど号」犯の北朝鮮亡命と連合赤軍事件、田中角栄とロッキード汚職、かい人21面相によるグリコ・森永事件、史上最悪の山一抗争、謎(なぞ)多きイトマン事件、前代未聞のテロ集団・オウム真理教、救いなき「少年A」……。その最前線で事件の真相に挑み続けてきた著者が、取材秘話を明かしながら、今、「わるいやつら」の闇を衝く。
  • 脳と心の洗い方
    3.0
    ■「自分を洗脳すれば、目標達成はできる!」 本書は、昨今の脳ブームを作り、 オウム真理教信者の脱洗脳でも有名な著者・苫米地英人の ベストセラーの新書化です。 「頭でわかっていても、心と身体が言うことを効かない理由」を解説し、 「誰でも目標達成できる技術「プライミング」を公開します! ■本書でわかる主なこと ・ダ・ヴィンチやモーツアルトが持っていた「共感覚」とは? ・人間の身体が持つ同調作用「ホメオスタシス」とは? ・人によって見えているものが違う「認知のカラクリ」とは? ・どんなことでも習慣化できる「アンカー」と「トリガー」とは? ・「ストックホルム症候群」とは? …など、最新の脳科学の成果で、あなたの人生を変えます! しかも、「誰でもできる」「どんなことでも習慣化できる」 トマベチ流トレーニング付き! ■本書の方法を使えば、自分が変わるだけでなく、 まわりも変えることができます。 人は人との関係で生きているので、まわりの環境を変えることはとても大切です。 そして本書を読み終えたあと、 あなたは「本当の自分」に出会うことができるはずです。 ・目標が達成できない! ・実力が発揮できない、認められない! ・悪い習慣(タバコなど)をやめられない! ・お金を貯めることができない! ・投資がうまくいかない! ・・・など、上記のどれか1つでも感じたことがあるなら、 本書は大いに役立ちます! ※本作品は2006年に刊行されたものを再編集いたしました
  • 麻原彰晃の誕生
    3.6
    宗教団体が狂気を帯びた、そのルーツは何か? 地下鉄サリン事件などで死刑判決を受けたオウム真理教の教祖に狂気が宿った原因は何だったのか。幼年期に遡る徹底取材で闇を描く
  • 麻原彰晃の霊言
    -
    【2018年7月6日 死刑執行直後に緊急収録】 「地下鉄サリン事件」をなぜ起こしたのか? どうして宗教を騙(かた)る犯罪者集団ができてしまったのか? オウム元代表・麻原彰晃こと、松本智津夫死刑囚の心の深層に迫り、 裁判では語られなかった事件の核心を解き明かした書。 日本を震撼させた事件から23年―― 被害者とその遺族に対する謝罪の意はあるか? 宗教界全体の信用を失墜させた罪 オウムの思想性と社会的問題点を多角的に検証 両親への恨みと国家への復讐心…… 怒りと嫉妬にまみれた男の死後の行き先とは さらなる社会的事件や悲劇を生みださないために。 ■■ 麻原彰晃の人物紹介 ■■ 1955~2018年。宗教教団・オウム真理教の教祖。本名・松本智津夫。ヨガ修行団体「オウム神仙の会」を基に、1978年、「オウム真理教」を設立、89年に宗教法人となる。その後、「坂本弁護士一家殺害事件」「松本サリン事件」「地下鉄サリン事件」など、複数の凶悪な殺人・傷害事件を起こし、95年に逮捕された。2018年7月6日に死刑執行。 ◇◇ 霊言・守護霊霊言とは ◇◇ 「霊言現象」とは、あの世の霊存在の言葉を語り下ろす現象のことをいう。 これは高度な悟りを開いた者に特有のものであり、「霊媒現象」(トランス状態になって意識を失い、霊が一方的にしゃべる現象)とは異なる。 外国人霊の霊言の場合には、霊言現象を行う者の言語中枢から、必要な言葉を選び出し、日本語で語ることも可能である。 また、人間の魂は原則として六人のグループからなり、あの世に残っている「魂のきょうだい」の一人が守護霊を務めている。 つまり、守護霊は、実は自分自身の魂の一部である。したがって、「守護霊の霊言」とは、いわば本人の潜在意識にアクセスしたものであり、その内容は、その人が潜在意識で考えていること(本心)と考えてよい。
  • アット・オウム 向こう側から見た世界
    -
    1995年3月20日 地下鉄サリン事件が起きた。 無差別なテロによって13人が死亡、6000人以上が重軽傷を負う。 麻原彰晃を教祖とするオウム真理教の組織的な犯行だった。 その後、殺人をはじめとした多くの犯行が次々と明らかになる。 著者・古賀義章は当時週刊誌の記者で、オウム真理教事件を取材していた。 教祖逮捕から1年半後、オウム施設が近々解体されると聞き、 山梨県上九一色村(当時)、熊本県波野村(当時)の広大な敷地に建てられていた施設を 撮り始める。撮影した写真は5000カットに及んだ。 教祖逮捕後も施設に残り、修行を続ける信者たち。 標高800メートルの山深い阿蘇の村に建てられた「シャンバラ精舎」には、 強制退去の前日までふたりの信者が住んでいた。 いっぽう、サリンプラントなどがあった上九一色村のサティアンから 信者たちが退去したのは、1996年10月のことだった。 信者の去ったあとには、彼らが暮らした痕跡がそこここに乱雑に、いや乱暴に残されていた。 サリンプラントをはじめ、犯罪の痕跡も生々しく見え隠れする。 上九一色村と波野村の施設の解体までを見届けた記録の数々は、 いま我々に何を語りかけるのか。 あのときから20年。 我々と彼らの距離はどれほどのものだったのだろうか? 誰もが思うオウムの「なぜ」。この問いにこそ、意味がある。
  • 安倍政権とは何だったのか (時代への警告)
    3.0
    1巻1,430円 (税込)
    結局、バカがバカを支持するから、バカな国になる。 本文でも述べたように、世界経済フォーラム年次会議(ダボス会議)の冒頭演説で、 安倍は徹底的に日本の権益を破壊すると宣言。電力市場の完全自由化、医療の産業化、 コメの減反の廃止、法人税率の引き下げ、雇用市場の改革、外国人労働者の受け入れ、 会社法の改正などを並べ立て、「そのとき社会はあたかもリセット・ ボタンを押したようになって、日本の景色は一変するでしょう」と言い放った。 極左カルトのテロリストが「社会をリセットする」と言うならわかる。 オウム真理教が「新しい国をつくる」と言うならわかる。 しかし、今は政権中枢において国家の解体が進められている。 安倍晋三という個人をバカにしたり、引きずり下ろしても根本的な解決 にはならない。 病んでいるのは、ああいう「幼児」を持ち上げ、野放しにしてきたわれわれの社会なのだ。 近代、少なくともこの四半世紀におよぶ「改革」騒ぎに対する反省がない限り、 わが国の未来はない。 本書は「時代への警告」という形で、今の日本の姿を描写した。 病を治すためには、その根本を直視する必要がある。 (「おわりに 適菜 収」から一部抜粋)
  • 池上彰・森達也の これだけは知っておきたいマスコミの大問題
    5.0
    1巻1,540円 (税込)
    マスコミ・報道の問題を池上彰と森達也が語り尽くす! 特定秘密保護法、集団的自衛権、選挙報道についての政党の介入など今、日本でおきているマスコミ・報道の問題を池上彰と森達也が語り尽くす。14年の朝日新聞コラム掲載拒否事件の真相も池上本人が明かす。 【目次】 まえがき  森 達也   プロローグ メディアを知る  事実と真実  加害性と匿名性  「空気を読む」メディア  同じ轍を踏むのか  現場の自由、表現の自由  ジャーナリストとは  ジャーナリズムと組織メディア  メディアの「力」  メディアと戦争、マスコミと「国益」という言葉  日本のメディアの転換点  民主主義のインフラ  今を知るために歴史を振り返る  「朝日問題」とは何だったのか  メディアの謝罪  メディア・リテラシーの想像力  メディアの今  メディアとのつき合い方  求められる特異性に対し、求めるべき普遍性  ニュースのプライオリティ  開かれた情報空間とリテラシーを  メディア・リテラシーを身につける  エピローグ あとがき  池上 彰 【著者】 池上彰 1950年長野県生まれ。ジャーナリスト、慶應義塾大学卒業後、NHK入局。記者やキャスターを歴任し2005年に退職。2012年より東京工業大学教授。著書多数。 森達也 1956年広島県生まれ。立教大学卒業、1986年テレビ制作会社入社。報道・ドキュメンタリー系番組を手がける。98年、オウム真理教のドキュメンタリー「A」公開。200年、続編「A2」が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞受賞。『A3』で講談社ノンフィクション賞受賞。
  • 命あるかぎり : 松本サリン事件を超えて
    5.0
    オウム真理教による松本サリン事件から14年。妻への思い、家族の絆、友への感謝、命の重み……試練を通して見えてきた人生の風景。いま、著者が綴る自伝的エッセイ。「暗澹たる事件の底に、こんなにも豊かな人間愛が息づいていようとは、誰が想像できただろうか! 河野さんの生き方をすべての人に知ってほしい」(作家・田口ランディ)

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  • 占いをまとう少女たち 雑誌「マイバースデイ」とスピリチュアリティ
    3.0
    1巻1,760円 (税込)
    1980年代に少女たちの間で流行した「占い/おまじない」は、現代まで多くの女性から支持されてきた。占いはなぜ女性を引き付けたのか、それは女性にとってどのような役割を果たしてきたのか。 少女向け占い専門雑誌「マイバースデイ」(実業之日本社)を軸に女性誌やファッション誌にも目配りして、1980年代、90年代、2000年代の少女と占いの関係性を描き出す。そして、宗教ブームやオウム真理教の影響、女性の社会進出なども絡めて、社会的・文化的な背景を解き明かす。 少女たちの理想像や人間関係を時代ごとに指し示し、宗教の市場化・商品化の役目も担った〈占い〉の社会的な機能を明らかにして、スピリチュアリティと女性たちの現状にも迫る宗教社会学の成果。「マイバースデイ」を当時読んだ読者も必読。
  • ANA857便を奪還せよ 函館空港ハイジャック事件15時間の攻防
    -
    1995年6月21日正午、羽田発函館行のANA857便が離陸直後にハイジャックされた。犯人はオウム真理教の信者と見られ、毒ガスのサリンを持っていると脅した。函館空港に着陸した857便を占拠するハイジャック犯に、北海道警察はその総力を挙げて対峙する。警視庁の特殊部隊も投入され、事件解決へ向けて、極限まで緊迫する対策チーム。一方その裏側で、事件報道という大役を担うマスコミも試行錯誤をくり返す。ハイジャックされた機内への強行突入という、日本警察史上唯一の事例である本事件は、以後の「危機管理」に重大な示唆を投げかけることとなった。本書は、四半世紀の時を経て、平成の事件史に残る“函館空港ハイジャック事件”の全貌を明らかにする。
  • 永久保存版 「知の巨人」 立花隆のすべて(文春ムック)
    4.0
    【特別保存版】 〇「田中角栄研究――その金脈と人脈」全文掲載 池上彰 徹底解説 NHK入社二年目の私は、その記事をむさぼるように読んだ―― 【THE BEST OF 立花隆】 〇司馬遼太郎×立花隆 「オウム真理教と日本の「悪」」 〇山中伸弥×立花隆 「iPS細胞の未来を語る」 〇僕のがんゲノム解読 〇壮絶な立花式取材の現場で/岡田朋敏 〇東大生たちに語った特別講義 【特別寄稿】「今こそ立花隆を読み返す」 山折哲雄/中野信子/恩田陸/国谷裕子/橋爪大三郎/読書猿/ 瀬名秀明/吉川浩満/徳岡孝夫/片山杜秀/保阪正康 〇「知の巨人」からのメッセージ 「好き嫌いこそすべての始まり」 【連続ロングインタビュー】ぼくはこんな風に生きてきた 〇「橘隆志」が「立花隆」になるまで 聞き手・湯川豊 〇「田中角栄研究」と「日本共産党の研究」 聞き手・小林峻一 〇ロッキード裁判への執着 聞き手・堀鉄蔵 〇なぜ「宇宙」へ、そして「脳」へ 聞き手・中野不二男 〇インターネットの現在と未来 聞き手・野村進 【「立花隆」とはなにか?】 〇野坂昭如 あとは吉永小百合だけ 〇筑紫哲也 まれな種族 〇梅原猛 ソクラテス的意味における哲学者 【「立花隆」いくつもの「顔」】 〇女性週刊誌アンカーマン・立花隆 梨元勝 〇怖そうなひと・立花隆 蜷川真夫 〇文学青年・立花隆 青木克守 【グラビア】 〇知の砦「猫ビル」探検記 〇鬼才の脳を覗く! 〇ある日、こんなところの立花隆 〇立花ゼミ生が送る追悼メッセージ 【未発表草稿「形而上学」発見!】 〇立花隆が書きたかった仕事 緑慎也 〇年譜・全著作リスト
  • A4または麻原・オウムへの新たな視点
    -
    麻原彰晃に帰依していた夫婦との対話からオウムを照射! 『A3』から約5年。森達也氏が、元オウム真理教の信者で麻原彰晃に帰依していた夫婦との対話を通して新角度からオウムを照射! 巻末にマンチェスター大学日本学シニア教授で、「メディアと新宗教の相互作用の研究」をしているエリカ・バッフェリ教授の解説付。麻原彰晃の死刑執行が囁かれている今、見過ごされてきた真実が次々と明らかに。 【目次】 1 オウム真理教との出会い 2 出家者の生活  3 麻原彰晃の実像とは 4 オウム真理教事件 5 いま、振り返るオウム真理教 結びとして 宗教リテラシーからオウムを考える 【著者】 森達也 映画監督・評論家・大学教員。「A」「A2」とオウム真理教に関する映画を撮影。教団の崩壊からその後を描いた書籍『A3』(集英社インターナショナル)では、講談社ノンフィクション賞を受賞。著書『「A」撮影日誌』『A2』(ともに現代書館)他多数。 深山織枝・早坂武禮 元教団幹部。「NHKスペシャル未解決事件2 オウム真理教事件」に出演。その際に初めてメディアの前で話した。その延長線上の内容が本書では展開されている。
  • 「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔
    4.3
    ――オウムの中から見ると、外の世界はどう映るのだろう?1995年。熱狂的なオウム報道に感じる欠落感の由来を求めて、森達也はオウム真理教のドキュメンタリーを撮り始める。オウムと世間という2つの乖離した社会の狭間であがく広報担当の荒木浩。彼をピンホールとして照射した世界は、かつて見たことのない、生々しい敵意と偏見を剥き出しにしていく――!メディアが流す現実感のない2次情報、正義感の麻痺、蔓延する世論(ルサンチマン)を鋭く批判した問題作!ベルリン映画祭を始め、各国映画祭で絶賛された「A」の全てを描く。
  • オウム死刑囚 魂の遍歴 井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり
    4.7
    遺された「獄中手記」5000枚が明かす驚愕の真実――。想像を絶する犯罪を繰り広げ、多くの犠牲者を生んだオウム真理教。若者たちは、いかにこの教団に魅入られ、なぜ事件に走ってしまったのか。教団で見たものとは。そして獄中の絶望と反省の日々の中で辿り着いた境地とは――。本書は、「修行の天才」「神通並びなき者」と呼ばれ、教団の“諜報省長官”を務めた井上嘉浩の48年の生涯を通して、オウム事件の核心に迫った「究極の人間ドラマ」である。なぜ、井上嘉浩なのか――。井上への取材は、オウム事件当時(1995年)にさかのぼる。『週刊新潮』のデスクだった著者に刑事が語った、「いざというときに、井上は殺人から“逃げている”」という言葉から始まったのだ。高校生の頃から瞑想や信仰に熱心だった井上嘉浩は、ふとしたきっかけでオウムに出会い、巧みに洗脳され、はまり込んでいく。だがやがて、教祖・麻原から死に直面するほどの様々な苛烈な扱いを受け、苦悩と葛藤の果てに、遂に犯罪に手を染める……。逮捕後、両親との交流をきっかけに良心を取り戻した井上は、オウム幹部のなかでは最初期に教団から脱会し、裁判では、教祖や教団と対決する。だがその結果、四面楚歌の境涯に置かれることにもなった。井上嘉浩が遺した手記と、膨大な取材から浮かび上がってくるのは、誰もが闇に落ちかねない恐ろしさである。だからこそ、「極限の状況下で、人間としていかに生きるべきか」という問いが眼前に浮かび上がり、心が揺さぶられる。カルトの悲惨な事件を二度と引き起こさないためにもぜひ手に取りたい、人間の心の深奥に迫る傑作ノンフィクション。
  • オウム真理教 偽りの救済
    3.8
    2018年7月、オウム真理教の教祖・麻原彰晃と幹部信者13人の死刑が執行された。「戦後最大の刑事事件」と言われたオウム真理教の数々の事件の背景には何があったのか? 実態はどうだったのか? 彼らが信じたものは何か? そして、何を残したのか? 1995年の地下鉄サリン事件以降、オウム報道にかかわり、元信者や裁判の取材を続け、死刑囚・無期懲役囚との面会や手紙のやり取りを続けてきた東京新聞社会部のベテラン記者による集大成。

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  • オウム真理教事件とは何だったのか? 麻原彰晃の正体と封印された闇社会
    4.0
    平成最大の国内テロ事件を引き起こした麻原彰晃とオウム真理教、および事件の真相を総括するノンフィクション集大成を緊急発刊! なぜオウムはこれほど巨大化し、暴走してしまったのか? 事件に関わったエリート幹部をはじめ、大勢の若者たちは、なぜオウムや麻原に惹かれていったのか? 麻原の死刑当日の様子は? オウムの裏社会とのつながり、ロシア、北朝鮮との関係、そして核兵器保有の可能性……麻原の死刑執行後に出版することを前提に口を開いた元信者や捜査関係者、刑務官らの「今だから話せる」貴重な証言をもとに、オウム真理教の闇を明らかにする。この事件は教祖の死刑執行では終わらない! 膨大な資料をもとにした渾身の書きおろしの新書を電子化。
  • オウム事件が問うもの
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 オウム真理教の教祖・麻原彰晃(本名・松本智津夫)と教団元幹部が2018年7月に死刑執行された。坂本弁護士殺害事件、松本サリン事件、地下鉄サリン事件などで世間を驚愕させたオウム真理教とは、いったい何だったのか?(『中央公論』2018年9月号より) 「麻原彰晃に、なぜ若者は惹かれたのか」橋爪大三郎(社会学者・東京工業大学名誉教授)/「二〇年間のアンケート調査から考える 『暴力』と『認知バイアス』にどう気づくか」井上順孝(國學院大學名誉教授)
  • オウム事件はなぜ起きたか 魂の虜囚 (上)
    -
    坂本弁護士一家殺人事件や地下鉄サリン事件など13にもおよぶ事件の罪に問われた麻原彰晃こと松本智津夫だが、法廷では怒号と不規則発言を繰り返し、証言台の元信者らを脅すとも取れる態度を示し続けた。そんな中、実行犯の証言から、新たな真実が次々と明らかになる。一審だけで257回もの公判が開かれ、延べ522人の証人が法廷に立った。そして2006年、ついに麻原の死刑は確定する──。早川紀代秀、岡崎一明、林郁夫、井上嘉浩など各実行犯の公判を追いかけることで、それぞれの人間像にも迫った、江川紹子のオウム裁判記録第3弾! 「『真実』を解明する場は、裁判所だけではない。報道や評論、小説やドラマなど、様々な分野で、いろいろな立場の人によってオウム事件は取り上げられてきた。司法にすべてを委ねるのではなく、そうしたものを参考に、一人ひとりが、真相を探っていくのが大事なのではないだろうか。本書は、私が私なりに『真実』を求めてきた記録である」 2018年、麻原はじめオウム真理教元幹部13名の死刑執行により、数々の謎は二度と本人たちの口から語られることはなくなった。麻原彰晃とは? オウム真理教とは? 出版局、電子書籍編集部に復刻希望が多数よせられた江川紹子のオウム関連著書を、新たな原稿「反面教師としてのオウム」を加え、電子書籍として完全復刻する。 【目次】 反面教師としてのオウム──電子版刊行に寄せて まえがき 第1章 教団、被害者、そして社会 第2章 坂本弁護士を殺害した者たち 第3章 サリン事件を引き起こした人々 第1部
  • カルトの子
    4.3
    私たちの親が信じたのは、オウム真理教、エホバの証人、統一教会、ヤマギシ会だった……。ごく普通の家庭にカルト宗教が入り込んだとき、子どもはどんな影響を受けるのか。教団のなかで、家庭で、何が起きているのか。カルトの子どもたちによる壮絶な証言の記録。
  • 完落ち 警視庁捜査一課「取調室」秘録
    3.6
    警視庁捜査一課の「取調室」 “伝説の刑事”と容疑者の息詰まる対決! 「完落ち」とは、全面自供すること。したたかで狡猾な犯罪者と警察はどう戦っているのか。 「取調室」という密室での緊迫したやりとりを初めて明らかにした本格ノンフィクションです。 生々しい現場を語るのは、警視庁捜査一課の幹部だった大峯泰廣氏。ロス疑惑、宮崎勤連続幼女誘拐殺人事件、 オウム真理教地下鉄サリン事件など、数多くの大事件の捜査に携わったことから、大嶺氏は“伝説の刑事”と呼ばれるようになり、 “落としの天才”として周囲の信頼を勝ち取ります。著者の赤石晋一郎氏は2年以上も大峯氏に取材を重ねました。 大峯氏はいかにして容疑者を落とすのでしょうか。 犯罪者の背景を丁寧に解き明かし、相手の表情をうかがいながらベストのタイミングで、こちらの手の内を明かすテクニックは、 まさにプロフェッショナルの技。宮崎勤事件では、彼が嘘の証言で漏らした「有明」という地名を突破口に自供へと導き、 宝石商殺人事件では、元警察官だった容疑者のプライドを刺激する一言で一気に自白へと持ち込みます。 緻密な計画殺人者から、冷血きわまりない殺人犯、愛憎に翻弄された犯罪者まで、刑事と犯人との壮絶な闘いのドラマが次々に展開します。 大峯氏は後年、世田谷一家殺害事件の捜査をめぐる警察上層部の方針に納得できず、定年を前に自ら警視庁を去ることになりました。 現場の状況から、大嶺氏にはある“犯人像”が見えていたのです……。大峯氏が職を辞した経緯も、本書で明らかになります。
  • 〈危機〉の正体
    -
    暴発するテロ、迫るファシズム、広がるインターネットの闇、底なしの格差と貧困。世界を覆う「見えない危機」の正体を見抜き、現代を生き抜くための最強の読解力を指南する。〈危機とは、もともとギリシア語で峠とか分かれ道を意味する「クリシス」に由来する概念だ。分かれ道に関しては、選択を間違えると、とんでもない方向に進むことになり、目的地に到達することはできない。従って、われわれが危機について語るときは、単に危機という現象について、分析し、認識するだけでは不十分だ。危機から抜け出す処方箋についても考えなくてはならない。〉――佐藤優(まえがきより)同時多発テロ/オウム真理教/官僚の不正/トランプ現象/北朝鮮の脅威/ヘイト言説/日米同盟/沖縄基地問題/外国人労働者受け入れ/相模原事件/子どもの貧困…… 現代の危機を神学の知恵で読み解き、希望への処方箋を提示する。(目次より)1見えない危機の到来2資本主義の暴走3国家の本質4格差社会を超えて
  • 救世主の野望 オウム真理教を追って
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    始まりは一通の電話からだった。子どもがオウム真理教に入信し、連絡が取れなくなったという親からの連絡を受けた著者は、知り合いの坂本堤弁護士を紹介する。「被害者の会」が結成され、サンデー毎日がオウム批判の連載を開始した直後、坂本さん一家3人が謎の失踪をとげる。そこから、著者とオウムとの長い闘いが始まった──。 教祖である麻原彰晃こと松本智津夫の生い立ちから教団設立に至る道程を追い、閉鎖環境における「神秘体験」で信者を洗脳し、御布施によって財産を奪い取る搾取構造を暴く。地下鉄サリン事件に先立つ4年前、早くもオウムの狂気に警鐘を鳴らした、江川紹子渾身のルポルタージュ第1弾! 「麻原彰晃教祖は教団の目的に「人類救済」を挙げている。もし彼が真実この目標を掲げているのなら、今こそ実践に移してほしい。空念仏ではなく、本当に人びとや地球環境や平和を守るための行動に出てもらいたいと思う。坂本弁護士一家拉致事件への協力もしてほしいと願う。しかし、これまで私が観察してきたかぎり、彼のいう「人類」とは、オウム真理教の信者、つまり自分の支配下の人間にかぎられるようだ。しかも、その信者たちも「救済」の対象というより、支配下の員数にすぎない」 2018年、麻原はじめオウム真理教元幹部13名の死刑執行により、数々の謎は二度と本人たちの口から語られることはなくなった。麻原彰晃とは? オウム真理教とは? 出版局、電子書籍編集部に復刻希望が多数よせられた江川紹子のオウム関連著書を、新たな原稿「反面教師としてのオウム」を加え、電子書籍として完全復刻する。
  • 近現代史の考え方
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    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 イデオロギーにとらわれた議論は,もうやめよう。いくら自然科学を教えても,輪廻の思想をいだくような人びとを育てる結果になるなら,その科学教育は失敗だ。また,いくら社会の科学を教えても,国際情勢の変化を読みとることができないなら,そんな社会の科学教育は意味がないと言えるだろう。  明治維新から東欧の激変,ソ連の崩壊,中東戦争,オウム真理教などの事件を,自然科学と社会の科学の研究をおし進めてきた著者が,科学教育の視点から解明した,目からウロコの論文集。 ★★ もくじ ★★ 第1章 「近代」のイメージ ある〈発明より改良に巧みな国民〉の話/明治維新とフランス革命/脚気病の解明と変体仮名の廃止/繭の名産地と教育の近代化 第2章 天皇制・君が代・日の丸……社会の変化と言論の自由 天皇制と教育/天皇は皇帝か/言論の自由と脅迫・勇気・社会の反応/君が代・日の丸問題をどうするか 第3章 冷戦構造の崩壊……東欧の変革とソ連の崩壊 東欧社会の激変とたのしい授業/社会の変化を反映する国旗/ソ連のクーデター事件に学ぶ/〈冷戦の時代〉の終了は教育界にも新しい時代を開かずにはいない 第4章 中東戦争から学ぶこと イラクのクウェート侵攻と教育における「おしつけ」/アラブ諸国の人口・GNP地図/戦争は正義の衝突/藤岡信勝氏のデマ宣伝/新しい〈米国・イラク〉情勢 第5章 正義よりも真理の教育を……授業書,オウム真理教,国の併合問題 正義よりも真理の教育を/仮説実験の論理を知らない学校優等生たち/二つの国の合併・併合の問題 第6章 仮説実験の時代……「時代の変わり目」とはどういうことか 浮動票の思想/仮説・実験の時代

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  • 検証・オウム真理教事件 : オウムと決別した元信者たちの告白
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 オウム事件の全貌にせまるある新聞記者のレポート。

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  • 芸能人と新宗教
    4.0
    信仰を求める芸能人の「孤独」と「不安」 清水富美加が幸福の科学に出家すると宣言したことで、 改めてクローズアップされることとなった新宗教の存在。 過去にも、オウム真理教や統一教会などに入信した女優や スポーツ選手の騒動が世間を騒がせてきた。 ほかにも、多くの芸能人たちが創価学会や真如苑などの 信者ではないかと噂され、関心を集めてきた。 なぜ、人々は新宗教の芸能人信者に注目するのか。 そもそも新宗教とはどんなものなのか。 なぜ、芸能人は新宗教にはまるのか。 芸能界と新宗教はどんなかかわりがあるのか。 宗教学者・島田裕巳が新宗教と芸能人にまつわる歴史と 事件をふり返りながら、徹底分析する。
  • 現代オカルトの根源
    4.1
    ヨハネ黙示録やマヤ暦に基づく終末予言、テレパシーや空中浮揚といった超能力、UFOに乗った宇宙人の来訪、レムリアやアトランティスをめぐる超古代史、爬虫類人陰謀論―。多様な奇想によって社会を驚かせる、現代のオカルティズム。その背景には、新たな人種の創出を目指す「霊性進化論」という思想体系が潜んでいた。ロシアの霊媒ブラヴァツキー夫人に始まる神智学の潮流から、米英のニューエイジを経て、オウム真理教と「幸福の科学」まで、現代オカルトの諸相を通覧する。
  • この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう 池上彰教授の東工大講義
    4.0
    東京工業大学の教授に就任した池上彰さん。理系学生への講義の内容が一冊に。「悪い会社・優れた経営者の見分け方」「なぜ優秀な理系学生がオウム真理教に?」「君ならサムスンに移籍するか?」「日本国憲法は改正すべきか」「リーマン・ショックとは何だったのか」「君は年金に入るべきか」「なぜ反日運動が起きるのか」etc.知るべきことを分かりやすく。ビジネスマンも必読です。
  • ゴーマニズム戦歴
    3.0
    「ごーまんかまして」二十数年、『ゴー宣』の戦歴がこの1冊に! 『ゴーマニズム宣言』の連載が始って以来、言論界に衝撃を与え続けてきた、 戦う漫画家・小林よしのりが自らの戦いの歴史を語りつくした、その名も『ゴーマニズム戦歴』がついに登場。 最初の権威との戦いは漫画賞の審査員。 オウム真理教に命を狙われ、薬害エイズ訴訟、従軍慰安婦問題、最近では改憲問題と、 あらゆる権威と世の中の矛盾と戦い続けた小林よしのりの「戦歴」に刮目せよ! ★『ゴーマニズム宣言』名場面も多数収録!! ◎ゴーマニズムは「権威よ死ね! 」から始まった ◎湾岸戦争のときから「反米」だったわし ◎デモが自己実現の手段になるのは今も昔も同じ ◎一発で言論空間を変えた『戦争論』のインパクト ◎日本人の圧倒的多数は親米ポチも含めて「サヨク」である ◎あえて無知をさらすところから始めた『天皇論』 ◎民主主義イデオロギーが戦争や独裁を生む 他 序章 わしのすべてを教えよう 第1章 「ゴーマニズム」の誕生 ~『東大一直線』から『差別論スペシャル』まで 第2章 「個」から「公」へ ~オウム真理教と薬害エイズ 第3章 自虐史観との戦い ~従軍慰安婦問題から『戦争論』へ 第4章 親米保守との決裂 ~『台湾論』から『戦争論3』まで 第5章 真の保守とは何か ~『沖縄論』から『天皇論』まで 第6章 この国を守るために ~『国防論』から『民主主義という病い』まで
  • 裁判所は究極の愛憎劇場! 恋愛saiban傍聴記
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    本書は10年間裁判の傍聴を続けてきた、ギャルライターの吉田奈美さんが見聞きした、裁判中に起きた恋愛沙汰をまとめたもの。情状酌量のために証言台からプロポーズをする強姦魔の恋人、法廷で10分間にわたりラブレター朗読の刑を受けたストーカー、ぽっちゃり女性への並々ならぬ愛情のために出会い系サイトで売春斡旋をしてしまった男など、新聞・テレビでは知ることがない究極の人間模様が赤裸々に描かれています。 ■著者プロフィール ▽吉田奈美: フリーライター。読み物、インタビュー、ファッションなど、ギャル誌を中心とした女性誌で活躍。オウム真理教関連の裁判をきっかけに傍聴を開始。傍聴歴10年超えを果たし、現在は全国の地方裁判所制覇を狙う。

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  • 逆さに吊るされた男
    4.5
    地下鉄サリン実行犯の死刑囚Yと交流する作家の「私」。こんな「いい人」がなぜ? オウム真理教の真実を追ううち、自身が制御できなくなり…人のグロテスクな自我を抉る衝撃のノンフィクション・ノベル。
  • 殺戮の宗教史(東京堂出版)
    4.0
    十字軍の「聖戦」、魔女狩り、異端諮問から、NYの同時多発テロ、シャルリー・エブド社襲撃事件、イスラム国(IS)による人質誘拐殺害などイスラム過激派によるテロ事件、オウム真理教による地下鉄サリン事件まで、人類の歴史を振り返ると、宗教の名の下で行われる「殺戮」は数多くみられる。なぜこのような「殺戮」は繰り返されるのか。ある特定の宗教が危険な存在なのだろうか? 果たして「和解」の道はあるのか。本書では、世界の宗教にみられる「殺戮の歴史」をたどりながら、その背景や宗教の教義、神の役割について徹底分析する。たんに現象を追うだけでなく、それぞれの宗教の根本をおさえることによって、なぜ宗教による殺戮が起こるのか、その理由を考察していく。この問題は私たち日本人にとっても無縁ではない。「宗教的テロの時代」の本質を理解するための必読書。
  • The 洗脳―心理学で読み解くオウム真理教事件― 1巻
    完結
    5.0
    坂本弁護士一家殺害事件、松本サリン事件、地下鉄サリン事件…オウム真理教が起こした痛ましい事件の数々。サマナと呼ばれる信者たちはなぜ殺人集団に入り犯罪者になってしまったのか…? そして、その首謀者でありオウム真理教の教祖である、麻原彰晃という人物について、心理学の面から読み解いていきます…! 若者から絶大な支持を得るに至る経緯、マインドコントロール、屈折した幼少期の人格形成、教団内での非人道的な忌まわしい洗脳方法…など、謎多き“オウム真理教”の世界を覗いてみませんか…?
  • 20世紀の51大事件 私は目撃した! 週刊文春 シリーズ昭和(1)狂乱篇
    5.0
    週刊文春 シリーズ昭和(1)狂乱篇 20世紀の51大事件 私は目撃した! 文春だからキャッチできた衝撃の証言! ■ニッポン列島震撼事件■ ・連続幼女殺害 宮崎勤の家族が嘗めた辛酸 ・殺人鬼・大久保清と刑務所で面会した20分 ・山口組 vs.一和会 私は見た! 元幹部の迷路のような家 ・百日漂流 佐野三治が怯えた死体を食う魚 ・戸塚宏が留置場で連続殺人鬼冷血・勝田と腕立て伏せ ・オカルト猟奇 悪魔払いバラバラ殺人 犯人二人の精神鑑定書 ・グリコ・森永事件 脅迫状に犯人の実像 ・日本人拉致事件 李恩恵を拉致した男は逮捕寸前だった ・飯干晃一の宣戦布告 生命尽きるまで「統一教会との死闘」 ・帰還兵の戦後 横井庄一の遺言は「小動物たちの慰霊碑を」 ・残置諜者 小野田寛郎少尉“発見の旅”から20年 ■テロリズムとその時代■ ・側近が語る 浅沼社会党委員長刺殺の生々しい瞬間 ・よど号ハイジャック事件 石田眞二機長は大阪で警備員に ・三井物産マニラ支店長誘拐事件 日本赤軍関与、私はこうして調べた ・アキノ射殺事件 スクープ写真 私が撮影した ・ペルー日本大使公邸占拠事件 人質たちの後遺症 ・有田芳生があえて書いた オウム真理教上祐史浩の「闇の顔」 ・不肖宮嶋、大倉乾吾 拘置所の麻原激写! 秘密兵器はベニヤ板 ■巨大事故現場は語る■ ・日本航空123便墜落事故 御巣鷹山凄惨現場 ・ホテルニュージャパン火災事故 突入した命知らずのカメラマン ・阪神・淡路大震災 宙吊りバスを救った「奇跡の運転手」 ■「怪死」ミステリー■ ・いまだ根強い謀殺説 女将は見た 中川一郎の顔に不気味な斑点 ・田宮二郎 自殺3日前の「会食」メンバー ・直撃カメラマンの独白 豊田商事永野会長刺殺 私は撮らなかった ・尾崎豊が初めて撮らせた“正面”からの写真 ・「村井秀夫刺殺の指令なし」でオウム真理教事件の謎未だ深し ■スターの肖像 最後の秘話■ ・百恵・友和の初デートを“演出”した親友の告白 ・キャンディーズ バックバンドとタイ旅行三泊四日の一部始終 ・夭逝した美女の俳号は「海童」 夏目雅子は俳句の名人 ・貴乃花との婚約解消 宮沢りえは知らなかった ・がん告白から三年 逸見夫人が神の手手術は無謀と知った日 ・宇多田ヒカルの母・藤圭子が引退で「意外な一言」 ・石原裕次郎 手術直後にヨットレース参加 ・勝新太郎がハワイでふるまった手料理 ・寅さんが残した肉声 留守電テープ50分初公開 ・沖雅也の飛び降りを記録したホテル従業員の「備忘日誌」 ・岡田有希子自殺の一年後 両親は離婚した ・美空ひばりの棺に三日間寄り添い続けた島倉千代子 ■スポーツ列伝 運命の瞬間■ ・長嶋監督解任 世紀のスクープは電話の混線から ・小林繁が初めて明かした 江川卓事件「空白の一日」 ・運命のドラフト 清原ボー然、桑田はそっと部屋から姿を消した ・伊達公子を陰で支えたおむすびの達人 ・東京オリンピック 聖火ランナーを拉致した「スクープ合戦」 ■醜聞報道の深層■ ・金丸信が私にぶちまけた 愛弟子・小沢一郎の非情 ・三越のドン・岡田茂に挑んだ6人の告発者 ・リクルート事件500万円贈賄ビデオ ・「獄中」の三浦和義から届いた電報の中身 ・横山ノックが借りたSMビデオ10本の中身 ■ドキュメント皇室報道■ ・昭和天皇のご病状を明らかにして亡くなった東大教授 ・美智子皇后 結婚5日前の「父娘のキャッチボール写真」 ・雅子妃の父・小和田恆氏に怒鳴られた私
  • 「宗教とオカルト」の時代を生きる智恵
    3.0
    「インチキ宗教」や「エセ科学」がどんなにはびころうとも、これを知っていれば、決して騙されない。ますます混迷の度合を高める時代において、「宗教とオカルト」という人間の存在を大きく左右してきた問題の重要性と危険性は、ますます高まってきている。しかし日本人はこれまでの風土から、宗教を知らず、オカルトに弱い性質がある。そこでオカルトを長年研究対象にしてきた渡部昇一氏が、これまでの蓄積をもとに、(1)学問とオカルトの違い(2)良い宗教と悪い宗教との違い・判断方法(3)宗教とオカルトの類似性(4)オカルトと宗教を裏付ける奇跡について(5)宗教とオカルトがなぜ人をひきつけるのか(6)若者に対する、〈日教組〉教育の問題点(7)日本人は、宗教・オカルトとどうつきあっていくか等々について、親友・谷沢永一氏と縦横無尽に語り合う。白装束集団や、オウム真理教など身近にオカルトじみた、悪の集団があふれている昨今における、日本人必読の書。
  • 宗教と社会問題の〈あいだ〉 カルト問題を考える
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 オウム真理教の地下鉄サリン事件によって宗教という言葉のもつ意味は変わり、「カルト」は一挙に緊迫した課題になって宗教研究に衝撃を与えた──。研究者・弁護士・ルポライター、さまざまな論者たちの討論をとおして宗教と宗教研究の危機を検証する。

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  • 宿命 國松警察庁長官を狙撃した男・捜査完結
    3.0
    警察庁長官狙撃事件は、なぜ解決できずに時効を迎えなければならなかったのか。濃厚な容疑を持つ人物が浮上していながら、なぜ、オウム真理教団の犯行に固執しなければならなかったのか。日本警察の宿命を説く第一線捜査官による衝撃の手記。 文庫版で「第九章 エージェントD」を加筆! 単行本刊行後、「協力者」から手紙が届いた。「元刑事」となった著者は、協力者との接触を図る。本当の意味での「捜査完結」に向け、緊迫の場面に臨む――。  1995年3月30日朝、東京・荒川区において、國松孝次警察庁長官が何者かに狙撃された。警視庁は、当時の社会情勢等から、オウム真理教団による組織的テロと見て、警察の威信をかけた大捜査を展開、2004年に至り、オウム真理教関係者の逮捕にこぎつける。しかし、被疑者らが起訴されることはなく捜査は迷走し、2010年3月、多くの謎を残したまま事件は時効を迎えてしまった。 実は、この捜査の陰で、濃厚な容疑を持つ人物が浮上していた。その人物は民兵組織の結成を目指した「中村泰」。中村の内偵を進めた原氏は、徹底抗戦する中村の取調べを継続し、ついに中村から、警察庁長官を狙撃した自供を引き出す。そして、その供述は、現場の状況に合致して迫真に富み、犯人しか知り得ない内容に満ちていた。原氏が率いる捜査班は、幾多の困難を克服しながら中村の捜査を推し進め、多くの証拠を蓄積していくが、中村が立件されることはなかった。 なぜ、中村の捜査は封印されたのか。警視庁幹部、警察組織、現場捜査員、被疑者、社会情勢等、様々な「宿命」が絡み合い、葬り去られた事件の真相に迫る。
  • 昭和・平成精神史 「終わらない戦後」と「幸せな日本人」
    -
    敗戦から70年以上が過ぎ、元号も2度あらたまって、いよいよ昭和も遠くなりつつある。「もはや「戦後」ではない」という宣言から数えてもすでに60年以上が経った。しかし、私たちが生きているのは、今なお「戦後」なのではないだろうか。毎年、戦後何年になるかを数え、ことあらば「戦後初」をうたう。私たちが生きている時間は、つねに「戦後」を起点とし、「戦後」に規定されている。これはいったいなにを意味しているのだろうか。令和の時代を迎えても加速する一方の「息苦しさ」、「生きづらさ」は、実はこの「終わりなき戦後」の終わらなさにこそ原因があるのではないか――。 本書は、「戦後」という幸福な悪夢の外側に、どうにかして越え出るために、昭和・平成を貫く時代精神の真の姿を映し出す試みである。 太宰治の絶望、ゴジラに仮託された不安、力道山が体現した矛盾、さらにオウム真理教という破綻と癒えることのない東日本大震災の傷。戦後日本社会の精神史は、東京オリンピックや大阪万博、インターネットの普及など華やかな出来事や物質的豊かさの影で、それを支えるためにそこから排除されてきた人々の嘆きと悲しみの声に満ちている。その声に耳を傾け、「息苦しさ」と「生きづらさ」の根源から目を逸らさず、その姿を受けとめること。「戦後」を終わらせるため、声高になることなく、著者は静かに繰り返し私たちに語りかける。 うわべだけの「幸せな日本人」を脱ぎ捨て、敗戦から日本社会が抱えこんできた絶望を直視したときにはじめて、希望もまた輝きはじめる。「終わりなき戦後」から、かけがえのない一歩を踏み出すのための、時代に捧げる鎮魂歌。
  • 新聞記者で死にたい
    5.0
    年齢四十七、職業は週刊誌編集長。首相のスキャンダルを、オウム真理教の悪徳を暴いた、働き盛りの男が「地雷」を踏んだ。脳卒中である。右半身の自由を奪われ、言葉を無くした。暗澹たる絶望の淵。死の誘惑が胸をよぎる。だが、マスコミが混迷する世紀末、男は・もう一度社会悪と格闘するまで死ねない・と決意する。テーマソングは「上を向いて歩こう」。闘病六年。強いが優しい男が時代の現場に復活する。障害は「個性」だ。

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  • 情報、官邸に達せず
    3.7
    事前に知りながら、なぜ金正日の長男は国外退去となったのか。JCO放射線事故の対応に、政府はなぜ4時間半もかかったのか。オウム真理教教祖逮捕を確認できないまま閉会した対策会議のお粗末さとは?……小泉政権から村山内閣時代までの大事件を遡り、極秘の政治情報を駆使しながら、危機管理体制の舞台裏を生々しく再現。「国家の情報機能」の弱体ぶりを告発した傑作ドキュメント。
  • 世界の未解決事件53
    5.0
    ラストコンサートをやる気まんまんだったマイケル・ジャクソンは、なぜ復帰直前で急死したのか? ダイアナ元皇太子妃事故死の黒幕はやはり英王室なのか?本書は、世界に衝撃がはしった奇怪で不可思議な未解決事件を厳選し、その真相に迫ったものである。本書で扱った事件は、芸能向きの事件ばかりではない。世界でもっとも有名な連続殺人事件といわれる「ゾディアック事件」や世界中の人が目撃したのに、迷宮入りとなった「ケネディ大統領暗殺事件」等、残虐極まりない犯罪や政治がらみの未解決事件の裏側にも鋭く切り込んでいる。ところで、日本で起こる事件というのは、海外で先例が見受けられることが多い。たとえば、米国版オウム真理教といわれる人民寺院がおこした事件もそのひとつであり、私たち日本人と無関係とはいいきれない。本書で扱った事件を、いつ自分たちの身に降りかかるかわからないという想像力をもって読んでいただけたら幸いだ。

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  • 世界リンチ残酷史
    -
    1巻495円 (税込)
    浅間山荘事件を起こした連合赤軍の凄惨なリンチや、オウム真理教内部でのリンチ事件など、現代日本でも人びとを震撼させる「私刑」は、なぜ起こり、なぜ根絶しないのだろうか。有名なKKKのリンチやロシア革命期の民衆リンチをはじめ、古今東西の戦慄的な話を紹介しながら、群集心理や深層心理、刑罰思想や人権思想、人間社会のあり方などを問う奇書。 第1章 リンチ――私刑の歴史 第2章 処刑奇談 第3章 処刑の悲喜劇 第4章 変わり種の処刑譚 ●柳内伸作(やない・しんさく) ノンフィクション作家。1947年、福島県生まれ。東京経済大学卒業。1972年、陸上自衛隊調査学校心理戦防護課程(陸軍中野学校の後身)を修了。防衛庁陸幕調査部の情報工作官として国外情報を収集後、戦略情報を分析、その後陸上自衛隊富士学校の研究員として教範を作成、次いで陸上自衛隊高射学校で戦史教官を務める。1992年、『週刊文春』に投稿のクーデター小論で免職に処され、提訴。政府は自衛隊がクーデターの教育をしていると認めた上に、裁判所も自衛隊はクーデターの研究・教育をしている事実は認定したが最高裁で敗訴。
  • 「捜査本部」というすごい仕組み
    3.0
    著者はオウム真理教事件などに携わった元警察キャリア官僚で、MBA(経営学修士)の資格も有する弁護士です。その著者が自らの体験に経営学の知識なども加味しながら、「捜査本部」を多角的に解剖していきます。さらに本書では、捜査本部の仕組みをよりよく理解するために、警察学校の仕組みや警察組織の概要についても詳しく触れています。 ■CONTENTS 【第1章】警察に関する基本知識/【第2章】これが捜査のマニュアルだ!/【第3章】「捜査本部」というすごい仕組み/【第4章】優秀な捜査官を育成する警察学校の仕組み/【第5章】仲が悪い刑事部と公安部/【第6章】現場の力を最大限に発揮させるために/【第7章】もっと強い警察を目指せ! ■著者 澤井康生(サワイヤスオ) 1971年11月9日生まれ、早稲田大学政治経済学部出身。警察庁入庁後は生活安全局等において法令の制定・改廃、警察行政の企画・立案業務に携わる。警視庁出向時は地下鉄サリン事件をはじめとする一連のオウム真理教事件や殺人事件、放火事件、広域窃盗事件等の捜査に携わる。警察庁退官後、旧司法試験に合格し、司法修習生を経た後、東京弁護士会に弁護士登録。その後は弁護士として活躍するとともに早稲田大学大学院ファイナンス研究科に入学し、ファイナンスMBAも取得。現在は東京新生法律事務所に務めるとともに非常勤裁判官も兼任。※著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
  • 縦糸横糸
    3.5
    酒鬼薔薇聖斗、和歌山カレー事件、オウム真理教、新潟少女監禁事件、自殺者の増加、引きこもり──日本人の生活は豊かに、快適になったが、〈心〉はその変化に対応できず、多くの問題が生じてしまった。効率を追い、結論のみを急ぐ現代社会は、育児や教育には不向きだ。欲望を満たしても幸せにはなれない。ではどうすればいいのか。〈心〉の専門家から、困難な時代を生きる私たちへの提言。
  • 誰も知らない死刑の舞台裏
    4.0
    死刑判決の実態、死刑囚の生活、死刑執行の詳細……秘密にされてきた驚くべき真実 2018年7月、オウム真理教の元教祖・幹部13人全員の死刑が執行された――。 世界の3分の2以上の国で死刑を廃止・事実上停止しているいま、私たち日本人は「国が人の命を奪う」死刑に直接向き合わなければならない。 日本では死刑判決はどう行われ、死刑囚はどんな生活をして、死刑はどう執行されるのか。 大阪拘置所長が秘密に録音させた死刑告知から執行までの53時間も再録し、これからの日本の死刑制度はどうあるべきかを考える。 序 章 謎だらけの「死刑」の真実に迫る 第1章 見せしめの残酷刑から人道的処刑へ 第2章 日本の「死刑」も時代とともに変貌 第3章 「最期の日」までの死刑囚の日々 第4章 死刑制度の危険な落とし穴
  • 地下鉄サリン事件20年 被害者の僕が話を聞きます
    -
    地下鉄サリン事件の被害者と元オウム真理教幹部が20年の時を経て初めて向かい合った6時間の記録 1995年3月20日、オウム真理教によってサリンがまかれた車両に乗り合わせ、いまも後遺症と闘い続ける一人の被害者。事件当時、日本にいなかったことで、極刑を免れた元オウム真理教幹部。その2人が20年の時を経て初めて向かい合った6時間の記録。被害者と元オウム幹部の「対談」刊行は初めて 【目次】 [はじめに]全人格、全経験、全知見をかけて—さかはらあつし/被害者と加害者の証言—上祐史浩 [第一章]一九九五年三月二十日、八時四分、あの日いつものように [第二章]「絶対的帰依」という無限ループ [第三章]被害者の二十年、元オウム幹部の二十年 [第四章]被害者六千人超、その賠償と責任 [第五章]宗教の本来の役割とオウム問題の根 [おわりに]オウム問題をどう終わらせるか—さかはらあつし 【著者】 さかはらあつし 著述家、映画監督、大学講師。1966年、京都府に生まれる。京都大学経済学部卒業後、電通に入社。地下鉄サリン事件の被害者となり退職して渡米。MBAを取得しシリコンバレーのベンチャーで働く。2001年、製作に参加した米映画「Bean Cake」がカンヌ国際映画祭短編部門でパルムドール受賞。大学の客員研究員や講師をつとめながら、国内外のチームと映画作りを続けている。著書に『サリンとおはぎ』(講談社)、『小さくても勝てます』(ダイヤモンド社)、『直線は最短か?』(YMEH)、『増補 社会原理序説』(dZ 上祐史浩 「ひかりの輪」代表。1962年、福岡県に生まれる。早稲田大学大学院理工学研究科修士課程を修了後、宇宙開発事業団(当時)に。在学中にオウム真理教に入信、同事業団を1年で退職し出家。地下鉄サリン事件発生時にはモスクワに滞在。事件後に帰国し教団のスポークスマンとなる。偽証罪で逮捕され、出所後「アレフ」代表となるが2007年に脱会し麻原帰依から脱却、「ひかりの輪」を設立した。著者に『オウム事件 17年目の告白』(扶桑社)、対談『危険な宗教の見分け方』(ポプラ社)などがある。
  • テロリストハンティング FUKUSHIMA MISSION
    -
    1巻1,056円 (税込)
    原発爆破。それは正義か、犯罪か。あなたは、日本最大のタブーを読む覚悟があるか?福島第一原発爆破を目論むオウム残党テロリストを排除するため工作員による潜入捜査が始まる。宗教家、原発社員、公安、それぞれの歪んだ正義の行方とは――。フクシマに潜入取材した原作者が、圧倒的な描写力で読むものを追い詰める実録ハードボイルドアクション!元機動隊の修造は、ある事件をきっかけに公安の非公式工作員として生きる道を選ばされた。20年後、福島原発爆破テロ排除作戦中に、オウム真理教潜入捜査で出会った一人の男・マシンバールと再会する。彼は福島第一原発地下に存在するという「遊戯室」への極秘ツアーを計画していた。闇の世界でしか生きられない男たちが孤独に耐えながらも野獣のような感性と肉体で生き抜く姿を描いた実録エンターテイメント。

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  • 天下御免の向こう見ず
    4.0
    松田聖子の離婚記者会見から司馬遼太郎の死、オウム真理教に安楽死と幅広く時事ネタを切ったかと思えば、下積み時代のエピソードや単独ライブの裏話、ボツネタ、自分が見た夢、夏休みの思い出などプライベートを披露。ジャンルを問わず鋭い視点が光る、爆笑問題・太田光の原点となったはじめてのエッセイ集。
  • 東京新聞の「筆洗」 朝刊名物コラムで読み解く時代の流れ
    3.0
    1巻660円 (税込)
    東京新聞朝刊一面のコラム「筆洗」を2009年8月から4年間担当したのが現・社会部長の瀬口晴義氏。日本社会はこの間まさに激動期だった。 1000本弱に及ぶ「筆洗」原稿の中から本人が厳選し、東日本大震災を原点とし、現政権や保守層から“左傾新聞"と疎まれながら一貫して変わらぬその記述を採録する。 主な採録原稿 〇天皇の政治利用 〇東日本大震災マグニチュード9の衝撃 〇「FUKUSHIMA」の刻印 〇地震の後には戦争がやってくる 〇自衛隊が“日陰者"であり続ける国家の幸福 〇「国を愛せ」と国が言う 〇「集団的自衛権」まやかし戦争に荷担の危うさ 〇坂本一家殺害事件から20年、オウム真理教と日本社会 〇憲法は国民が国家権力を縛る道具 〇高倉健の忍ぶ人生 全156編

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  • 止まった時計 麻原彰晃の三女・アーチャリーの手記
    -
    オウム真理教が起こした地下鉄サリン事件から20年。あの頃、教祖・麻原彰晃の後継者としてメディアを賑わせた、ひとりの女の子を覚えているだろうか。アーチャリー正大師、当時11歳。社会から隔絶された地に育った彼女は、父の逮捕後も、石もて追われ、苦難の道を歩んだ。本書は、アーチャリーとしてではなく松本麗華として歩むために、父の逮捕の日から止まっていた時計を、自らの手で動かそうとする苦闘の記録である。
  • トランプvs金正恩 その暗闘・裏側の超真相  未来がわかるアメリカ1%寡頭権力の巨大地殻変動
    -
    米朝首脳会談で再び日本は蚊帳の外──旧権力は退場し、ロシア・中国・アメリカが戦争のない世界を実現するか?金正恩はロックフェラー、ロスチャイルドの寡頭権力からトランプ、習近平、プーチンの連合勢力に寝返った!? 日本の防衛システムがいまだアメリカ主導であるこに警鐘を鳴らす元航空幕僚長の田母神俊雄氏も緊急参戦!各界の第一人者がつかんだ真実の世界情勢最新レポート ◎ 北はカジノと観光の地になる!?北朝鮮主導で南北統一へ向かっている? ◎ 北朝鮮に皇室の血脈が続いている!? ◎ 北の命運は皇室が握る!? ◎ 米朝首脳会談はMSA資金400兆円から始まった! ◎ オウム真理教と9.11テロのからくりがわかれば、北の今と世界の未来が見えてくる! ◎ 自衛隊はアメリカにこうして完全に掌握されている! ◎ なぜ日本(横田基地)から北朝鮮(平壌)への直行便があるのか?

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  • 慟哭 小説・林郁夫裁判
    4.4
    「私がサリンをまきました」オウム真理教の大幹部「治療省大臣」にして地下鉄サリン事件の実行犯・林郁夫。その告白と慟哭の法廷から、未曾有の無差別殺人事件の全体像が浮かび上がった。文庫化にあたり、書下ろし「その後のオウム裁判」も収録した、オウムの真相を暴く渾身のノンフィクション・ノベル。(講談社文庫)
  • 毒 サリン、VX、生物兵器
    3.5
    第1章 テロと毒――アメリカの炭疽菌テロ・オウム真理教のVX殺傷事件 第2章 戦争と毒――イラン‐イラク戦争・日華事変 第3章 化学兵器について――サリン・VX・ノビチョク 第4章 生物兵器と毒素兵器――ヘビ毒・ボツリヌス菌・遺伝子工学 第5章 各国の現状と防衛体制――中国・スイス・アメリカ・スウェーデン
  • どんな災害も免れる処方箋 疑似体験「知的ワクチン」の効能
    -
    私は戦後最大の自然災害、阪神・淡路大震災、オウム真理教による無差別なサリン事件をもって、私的領域は護られているという安全神話が崩壊したことを示す1つの証拠と考えて、≪日本の安全神話は1995年を契機に崩れた。日本社会はリスクに敏感に反応する社会になった≫と、あちこちで話したり書いたりもしたのだ。だが、これは早合点だった。日本人の危機意識は、そう簡単には変わらなかったのである。
  • NIPPON消滅の前にこれだけは知っておけ! サバイバル・インテリジェンス (超☆はらはら)
    -
    1巻2,079円 (税込)
    過去も今もトップ&エリートは全部ダメ! この国は一般庶民たるあなたたち一人ひとりが《主任分析官》になる他に道はない。智慧と覚悟と胆力を磨いて生き残れ! 三匹の侍が見たこの国の行方......。 このままでは2020年の東京オリンピックが、世界のマフィアの食い物になり、テロの標的になってしまう!? 警察・自衛隊・公安調査庁で国家百年の計を案じてきた情報分析・戦略研究のプロフェッショナルの頭脳に学べ! Part(1) 日中韓の領土問題はアメリカの分断統治戦略の筋書きどおり Part(2) ヤクザよりも狡猾な世界金融支配体制を見よ Part(3) 日本は世界のイスラム圏を敵に回すことだけはするな! Part(4) 日本を支える警察・自衛隊の見えざるインテリジェンス活動 Part(5) イスラム金融の中心はマレーシア、チャイナマフィアのトップは東北3省 Part(6) 拉致問題、オウム真理教、TPP......日本国内の権力闘争がすべての足かせに Part(7) 歴史学と文化人類学でインテリジェンスを磨け! Part(8) 繁栄か衰退か――分水嶺を乗り越えるために日本が準備すべきこと

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  • 日本を売る本当に悪いやつら
    3.0
    政官財暴に隠然たる影響力を持つ朝堂院大覚とぶった斬りの論客・佐高信が安倍政権、検察権力、財界、闇社会、宗教界まで、いまの日本を腐らせてきた「主犯」たちの悪事をあらいざらい喝破する! 本当の売国奴とは何者なのか?第一章 米中露に毟られる安倍日本第二章 カルロス・ゴーン事件と安倍政権第三章 カミソリ後藤田にアラファトをつなぐ第四章 石原慎太郎の正体第五章 特捜検察の暗部第六章 住友銀行の罪第七章 京都の闇人脈第八章 オウム真理教と創価学会第九章 マイケル・ジャクソンと見た夢第十章 日大田中理事長の黒い人脈第十一章 神社本庁の腐敗
  • 日本を蝕む「極論」の正体(新潮新書)
    3.3
    極論を目にすることが増えた。政界、教育現場、論壇、職場、メディア……あらゆる場所で左右も保革も関係なく、ちょっと冷静になれば明らかに変だとわかることを声高に主張し、他人を糾弾する「極端な人たち」が目立つ。それはかつての連合赤軍やオウム真理教を想起させる存在だ。「バブル賛歌」「TPP亡国論」「地方消滅」「憲法九条無殺生論」等々、はびこる極論の奇怪さを嗤い、その背景を考察する。
  • 被害者家族と加害者家族 死刑をめぐる対話
    4.0
    弟を殺害した死刑囚と面会し対話を続けた原田氏.オウム真理教・教祖の娘として大学への入学拒否など社会から排除されてきた松本氏.立場が異なりながらも,事件に巻き込まれ差別や孤立を強いられてきた二人の対話から見える,この国の形とは.被害者を置き去りにしながら加害者への憎悪を煽り,死刑を存置する社会を問う.

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  • 人を助ける仕事(小学館文庫)
    4.2
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 「世の中を救いたい」「人の役に立ちたい」と願いながらオウム真理教の信者になっていった若者たちと向き合ってきた著者が、平凡な生活と地道な仕事の中に「生きがい」を見出した20代から30代の人々を取材。自分に素直に、だからこそ紆余曲折を繰り返しながら、福祉や救急、介護など人を助ける仕事にたどり着き、本当のやりがいを見つけた37人それぞれのドラマを丹念に描き出す。重松清氏も絶賛! 『週刊文春』好評連載が1冊に。
  • 貧乏は正しい! ぼくらの最終戦争(小学館文庫)
    3.0
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 阪神大震災・オウム真理教・いじめ……ニッポンの抱える問題が一気に噴出した1995年。その正体を橋本治が鮮やかに解き明かしてみせる。話題の社会批評シリーズ文庫化第2弾。これを読めば新しい生き方が見える。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
  • フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ 増補新版 世界を信じるためのメソッド
    -
    そのニュース、疑わなくてもいいですか? 映画「FAKE」や新作「i-新聞記者ドキュメント」でメディアの本質を暴露し続ける著者が、ポスト真実の時代にますます必須のメディア・リテラシーをわかりやすく解説。「よりみちパン!セ」シリーズ『世界を信じるためのメソッド』に、SNSの影響など今日的話題を加筆。親子でフェイクニュースに強くなれる1冊。 【目次】 第1章 ニュースは間違える •連想ゲームをしよう •戦争とお菓子の値段 •メディアが間違うとき •無実の人が犯人に • 間違いを信じないために 第2章 ニュースを批判的に読み解こう •丸呑みしないで、よく嚙もう •リテラシーって何 • 星の王子さまも注意していた •戦争も起こせる •クウェートの少女と水鳥 第3章 きみが知らないメディアの仕組み •僕がクビになった理由 •ニュースの価値はどう決まる? •「わかりやすさ」のトリック •「撮る」ことは「隠す」こと •中立って何? •両論併記って何? •多数派はなぜ強い? 第4章 真実はひとつじゃない •メディアは最初から嘘だ •ヤラセと演出 •ニュースのうしろに消えるもの •市場原理とメディア •メディアはあおる •思い込みを変えるのもメディア 第5章 フェイクニュースに強くなるために •世界から見た日本 •北朝鮮の新聞 •平和の歌が放送禁止になるとき •フェイクニュースがメディアを変えた •メディアと僕らは合わせ鏡 •どっちが嘘なの? 【著者】 森達也 1956年広島県生まれ。映画監督・作家・明治大学特任教授。98年、オウム真理教のドキュメンタリー映画「A」を公開。2001年、続編「A2」が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞。11年に『A3』が講談社ノンフィクション賞を受賞。著書に『放送禁止歌』『死刑』『いのちの食べかた』『FAKEな平成史』『ニュースの深き欲望』他多数。
  • 普遍宗教への階梯――スワミ・ヴィヴェカーナンダ講演集
    -
    科学技術万能の現在、宗教は一般に敬遠され、特にオウム真理教事件以来、宗教は決定的なマイナス・イメージとともに受け取られるようになってきた。が、これはなにも今に始まったことではなく、欧米では早くから近代的な理性・科学によってキリスト教の神話が批判され、伝統的宗教の土台は根底から揺さぶられた。

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  • 文藝春秋3月特別増刊号 司馬遼太郎の真髄 『この国のかたち』[雑誌]
    -
    815円 (税込)
    没後20周年 特別増刊号 永久保存版  司馬遼太郎の真髄 『この国のかたち』 ◎司馬遼太郎が日本に遺したもの 磯田道史×半藤一利 ◎『この国のかたち』という宇宙 ●私は『この国のかたち』をこう読んだ 井上章一/岡本行夫/尾崎護/鹿島茂/寺島実郎/中西輝政/新浪剛史/福田和也/藤井裕久/水木楊/藻谷浩介/山内昌之/山折哲雄 ●『この国のかたち』は司馬作品のエッセンスだ! 東谷暁 ◎司馬遼太郎の想い出 風のように去った人 山崎正和/唯唯、忘じがたく候 吉田直哉/菜の花 高峰秀子/大河小説を大河ドラマにすると 小山内美江子 ●司馬作品のヒーローを演じて 俺の教室・司馬作品 勝新太郎/おりょうを演じて 中村玉緒/もう一度演じたい役 平幹二朗 ◎司馬遼太郎と戦国武将たち ●「小説 軍師二人 後藤又兵衛 真田幸村」  ●夢の残照 名作『豊臣家の人々』を読む 後藤正治 ●戦国武将の魅力─真田幸村のライバルたち 伊東潤×木下昌輝 ◎司馬遼太郎の全貌 ●司馬遼太郎の書斎風景 上村洋行(司馬遼太郎記念館館長) ●戦車兵だった司馬さん 担当編集者が語る「私だけが知る司馬遼太郎」 中井勝 ●司馬遼太郎に耽る 谷沢永一×尾崎秀樹 ●通が選ぶ「司馬作品」わたしの一冊 浅井愼平/杏/井上一馬/川勝平太/齋藤孝/佐々木毅/佐々淳行/清水義範/津本陽/成毛眞/縄田一男/西木正明/林望/宮城谷昌光 ●これだけは読みたい厳選35作 鴨下信一 ●NHKスペシャルと司馬さん 谷口雅一(NHKプロデューサー) ●「日本史年表」でみる司馬作品群 東谷暁 ◎時局のなかの司馬遼太郎 ●田中角栄と日本人 司馬遼太郎×山本七平 ●開高健への弔辞 司馬遼太郎 ●オウム真理教と日本軍 司馬遼太郎×立花隆 ◎[司馬遼太郎記念館]への招待

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  • 平成史
    4.2
    【ご注意】※作品はレイアウトの関係で、お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 混迷の30年をぶった斬り! 何が起きたか、なぜ起きたか。同時代に生きる二人が政治、経済、事件、文化を縦横無尽に語り尽くす。文庫版新章として「平成が終わった日」収録。ブック&シネマリスト50も充実! ◎福島原発事故(2011年)の予兆は、JCO臨界事故(1999年)にあり。 ◎日本の「右傾化」は、PKO協力法(1992年)から始まった。 ◎ピケティが予言していたゴーン逮捕(2018年)。 時代を通覧することで初めて見える平成の因果――バブル崩壊、オウム真理教、小泉劇場ほか、あらゆる事件は、すべてが裏でつながっていた。 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『平成史[固定レイアウト版]』 の文庫版となります。
  • 平成宗教20年史
    3.6
    平成元年、週刊誌が坂本弁護士事件を報道して糾弾を開始しオウム真理教はにわかに注目を集める。その後オウムは一連の騒動を起こし、その間、幸福の科学も台頭、宗教は社会の重大な関心事となり、ついに平成7年、地下鉄サリン事件を迎える。一方、平成5年、万年野党だった公明党が連立政権に参加、11年以後、与党として君臨し、ついに日本は新宗教団体が政治権力を行使する国となった――。オウム、創価学会以外にもさまざまな新宗教やスピリチュアル・ブームに沸いた現代日本人の宗教観をあぶり出す。
  • 毎日新聞創刊150周年記念出版 目撃者たちの記憶 1964~2021
    -
    常にスクープの最前線に立つ新聞社のカメラマンたち 事件・事故の瞬間に何を考え撮影したのか 「スクープの毎日」と呼ばれ毎日新聞社を支え続けた カメラマンたちの記憶と足跡を辿る報道写真史 スクープ報道を見て、写真の迫力に驚くことはよくある。だが、報道する側は誰よりも先に情報を知っていなければ伝えることはできない。時に記者よりも早くカメラマンが現場に入り撮影しているケースは少なくない。つまりカメラマンはスクープの第一目撃者にもなり得るのだ。新聞報道という一つの時代を背負ってきたカメラマンたち。本書は過去60年間の事件・事故・災害などを中心に、スクープを撮り続けたカメラマンたちの記憶を辿る。ピュリッツァー賞をはじめ数々の新聞協会賞などを受賞した彼ら。その裏には、「スクープの毎日」と呼ばれた記者魂があった! [内容] 特別寄稿 佐高信「時代を超えて残るもの」 三億円事件現場の空撮/大久保清容疑者が乗る警察車両とカーチェイス/あさま山荘事件/三菱重工ビル爆破事件/ベトナム戦争終結 サイゴン脱出/田中角栄前首相を逮捕/敦賀原発放射能漏れ事故取材記/日航ジャンボ機墜落事故/「昭和」最後の日の思い出/ベルリンの壁崩壊取材記/金日成主席単独会見取材記/雲仙で大規模火砕流発生/カンボジアPKO取材記/阪神大震災で自宅が全壊、被災者が取材者になった/オウム真理教の麻原を撮った/西鉄バスジャック事件/阪神タイガース・星野監督胴上げを空撮する/JR福知山線脱線事故空撮取材/東日本大震災 大津波との遭遇/天皇陛下即位のパレードの取材記/九州豪雨で球磨川が氾濫、土砂崩れが多発/2021年 コロナ禍の東京五輪
  • マインドコントロール
    4.1
    1巻990円 (税込)
    GHQによる自虐史観の刷り込み、宗教を隠れ蓑とした謀略、水道水に投げ込まれた塩素、化学物質で汚染された食卓、ウィルス兵器で脅される世界、どちらが戦勝国となっても儲かる支配層の「仕組み」作り…。オウム真理教のサティアン突入に唯一参加した現役自衛隊幹部が、武士道なき日本の「驚愕の末路」を警告する!長年、日本人にかけられ続けてきたマインドコントロールを解く衝撃の一冊。
  • マインドコントロール
    4.0
    原発、TPP、食品添加物、マスコミ操作……。日本人を騙し続ける、裏の支配者たちの恐るべき計画と真の意図とは?メディアが報じない衝撃の真実が明らかに! 【内容紹介】 原発の安全神話、TPPという名の搾取体制、水道水に投入される塩素、化学物質で汚染された食卓、GHQによる自虐史観の刷り込み、宗教を隠れ蓑とした謀略、ウィルス兵器で脅される世界、どちらが戦勝国となっても支配層が儲かる「仕組み」作り……。長年にわたり日本人を騙し続ける、裏の支配者たちの恐るべき計画と真の意図とは?オウム真理教のサティアン突入に参加した唯一の元自衛隊幹部が、メディアが報じない衝撃の真実を白日のもとにさらす!
  • マンガ人権弁護士
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 死刑制度の是非を法廷に持ち込む弁護士の実態とは!?  光市母子殺人事件での手段を選ばぬ死刑回避弁護活動で注目された、「人権派弁護士」。実は、オウム真理教の一連のテロ事件や幼女連続誘拐殺人事件など、日本を揺るがした大事件でも同様に活躍しています。  本書では、市民運動家色の強い彼らが生まれる背景について、ストーリー仕立てのマンガで学ぶことができます。法廷の仕組みのほか、死刑廃止運動、精神鑑定、反権力思想といったキーワードについてもわかりやすく解説。  人権派と呼ばれる弁護士は、本当に被告人の人権を守っているのか…? 本書の中に、その答えがあります。 第1話 死刑回避  奈良女児誘拐殺人事件/三島女子短大生焼殺事件/国立強盗強姦殺人事件 第2話 法廷戦術  鹿児島選挙違反事件/奈良薬殺未遂事件/幼女連続誘拐殺人事件/池田小事件 第3話 少年犯罪  光市母子殺害事件/山地悠紀夫事件/山形マット死事件 第4話 教育者  地下鉄サリン事件/坂本弁護士事件/松本サリン事件/公証人役場事務長事件 第5話 左翼の血脈  朝鮮総連本部売却事件/国旗国歌裁判/戦後補償裁判/薬害エイズ支援問題 第6話 被告人の利益  新宿西口バス放火事件/小野悦夫事件/永山則夫連続射殺事件 ●原作:司法公論会(しほうこうろんかい) 司法に関して、根本問題、制度的問題から時事ニュースへの法律論解説まで、幅広く取り上げて論評する。ジャーナリスト、研究者、法曹実務家らによって構成されている。 ●漫画:東野よしゆき(ひがしの・よしゆき) 早稲田大学政治経済学部卒。大学在学中、漫画サークルに所属。卒業後、トヨタ自動車株式会社へ入社。退社後、漫画家として活動する。
  • メディアミックス化する日本
    4.0
    KADOKAWAとドワンゴの合併はなぜ間違っているか。 従来は自由な創作の場であったファン・カルチャーが、企業の隷属させられる時代が到来した。想像力が管理された世界で、政治や権力が作り出す大きな物語に進んで動員される大衆たちは、どんな「ディストピア」を現出させるのか? ライトノベル、オウム真理教、三島由紀夫など、戦後日本のポップカルチャーの展開を縦横に参照しながら、「メディアミックス」の名に隠されたプロパガンダの正体を浮き彫りにする。
  • もう時効だから、すべて話そうか 重大事件ここだけの話
    3.5
    「生涯一事件記者」の、とっておき裏話。 殺人、未解決事件や、闇者会が絡んだ経済犯罪などをテーマに、ノンフィクション作品を次々と発表してきた“覆面ジャーナリスト”一橋文哉氏。著者の原点となったグリコ森永事件から、三億円強奪、酒鬼薔薇聖斗、オウム真理教、和歌山毒カレー、尼崎連続変死、世田谷一家惨殺、餃子の王将社長射殺、そして清原和博覚せい剤、山口組分裂まで、著者しか知り得ない事件の独自ネタや、警察・司法の体質など事件の背景、社会の闇など、今だからこそ語れる話が次々と明かされる。さらに、特ダネをとる取材方法や失敗エピソードもあり、著者の、既刊にはない魅力が垣間見られる貴重な一冊でもある。
  • 桃太郎は鬼ヶ島をもう一度襲撃することにした
    -
    世の中の「グレーゾーン」に切り込む著者が、古今東西の名作物語をパロディ化! ●鬼ヶ島に2度目の“襲撃”を試みる、自称ジャーナリストの桃太郎 ●最近スマホを購入した、「オオカミがでたぞ!」で有名な羊飼いの少年 など。 誰もが知っている15の物語をパロディ化しつつ、いまの日本の闇、問題点を痛烈に浮き彫りにする。 毒と風刺とユーモアが効いた「現代寓話集」。 ―― 読み始めるととまらない――! “視点”が一新される全15話 第1話 鬼ヶ島再襲撃 第2話 石のスープ 第3話 子供たちが屠殺ごっこをした話 第4話 雪女 第5話 ミダス王 第6話 オオカミと少年 第7話 パンドラ 第8話 金の斧 第9話 ハーメルンの笛吹き 第10話 注文の多い料理店 第11話 不思議の国のアリス 第12話 イザナギとイザナミ 第13話 アリとキリギリス 第14話 オオカミと七匹の子ヤギ 第15回 漁師とおかみさん  【著者プロフィール】 森達也 (もり・たつや) 1956年、広島県生まれ。 映画監督・作家・明治大学特任教授。 オウム真理教信者達の日常を映したドキュメンタリー映画「A」を公開。 ベルリン国際映画祭などに正式招待される。 続編「A2」では山形国際ドキュメンタリー映画祭において特別賞・市民賞を受賞。 2016年、作曲家・佐村河内守氏に密着・撮影した「FAKE」も大きな話題に。 「i-新聞記者ドキュメント-」は、キネマ旬報ベストテン(文化映画)1位を獲得。 作家としては、2010年に刊行した『A3』にて第33回講談社ノンフィクション賞を受賞。 他、著書に『放送禁止歌』(知恵の森)、『ニュースの深き欲望』(朝日新聞出版)、『ドキュメンタリーは嘘をつく』『死刑』(ともにKADOKAWA)、『「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい』(講談社)など多数。
  • 森達也・青木理の反メディア論
    -
    1巻1,870円 (税込)
    映像作家・森達也とノンフィクションライター・青木理による反メディア対談! 映像作家・森達也とノンフィクションライター・青木理による反メディア対談。両者の現代社会現象の捉え方は同じように見えるが、入り口と論理展開は全く異なる。例えばオウム事件では、森は教団の内部で撮影し、青木は公安記者として関わっている。この2人が様々な事件(オウム事件・死刑問題・公安警察・沖縄問題・安保法制など)に関わり感じたことを3日間20時間以上にわたり語り合った。そこから見えてくるものは、メディアの堕落と陥穽である。メディアにどう関わり・メディアをどう使い切るか。この丁々発止は見物である。 【目次】 まえがき 青木理 プロローグ 1 民主主義と死刑制度 2 オウム事件と公安 3 日本の刑事司法 4 朝鮮半島、沖縄、日本の敗戦後 5 メディアの闇 あとがき 森達也 【著者】 森達也 映画監督・評論家・大学教員。「A」「A2」とオウム真理教に関する映画を撮影。教団の崩壊からその後を描いた書籍『A3』(集英社インターナショナル)では、講談社ノンフィクション賞を受賞。著書『「A」撮影日誌』『A2』(ともに現代書館)他多数。 青木理 1966年長野県生まれ、慶應義塾大学卒。ジャーナリスト・ノンフィクション作家。共同通信社勤務後フリーランス。著書『日本の公安警察』『絞首刑』『トラオ 徳田虎雄 不随の病院王』『日本会議の正体』『安倍三代』など多数。
  • ゆれ動く日本人の心
    -
    粕谷甲一神父の講話のシリーズ、第5弾。大江健三郎とキリスト教について触れたあと、日本中を震撼させたオウム真理教の事件、統一教会の世界へと入っていきます。若者、特にエリートはなぜオウム真理教に引きつけられたのか。復興、高度経済成長、バブル崩壊という戦後の日本社会の歩みの中に、イエスの姿を探します。
  • 予言の日本史
    3.0
    私たちは果たして何に動かされてきたのか 『古事記』のなかの予言から、安倍晴明の陰陽道、豊作を占う予言獣、キリスト教の終末論、「ノストラダムスの大予言」まで。それらは神からのメッセージか、はたまた虚言妄言の類だったのか。時代や社会を騒がせた数々の予言を取り上げながら、これまであまり語られてこなかった日本史の裏側に光を当てる野心作。 ■目次 第1部 占いの時代 (1)予言によって日本の運命を変えた天照大神 (2)『万葉集』にも詠われた古代の占い「亀卜」「太占」 (3)56億7000万年後に地上にあらわれる弥勒菩薩 (4)天皇制を危機に陥れた宇佐八幡宮神託事件 (5)式神を操る陰陽師の安倍晴明 第2部 終末の時代 (6)末法の世の到来を説いた最澄『末法灯明記』 (7)予言を的中させたがゆえに過酷な運命をたどった日蓮 (8)戦乱の世の行く末を示した聖徳太子「未来記」と「邪馬台詩」 (9)弾圧のきっかけになった隠れキリシタンの終末論 (10)即身仏となることで訪れるとされた「身禄の世」 (11)幕末の世に各地で出没した謎の予言獣 第3部 理想の時代 (12)天理教を巨大教団に押し上げた「陽気ぐらし」の予言 (13)文化人や知識人を大勢巻き込んだ内村鑑三「再臨運動」 (14)戦後日本の宗教にまで影響を与えた大本「立替之説」 (15)高度経済成長を実現させた政治的な予言「所得倍増計画」 第4部 現代へ (16)オウム真理教の事件へとつながった『ノストラダムスの大予言』

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  • 吉村洋文の言葉101 - 日本を牽引する若きリーダーの覚悟と勇気 -
    -
    1巻1,540円 (税込)
    「非コロナ病院だからコロナに関わらないのはやめにしないといけない」 「岸田さんのやり方で日本が成長するとは思いません」 「自民党をビビらす政党になりたい」 「大阪を良くすることは日本の利益に直結する」 「うそみたいな本当の話をさせていただきたい」 「専守防衛で日本は守れるのか」 「政治家は使い捨てでいいんです」 なぜ彼の言葉は私たちのハートに突き刺さるのか――!? 最前線に立ち続ける若き大阪府知事が日本中から信頼を集める理由とは――!? 吉村洋文氏を長きにわたり取材し続けるTVプロデューサーが徹底分析! 「コロナ対策で全国を牽引した吉村氏の手腕と徹底した情報公開の姿勢。 会議や意思決定過程の全てをあからさまにし、市民に知ってもらう手法。 そしてマスコミの質問に対して、時間制限をせず、質問が無くなるまで、全てに答え続ける吉村氏のオープンなスタイルを僕は支持したい。 今後、どんな力強い言葉で、我々の心を揺り動かし、鷲掴みにしていくのか。 目が離せないのも確かだ」(著者より) 【著者プロフィール】 結城豊弘(ゆうき・とよひろ) 鳥取県境港市出身。駒澤大学法学部卒業。 1986年、読売テレビにアナウンサーで入社。 『週刊トラトラタイガース』『11PM』『2時のワイドショー』などの司会・リポーターを務める。 1995年、阪神淡路大震災を契機に日本テレビ『THEワイド』に出向。 ディレクター、プロデューサーとして事件取材を担当。 オウム真理教の取材を皮切りに松山ホステス殺害事件、神戸連続児童殺傷事件、和歌山毒物カレー事件などの重大事件を取材。 大学時代の政治取材をベースにワイドショー政治の源流を作る。 その後、営業部次長を経て読売テレビ報道部に異動。 『ウェークアップ!ぷらす』チーフ・プロデューサーとして辛坊治郎キャスターと東日本大震災を取材し、『情報ライブ ミヤネ屋』統括CPを担当。 2015年から『そこまで言って委員会NP』のチーフ・プロデューサーを2022年春まで務めた。 2015年に鳥取県東京本部戦略アドバイザー、18年から国立鳥取大学医学部付属病院 特別顧問、2020年から境港観光協会会長を務める。 読売テレビ退社後の現在も、フリー・テレビプロデューサーとして東京と大阪をベースに番組制作を続け、病院・企業のブランディングコンサルタント、コメンテーター、講演、執筆、イベントプロデュースなどフィールドを広げ活動中。
  • 理不尽な人に克つ方法(小学館新書)
    3.4
    元刑事が伝授する「理不尽な人」に克つ技術。 「インターネットに悪口を書くぞ」という企業クレーマー、「ネットに恥ずかしい写真を流すぞ」というリベンジポルノ・モンスター、「孫が椅子から落ちた責任をとれ」といった高齢者モンスター、「おまえが辞めれば300万円改善する」「部下を無視する」といったパワハラ上司、DV男など、一見普通の人が「わけのわからない理不尽な人」に変わってしまう現代社会。かつてのようにクレームをつけてお金を要求することを生業とする「ブラック・モンスター」に変わり、増殖する「ホワイト・モンスター」たち。この異常な隣人たちと、どう向き合えばいいのか?トラブルに巻き込まれないためには、どのように対応すればいいのか?●D言葉をS言葉に変える。●「お聞きする力」で要求をしる。●「ギブアップ・トーク」ではねのける。●3段階のモードチェンジで対応する。●土下座はしない。●「相づち」で相手を巻き込む。●「職質テクニック」で本音を聞き出す。など。オウム真理教の信者を逮捕するなど、様々な「モンスター」と対峙してきた大阪府警の元刑事が伝授する「負けない」ためのバイブル。
  • 若者と現代宗教 ――失われた座標軸
    3.4
    「宗教ブーム」といわれてひさしいが、それは真実ではない。宗教を「アブナイ」ものとして忌避する無知な警戒心と、摩訶不思議な世界へのやまれぬ好奇心が、同時に強まっているのが現状なのだ。伝統と歴史の価値が失われていく現代、われわれをとりまく精神世界のフレームワークは、どのように変わっていくのか。オウム真理教やインターネット上のバーチャル宗教など、新興宗教が自由競争を繰りひろげて混迷する、宗教の最前線と未来を見据える。

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