青沼陽一郎の作品一覧
「青沼陽一郎」の「オウム裁判傍笑記」「池袋通り魔との往復書簡」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「青沼陽一郎」の「オウム裁判傍笑記」「池袋通り魔との往復書簡」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
戦後最悪と言われる事件のその後。どんな事件で誰がなにがなんてよく耳にしていても場所が法廷に移ってからはとんと耳にしなくなっていた。その教団教祖の裁判の全容。
読み進めるたびに頭を抱えていました。知らなかった現実というか真実が書かれてて、知るほどに空虚になっていく感じ。
この事件を知らない世代が出てきたということを聞いて、せめて知り覚えている世代が記憶し忘れないようにしなければと思い手に取った一冊だったけどこれは証言記録だけでなくその向こうに見える問題提起もあり、今後裁判員制度によって突然裁く側になった場合に「裁判とは一体だれのものなのか」という至極当たり前のことを考えさせられる機会ともなりまし
Posted by ブクログ
「司法統計年報(刑法編)」を読むと、毎年3〜4名ほどが死刑判決を受けていることがわかる。主な罪状は殺人の罪もしくは強盗致死傷がほとんどではあるが、そもそも殺人で裁かれた人数自体が200〜300名は居るのだから、人を殺しても死刑になる確率は2%未満という事になる。世界レベルで見ると、2022年の統計では死刑を執行した国は20カ国、件数は900件弱であった。なお死刑執行数が多いと言われる中国や北朝鮮、ベトナムは死刑執行に関して秘密主義を取っており、数値自体を公表していないため、前述の数字には含まれていない。下手をすれば倍どころではなく執行数の桁を上げる可能性もある。
それに比べ、人口としては世界の
Posted by ブクログ
戦後の日本の食料自給率は、最高点の79%から年々低下し、今や37%に滑り落ちている。食料はほとんどアメリカなど外国からの輸入に頼り切っている日本。本作は、国のこうした状況に警鐘を鳴らしている。
主に「食肉」という観点から、日本がいかに海外の畜産農家に頼りきっているかを読者に示す。
食肉や関税などを巡る様々な現状ももちろん興味深かったが、後半に語られる習近平国家主席の半生エピソードに一番驚いた。冷血無慈悲なリーダーという、自分の勝手なイメージとはかけ離れた話ばかりだった。
様々な苦境を乗り越えて今の地位についたのだと知り、もっと中国や彼自身のことを知りたくなった。
新しい知識の詰まった一冊だっ
Posted by ブクログ
筆者が実際に法廷で見た死刑判決の出た裁判の傍聴の内容。
声高に、死刑の是非を問うようなものではない。
裁判における死刑への攻防戦。法廷でのリアルな描写が迫真をもって迫ってくる。
オウム真理教の裁判が中心に展開される。
地下鉄サリン事件にかかわった被告達の量刑の違い、人を殺していないのに死刑、人を殺しているのに無期懲役(自首と見なされたため)など、人を裁くことの不安定さを端々で感じた。そもそも人を裁くとは、そもそもどのような行為なのか。
人から裁かれるということの不条理さ、自分がその立場に立ったとした場合、どのような態度で対応できるのだろう。登場する検察、裁判官、被告、被害者の発言から、色