この子は麻原氏の子として、本当に苦労して、辛い人生を送って来た、それは本書を読む前から想像は出来ていたが、読んで見て良く解った。
けれど、自分の辛さ、苦しみ、父の人格崩壊を散々書き連ねる前に、被害に遇い、命を奪われた人、その遺族、人生をズタズタに引き裂かれてしまった方々への贖罪、労いの言葉が有るべ
...続きを読むきではないか?
ずっと読んでいて、腹が立って仕方なかった。
やはり、学校へも行かして貰えずオウムの価値観の中で育ってしまったこの子の価値観は偏ってしまっている。
いくら良く遊んでくれた優しいお兄ちゃんだったか知れないが、尊い人の命を奪った殺人犯なのだ。
例え、盲目と言うハンデの為、信者達の嘘を見抜けず、躍らされてこのような大量殺人を犯す結果になってしまったのだとしても、今現在人格崩壊していて何も分からなくなっているとしても、貴女の父親は大量殺人を犯した集団の最高責任者なのだ。
なのに、法廷で自分は関与していないといい放った。
それだけでも、麻原氏はこの子が思っているような人格者では無いことが明白だと思う。
読んでいる間、ずっとそんな葛藤していた。
本の中で、マスコミ、国家権力、世論を丸で悪者であるかのように綴っているが、貴女に此所までの苦しみを与えたのは、マスコミでも国家権力でもなく、貴女の父親でしょ?
人の命を奪った殺人犯でしょ?だから逮捕されたんでしょ?
逮捕した警察に恐怖を感じる前に父親に恐怖を感じなさいよ!!
もう、この子に怒鳴ってやりたい気分でした。
父親と信者達の犯した恐ろしい犯罪にたいしてこの程度の認識しか無いなら、申し訳ないが私も自分の子と同じキャンパスには存在して欲しくない。
最後に犯罪被害者に対する贖罪の言葉があったことに少しだけ救われた。
星5つにしたのは、犯罪を犯したら家族がどんな思いをするか、その恐ろしさが良く解ったから。
沢山の人に読んで欲しいと感じたからです。
最後に、蟻の命さえ尊いと諭した人が何故変わってしまったのか、本人の言葉で聞けないのは私も残念に思う。