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弟を殺害した死刑囚と面会し対話を続けた原田氏.オウム真理教・教祖の娘として大学への入学拒否など社会から排除されてきた松本氏.立場が異なりながらも,事件に巻き込まれ差別や孤立を強いられてきた二人の対話から見える,この国の形とは.被害者を置き去りにしながら加害者への憎悪を煽り,死刑を存置する社会を問う.
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Posted by ブクログ
弟が殺害された原田正治氏と麻原彰晃の三女松本麗華氏の対談。事件に巻き込まれた家族の苦しい胸のうちと、被害者及び加害者家族に対する制度や周りの人間たちのあり方を思うと胸が痛む。 もっとみんなが生きやすい世の中を作っていかなければと切に思う。
またまたひまわりめろん師匠の本棚より。 本書はインタビュー形式です。松本サリン事件で死刑となった麻原教祖の三女である松本麗香さんと、保険金目当てに弟を殺害された原田正治さんの対談です。 原田さんの弟さんが被害に遭われた半田保険金殺人事件は存じ上げなかったので、調べてから拝読しました。 概要を簡単に...続きを読むご説明すると、お金に困窮した長谷川敏彦氏(死刑が執行されました)が自身の会社で雇用していた原田さんの弟さんに多額の保険金をかけて事故に見せかけて殺害、二千万円を受け取ったという事件です。 他にも2名程関与しているみたいでしたが、結果的に3人の方が殺害されてしまいました。こんな恐ろしい事件があったとは露知らず…。 松本さんが「自己破産をしていれば」と仰っていましたが、本当にそう思う。なぜ金は命よりも重いと言う利根川思考に走ってしまったのか…。 だめだ、カイジの名言を引用する事すら不謹慎に思える。 今回はおふざけなし。 被害者家族と加害者家族、対極にいるようで孤独感は同じだと仰るお二人。 本作も色々と考えさせられました。途中、苦しくて此方まで泣きそうになる程の赤裸々なお2人の発言や事実。 本書でも軽く取り上げられていましたが、タイミング良くと言うか、たまたま和歌山カレー事件の林容疑者の長男さんのインタビュー動画などを拝見していました。 彼のお姉さんも心労から自らの命を絶ってしまったのですが、長谷川氏の息子さんも20歳で自死を選んでしまっているそうです。お姉さんも心労から鬱になり自死…。 原田さんは、死刑が確定した後に家族ですら面会がし辛くなる今の法制度はどうなのかと疑問を呈してらっしゃいます。お互いの為にも対話が必要であると。 昔見た『デッドマンウォーキング』という映画を思い出しました。 シスターが死刑囚から手紙を貰い、交流を深める事で処刑は間違っていると、彼を救おうとするお話です。 死刑囚はシスターとの対話の中で自身の犯した罪について深く考える事になるのです。 原田さんも初めは長谷川死刑囚を殺したい程に憎んでおり、極刑を望んでいました。しかし、面会をする中で「なぜ弟を殺したのか」という疑問に答えて欲しいと、途中から処刑しないでくれと嘆願するようになられたそうです。 原田さんの心境は我々では微塵も想像できない境地です。 なのに世間は分かったつもりで正義を振り翳し、悦に浸り被害者遺族を傷付ける結果になる。 それは加害者遺族にも同様に降り掛かる。 凄い対談でした。もう何を書けば良いのか分からないです。 一先ず、安全な高みから人を見下したり崖下に落とすような人間にはなりたく無いので、本書の対談を深く心に留めておこうと思います。 私もいつ安全ではなくなるか分かりませんしね。 ひまわりめろん師匠、凄かったです。凄過ぎて私ごときではこれ位しか感想を書けませんでしたので、今回は読みやすい長さになったかなと…。 また勉強させていただきました。ありがとうございます。 とにかく、被害者遺族と加害者遺族に対して具体的な行動も起こさずきちんと知ろうともせずに、正義に酔っ払った状態で死刑制度を支持したり、過剰に反対したりするのは違うなと思わざるを得ませんでした…。 私自身は賛成でも反対でも無く、何が正解か分からないとずっと悩んでいます。
岩波ブックレットNo.1082 いやーこれはちょっとすごいよ 要するに対談集(2回)なんだけどさ 対談しているのが弟を殺害した死刑囚と面会し対話を続け、最後には死刑反対活動までした(もちろん同情心からとかじゃないよ)原田正治さんと、あのオウム真理教の教祖で、2018年に死刑となった麻原彰晃こと松...続きを読む本智津夫の三女で「アーチャリー」と呼ばれていた松本麗華さん 死刑制度反対運動を続ける特異な「被害者家族」と、ある意味日本一有名な「加害者家族」の対談 とても興味深いお話が載っていて、一読の価値ありです 対極にいるはずのお二人がなんとなく共感してるところが面白い いや面白いとか言っちゃいかんのか?まぁいいか なるほどな〜と思ったことを1個だけ 弟の仇である死刑囚の死刑反対を訴える原田さんに「そんなことするのはおかしいじゃないか!」という非難の声がかなり浴びせられたらしいんだけど、これに対して原田さんは「なんで俺の気持ちをお前らに決められないとならないんだ!」と憤ります そりゃそうだ 原田さんが正しい では原田さんはどんな気持ちで死刑反対運動に身を投じたのか? それは自分で読んで確かめてほしいな〜
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被害者家族と加害者家族 死刑をめぐる対話
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原田正治
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