あらすじ
オウム真理教元教祖の三女として生まれた著者が加害者家族として生きてきた半生を振り返る。
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Posted by ブクログ
古来日本には「士農工商」という身分制度があったが、さらにその下で階級で差別を受ける人がいた。近代になってもどこの地域(部落)出身かで差別的な扱いをされた人が大勢いる。松本麗華さんを始めとする加害者家族は、当然なりたくなってそうなったわけではない。本人の意思とは無関係に言うなれば交通事故に突然会うような形で加害者家族となってしまう。大学の入学を拒否される、銀行口座を作れない、その他諸々の差別に苦しんだ筆者が少しでも生きやすくなる日本になることを願うばかりである。
Posted by ブクログ
加害者家族もまた被害者である。松本麗華さんが体験した大学入学拒否事件は、一般の家庭に生まれた私では経験することのない、想像もできないような苦痛だと思う。「自分自身は何もしていないのに…」加害者同然に扱われてしまう日本社会。日本は欧米に比べて「家」という観念が長らく社会をしているため、家族ぐるみでバッシングを受けるという記載に説得力を感じた。
地下鉄サリン事件の時期に生まれてすらいなかった私。この本を知るきっかけとしては、麗華さんが羽田空港で出国を拒否されたニュースをたまたまYouTubeで見たからだ。そのニュースを見ただけでは、麗華さんがまだオウムと関係があり、何らかの被害を起こしているように捉えてしまっていたが、事実とは異なっていた。麗華さんをはじめ、加害者家族の受ける不当な処遇は理不尽でしかない。自死を選ぶ加害者家族がいることも悲しい現実である。
私がもし、サリン事件の被害者遺族なら加害者家族のことも恨むのだろうか…