作品一覧

  • 一神教全史 上 ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の起源と興亡
    4.0
    1~2巻1,342円 (税込)
    一神教が世界史を創った! 宗教とは何か? それは、共同体を作り上げるために必要とされる「フィクション」である。 そして世界史は、一神教的な信仰を基盤として築かれた共同体が、 段階的に構造を変化させることによって形成されてきた。 宗教の基礎を的確に捉えた上で、一神教の思想史を縦横に語る圧巻の講義録。 まず上巻では、ユダヤ民族が困難な境遇のなかから唯一神の信仰を案出した過程、 世界宗教としてのキリスト教の成立、ローマ帝国やゲルマン系諸族との関係性、 イスラム教の出現と拡大、カトリック的教皇主権体制の確立について論じられる。 「「一神教は共同体を作り上げるためのフィクション」という一貫した観点によって描かれた観念の興亡史。 古代宗教に端を発するこの基本設定は、曲折を経て現代にも引き継がれている。 「信教の自由」と「政教分離」の関係もこの認識を踏まえなければ理解できないだろう。」 ――宮崎哲弥(評論家)
  • 一神教全史 上下合本版
    -
    1巻2,475円 (税込)
    そもそも宗教とは何かと問いつつ、一神教の歩みを辿る宗教思想史講義。複雑な宗教史を鮮やかに解き明かす、決定的書物の登場。 上巻:古代ユダヤ社会における一神教発生から、キリスト教の展開、ローマ帝国の興亡、イスラム教の形成、十字軍まで 下巻:スコラ学から、宗教改革、近代国家の形成、アメリカ合衆国成立、ナチズムの世界観、イスラム主義の興隆まで 宗教とは何か? それは、共同体を作り上げるために必要とされる「フィクション」である。 そして世界史は、一神教的な信仰を基盤として築かれた共同体が、 段階的に構造を変化させることによって形成されてきた。 宗教の基礎を的確に捉えた上で、一神教の思想史を縦横に語る圧巻の講義録。 まず上巻では、ユダヤ民族が困難な境遇のなかから唯一神の信仰を案出した過程、 世界宗教としてのキリスト教の成立、ローマ帝国やゲルマン系諸族との関係性、 イスラム教の出現と拡大、カトリック的教皇主権体制の確立について論じられる。 下巻では、中世末期のキリスト教世界に花開いた、スコラ学から話が始まる。 学問の隆盛は、従来の信仰を内破させる作用をももたらし、宗教改革の運動が勃発。 その混乱を抑止するため、人工的な国家に主権を付与するという思想が提唱される。 こうして誕生した主権国家という「新たな神」は、急速に成長し、 近代の最強国アメリカを成立させる一方、ナチズムの惨劇をも生み出す。 そして中東では、ユダヤ人国家が再建されるが、イスラム主義の抵抗を招き寄せる――。 「「一神教は共同体を作り上げるためのフィクション」という一貫した観点によって描かれた観念の興亡史。 古代宗教に端を発するこの基本設定は、曲折を経て現代にも引き継がれている。 「信教の自由」と「政教分離」の関係もこの認識を踏まえなければ理解できないだろう。」 ――宮崎哲弥(評論家) ※本電子書籍は、「一神教全史 上・下」の合本版です。
  • 現代オカルトの根源
    4.1
    ヨハネ黙示録やマヤ暦に基づく終末予言、テレパシーや空中浮揚といった超能力、UFOに乗った宇宙人の来訪、レムリアやアトランティスをめぐる超古代史、爬虫類人陰謀論―。多様な奇想によって社会を驚かせる、現代のオカルティズム。その背景には、新たな人種の創出を目指す「霊性進化論」という思想体系が潜んでいた。ロシアの霊媒ブラヴァツキー夫人に始まる神智学の潮流から、米英のニューエイジを経て、オウム真理教と「幸福の科学」まで、現代オカルトの諸相を通覧する。

ユーザーレビュー

  • 現代オカルトの根源

    Posted by ブクログ

     たわ言である。

     本書がたわ言なのではなく、たわ言について書かれた本である。「思想というのは本来的に、一般の人が理解しているよりも、はるかに危険なものです」という著者のインタヴューをネットで見て手に取ってみたのだが、核にあるのはオウム真理教体験である。オウムの行状がどこに由来するのか、思想の面からたぐってみたのが本書であり、それは著者が「霊性進化論」と名付ける思潮を辿ることになる。

     名前はよく聞く神智学、これがどういうものか本書でよくわかった。話は神智学から始まる。ブラヴァツキーというロシア生まれの女性が各地を放浪し、様々な宗教思想を取り込んで創りあげたのが神智学。輪廻をはじめ古来の思

    0
    2016年02月18日
  • 現代オカルトの根源

    Posted by ブクログ

    「たとえ、預言する賜物を持ち、あらゆる神秘とあらゆる知識に通じていようとも、
    たとえ、山を動かすほどの完全や信仰を持っていようとも、愛がなければ、無に等しい。」
    (使途パウロのコリント信徒への手紙1 13章)



    「スピリチュアルや宗教お断り」とか、苦手だという人が多いのも、
    それが往々にして、「ハラスメント」と結びつくようになるからだろう。

    それは、反動として人々をまた、無神論・唯物論という過ちへと駆り立てることにもなる。


    ちくま新書の『現代オカルトの根源』(大田俊寛)に、「幸福の科学」が取り上げられていたのに驚く。

    GLA,オウムも、またスピリチュアルや神智学の影響を受けている。

    0
    2013年09月30日
  • 現代オカルトの根源

    Posted by ブクログ

    スピリチュアルもUFOも、ヨーガによる覚醒も、オウム真理教や幸福の科学、そしてそれらの源流となったいくつかの新興宗教の教義も、それら現代に息づくオカルトは、「神智学」という根を持っています。

    さらさら読めてしまう新書の範囲内に収まる本ではありますが、それでもそれぞれのオカルトの要所要所をつかんで書かれているので、かなりくわしく読んでいくことができます。しかしながら、荒唐無稽な妄想ともいえるものをたくさん扱っているので、終盤にあたる現代日本の新興宗教までいくと、そうとう疲れてしまいました。

    プロローグでオウム真理教の教義に触れているのですが、努力して進歩していこうとする「人間」と快楽におぼれ

    0
    2023年12月05日
  • 一神教全史 上 ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の起源と興亡

    Posted by ブクログ

    「共同体を作り上げるために必要とされるフィクション」である宗教の通史。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教を扱う。こうなると、ほぼほぼ中東・欧州・米国の通史を手掛けるのと同じことになり情報量がたいへん。それでも近代へと続く見取り図をしっかり示してくれている感じ。同年代の研究者なので感覚が近いのかも。

    0
    2023年10月01日
  • 一神教全史 下 中世社会の終焉と近代国家の誕生

    Posted by ブクログ

     いゃ〜結構辛かったけど、読み終えた。一神教の全体がわかっていないから、我々は世の中がわからないのだと改めてわかった。特に日本は正当な仕方で近代化していないという指摘はもっともだと思う

    0
    2023年08月20日

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