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  • 名のない男
    5.0
    「私」は警視庁捜査四課の秘密捜査官。潜入先が変わるたびに違う名を持つ「名前のない男」だ。本当の身分を知っているのは、首脳部の限られた人間と一部の同僚のみ。今日も愛銃ベレッタと鍛え上げた肉体を駆使し、組織犯罪に斬り込んでゆく。スピーディーな展開と随所に光るユーモア感覚。明日をも知れぬ覆面刑事の神出鬼没の活躍を描く、連作アクション12編!
  • 雇われ探偵
    5.0
    〃俺〃のモットーは「くだらぬモラルよりも、目の前の現ナマと女」。荒っぽい仕事はお手のものだ。相棒は、女にめっぽう強い高木と美貌の秘書・千津子。今日も愛車の改造ルノーを駆(か)り、モーゼルHscをぶっぱなす! 息もつかせぬ展開に、キレの良いセリフ──無頼の私立探偵・津島(つしま)のダーティー・ヒーローぶりが光る連作11編!
  • 虚業紳士~兜町を揺さぶった闇の男たち~
    5.0
    住宅・マンション分譲・ゴルフ場開発……。商才と有力者のコネに恵まれ、大峰秀直のビジネスは破竹の勢いで拡大しつづける。彼は資金力をつけると、上場企業株の買い占めに乗り出す。さらにその野望は大仕手戦へと向かう……。だが、巨額の資金繰りに窮して追いつめられた大峰は、一か八かの賭けに出た……。野望の実現へと突き進んだ男の半生を描く出色の経済小説。(『バブルの帝王』改題)
  • 襤褸(ぼろ)の詩(うた)
    5.0
    掏摸の亀造、元博徒の三四郎、そして元刑事の源吉は、あてのない旅を続けていた。ある日、亀造が中国人の男から財布を掏ったところ、中には諜報戦の鍵を握る機密文書が隠されていた。 各国の諜報部員が入り乱れての機密文書争奪戦が始まった! レイプの嵐吹き荒れる長編ハード・アクション小説の痛快作!
  • 衄(ちぬ)られた寒月
    5.0
    三人の人妻を凌辱した暴走族を、異常聴覚を持った少年・古城洋佑と愛犬クロが襲って殺傷、そのまま山中に行方を絶った。徳田左近は、警察庁刑事局捜査第一課の特別処理係長。事件を調べる徳田刑事は、背後に大がかりな贈収賄事件の影を見た! 人間の心理の限界に迫るハード・サスペンスの圧倒作!
  • 悪夢の交わり
    5.0
    真由子は、半ば強引に岩井の愛人にさせられた。彼は代議士の地元秘書で、手広く商売をしている。彼女があてがわれたマンションに定期的に届く段ボール函がある。それはすぐに岩井の後妻の弟、田原が運び出していく。その中身を知ってしまった真由子は、自分を欲する田原を利用して謀略のドラマを自作自演した!?――肉体を武器に仕掛ける悪女を描く力作!
  • 伊勢志摩殺人事件
    5.0
    失踪した恋人・昭彦を追って、テレビレポーターの路子(みちこ)は伊勢志摩へと向かった。そこで彼女は真珠養殖の会社社長・夕子と出会う。ミステリアスな美人社長と昭彦の間に、ただならぬ関係があるのではないかと感じとった路子は、事件の渦に飲み込まれていくのだった。優美な光沢を放つ真珠に隠された秘密が、愛を生み、死を引き起こす、傑作長編推理小説。
  • 失恋地帯
    5.0
    テレビ局のプロデューサーが京都のホテルで殺された。現場に残された口紅の指紋から嫌疑をかけられた新人女優・石田梨乃は、潔白を証明するため、行動を開始した。まず、口紅を貸したアナウンサー・絵里に疑いの目を向けたが、やがて梨乃の恋人が真犯人に思えてくる……。芸能界、CM界を舞台に、恋多き女の愛の遍歴と殺人事件の謎が交錯するロマン・ミステリー!
  • 京都不倫旅行殺人事件
    5.0
    東京のOL麻知子、みどり、ユミの三人は、休暇で京都にやってきた。その夜、同宿の若妻が鴨川で溺死。夫に疑惑が。さらにみどりが毒殺され、その愛人も密室で怪死、容疑はみどりの婚約者に向けられた……。みずからも不倫の愛に悩む麻知子が、この連続殺人でつきとめたものは何か? 密室殺人と意外な犯人の傑作本格推理。
  • 黒百合の棺
    5.0
    女性同士の愛(レズビアン)を誓った百合が死んだ。呆然とする石田麻美……。百合の手紙から、彼女が旅行中、正体不明の五人の男に犯され、それが死の原因になったことを知った麻美は、復讐を決意! 美貌を武器に、男を破滅と死に導く。その計画は成功するかにみえたが……。揺れ動く女心を、流麗な筆致(タッチ)で描いた、異色ミステリー力作!
  • 京都化野殺人事件
    5.0
    「お宅のお子様を預かっています。元気です」娘の舞子を誘拐され、絶望の日々を送る高尾加代子に、思いもかけぬ朗報。しかし、その子の父が誰か判然としない彼女の気持ちは晴れない。そこへ女の声で衝撃的な内容の電話が! 化野に住む美しい夫人の不倫と愛と悲劇。さらに子供をめぐる連続殺人事件で、加代子に捜査の手が迫る……。
  • 代理妻殺人事件
    5.0
    恋人に捨てられた和美は妊娠していた。職も失い絶望的になった和美は、彼との思い出の地、四国へ向かうフェリーから身を投げ出したが、同船していた夫婦に救われた。――「代理妻になって、私たちの子を産んでくれ」夫婦の提案は、和美に悪心を芽ばえさせた。殺人に至る女の心理を、絶妙のストーリー展開で描き切る力作。
  • 東名高速殺人事件
    5.0
    夜明けの東名高速。大型トラックの追突をきっかけに大事故が発生した。そのトラックの冷凍コンテナから女性の冷凍死体が……! その後、相次いで発見された二人の死体、いずれも婦人警官のものと判明した。事件の背後に見え隠れする、BMWを操る男は何者か? 突然現われた謎の美少女は? 特捜ハイウェイ刑事・天宮が愛車に乗って謎を追う。
  • 特捜ハイウェイ刑事
    5.0
    「ポルシェ959で高速道路を350キロで走ってみせる」元レーシング・ドライバー・唐山から、公安二課に不敵な挑戦状が届いた。唐山の真の狙いは?急遽、特捜刑事に任命された高速隊のはみ出し者、天宮駿介は激しいバトルのすえ、中央道・阿智P・Aの先で唐山を追いつめた。が、突然狙撃され、しかもポルシェは忽然と姿を消した! 迫真のカーアクション傑作。
  • 見られる女
    5.0
    魔が差して洋服を盗んだ女と、それを見ていた男。捕(つか)まりたくない……その一心で女は男の奴隷(どれい)になり、屈辱(くつじょく)の一年を送った。そして女が自分に出した結論は「殺すしかない……」だった。だが悪魔からの解放を願う女を待っていたものは?(表題作)。愛が生みだす悲劇を描いた笹沢作品群は、その意外な結末で、宿命に踊らされた人間の儚(はかな)さを見事に浮かび上がらせる。
  • 追 撃 者
    5.0
    ある朝、草刈敬介は、殺し屋からの決闘状を受け取る。それは、手段は問わず、期間無制限、どちらか一方の死亡をもって停止にいたる、というものだった。逃げる敬介。友人が殺され、恋人がさらわれ、敬介は徐々に追いつめられていった。(「追撃者」)「物書きとしての思考、物の見方、技術的な部分のほとんどを短編から学んだ」という著者の傑作集。
  • 友よ、もう会うこともないだろう
    5.0
    「ドライ・ジンのような小説を書きたいと思った。スコッチのようなミステリーでもない。バーボンのようなハードボイルドでもない。ドライ・ジンのようなアクション小説。正確にいえば、ドライ・ジンでつくったジン・トニックのような物語(ストーリー)」(「あとがき」より)ロス、カリブ、ハワイ、グアム……、強敵との一期一会の勝負を求める青年ギャンブラーの旅!(『プール・バーで待っている』改題)
  • 美男奴隷
    5.0
    「きみ、お願いだ! ぼくを乱暴に扱ってくれ!」全裸の男がひざまずき、中里千絵に哀願した。 尊敬する教師に処女を捧げながら、捨てられた18歳の高校生・千絵。彼女は男たちへの復讐を誓って単身上京した。そして、数々の情事、異常性愛をとおして〃女の武器〃に目ざめ、次々と男を征服していった。――痛快娯楽小説の傑作!
  • 愛の墓標
    5.0
    何度か関係をもったことのある女性部下の披露宴でスピーチする男、十数年前に一夜の恋におちた男の正体を知らされた女、見るだけで妊娠を言い当てる特技を持つ男が妻に抱く不安。 男と女の場面は、一見甘くソフトでも裏には複雑な心理のズレが……。十二カ月の四季の中で語られる愛と恐怖の世界を描く異色の小説集。誰の背後にも「愛の墓標」は横たわっている。
  • 妖 魔 陣
    5.0
    念法をよくする工藤家と妖術を使う秋家との、千年にわたる抗争に決着をつける時が来た。そして今、工藤明彦十八歳の夏、魔戦の火蓋はついに切られた! 秋家は、怪しの術を操る凶人四名。対する工藤家は、若き明彦ただ一人。魔風を切って木刀が唸る。――『妖魔戦線』で活躍する工藤明彦の修行時代を描いた痛快伝奇バイオレンス!
  • 琵琶湖別荘殺人事件
    5.0
    琵琶湖畔の白い別荘。キャサリン主催のホームパーティで惨劇は起きた。大山弁護士の息子春彦が毒殺されたのだ! 招待客は、弁護士、病院長、社長、デザイナーなど九名。この中に殺人犯がいる!? 事件直後、何者かによって届けられた数字の暗号をもとに、犯人を追うキャサリンと恋人の浜口。呪われた別荘を舞台に、新趣向を凝らした傑作本格推理。
  • ミス振袖殺人事件
    5.0
    京都の春を彩る「ミス振袖コンテスト」。その審査員に選ばれたキャサリンは、会場で「3・16」と書かれた謎の紙片を受けとった。3番の女性が突然倒れ病院へ。16番の女性の運命は!? しかし大会は強引に進められ、優勝者に王冠がかぶせられた瞬間……! 本格推理の醍醐味が満ちあふれた、名探偵キャサリン傑作集。
  • 破壊指令No.1
    5.0
    深夜の国道1号線、ミニ・クーパーSを駆る矢吹貴が何者かに襲われた! 内閣調査室の破壊工作員である彼は、莫大な金塊(インゴット)を隠匿せよ、との指令を受けている。第二次大戦中、日本海軍が英国領から略奪し、返還を迫られている代物だ。敵はイギリス諜報部――矢吹は、単身で敵の恐るべき罠に飛び込んだ。 ワルサーP38の硝煙と血の匂い……アクション小説の金字塔!
  • 国際捜査官
    5.0
    ICPO(インターポール)の研修を終えて、パリからの帰国途中の警視庁・大妻正彦警部は、シンガポールで日本人殺人事件に遭遇する。被害者は右翼・黒竜党員、米100ドルのニセ紙幣を所持していた。ニセ札の用紙は日本製で、太平洋戦争当時に製造されたものだった。舞台は日本へ。そして関係者が次々に殺される。大好評〃捜査官シリーズ〃第四弾!
  • 香港破壊作戦
    5.0
    九龍(カオルン)城を破壊せよ! 兵器商人星島弘の使命は、香港の中国返還阻止を謀る一味を壊滅する作戦だった。……そして、敵を追いつめる星島の行く手に、蒋介石の莫大な財宝のありかを秘めたフライト・ジャケットA‐2の謎が! 絶体絶命の窮地を脱して、黒幕と対決する星島! 大好評「戦場の狩人(ウェポン・ハンター)」シリーズ第4弾!
  • 越後・会津殺人ルート
    5.0
    十津川警部の名刺を持った女性の刺殺死体が、井の頭公園で発見された! 何者かの罠であることを予感しながら、十津川は、被害者が行く予定だった会津から越後へまわる旅に出た。特急「スペーシア」にかかってきた謎の電話。そして、十津川につきまとう女性写真家――。殺人の容疑を受け、絶体絶命の窮地に落ちた十津川警部の活躍を描く、白熱のサスペンス!
  • 笑う肉仮面〈少年篇〉
    5.0
    ある夜、大富豪織部家の長男・弓太郎少年は、財産を狙う3人の悪党によって顔に奇怪な手術をされてしまった。そして遠くの島に流された。そこで出会った少女とともに、老手品師に育てられ成長する。7年後、15歳になった少年は、生まれ故郷にやってきたが……(表題作)。幅広いジャンルの作品を持つ著者が、少年・少女のために描いた異色の名作15編を収録!
  • 宮崎旅行の殺人
    5.0
    初詣客でにぎわう京都伏見稲荷で、晴れ着姿の若い女性が殺された。被害者は冬子の同僚刑事の妹であることが判明。彼女は婚約中で、婚約者も行方が分からない。手がかりは二人が旅行先で撮った写真のみ。捜査は進まないまま、その写真に関わりのあった人たちが次々に殺されていく──。検視官・江夏冬子は犯人とその動機を突き止められるのか?
  • あっちゃんの推理ポケット
    5.0
    厚子の親友・美加ちゃんが、幼稚園から飛び出し、バスに轢かれて死んだ! みんなは、男の子が美加ちゃんをいじめたからだというけれど、あっちゃん(厚子)は納得できない。そこで、あっちゃんはママの助けを借りて、美加ちゃんの死の真相を調べはじめた……。新進女流作家が、史上最年少(?)の探偵役を起用した本格推理傑作!
  • カムバックには、遅くない
    5.0
    業界一匹狼のCFディレクター、流葉爽太郎。今回の広告主(クライアント)はN自動車。幻の名GT車〃スターライン〃を再生産するという。コンセプトづくりに入った流葉は、音楽を、かつて一世を風靡したジャズ・ピアニスト森達也(モリタツ)に決めた。ところが、彼の身辺には複雑な問題が!? 30秒のフィルムにクビをかける好評「CFギャング」シリーズ!
  • 創造主がやって来た! ジージとの再会――飛んでる主婦のマジ霊性ふしぎ体験
    5.0
    主婦として、二児の母として、ごくふつうの生活が、ある日突然、意識の奥底から湧き上がるふしぎだがリアルな声の主の導きで一変。見えない世界がありありと見えてきて驚きの連続が始まった。自分という意識の広がりと表現意欲が怒濤のように吹き出して、霊性の覚醒を体験。本書は、自己の意識から日々語りかけてくるその声の主を、創造神ジージと呼んで親しみをもって応えた記録を書き起こしたもの。そのきっかけは、日本人ミャンマー僧侶ガユーナ・セアロとの出会いだった。日常生活でずっと懐にかかえて眠っていた、本来の自分自身の姿に光が注ぎ、愛に満ちた魂を震わす活動を導く声の主が「ジージ」。ジージの言葉は、懐かしく親しみにあふれて響く教えの花束。ときにコミカルで、涙もてんこもり。真我・創造神との霊性対話は、いますぐ、だれにでも起こり、だれでもが愛と光の幸福な世界を体現できることを示してた書。
  • 特急「北斗1号」殺人事件
    5.0
    北の大地と失意の女。十津川が挑む戦慄の罠。恋人に裏切られ借金に追われる風見ゆう子は死に場所を求めて北海道へ向かった。特急「北斗1号」で、彼女は見知らぬ男から3日間旅に同行して欲しいと100万円を渡される。そして身に降りかかる連続殺人の容疑。北の大地に張り巡らされた巧妙な罠に十津川警部が挑む。美しさと哀しみが滲む傑作推理小説。(講談社文庫)
  • おーい、宗像さん
    5.0
    1巻1,562円 (税込)
    煩悩満載の純文学小説! 少年の心を持った中年男。それは、ガキか馬鹿か? 純粋か? この小説を読みながら、考えてみて下さい。
  • 君恋ノート。
    5.0
    平凡な女の子・天は13歳、中学生になったばかり。まだ恋を知らない。ある日の放課後、教室で見かけた他のクラスの男の子ハクくんに恋をしてしまう。その日から、彼への想いを重ねるように、秘密の日記“スマイルノート”に書き綴っていく――。恋と友情を通して、幼い天が成長していく3年間を描いた感動作。
  • 赤と赤(上)
    5.0
    公園の木にぶら下がる女の首吊り死体。自殺なのは間違いないんだろうが、事件は事件だ。誰かが木登りをして、死体を下ろしてやらなければならない。ひと騒動の末になんとか片付けると、今度は若い男の射殺死体が発見されたとの一報が。やれやれと現場に駆けつけて死体の持つ免許証を見たニューヨーク市警の刑事ニックと相棒のエスポージトはびっくり仰天……夜も眠らぬ大都会で次々発生する難事件、珍事件。ニューヨーク市警の現役刑事が、自らの体験をもとに書きあげ、高い評価を受けた痛快きわまるポリス・ストーリー
  • 透明な一日
    5.0
    十四年前に発生した連続放火事件。その中で能勢幸春と竹島千鶴はそれぞれの母を失った。後に再会した二人は交際を始め、千鶴が妊娠、幸春は結婚の承諾を得るため千鶴の父・久信に会いに行くが、久信は交通事故で記憶障害──前向性健忘に陥り、事故以来六年もの間毎日同じ日を繰り返していた。対面の数日後、幸春の知人で放火事件の関係者でもあった木村泰典が、公園で頭から血を流して倒れているのを発見される。当初は強盗事件と思われたものの、悲劇はこれだけでは終わらなかった……。次第に疑心暗鬼に駆られてゆく幸春と千鶴の未来の行方は? 鬼才が放つ驚愕と感動のミステリ。

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  • ウィンター殺人事件
    5.0
    熱心に話しこんでいる途中で、ヴァンスはチラッと、背後へ眼をはしらせた。…部屋の戸口に、当家の執事、ヒギンズが立っていた。顔は白墨のように血の気がない。にごった老眼を大きくみひらいている。…「ああ! 助かりました。ヴァンスさま、よくいてくださいました! リチャードさまのおすがたが見あたりません! なにか恐ろしいことでも…」言うなりヒギンズは、すばやく大階段を、レクスンの書斎のほうへ登っていった。書斎の、暖炉をまえにした床の上に、レクスン家の当主、カリントン・レクスンが倒れていた。……第二の殺人だった!

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  • アダムとイヴの日記
    5.0
    旧約聖書の「創世記」に登場する、あまりにも有名なアダムとイヴ。この人類最初の男と女が、もし日記をつけていたら? 米文学屈指の文豪マーク・トウェインが想像力を駆使し、巧みな文体で描きわけた男女の日記。抱腹絶倒、奇想天外なアダムとイヴの赤裸々な私生活。フェミニストのアダムは最後に語る。「彼女が誰であったにせよ、《そこに》エデンがあった」

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  • 少女たちの冒険 : ヒロインをジェンダーで読む
    5.0
    1巻2,090円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ヴィクトリア朝社会が強化した女性に対する規範が綻びかかった1870~1900年代初頭の間、子供の物語の書き手として創作活動に従事した主に女性の作家たちが、おとぎ話、ファンタジー、少女小説の中でどのようなヒロインを描いたかをジェンダーの視点で考える。

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  • ものがたり ゆんぼくん 1
    5.0
    1~4巻440円 (税込)
    「ゆんぼ」という変わった名前をつけられた男の子。そのお母さんと、友達や飼い犬たちが織りなす名作叙情マンガ。
  • 藪原検校
    5.0
    東北の片田舎に生まれた盲人が、根深い差別の中で晴眼者に伍して生きて行こうとした時、彼にとっての武器は何だったか。殺人、脅し、強盗、強姦、数々の悪事を重ねて盲人にとっての最高の権力の座、検校位に登りながら、ついに三段斬りの極刑に処せられた杉の市=二代目藪原検校の非道の生涯を深い慈しみを込めて描く傑作戯曲。ほかに新作文楽「金壺親父恋達引」を収録。
  • 短歌のための文語文法入門
    5.0
    短歌に必要な文語文法を、豊富な実作例を基にわかりやすく解説。短歌実作者に必携の一冊。
  • 一億人の季語入門
    5.0
    季語は日本人が育んできた四季折々の季節のことば。豊かな季語の世界を古今の名句を実例に挙げているので、はじめて俳句を始める人にもわかりやすい。季語を学べば、美しい日本語と俳句の基本が自然と身につく。
  • 光とゼラチンのライプチッヒ
    値引きあり
    5.0
    1巻885円 (税込)
    卓抜な想像力の果てに広がる燦然たる10の小宇宙! 研ぎ澄まされた日本語。小説を読む愉しみを思い出させてくれる短篇作品集。
  • 顔のない王子さま
    5.0
    1巻1,430円 (税込)
    愛、夢、金・・・何かを売るには何かを失わなければならないのでしょうか?映画、舞台、ドラマで活躍する脚本家・小説家のオリジナルの青春小説が登場! 「ぽちょん。恋に落ちる音が聞こえた。」 地方の大学を卒業後、映画監督を夢見て上京、映像制作の専門学校に入ったが、自分の撮りたいものが何か分からないままでいる学生、拓郎。 ある日、置き忘れられていたアイディアノートを見て衝撃を受ける。そのノートの持ち主は、「やばいバイト」をしていると噂されクラスの中でも距離を置かれている学生、花音。 その彼女の左腕には、顔のない「星の王子さま」のタトゥーがあった。 花音への恋に落ちた拓郎は、ベテランの映画監督の話にも触発され「映画を撮りたい」と創作意欲が湧き上がる。 そして、ある日、花音を呼び出した拓郎は… 夢に、仕事に、そして恋に、揺れ動きながら時は流れ、やがて この恋に終わりはないのかもしれない。

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  • うたかた/サンクチュアリ
    5.0
    1巻440円 (税込)
    鳥海人魚は、初めて会った「兄」と言葉を交わした瞬間、突然世界が色づいて見えた。そして、聡明な瞳と毅然と伸びた背筋を持つ彼に惹かれていく――。「うたかた」。 夜の浜辺で出会った智明と馨。二人は、互いに大切な人を喪っていた――。「サンクチュアリ」。 疲れて何も感じなくなった心が動きだす、明日の光と確かな希望が詰まった中編二作品。
  • 吾輩はハスキーである 愛犬物語
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 生後2ヶ月で飼いはじめたシベリアン・ハスキー龍之介との、歓びと発見と笑いにみちた6年の歳月を細やかに描いて、人間の原点である“日常生活”の愛の絆を深く考察した、ユーモアあふれる家族の物語。
  • 漂流記1972 上
    5.0
    1~2巻660円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 連合赤軍事件(1972)―かつて全国の学園を席券した全共闘時代の末期、ある驚くべき事件が起こった。あれから十数年、青春の熱はさめ世紀末と呼ばれる時代に、新たな銃声が響く…。セスジも凍る、オモシロ恐怖のワンダーランド。
  • 人の道御三神といろはにブロガーズ
    5.0
    1巻1,760円 (税込)
    昔、国と名前を奪われ来歴を消された3人の女神がいた――そんな神々の知られざる歴史を紹介するネット内神社「人の道御神宮」とは? 書き下ろし「楽しい!? 論争福袋」を収録。
  • 鹿の王 菩薩本生譚
    5.0
    1巻1,601円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 生とは、死とは何か? 釈迦の悟りとは何か? 仏教創始以来二千五百年の歴史的な謎に深く分け入り、輪廻転生による釈迦の前世を探る、画期的な連作小説!
  • ウェスカの結婚式
    5.0
    1巻1,980円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ブリュッセルの王立音楽院に留学している長男が、エレーナというスペインのお嬢さんと、彼女の故郷ウェスカという田舎町で結婚するという。ユーモアとペーソスに満ちた父の心境を描出。
  • なにもしてない
    5.0
    “ナニモシテナイ”幸福な私を脅かすのは?生きていることのリアリティを希求して、現実と幻想の世界を往還するモノロ-グの世界を描いた野間文芸新人賞受賞の表題作を含む2編を収録する第一小説集。(講談社文庫)
  • 伊豆 下賀茂で死んだ女
    5.0
    伊豆下賀茂のテニスコートで、美人プロテニス選手の殴殺死体が発見された。直後、コーチ、大会スポンサー社長と連続して惨殺され、そのすべての現場には何故か「メロン最中」が残されていた……。
  • 純白のライン
    5.0
    「忘れてはいけなかった。働き、走り、考えつづけて生きる毎日を、体と心は求めてやまないのだということを」。突然の社長命令でニューヨークシティーマラソンに参加することになった広和。かつて家庭教師をしていた社長の娘、真結を監視しろというのだが――。さわやかな読後感を残す中編。文春文庫『シティ・マラソンズ』収録の中編。
  • 今さら聞けない短歌のツボ100
    5.0
    「短歌と和歌はどう違う?」初歩的に見えて実は短歌の肝心な部分に触れるもろもろの不思議をこまやかに楽しく説く。かゆいところに手が届く一冊!
  • 橋

    5.0
    1巻611円 (税込)
    ちやほやされない少女は、家族と男を憎むようになった。何故、どこで、どう間違ってしまったのか――世を震撼させた二人の犯罪と悲劇。 北国で2組の男女が所帯を持った。水商売の正子は年若い雄・義男に未来を託し、信用金庫勤めの直子は自分と同じ高卒の孝輔に将来を賭ける。高度経済成長の時代、勤勉な彼らの商売は軌道に乗った。が、娘たち、雅美とちひろは、昭和の終焉と低迷の平成を、空虚な心を抱えて育っていく。人間と時代を容赦なく描ききった傑作長編。
  • 十津川警部捜査行 北海道殺人ガイド
    5.0
    函館本線の線路脇で、元刑事の川島が絞殺死体となって発見された。川島を尊敬していた十津川警部は、地道な捜査の末に容疑者を特定する。しかし、その容疑者には完璧なアリバイがあり…!? 傑作短編集。
  • 十津川警部影を追う
    5.0
    捜査が難航している殺人事件の犯人を教えたり、ある人物の殺害を予言し的中させる手紙が何通も警視庁へ届いた。差出人はいずれも〈シャドーX〉。正体を探り始める十津川班に〈シャドーX〉は宣戦布告し、翌日には亀井が乗ったエレベーターが爆破された。激怒する十津川も過激な報復にでる。そして恐るべき「平成維新計画」の全貌が露わになる!?

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  • FIRST LOVE STORY(ファーストラブストーリー)
    5.0
    1巻1,100円 (税込)
    読者から寄せられた“せつない恋の一行詩”を美しい写真やイラストとともにつづる、「I miss you…」。本書は、これまでの投稿作品の中から、十代の方から寄せられた作品を厳選・再構成して、ひとつの恋物語のように仕立てあげました。 今まさに青春のただ中にいる方、そして、初恋ときいて胸が少しキュンとなる、かつて十代だった方、それぞれに読んでいただきたい一冊。 今まさに、恋で胸を焦がしているあなたに。そして、初恋なんて遠い過去のように思える、かつて十代だったあなたにも。 「休み時間、あなたがわたしの椅子に座るたび、ドキ×2 してる。」 「地図で見ました、あなたが行く高校。あまりにも遠すぎて、泣いてしまいました。」
  • 薄墨の桜
    5.0
    樹齢1200年、幹の回り11メートル余、万朶に咲いた薄墨の桜は、天空に広がりみごとというより他なかった。20年ぶりに蘇った名木は波瀾の人生を歩んだ料亭の女将と、美貌の養女とその恋人との複雑な人間模様を、妖しくも美しく浮き彫りにした。格調高い文章で綴った著者会心の作「薄墨の桜」。他に「八重山の雪」収録。
  • I miss you… (アイミスユー)
    5.0
    1~13巻1,100~1,155円 (税込)
    『別れたあの人への伝言』、待望の続編。2万編の応募作から厳選された189の切ない恋の一行詩。「私の夢には会いに来てくれた。けど、やっぱり別れ話だった」「待ってた。ずっとずっと待ってた。結婚式の朝が来るまで」「悪いけど、わたし、きれいになるよ」
  • 花酔い
    5.0
    フリーのメイクアップ・アーティスト黒地渉。彼にメイクを施された女たちは、厚く身に纏った心の鎧を脱ぎ捨て、本当の自分をさらけ出す。雑誌編集者、新進女優、主婦、美術館学芸員、祇園の女将……その肌に渉のしなやかな指が触れるとき、彼女たちは今まで経験したことのない官能の悦びに目覚めていき……。女の肉体の深奥に潜む欲望を濃密に描き出す官能連作集。
  • 寝台特急「日本海」殺人事件
    5.0
    青森から大阪まで。日本海沿いをひた走る寝台特急で専務車掌が絞殺された。事件の鍵を握るのは5年前に車中で出産した若い女性。その足跡を辿ると、男女が続けて不審な死を遂げていることが判明。おまけに当人らしき女性は越前岬から投身自殺したという。強烈な謎とサスペンス、十津川の推理が冴えわたる! (講談社文庫)
  • 源氏物語・隣りの女
    5.0
    亡き母に生きうつしといわれる、父帝の妃・藤壺を恋慕しつつ凛々しく成人した光源氏の、甘美な愛の遍歴を雅びなせりふで語る「源氏物語」。隣りに住むスナックのママの情事に深入りし、その情人と関係を持った人妻の非日常性を描く「隣りの女」。出稼ぎ男の殺人事件を機に現代の家族像を浮彫りにする「七人の刑事」など、テレビドラマの鬼才・向田邦子の傑作シナリオ、6編を収録する。

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  • 歌集 トリサンナイタ
    5.0
    震災歌集として注目を集めている『トリサンナイタ』の〔普及版〕。受洗、妊娠、出産を経て、仙台で家族と共に平穏な日々を過ごしていた矢先に東日本大震災により被災。遠く宮崎に避難するまでを詠い上げた第4歌集。
  • 死愁記
    5.0
    1巻495円 (税込)
    世界の薄皮を一枚剥げば、異形のものどもが蠢いている 「風邪ひくぞ。連れてってやるよ、家はどこ?」  私はいらついて少年の肩をゆすった。こっちも遭難しそうなのだ。  やっと小さな……紫色の唇が開いた。 「道に迷っちゃった……木下くん家へ行く途中だったの」 「君の家はどこ? 名前は?」  答える代わりに、少年はふり向いた。それまでの反応の鈍さからは想像もできない迅速な身のこなしだった。 「来る!」  短い叫びが私の耳に灼きついた。小さな身体は私のかたわらをすり抜け、通りの反対側へと水を跳ねとばしつつ走り去った。雨のせいでよく見えなかったが、横町でもあるらしい。  追いかけながら、異常だ、と思った。巻き込まれるのは真っ平だ。  私のやってきたのとは反対側の奥から、足音と人影が近づいてきた。(「雨の町」より)  現実の向こうに息づく怪異幻想の誘惑。怪奇SFホラーの第一人者が1年半にわたり「異形コレクションシリーズ」に書き下ろした10篇を、本人の解説と共に収録。 ・貢ぎもの ・雨の町 ・姉が教えてくれた ・断頭台? ・水の記憶 ・ちょっと奇妙な ・去り行く君に ・欠損 ・指ごこち ・踏み切り近くの無人駅に下りる子供たちと、老人 ●菊地秀行(きくち・ひでゆき) 1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • 黄色い牙
    5.0
    1巻495円 (税込)
    第83回直木賞受賞作品  直木賞受賞の不朽の名作、待望のリニューアル。  家族の絆、人間と動物の熱い交流。失われた価値を求めて今、圧倒的な注目を集める話題作がついに電子書籍で復刊!  秋田山中で狩猟によって生活しているマタギの社会を迫真力に富んだ筆致で描いている。  マタギの頭領をシカリというが、主人公のシカリ・佐藤継憲の目を通して、近代化に向かう日本社会のなかでしだいに滅びに向かうマタギ社会の悲哀が伝わってくる。大自然と動物、動物と人間とのかかわりも巧みに描写されているが、とくに主人公と、その宿怨の敵である巨大なツキノワグマの鬼黒との決闘シーンは手に汗を握らせられる。  スケールの大きい動物小説として、文句なしの傑作。現代の乱脈な自然開発、環境汚染に警鐘を鳴らしている側面もあり、心おこしが叫ばれる今、再び脚光を浴びている。 ●志茂田景樹(しもだ・かげき) 静岡県生まれ。おひつじ座のA型。中央大学法学部卒。塾講師、新聞記者などを経て、1976年秋に『やっとこ探偵』で第二七回小説現代新人賞を、1980年には『黄色い牙』で第八三回直木賞を受賞。
  • 老猿
    5.0
    定年を目前に妻子と別れ、ひとり軽井沢の陋屋(ろうおく)に移り住んだ中里太郎。寂寞に包まれた生活が揺れ動きだしたのは、向かいに暮らす変わった年寄りを「老猿」と名付けたときからだった。老猿、そして瀟洒な別荘で愛人生活を送る中国女の正体は。奇妙な隣人と共にいつしか日常を逸脱した中里は、思わぬ地へと向かう。(講談社文庫)
  • アメリカ銃の秘密
    5.0
    ニューヨークのスポーツの殿堂で行なわれたロデオ。いっせいに銃声がとどろいた瞬間、ロデオのスター、バック・ホーンの身体が馬上でぐらりとかしぎ、トラックに滑り落ちた・・・・・・二万人の大観衆が見守るなかで、犯人はいかにして犯行を成し遂げ、凶器を隠しおおせたのか?
  • 筒井康隆劇場 12人の浮かれる男
    5.0
    1巻473円 (税込)
    日本に陪審制度が復活した。おれたちゃ最初の陪審員。マスコミがこんなに注目してるのに、無罪の被告をそのまま無罪にしたんじゃつまらない。なんとか殺人罪にできないものか……『12人の浮かれる男』。新婚スタアの新居びらきパーティにやってきたのは、夫の情婦に妻のヒモ、はては白熊、ターザンまで。大ドタバタのなかでくりひろげられる殺人劇、処女戯曲『スタア』など戯曲全5編。

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  • 眠り人形
    5.0
    子供のころからちやほやされて育った長女の三輪子は、エリート社員の友彦と結婚する。一方、いつも姉の陰で二の次にされていた次女の真佐子は、酒屋の息子の武男に嫁ぐ。ところが友彦が会社の金を1200万円も使い込んだことがばれそうになり、夫婦で八丈島に夜逃げするハメに。三輪子は見納めと実家を訪れるが、思いがけず真佐子がいた。酒屋からスーパー経営に乗り出し、羽振りのよくなった夫の浮気に腹を立て、実家に戻ってきたのだ。二人は互いの悩みは表に出さず、見栄を張りあう。そのうち姉妹は「ママー」と泣く『眠り人形』の思い出話にふける…。結婚で立場が入れ替わった姉妹の人生の明暗を描く。出演・加藤治子、長山藍子、船越英二、泉よし子、幸真喜子、林昭夫、あびる啓二、葦原邦子ほか。演出・鴨下信一。昭和52(1977)年7月3日TBS系「東芝日曜劇場」で放送。
  • 華麗なるギャツビー
    5.0
    豪華な屋敷に住み、日ごと盛大なパーティーをもよおす謎の男ギャツビー。人妻となってしまったかつての恋人デイジーを取り戻そうとしながら、不慮の死を遂げる一途な男……。1920年代のニューヨークを舞台に、華麗にして悲劇的なギャツビーの生涯を描き、失われた青春の夢を哀愁をこめて謳いあげる名作。レオナルド・ディカプリオ主演映画原作。
  • 十九、二十
    5.0
    僕は今十九歳で、あと数週間で二十歳になる―。父が借金を作った。ガールフレンドにはフラれた。せめて帰省の電車賃だけでも稼ごうとバイトを探したが、見つかったのはエロ本専門の出版社だった。岡山から東京に出てきて暮らす大学生、山崎の十代最後の夏は実にさえない夏だった。大人の入口で父の挫折を目にし、とまどう青年の宙ぶらりんで曖昧な時を描く青春小説。

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  • 起死回生
    5.0
    銀行から最悪な経営状態のアパレル企業に転籍した若木豊。だがそこには今まで持ち得なかった「物作り」の喜びが溢れていた。会社に愛着を持ち始めた若木は資金集めに奔走する。しかし古巣・東亜菱光銀行の態度は冷たい。そんなとき偶然会ったかつての同期、臼井。彼は銀行幹部の重大な秘密を抱えていた。(講談社文庫)
  • 悪名伝
    5.0
    「弱い善人になるより、弱い悪党になれ」遺言を残して父が自殺した時、水城の運命は激変した。極道界へ身を投げ、十年服役。出所するや徒手空拳で新事業に乗り出した。引き抜き、賄賂、裏切り、手段を選ばぬ水城の前に敵が…。痛快!知恵と腕力でのし上がる男の波乱万丈。

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  • 岩壁の掟・偽りの快晴
    5.0
    競いあう二人の女性クライマーの虚栄の犠牲となり、穂高屏風岩に自ら生命を絶った田浦敏夫。彼に町の生活を捨てさせ、山へと駆りたてたものは何だったのか……。人生の重い悲しみを負った一人の山男の屈折した生涯を、冷厳に聳える岩壁を背景に描く長編『岩壁の掟』など全6編。――人間の内面に蟠る暗い影、心に生ずる陥穽を、厳しい自然との息づまる対決の中に描く山岳小説集。

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  • 風雪の北鎌尾根・雷鳴
    5.0
    厳冬の北アルプス北鎌尾根を縦走中異常気象にあって遭難する二人のパーティーの緊迫したドラマを描く『風雪の北鎌尾根』、専門的な山登りとハイキングのプロセスのちがいに着想の妙をえた『雷鳴』の表題作2編をはじめ、著者がヨーロッパ旅行の経験をもとにして、日本の風土とは異なる自然を描く『古城』『牧草地の初雪』『チロルのコケモモ』など山岳小説全13編を収録する。

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  • 闇の嫡流 シックスコイン
    5.0
    自分が、戦国時代より続く“守護六家”の頭領家の跡取りだと知った霧島涼。その境遇に納得できないまま、病に倒れた祖父・竜弦の命で涼は紀伊半島へ飛ぶ。そこで目にしたのは、外国のエコテロリスト団体の横暴なふるまいだった。やがてそれが、日本の食料自給率を管理しようとするアメリカの陰謀だと知り、憤る涼。しかし敵は、竜弦にかわって頭領代行となった涼に対し、さらに巧妙な罠を仕掛けてきて……。シリーズ第2弾!
  • 身を捨ててこそ 新・病葉流れて
    5.0
    破滅と紙一重の博打に勝ち、齢二十三にして四千万の金を得た梨田雅之。代償として極道に襲われはしたが、雀荘で出会った砂押という男の導きで広告代理店に勤めることに。時代は激動の昭和、経済は右肩上がり。だが、その波に乗らない彼は、新たな刺激を欲して社会の裏街道への扉を開けてしまう……。自伝的賭博小説『病葉流れて』新章開幕!
  • スキャンダル
    5.0
    キリスト教作家の勝呂は自作の授賞式で、招待客の後ろに醜く卑しい顔をした、自分に酷似した男が立っているのに気が付いた。同じ頃、勝呂が歌舞伎町の覗き部屋や六本木のSMクラブに出入りしている、という醜聞(スキヤンダル)が流れる。この醜聞(スキヤンダル)を執拗に追うルポ・ライターに悩まされながら、もう一人の〈自分〉を探す勝呂が見たのは……。仮面(マスク)を外したキリスト教作家の心奥を鋭く抉った衝撃の長編。

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  • 世界文学を継ぐ者たち 翻訳家の窓辺から
    5.0
    十九世紀、文豪ゲーテは「世界文学の時代が到来した」という名言を遺した。そして現在、世界の多極化を映し出す「バベル後の光景」から、新たな文学地図が描かれている。村上春樹や吉本ばなながイタリアの街を闊歩し、イギリス国籍の日本人作家カズオ・イシグロが、かの地の精神的風土を英語のキャンバスに描き出す。多くの作品を翻訳し、最先端の翻訳理論に通暁した著者が、旧植民地からの声や、ホロコーストの沈黙から芽吹いた言葉に耳を澄まし、「悲しみから生まれた希望」を標す五つの作品を取り上げた。二十一世紀の世界文学案内。【目次】プロローグ/序章 歴史のクレバスと現代の創世記/第一章 自分を語り、他者を語る――エヴァ・ホフマン『記憶を和解のために――第二世代に託されたホロコーストの遺産』/第二章 未来への記憶――アン・マイケルズ『儚さのかけら』/第三章 現代の神話――アルンダティ・ロイ『小さきものたちの神』/第四章 漂泊の果て――記憶の回復――マフムード・ダルウィーシュ『忘却への記憶――一九八二年 ベイルート 八月』/第五章 「不思議なもの」との友情――デイヴィッド・アーモンド『スケリグ』/結び――世界文学への応答/関連図書リスト――この先へ進みたい読者のために
  • 三姉妹とその友達
    5.0
    1巻1,562円 (税込)
    コミュニケーションの利便性を高度に追求した結果、人々は人間性を完全に喪失していた。二〇一二年七月、そのことを憂う口べたな四兄弟が立ちあがった。長兄は、多機能携帯電話を廃棄し、貝がらを耳にあてるよう訴える。そうすることで、人は心を静め、本来は聞き取れぬはずの声と交信することまで可能になり、それにより豊かな人間性を回復することができるというのだが……。ノスタルジィとリリシズムをたたえる福永信の最新作!
  • 愛の伝説・釧路湿原
    5.0
    釧路湿原のタンチョウサンクチュアリに、ボランティアを志願して、白井香織という美女が現れた。責任者の持田は、当初、冷ややかな態度をとる。一方、東京の殺人事件を追って、釧路に来た十津川警部。捜査のため、香織に接触を試みるのだが、彼女は失踪してしまう。香織の逃避行の行方は? 京太郎浪漫全開! (講談社文庫)
  • 疑獄 小説・帝人事件
    5.0
    物故したスイスの富豪の金庫から戦前の帝人株が出て来た。ファンドマネージャーの「私」はこの株の由来を調査することになるが、それは戦前日本の暗部へと繋がっていた。

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  • 巨大市場
    5.0
    「日中が協力すれば世界最強」の信念のもと、日系企業の中国展開を支援する日本産業銀行上海支店の江草。今度の案件は、日本最大のフイルムメーカー・浅間フイルムだ。生き残りをかけ、中国資本との提携を模索する江草たち浅間フイルムと、投資銀行モルゲンゴールデマンを使って妨害に動く米国系ウエスティンフイルム。巨大市場を制するのはどちらか。反日デモ、商慣習、汚職、仕掛けられた罠…。いま最も熱い国際派経済小説!
  • 影法師
    5.0
    聖職者でありながら、神の教えに背いて結婚し、教会を去っていくカトリック神父の内面の孤独と寂寥を抉る『影法師』、秀吉の朝鮮出兵で日本に伴われ、変転する運命に翻弄される朝鮮娘のキリスト教との出会いを描く『ユリアとよぶ女』、強固なキリスト教信者であった母の烈しい生き方を、幼い“私”の眼でとらえた『六日間の旅行』など、人間と信仰に対する深い洞察にみちた作品集。

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  • 中国古典の名言に学ぶ 勝つためにリーダーは何をなすべきか
    5.0
    1巻1,500円 (税込)
    「孫子」「韓非子」「孟子」「老子」「史記」「十八史略」「三国志」――。中国古典には現代に十分通用する戦略・戦術のすべてがつまっている。本書は、リーダーが勝つための条件として、(1)先見力を磨く(2)戦略を立てる(3)決断を誤らない(4)逆境を乗り切る(5)志を全うする(6)過失を遠ざける、の6ポイントをあげ、著者ならではの名言・名句の読み下し、さらにはその現代語解釈を取り上げながら、その言葉の奥にあるリーダーのための帝王学を探り出し、読者にわかりやすく説く。不安な時代を生き抜くうえで、企業経営者は物事の本質がついつい見えなくなってしまう。走りつづけていないと死んでしまうのではないかという切迫感をもってしまう。しかしだからこそ、むやみに迷走するのではなく、一度踏みとどまって今何をなすべきなのかを考え、間違いない道をみつけていかなければならない。企業倫理が厳しく問われるなかで先人の残してくれた立派な伝統に学ぶものは多い。

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  • 魚影の群れ
    5.0
    1巻495円 (税込)
    漁師・房次郎は娘の登喜子に懇願され、彼女の恋人・俊一を不承不承船に乗せるが……。津軽海峡を舞台に、老練なマグロ釣りの孤絶の姿を描く表題作。四国の小島に異常発生した鼠と人間の凄絶な闘いの記録『海の鼠』。他に、美味ゆえに養殖される新種のカタツムリをめぐる滑稽な顛末『蝸牛』、名人気質の長良川の鵜匠の苦渋を綴る『鵜』など、動物を仲立ちとした傑作小説四編を収録。

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  • 開花の人―福原有信の資生堂物語
    5.0
    1巻1,584円 (税込)
    徳川の世が揺らぎはじめた元治元年(1864年)、一人の青年が蘭方医学の私塾で学ぶため、安房国(現在の千葉県)から江戸にやってきた。その青年こそが後の資生堂を創業する福原有信(ふくはらありのぶ)だ。 有信は、窮乏する福原家を再興するという使命を帯びて、勉学に励む。当初は医師を目指していたが、ある時、1冊の本と出合う。その本はワートルの『薬性論』。この本が有信の後の人生を大きく変えていくのであった。 有信の真摯に学ぶ姿に、多くの人が感化され、そして有信を支えていく。そして当時の日本ではまだ受け入れられなかった「医薬分業」に取り組み、明治5年(1872年)西洋薬舗会社「資生堂」を創業する。これが2012年に創業140周年を迎えた、あの化粧品会社「資生堂」として羽ばたいてゆくのである。 本書は数々の苦難を乗り越え、自らの意思を貫いた薬師であり実業家である福原有信の人生を描く著者渾身の評伝小説である。
  • 三浦綾子 電子全集 海嶺(上)
    値引きあり
    5.0
    海の自然とちっぽけな人間の闘いを描いた実話を元にした大漂流記。 天保3(1832)年、知多半島の小野浦から江戸に向かって出航した千石船宝順丸は、遠州灘で嵐に遭い、難破してしまう。1年2か月間の漂流ののち、宝順丸は奇跡的に北アメリカのフラッタリー岬に漂着する。14名いた乗組員はこのときすでに、10代の音吉、久吉、そして舵取りの岩松だけとなっていた……。 強大な自然にも負けない人間の強さを描いた大長編。 1983年(昭和58年)に松竹で映画化。西郷輝彦、竹下景子の主演で話題となった。 「三浦綾子電子全集」付録として、著者がキリスト教関係の雑誌「けつたん」に載せたエッセイを収録!

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  • ブギウギ 敗戦前
    5.0
    敗戦間近の箱根で、ドイツ軍潜水艦長が変死した。遺体を発見したのは旅館の女中・安西リツ。事件調査の通訳を任された法城は他殺を疑うが、ドイツ人軍医シュルツェは、自殺であると断言する。不審に思い調べを進めると、そこにはナチス・ドイツの陰謀の影が見え隠れしていた。一方リツは、ドイツ人潜水艦乗組員の若者パウルと急接近し、その後ラジオから流れてきた陽気なジャズの調べに新たな明日を感じるのだが…。傑作長編!
  • 幽霊博物館
    5.0
    殺人事件担当、捜査一課の宇野警部と女子大生・夕子のおなじみコンビが訪れたのは、人気作家のモダンな邸宅。出迎えた作家の美しい妻は、幽霊と話すことができるという。すると、誰もいないはずの2階から内線電話がかかって…。笑う男の声と、響き渡る銃声! シリーズ1の怖さとの呼び声も高い表題作他、「火葬場の煙はななめに上る」「見知らぬ人への挽歌」など4篇収録。
  • 消えゆくものへの怒り
    5.0
    毎年夏に発生し、若い女性が犠牲になる「ルート66連続殺人」。FBIはおとり捜査のスペシャリスト、ブリジッド・クインの指揮で罠を仕掛ける。だが作戦は失敗。おとり役の女性捜査官の失踪で事件は迷宮入りに……七年後、退職していたブリジッドに、犯人逮捕の報が入った。だが犯人の自白に疑問が残る。事件解決への執念を再燃させた彼女は、再び捜査の前線へ! 元・おとり捜査官ブリジッド登場。期待の新鋭のデビュー作。
  • 雨の日には車をみがいて バイエルンからきた貴婦人 【五木寛之ノベリスク】
    5.0
    1970年の夏、ぼくはドイツ車を所有する。BMW2000CS。先輩の翻訳家から譲り受けたものだ。ある日、停めてあるぼくのBMWに見とれている女性と出会う。28歳独身の朝霞圭子に。その場ですぐにドライブに誘い、箱根のホテルで彼女と寝た。それから週に2回くらい会うようになった。9月に二人で軽井沢に行き、碓氷峠でトヨタ1600GTに煽られ道を譲ろうとしたときだった。彼女が運転を替わろうと言いだしたのは。
  • 雨の日には車をみがいて アルファ・ロメオの月 【五木寛之ノベリスク】
    5.0
    20代の終わりにぼくは構成作家という肩書きを得た。作曲家の川西と知り合い、月に何度か打ち合わせのあとに会うようになった。そのうち川西は、所有するアルファ・ロメオを譲ってくれると言いだす。ぼくのシムカは動かなくなり廃車にしていたのだ。譲り受ける前に、二人で箱根へドライブすることになった。アルファ・ロメオに乗って。だが、運転をさせてもらって楽しいひと時を過ごした後に、思いがけない体験が待っていた……。
  • 黒水仙
    5.0
    宮城県の第八十八銀行白山支店で行員が射殺され、現金一億円と支店長が消えた。行員の口に押し込まれていたハンカチに施された黒い水仙の刺繍に、捜査官は首を傾げる。ほどなく、崖下に転落炎上した車から支店長が見つかり、当局は方針転換を迫られることに。強奪された一億円のうち紙幣番号の判明した十枚に関して得た情報が呼び水となって、東京の守衛殺しとの関連性も浮上、事件は思いがけない様相を呈していく。菊地警部が苦悩しつつも辿り着いた、黒水仙に象徴される悪しきものとは何か。父娘作家の出発点『獅子座』に続くシリーズ第2作。

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  • 義経不死伝説
    5.0
    1巻630円 (税込)
    NHK大河ドラマ「平清盛」でも後半に活躍した源義経は、一ノ谷・屋島・壇ノ浦と連勝し、平家を滅亡に追い込んだ立役者ながら、兄・頼朝との確執から奥州藤原氏の平泉に落ち、そこで自害に追い込まれた「悲劇の英雄」として語り継がれる。だが、『吾妻鏡』をはじめとする史料には、本当にそこで死んだのか、疑わしい記述が散見される。義経は生きて平泉を脱出したのではないか? だとすれば、かれはどこへ行き、何をしようとしていたのか?本書は、東北各地に残る「義経北行伝説」などを踏まえつつ、推理作家ならではの想像力で義経の「不死伝説」を長年検証してきた著者による決定版。第一部で史実として語られる義経の人生を整理し、第二部で「平泉から消えた」あとの足跡を推理し、第三部で周辺人物から見えてくる義経伝説の真相に迫っていく。2012年4月に急逝した著者が、最後まで手を入れた渾身の書。『義経はどこへ消えた?』に加筆し、再編集。

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  • 夢酔独言他
    5.0
    1巻2,200円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 小吉は海舟の父で,幕末の貧乏御家人のひとり。幕府の衰退期を奔放不羈に生きた小吉の生涯は泰平の化政時代が生みだした倦怠と虚無感をもたたえている。『平子龍先生遺事』を併録。

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  • 昔夢会筆記
    5.0
    1巻3,300円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 最後の将軍徳川慶喜は,毀誉褒貶にかこまれてその実体が捉えがたい。本書は私家版として25部だけひそかに刷られ,以後公刊されることのなかった稀覯本。読書人垂涎の書である。

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  • 不如帰 小説
    無料あり
    5.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

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