小説作品一覧
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-北仏のある避暑地で、英国人ローズ卿が深夜、秘蔵の煙草入れもろとも頭を打ち砕かれて殺されるという陰惨な事件が起った。いくつかの状況証拠から、殺人容疑は、ローズ家の向いに住み卿の息子と婚約中のイヴにかかった。ところが、事件当夜、彼女は前夫ネッドと窓越しに惨殺現場を見ていたのだ。婚約者の手前、無実の証に前夫を持ち出す訳にもいかないイヴは、抗弁できぬままにいよいよ追い詰められてゆく……綿密な筋書の下に演出された完璧とも思える殺人劇の全貌とは? アリバイ崩しを扱った本格ミステリの名篇として名高い著者の代表作!
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4.0第8回カクヨムWeb小説コンテスト恋愛部門《特別賞》受賞の成り上がり後宮ロマンス! 家族を養うため田舎から皇帝廟の採用試験を受けに来た雨蘭。しかし、良家の令嬢ばかりを集めた試験の真の目的は皇太子の花嫁探しだった! 何も知らない雨蘭は管理人として雇ってもらうべく、得意な掃除や料理の手伝いを手際よくこなして大奮闘。なぜか毒舌補佐官の明にまで気に入られてしまう。しかし、明こそ素性を隠した皇太子で!? 超ポジティブ思考の雨蘭だが、恋愛は未経験。皇帝廟で起こった毒茶事件の調査を任されてから明の態度はますます甘くなっていき――。 【登場人物】 ・雨蘭(ゆーらん) 田舎で生まれ育ったが、家族を養うため都で仕事を探している。 並外れたポジティブ思考の持ち主で料理が得意。 ・明(みん) 現皇帝の孫で皇太子。 美青年だが女性が苦手で、皇帝廟では身分と容姿を偽っている。 口は悪いが面倒見の良い一面も。
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3.7険しい山間で猫又妖怪とひっそりと暮らす少女・紫乃は、ある日川から流れてきた美しい男――皇帝・凱嵐を助ける。 「御膳所で働くか、この場で斬って捨てられるか……どちらでも好きな方を選ぶが良い」 紫乃の料理に惚れ込んだ凱嵐に強引に連れ去られた先は、皇帝が住まう豪奢な天栄宮。紫乃は、皇帝の口に合わない食事を作れば首を刎ねられると噂の御膳所の「料理番」に任命されてしまう! 礼儀作法も知らない紫乃に周囲は反発するが、次第に彼女の料理で宮廷は変わっていき――!? 「第8回カクヨムWeb小説コンテスト」カクヨムプロ作家部門《特別賞》を受賞した、成り上がり宮廷グルメ物語!
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3.0【NHKオーディオドラマ FMシアター「光点」、2019年1月5日 午後10時~全1回放送!出演:石井杏奈、森口瑤子ほか】汚れた手で彼に触った、どうしたいのかもわからないまま。工場しかない閉じられた町で暮らす実以子。中学を卒業して以来、手帳に職場の弁当工場にいく時間を記すだけの日々。自宅では母親が実以子の持ち帰るにおいに顔をしかめて、娘を追いつめる。「結局あんたみたいなのが、人に迷惑かけても顔色変えずに生きられるのよね」(本文より)。ある日実以子は「八つ山」と呼ばれる裏山で、カムトと名乗る青年と出会う。二人は共に時間を過ごすようになり、それは行き場のない者どうしのささやかな交流であったはずが……。母のいらだち、父の無関心、遠ざけられた現実――。不穏な日常をふりきり、二人が求めた光点とは。第41回すばる文学賞受賞作。
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4.1「『文學界』にこの作品が掲載されるときは、心配で夜も眠れなかった」(著者談)――本作は雑誌発売と同時に大きな反響を呼び、津村さんの不安を吹き飛ばす賞賛の声が相次いだ。2005年2月に舌癌と診断された、夫で作家の吉村昭氏。舌癌の放射線治療から1年後、よもやの膵臓癌告知。全摘手術のあと夫は「いい死に方はないかな」と呟き、自らの死を強く意識するようになる。一方で、締切を抱え満足に看病ができない妻は、小説を書く女なんて最低だと自分を責める。吉村昭氏の闘病と死を、作家と妻両方の目から見つめ、全身全霊で文学に昇華させた衝撃作。第59回菊池寛賞受賞。
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-「幸福とは何か」をテーマに、町工場で働く殿村数夫を中心に、それぞれの人間模様を描く。数夫はルーズで優柔不断な男。女房気取りで数夫の世話を焼く妹・踏子と、けんか別れしたエリートサラリーマンの兄・太一郎がいる。数夫はある日、交際中で結婚を迫られている倉田素子に、伊豆にいる父の見舞いに一緒に行ってほしいと頼まれる。そこには太一郎のかつての恋人で、数夫が過去に一度関係を持った、素子の姉・組子がいた。数夫は二人の間で心が揺れ動く。出演は竹脇無我、岸恵子、岸本加世子、中田喜子、津川雅彦、山崎努、笠智衆、藤田弓子、小鹿番ほか。演出・鴨下信一、浅生憲章ほか。向田邦子の単独執筆。全13回を掲載。昭和55(1980)年TBS系で放送。
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5.0人はいつだって幸せになれる― 切なさと温かさが織りなす珠玉の恋愛ストーリー 僕はこのままでいいのだろうか。 冴えない日々の中で、思い出したのは14年前に別れた恋人との輝く日々。 彼女から預かったままになっていた「切符」から運命が再び動き出す。 母の病気を機に画家になることを諦めた池本光一は、保険会社のサラリーマンとして働いているものの、 絵への情熱を捨てきれないでいた。 不思議なことに何もかもが順調だった高校生以降、絵だけではなく恋愛もうまくいかない。 「あの頃に戻りたい」そう思った時に目にはいったのは、かつての恋人・亜沙美から預かったままになっていた「幸福行きの切符」。 この切符が自分を幸福へと導いてくれるかもしれない―。 夢と現実の狭間で葛藤しながらも、「幸せ」の意味を問う純愛小説。
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3.5東京で夫と穏やかな暮らしを送っていた由香にとって、悩みの種は夫の実家のことだった。 結婚当初「どうってことないうち」と言っていた夫の実家は、北関東にある河童市の由緒ある家柄で、祖父が元市長であり伯父は現職の市長だったのだ。 煩わしいことには関わらないと宣言していた由香だったが、夫の伯父である現職市長が病に倒れてから状況は一変。 地元に帰ることはないといっていた夫は、姑や伯父の懇願に負けてしまい、選挙に出ることを決意してしまう。 最初は別居して選挙と距離を置いていた由香だったが、次第に選挙をめぐる問題に巻き込まれていき――。 選挙を通じて描かれる、本音と建て前が渦巻く家族小説!
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-「あなたは幸福ですか? 幸福でないかたは、 パーカー・パイン氏にご相談ください」と新聞に広告を出し、この通りの文句を入れた名刺を持ち歩くパーカー・パイン氏。だがこれは慈善事業ではなく、正真正銘のビジネスなのだ。さまざまな悩みを抱えた人物が訪れる。氏はたちどころに核心をつく質問をして、直ちに処方箋を見つけて提案する。これこれの金額でいついつまでにあなたを幸福にしてあげますと言い切るのである。むろん前金でいただく。だがもし失敗すれば返金しますと申し添える。氏は有能な専属スタッフを使って、直ちに「幸福を手配する」…氏は有能な素人探偵でもある。
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4.0さえない中二男子の“ぼく”が出会った謎めいた少女。修学旅行で東京に来たという彼女と一緒に、なぜか上野を巡ることになってしまったが、何か隠している目的があるようで・・・。名前しか知らない二人。けれど、だからこそ話せることもある。中二男子の甘く切ないリトルラブストーリーはどこへ向かうのか!? 人気の著者が描く、疾走感溢れるノンストップ青春小説! ※書き下ろし短編「旧七夕」も特別収録。
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-どんなふうに幸せか、わからないことは謎である 極めて端正な、見たところ破綻もないような女性が無味乾燥な、装飾の無いホテルの一室に落ち着いたかと思うとやおら電話をかけ、あるサーヴィスを依頼する。一人の女性が部屋まで派遣されてくる。迎えたほうも、やってきたほうも、相手の魅力を素直に認め二人だけのひとときを過ごす。それは世間的に見ればやや通常から逸脱した行為かもしれないが、そんなことはどうでもいい。大切なのは、二人が幸福であること。そして、それがどんな種類の幸福かわからず、謎のままであることだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
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4.0メイ、どこにも行かないで。ずっと私と一緒にいて。いつかきっと、私のおびえが私を殺すから…… 今まさに消滅しようとしている国がある。最大多数の最大幸福のための選択が、やがて多くの国民に生への嫌悪感を抱かせるようになった。あるのは勝者と敗者、嫉妬、羨望、憎悪……。この国を訪れた文化人類学者がひとりの若い女性と出会った。彼女は国により選別され、多くをあきらめて生きてきた。しかし「私は私を殺さなかった」。彼女が静かに語り出したのは―― 辻原登氏推薦 「これほど深く、巧みに、愛と憎しみ、絶望と救済を描き切ったエンターテイメントを私は知らない。2019年は、『幸福な星』が彗星のように出現した年として記憶されるだろう。」
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4.0幸福は人間の一大迷妄である。蜃気楼である。がそうは悟れない。この悟れない人間を悟れないままに、幸福の夢を追わせつつ救済しよう。人生はこの意味では喜劇であり戯曲である。従ってこれを導く人生論も、諷刺的、ユーモア的にならざるをえない。本書は厭世哲学者といわれる著者が、豊富な引用文と平明な表現で人生の意義を説き幸福を教える名随筆「処世術箴言」の全訳である。
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-【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 ふと気がつけば、30代。独身、子どもなし。でも、彼がいなくても、これといって不自由は感じない。-世間でおひとりさまと呼ばれる女性たちの心の揺れや、勝ち組既婚女性の、幸せとは程遠い結婚生活を描いた6つの切ないショートストーリー。「買うと結婚できないと言われながらも、勢いでマンション購入に踏み切った女」「浮気が絶えないダンナの元を飛び出してきた親友とその息子を養うことに生きがいを感じる女」「同窓会で忘れられない人の存在に気づいた女」…。女性の心の奥に潜む湿った部分を抉り出しながらも、アラフォー世代の共感を呼ぶ。
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3.2リビングで“神様”は言った。「バカ波動を出すな!」 〈小学校に入る前から、幸福の科学の教義を教えられました。父や母から直接レクチャーを受けることはほとんどなく、教団の職員が家庭教師についていました。 そして「世の中の一般的な考えは、基本的に間違っている。齟齬があった場合は、我々が正しい。世の中の人が言うことを信じてはいけない」と常々言い聞かされました。(中略) 教祖であり神様である人の家に生まれるということが、どんなに奇妙か。この本では、実際に私が経験した日常を綴っていきたいと思います。〉(本文より) 監視カメラつきの勉強部屋、秘書の体罰、防弾ガラスつきの車、中学受験に失敗して後継者失格に。教祖の長男として生まれながら外界に生きる道を選んだ青年がすべてを告白した。 目次 まえがき 第一章 私だけが知っている教団の内実 ――霊言、カネ、政治活動、学校経営 第二章 大川家で生まれ育つということ 第三章 大川家の人々と両親の離婚 第四章 脱会の真相 これから――あとがきにかえて 著者紹介 宏洋(ひろし) 俳優、映画監督。1989年2月、宗教法人「幸福の科学」創始者兼総裁・大川隆法の長男として生まれる。青山学院大学法学部卒。2018年9月に教団を離れて以降は、教団の実態をYouTubeなどで発信。監督・主演・脚本を務める任侠アクションコメディ映画『グレー・ゾーン』が2020年下半期に公開予定。
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-「幸福の科学ユートピア文学賞2019」で入賞した作品のうち、上位4作品を掲載した作品集です。 【景山民夫賞 入選】 <小説>「地獄なんかクソくらえっ!~こっくりさんの秘密~」(篠原 侑希) <作品概要>霊界に行って地獄に堕ちた祖父を救ったタケルのもとに、雪乃と名乗る少女の霊が現れる。雪乃は「こっくりさん」をしたあと、身体を抜け出したと言う。軍神モスの命をうけ、タケルと母マキは雪乃を助けるために奮闘する。 【景山民夫賞 入選】 <エッセイ>「ロックンロール史から読み解く『ジョン・レノンの霊言』 ジョン・レノンが霊言だって? それ、ロックじゃん」(鳥居 はじめ) <作品概要>『ジョン・レノンの霊言』(大川隆法著、幸福の科学出版刊)について、ビートルズ・ファンである筆者が生前のジョン・レノンのインタビューや記事など、様々な資料を駆使して、ロックンロールの本質論にふれながら霊言が真実であることの実証を試みたエッセイ。 【入賞】 <小説>「パティスリー・パティ」(一条 幸子) <作品概要>パリの路上でお菓子を売るパティと猫のセブは、地獄に堕ちかけの元天使。大天使に救われ、普段は異世界にいながら、地上に出て迷える人を救済するように命じられていた。パリで暮らす悩める4人を救うため、努力奮闘するうちに、パティとセブは過去の過ちに向き合い、天使としての心構えを思い出していく。 【準入選】 <児童書>「スプラッシュ・マジック」(原田 京子) <作品概要>魔法使いの弟子カイトは、魔法使いになるための卒業試験を前に、進路について悩んでいた。ある日、人間界に行ったカイトは、イルカや人魚たちの命を自分の魔法で救ったことをきっかけに、魔法使いとしての使命に目覚めていく。
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-「幸福の科学ユートピア文学賞2021」で入賞した作品のうち、上位5作品を掲載した作品集です。 【景山民夫賞】 <小説>「津島君はなぜ辞表を出したのか」(堀 淳) <作品概要>中堅IT企業・蒲生システムズは人間の深層心理を見抜くAIシステムを開発した。開発責任者の竹垣は、大手企業の五代商事からAI人事システムの開発の依頼を受ける。その開発には天才プログラマー・津島が必要不可欠だったが、彼はすでに辞表を出し、姿をくらませていた。彼の行方を追ううちに、竹垣はいつの間にか、国家間の陰謀に巻き込まれていた……。 【入選】 <小説>「田園ブレンドコーヒー」(一条 幸子) <作品概要>物に手を触れることによって、物に込められた思いを読み取ることができる日和。しかし、特殊能力を持つためにかえって悪いことが続き、孤独感にさいなばれ、人生に絶望していた。母親の死をきっかけに人生に見切りをつけようとした日和は、最後に祖母に会うべく、姫路へ向かうが……。 【準入選】 <詩>「花言葉のうた~春~」(園川 清緒) <作品概要>春に咲く様々な花々をテーマにした詩集。花の美しさや、神様を信じるすばらしさ、人を愛する幸福、明日を生きる勇気を、花言葉をもとに詠いあげる。花や妖精に託して、信仰の大切さを伝え、生きることへの感謝、主への感謝に満ち満ちていて、読む人の心を浄化する、透明感にあふれた詩集。 【U-18 優秀賞】 <詩>「幼き君へ」(片山 和) <作品概要>『詩集 青春の卵」(大川隆法総裁著)の美しさに触発されて、書き溜めていた作品。「小説のように続いているような詩を書いてみた」という思いで、十三歳らしいみずみずしい素直な感情の吐露と冷静な自己分析を、仏法真理を織りまぜて綴る。起承転結のある物語を帯びた作品が多いことが特徴的。 【U-18 優秀賞】 <詩>「僕はまだ青の中(りこ) <作品概要>「僕」に自身を仮託して宇宙スケールの壮大な詩から、些細な日常の出来事や折々の四季への感動、恋愛詩や英文詩まで交えながら、独特な感性を詠いあげる。高校生らしさのなかに、少しだけ背伸びをした思いを込めた、「青春」を感じさせる詩集。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「幸福の科学ユートピア文学賞2022」で入賞した作品のうち、上位5作品を掲載した作品集です。 【審査員特別賞】 <小説>幸福鉄道の旅(堀 淳) <作品概要>お釈迦様に会いたいと思い、「幸福駅行き切符」を手にした稔。列車には、友人の正一、切符を手に入れるときに出会った裕介と静枝・秋恵姉妹、そして幼馴染みの妙子が同乗していた。列車が走りだすと、乗客はみな眠りに落ち、不思議な夢を見る。ふと目が覚めた稔は、乗っていた列車がいつの間にか「地獄行き」になっていることに気づく……。 【審査員特別賞】 <短歌・写真>幸福のうた(つきこ) <作品概要>「やまと歌は、人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれにける。」この言葉に心打たれた著書が、シンプルで優しく、正しく、美しい言葉を紡げるようになりたいと願い、三十一文字に込めた「幸福」を詠いあげている。人を幸せにする言葉を使い、より美しい世界を実現したいという思いが込められた短歌集。 【入選】 <格はいく>菩提心の女(鈴木 文枝) <作品概要>1980年代の終りに、アメリカのロサンゼルスで幸福の科学に入会し、現地で七年間の伝道活動の後、帰国。それからも精進を続けている幸福の科学の信者の格はいく。「帰国時にすべてを捨てても、菩提心だけは捨てられないと悟った」とあるように、主への信仰を率直に、力強く詠いあげた作品。 【入選】 <小説>アーレル―観察者―(出原 傑) <作品概要>一万二千年以上、地球を観測し続ける宇宙人アーレル族の観測隊は、宇宙の侵略者バンダーンの攻撃を受け全滅。唯一の生存者アムターレルは、取り急ぎ地球人にウォークインする。しかし、ウォークイン先はいじめを苦に自殺しかけていた日本人女子高生の古沢亜紀だった。アムターレルと一体化した秋は能力を飛躍的に発揮し、高校生活が一変する……。 【U-18 優秀賞】 <詩>3年生(シミズ) <作品概要>趣味で書いてきた詩を詩集としてまとめて応募した作品。日常生活の中の「気付き」を、静かでいながらも、情熱に満ち溢れた言葉で詠いあげている。中学生らしい、率直で、純粋でストレートな感性が満ちている。
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-「幸福の科学ユートピア文学賞2020」で入賞した作品のうち、上位4作品を掲載した作品集です。 【審査員特別賞】 <小説>「LOVE」(一条 幸子) <作品概要>心臓に持病がある小学五年生の周は、亡くなった祖母の影響でビートルズの曲をよく聴いていた。素直な性格の周は思ったことをそのまま口に出してしまうため、誤解を受けやすく、学校ではいじめにあっていた。自らの死期を悟りながらも、それを隠し続け、懸命に生きる少年の姿を描いた心温まるストーリー。 【入選】 <エッセイ>「雑談から講演まで『心』をつかむ話し方教室」(加賀 義) <作品概要>日常の会話レベルから人前での講演に至るまで、さまざまなシチュエーションにおける「話す」ことについて、テクニックと心構えが綴られたエッセイ。多様な事例をあげながら、長年に渡って筆者が研究してきた「話し方のノウハウ」があますところなくわかりやすく紹介されている。 【準入選】 <児童書>「ノペルトンの絵本」(いわさき みき) <作品概要>絵本作家のノペルトンの絵本は、店頭に並ぶとたちまち売り切れてしまうほど子供たちに大人気。しかし、その創作の秘密をだれも知らなかった。ある夜、ノペルトンのもとに一人の男が「絵本の秘密を教えてほしい」と訪ねてくる。ノペルトンは男を家に泊め、彼の睡眠中に夢のなかで「絵本の秘密」を明かす......。 【U-18 優秀賞】 <小説>「三輪外れたトラック」(清島 謙太郎) <作品概要>トラック運転手・マックフィールドは、自分の職業を天職だと感じていたが、不幸な事故に遭い、両脚と左腕を失ってしまった。絶望したマックフィールドは入院中の病院で自殺を試みるが、看護師・エリナの言葉で思いとどまり......。
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-彼女はそこにいる、いない、いる…… 静かで、淡々と進んでいくが、いささか狂いが見えるような小説。雑誌の仕事で広島を訪れた作家がきまぐれに街を散策し、古びた映画館を見つけ、入ってみる。ある意味では荒廃した、そして別の意味では非常に貴重な昔日の映画館で、まずはそのことに心を奪われるが徐々に、そこで観た映画へ、そして映画に出ていた女優へと関心が移っていく。やがて、その映画は作家としての決定的な方向転換を促し、そこから突き詰めた方向に向かって動いていく。まさに「限界」まで向かう奇妙な作品である。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
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4.0人気女性作家・倉沢みちるは新作を書き上げた。葉山の古い小さな家に一人で。みちるが作家デビューを果たしたのは5年前の秋だった。高3の初夏、みちるは中学のときの同級生・蓮見優斗と海で偶然に出会った。優斗は葉山の老舗「蓮見ホテル」の御曹司。男女を問わず人気があり、地味なみちるには雲の上の存在だった。だが、海辺の出会いが二人を結び付け、交際を始めた。ところが喜びも束の間、いっしょに行くはずだった花火大会で行き違いになり、直後に優斗はアメリカに留学。会えないまま二人は別れを迎えるた。その秋、信じられないような出来事が起きた。妹に誘われて応募した作品が「小説オリオン」の新人賞で大賞を受賞したのだ。優斗と過ごした2ヵ月間に夢中で書いた、初恋を描いた青春小説だった。「現役高校生作家」として脚光を浴びたみちるは、やがて分不相応な収入を得るようになる。だがそれは、家族がバラバラになっていくきっかけでもあった。父は家業のパン屋を閉めてイタリアンレストランを経営。母は高級エステに通い宝飾品を身に纏うようになった。妹とも決定的な亀裂が生じ彼女は家を飛び出していた。そして、みちるは日本に帰国した優斗と再会する。5年の月日を経て、蓮見ホテルで。人生の変転が、また始まろうとしていた……。
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3.0「入村者はみな必ず幸福になる。来たれ、多幸村へ」 栃木県北部の芳賀野村の移住推進課に勤務する雨貝愛子は、そんな惹句の新聞のPR記事を目にし、疑念と職務上の憤り、そしてわずかな期待をもって長野県にある多幸村を訪れた。 愛子が村までの道中に考えた仮説は、村人がお金か脅迫、あるいは宗教による行動規制、そうでなければドラッグを含む多幸感を沸き立たせる成分を含む何かを村人が接種しているというものだった。 伝染病や風土病まで思いをはせた愛子に対して、村人は皆、一様に親切で愛想がよく、幸福そうに見える。 夫と息子を事故で亡くした愛子にとって、移住すれば幸せになるという話はとうてい納得できるものではない。 理由を探している中で、村では不審な事故死が相次いだ。自身も疑われる中で、愛子はさらなる事件に巻き込まれる。
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-あなたはわたしが生きる意味 あなたはわたしが歌う理由 ママがいるから、わたしは死にものぐるいでがんばれるの―― 過剰に愛し、過剰に生きた、ある美しき母の人生。 衝撃の書き下ろし小説! ねえ、聞かせて。ママがどんなふうに生きてきたのか カリスマ的人気を誇るシンガーソングライターの未来の母・奇世。容姿に 恵まれ、裕福な家庭で不自由なく育つが、彼女の出生には“秘密”があった。 埋まらない淋しさを抱えて、大きな夢も目標もなく、通り過ぎていく男達に 感情を動かされることもない日々。そんな奇世が隆と出会い、初めて人を 愛することを知る。何よりも欲していた愛すべき家族を手に入れ、 しあわせの絶頂にいた奇世だったが……。
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3.6社会派ミステリの名手によるクライム巨編! 後味最凶の作家デビュー20周年記念作品! 2020年5月、大学生の芹沢涼風はコロナ禍の影響で息が詰まりそうになる毎日を過ごしていた。ある日、彼女が池袋の公園を訪れると、そこには同じように孤独に苛まれ、行き場をなくした者たちがいた。 血がつながっていなくても、戸籍上は同じ家族でなくても、強い絆で結ばれた「本物の家族」を作りたい――。涼風は親しくなった者たちと「こうふくろう」を立ち上げる。 しかし、いつしか想像を超えて巨大になった集団の内部では、日常的に犯罪行為が繰り返されるようになっていく。 不穏な日常、酷薄な悪い奴ら、鳥肌必至のラストシーン……これはあなたのすぐ隣にある物語。 人々の心に巣くい、世に蔓延る「闇」の根源を炙り出す、戦慄のクライム巨編! 「今までで一番ダークな作品になったかもしれません」(著者) (底本 2025年6月発売作品)
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4.3クラスで八番目にかわいい(?)香な子(小5♀)と深夜ラジオばかり聞いているコーモリ(小5♂)が、お花茶屋を舞台に織り成す感動の物語。疾走感のあるラストシーンが涙を誘う、初恋未満のリトルラブストーリー。幸福な未来へと走れ!【書き下ろし短編「月食」収録】
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4.2〔競馬シリーズ〕最近イギリスの障害レースでは思いがけない大穴が十回以上も続出した。番狂わせを演じた馬には興奮剤投与の形跡が明白であったが、証拠が発見されなかった。そこにはどんなからくりがあるのか? 事件の解明を依頼された牧場経営者ロークは、厩務員に身をやつして、黒い霧の調査に乗り出した!
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-警視庁捜査一課の村岡刑事は、久々の休暇で神戸の旧友を訪ねた。初恋の人・野本由加との再会に甘い期待を抱く村岡だが、北野異人館近くで起きた殺人事件の容疑者を目撃、さらに翌日、旧友の妹の恋人だった男の殺害現場の第一発見者となり、警察の厳しい追及を受ける破目に陥った。偶然か、罠か。村岡の容疑を晴らすべく、異人館、三宮、ポートアイランドとその足跡を辿る八木沢警部補の胸には、由加への疑惑が深まってゆく…。長編旅情ミステリ。 ●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう) 1931年、東大阪市に生まれる。慶応大学文学部国文学科中退。大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。翌年より推理作家専業。トリック中心の推理小説を120冊以上発表。近年は時代小説でも多くの著書を発表している。
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-神戸の異人館[シムの邸]の持ち主、西条澄晴が六甲の別荘で殺害された。彼の愛人と別荘の敷地内に住む管理人・速水が発見し警察に通報。「十八番」というダイニングメッセージを残したという。 たまたま姪・冴子の結婚式の仲人を頼まれ神戸に滞在していた警察庁の宮之原警部は、姪のとんでもない行動によって事件に関わってしまう。 実在したラムネの創始者のアレクサンダー・キャメロン・シムと「十八番」というブランドが事件を複雑にさせる。そして風変わりなレストラン[花鳥風月楼]のオーナーで冴子の友人・美佐緒も関係がありそうだ。警察庁広域捜査官・宮之原警部の推理が冴える!
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3.3港町・神戸の実話怪談 兵庫県神戸市――歴史ある港町に息づく、山・海・人にまつわる不思議の数々を、灘区出身のオカルトコレクターが綴る奇想の神戸裏ガイド! 怪奇現象が多発するポートタワー 三宮のセンタープラザに出る落ち武者 新神戸の某ホテルに広がる異次元空間 恐ろしいほどにご利益がある恋愛弁天 JR住吉駅で起きた怪奇事件の真相 元町高架下近くの最恐幽霊屋敷 動物園内にある旧ハンター住宅で謎の男が姿を現す 阪急・六甲駅付近に建つ最恐事故物件マンション つくはら湖に出没する悲鳴と呻きをまとった死霊 阪神地域屈指のミステリースポット・甲山の怪! 呪物コレクター&怪談師としてブレイク中の田中俊行が地元・神戸の怪談をまとめた一冊! ・エレベーターガールの間で語られる怪異「ポートタワーの怪」(中央区) ・著者がかつて勤めていた会社で起きた社長の悲劇「龍」(東灘区) ・祈りが祟りに変容したのはなぜ?「祟りの木」(北区) ・何か奇妙なものが棲む古い洋館「旧ハンター邸」(灘区) ・間取りが不思議な賃貸住宅、事故物件ではなさそうだが…「女性専用マンション」(須磨区) ・夜の街で母親の帰りを待つ幼い姉弟。家にいたくない奇妙な理由とは…「元町高架下の子ども」(中央区) ――など。神戸の街に蔓延る異界の数々を収録した実録暗黒ガイド!
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3.0中学を卒業したばかりの白石那由多は、尊敬する従兄の京に頼まれて、北野の異人館街近くにあるサボテン専門店・仙寿園を訪れた。京の後輩で店長の坂上緋沙子を手伝うためだ。緋沙子の美しさに驚く那由多だが、サボテン以外のことに無頓着な彼女の天然ぶりに気づく――。こんな二人は店に持ち込まれるサボテンがらみの様々なトラブルを解決出来るのか!?
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