作品一覧
ユーザーレビュー
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ネタバレ 購入済み
機動警察パトレイバー劇場版
の、元ネタか知らん、と思う様なお話。他愛も無いけど、よくまとまってます。
よくまとまりすぎて、大山鳴動して鼠一匹、の観も有りますが。 -
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思いの外興味深かった
1938年の発表だから、戦前である。原爆も原発も、影も形もない時代。その頃に、この様な発想で書かれた小説が有ろうとは、考えてもみなかった。
脳波とういのは、つまりは微弱な電波である。ならばラジオコントロールで模型が動く様に、脳波コントロールで機械を遠隔操作することも出来る……。あれから約80年。我々は未だ、家電を脳波コントロールする生活をしていない。脳波ほどの微弱な電波で操縦する機械が、他の電波に操られて暴走しないかと考えると、そういう時代の訪れるかどうかは疑わしいが、もしそういう時代になったら、果たして我々は、この蘭郁二郎という作家を、思い出すのだろうか? -
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美女と野獣との絡み合い
2・26事件の、少し前頃に書かれた小説である。読んでいてどうにも、江戸川乱歩の影がちらつく。醜い容貌のコンプレックスに押し潰されていた少年が、ボーイ・ミーツ・ガールによって成長し、しかしまたコンプレックスに捕まって堕ちてゆく。美少女は醜い心を持っているが、それゆえに蠱惑的で、少年が虜になってしまう心理に説得力がある。曲馬団の芸や、飛行機の描写も活き活きしていて、作者の力量は高い。他の作品も読みたくなった。