小説・文芸 - 幻冬舎作品一覧

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  • 試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。
    4.4
    年下に片思いする文系女子、不倫に悩む美容マニア、元彼の披露宴スピーチを頼まれる化粧品会社勤務のOL……。恋愛下手な彼女たちが訪れるのは、路地裏のセレクトショップ。不思議な魅力のオーナーと一緒に自分を変える運命の一着を探すうちに、誰もが強がりや諦めを捨て素直な気持ちと向き合っていく。「あなたといたい」と「ひとりで平気」をいったりきたりする女心を優しく励ましてくれる物語。ルミネの広告コピーから生まれた恋愛小説。
  • オンナ
    4.5
    1巻606円 (税込)
    30歳になってもまだ処女だということに焦る女、婚約者が他の女とセックスしている瞬間を見てしまった女、容姿や恋愛や仕事におけるレベルを人と比べずにはいられない女、大好きな親友の彼氏に嫉妬する女……。女友達にも気軽に話せない、痛すぎる女の自意識とプライド。女がちょっと狂っちゃう瞬間を描いた、胸が締め付けられる12の物語。
  • 密やかな口づけ
    4.0
    娼館に売り飛ばされ調教された少女。大きい胸をもてあましている女性。不倫の恋人に飽いて、高校生に惹かれていく病院受付の女性。SMの世界に足を踏み入れてしまった地味なOL。湯船の中で前日の甘い記憶を思い出しながら一人で楽しむ女性。生徒と関係を持ってしまうピアノ講師。様々な形の愛が描かれた気鋭女性作家による官能アンソロジー。
  • 女おとな旅ノート
    3.8
    アパルトマンで自炊して、夜はのんびりフェイスパック。相棒には気心知れた女友だちを選び、財布は共有……。人気イラストレーターが結婚後も家族を置いて続ける旅のノウハウを紹介。ポルトガルの古城で一泊してお姫様気分に浸ったり、北欧で雑貨に夢中になったり、ラオスの古都で料理を習ったり。女おとな旅ならではのトキメキが詰まった一冊。
  • 帝都東京華族少女
    3.2
    明治三十九年の東京。千武男爵家の令嬢・斗輝子は、住み込みの書生たちをからかって遊ぶのが楽しみだが、なぜか帝大生の影森にだけは、馬鹿にされっぱなしだ。そんな二人が参加した夜会で、殺人事件が起きた。嫌疑がかけられたのは、斗輝子の祖父・総八郎。影森と斗輝子は、総八郎の疑いを晴らそうとするが――。異色コンビが活躍する爽快&傑作ミステリ!
  • 退魔士
    3.0
    高野山明王院につかえる葛城時政は人間に仇をなす魔性のものと戦う退魔士。突如失踪した、恩師不動明王を追って奈良に向かうが……。著者の真骨頂、歴史エンターテイメントの誕生!
  • リバースヴァンパイア 天月村に伝わる秘密の呪法
    -
    父親の葬式からの帰宅途中に、寂れた神社から聞こえた微かな悲鳴。見ると、薄明かりの中、大柄な男が3人、栗色髪の少女を取り囲んでいるではないか。真田淳也、19歳は無我夢中で突進した――。謎の電話が伝えるリバースヴァンパイアの呪法とは一体何なのか? 累計110万部突破の「レイン」シリーズ著者が描く、胸キュンの美少女吸血鬼物語。
  • 正直な肉体
    -
    夫の浮気を物ともせず、年若い恋人と充実したセックスライフを送る美しい満ちる。彼女は、自らが経営する人材派遣会社のアルバイトとして、夫との性生活に不満を抱く四人のママ友に「仕事」を斡旋する。満ちるの「計らい」で思わぬ快楽の壷をこじ開けられた人妻たちは、ある日、彼女にまつわる衝撃の報せを受け??。ミステリアスで官能的な物語。
  • 体育座りで、空を見上げて
    3.5
    不良の影に怯えながらも、中学校に入学した和光妙子。はじめて同級生に異性を感じた一年生。チェッカーズに夢中になり、恋の話に大騒ぎした二年生。自分の感情を持て余し、親に当たり散らした三年生。そしてやがて来る高校受験……。誰にもある、特別な三年間を瑞々しい筆致で綴り、読者を瞬時に思春期へと引き戻す、おかしくも美しい感動作。
  • 様子を見ましょう、死が訪れるまで 精神科医・白旗慎之介の中野ブロードウェイ事件簿
    3.8
    現代の魔窟、中野ブロードウェイ4階にある精神科・琥珀クリニックは本日も素敵な人たちで大賑わい。次々と起こる不可思議な事件に自称・天才精神科医の白旗と助手の灰田が挑むスーパー奇譚集!
  • 南国再見
    4.4
    「俺、天国って南の国のことだと思うんだ」旅行に出かけてばかりだった恋人は、こう言い残して死んでしまった。突然の出来事に戸惑う私は、ただ、もう一度彼に逢いたい、と色とりどりの花々が咲き甘い香りの漂う、彼のいるはずの「天国」を探し求める。世界で一番大切な人を想う、切なく純粋な気持ちをヴィヴィッドに描く、ある夏の一日の物語。
  • 彼の温度
    3.6
    突然手を握りしめられ、彼の手の温かさを知った瞬間、十七歳の苑子は姉・薪子の恋人を好きになってしまった。クリスマスも間近に迫ったある日、二人は薪子を残し駆け落ちしてしまう--。「永遠の恋がきっとあるはず」同じ人に恋してしまった姉妹の切ない三日間。透き通った冬景色に織りなす、真っ白な雪のようにピュアな恋物語。
  • おしまいの時間
    4.1
    「誰かのバニラエッセンスになりたい。ないと何かが足りないって思われる存在に……」そんなリカコに高校時代の先生が自殺したという知らせが届く。しかも、友人は先生の子を妊娠しているらしい。二十一歳の春、すべてに臆病になっているリカコが過ごした、二度と戻れない季節。二十歳のデビュー作で絶賛された、瑞々しい感性が描く小説第三作。
  • あいたい気持ち
    3.3
    十九歳の誕生日を目前にして、琴子は「ここじゃない、どこか」に思いを募らせる。自分の世界に閉じこもった彼女がそこから飛び出すきっかけは、一人の少年だった。少年の叔父への琴子の切ない片想い、彼がその面影を追う謎の少女。新しい出会いが彼女を過去から解き放っていく--。
  • 雪を待つ八月
    3.7
    「他に好きな人ができた」という年下の恋人・雪道の告白で、二年にわたる同棲生活が終わろうとしている。彼が出ていく日まであと一カ月。恋のはかなさを嘆き、彼が好きになった人を想像する優美は、八月の空に雪が降るような奇跡が起こることを祈る--。世界中で一番近くて遠い二人の切ないけれど暖かい恋物語。
  • 深い深い夢の中
    4.0
    恋愛も就職もうまくいかない逸子の部屋に、突然従妹の美雨が転がり込んでくる。「殺し屋」に追われているという彼女のもとに、男たちが訪ねてくるが、その誰もが殺し屋とは思えない姿だった。戸惑う逸子はいつしか「本当の愛」を巡る大きな渦に巻き込まれていく……。毎日を愛するためのメッセージにあふれたラブストーリー。
  • 恋の罪
    4.1
    「君は誰?」「私は、妹よ」月美は記憶喪失になった青一と山奥の小さな家で新しい生活を始める。永遠の愛を手に入れるため、二人の関係を思い通りに作り変えようとする月美だったが、一人の女の出現でその計画が狂い出した--。無垢にして残酷なこの「罪」を誰が裁くことができるのか?この世に絶対的な愛は存在するのか?
  • 一緒にいたい人
    4.0
    「この女の子、誰?」恋人のユキオの部屋に彼の従姉・ミリが転がり込んできた。突然はじまった三角関係。つき合って二年目の初実は、ユキオとの恋を取り戻すことができるのか? 忘れられない憧れの人、新しい人との出会い……。東京・目白を舞台に、眩しい夏を予感させながら、それぞれの恋がもう一度始まる--。
  • 冷蔵庫を壊す
    3.6
    十歳の僕は転校生の女の子に、一目会ったその瞬間に恋してしまった。自分の全存在を賭けた小学生の初恋を描く、著者二十歳のデビュー作〈冷蔵庫を壊す〉。親友の恋人を好きになってしまった夏、女友達と彼との間で揺れる主人公の戸惑いをヴィヴィッドに綴った〈月のこおり〉。短編小説〈つばさ〉。三つの愛しい恋の物語。
  • 忘れないからね
    3.8
    どうしても別れた恋人が忘れられない千世子のもとに、その彼からエアメールが届いた。「僕はネパールにいます」。千世子は彼にもう一度会うために、彼女に一方的な好意を寄せる大学生ヤスと一緒にネパールへ。手がかりは彼のアパートに残された一冊のノートだけ……。雄大な自然と異文化の中で千世子が見つける本当の愛とは?
  • 教室の隅にいた女が、モテキでたぎっちゃう話。
    -
    地味で根暗で無愛想な3軍女シノは、明るく派手でモテる1軍男ケイジと高校卒業後も順調に交際中--のはずだったが、シノに想いを寄せる新たな1軍男やケイジのセクシーすぎる女友達の登場など気持ちがグラつきまくる事件が多数勃発。釣り合わなすぎる二人に、いつになったら平穏な日々が訪れるのか……。すべてが実話の爆笑純情ラブコメディ。地味女&不良男シリーズ第2弾!!
  • LONESOME隼人 獄中からの手紙
    3.5
    無期囚としてカリフォルニアで収監されて二十八年余り。「朝日歌壇」の常連として知られる歌人 が父母への思慕、故郷への憧憬、刑務所内の生々しい日々を短歌とエッセイで綴る獄中記。
  • お嬢さんはつらいよ!
    3.5
    のほほんと成長してきたお嬢さんを奈落の底に突き落とした「ブス」の一言。上京し、ブスを克服した後も、地震かと思うほどの勢いで貧乏揺すりをする上司、知らぬ間に胸毛を生やす弟、整形手術を勧める母などなど、妙な人々の勝手気ままな言動に翻弄される毎日。変で愛しい人たちに囲まれ、涙と笑いの仁義なきお嬢さんのタタカイは今日も続く!
  • 広島ヤクザ伝 「悪魔のキューピー」大西政寛と「殺人鬼」山上光治の生涯
    4.0
    戦後の暗闇の中を、血飛沫を上げながら駆け抜けた広島ヤクザが二人いる。「悪魔のキューピー」大西政寛と、「殺人鬼」山上光治――。共に二丁拳銃で、殺めた者は数知れず、そして短い生涯の幕引きは苛烈な自死。二十五年もの長きに亘って繰り広げられた広島抗争の引き金を引いた、伝説のヤクザ二人の生き様に迫った血塗れのドキュメント。
  • 広島ヤクザ抗争全史
    -
    戦後、廃墟となった広島は、やがて"総アウトローの街"へとその姿を変えていく。闇市の利権争いは、「銭で動かず、道理で退かず」の意地の張り合いから、「殺るか、殺られるか」を地でいく数々の殺傷事件を生んだ壮絶なる抗争へと発展していった。前奏を含めた「仁義なき戦い」から第三次にまで至る「広島抗争」を総括する、血染めのドキュメント。
  • <兇健>と呼ばれた男
    -
    九州のヤクザがもっとも恐れたという、伝説の男がいた。闇に葬られし者、数知れず。GI襲撃事件、別府殴り込み、急行高千穂事件など、想像を絶する剛腕を振るった逸話も枚挙に暇無し。常にその日を精一杯に生きて、"関門の虎"という誇りを心に強く持っていたヤクザ――大長健一。その秘められた荒ぶる生涯を辿る壮絶なドキュメント。
  • 命知らず 筑豊どまぐれやくざ一代
    -
    命知らずの底抜けぶりで、男にゃ強いが情けにゃ弱い。成り行きで揉め事に関わっては指名手配され、度重なる留置場生活、懲罰、拷問、脱走――。兄弟や舎弟は各地にいても、組織嫌いの愚連隊を公言し、揉め事あれば常に一番乗りで大暴れ。現在、四代目工藤會・会長代行を務める九州のヤクザ、天野義孝の破天荒な半生を描いたドキュメント。
  • 元気が出る俳句
    4.3
    世界最短の詩文学・俳句。これがハリ治療のハリのように心や精神の凝りやよどみをほぐしてくれます。気に入った句があっても無理に憶える必要はありません。なんだか心に力が湧かないとき、ほっこりしたいとき、癒されたいとき、打ちのめされたとき、夢見る気分に浸りたいとき、誰かにそっと背中を押されたいとき……ここで紹介される総数1000を超える俳句の中に、きっと言葉のハリが向こうからあなたの心に突き刺さる一句があります。
  • 世界一周デート 魅惑のヨーロッパ・北中南米編
    3.5
    新婚旅行と称して出かけた二年間の世界一周旅行は、遂にヨーロッパ周遊を経て、クライマックス・アメリカ大陸へ。エジプトの一般家庭に潜入。夫がイタリアから緊急帰国!? サンフランシスコからニューヨークまでアメリカを車で横断。キューバでは音楽に酔いしれ、ブラジルで涙。人気旅行家夫婦が綴る旅の原点。単行本未収録エピソードも多数公開!
  • 悪の出世学 ヒトラー、スターリン、毛沢東
    4.0
    権力を握ることは悪ではないが、激しい闘争を勝ち抜き、のしあがった者に“ただのいい人”はいない。本書は歴史上、最強最悪といわれる力を持った三人の政治家――ヒトラー、スターリン、毛沢東の権力掌握術を分析。若い頃は無名で平凡だった彼らは、いかにして自分の価値を実力以上に高め、政敵を葬り、反対する者を排除して有利に事を進め、すべてを制したか。その巧妙かつ非情な手段とは。半端な覚悟では読めない、戦慄の立身出世考。
  • 低温火傷I たとえすでに誰かのものでも
    3.5
    1~3巻437~477円 (税込)
    音大受験に失敗して生きる意味を見失った音海は、妻子ある男との恋に逃げ道を求めていた。暴力を振るう父、従順な母、死んでしまった兄……家族は誰も助けてくれない。ある日、男との逢瀬から戻った音海は兄の仏壇に供えられた花に気付く。その花には、兄の死と家族に関する秘密が隠されていた。全三話シリーズ第一弾。
  • 好き
    3.7
    なんだろう、この気持ちは。温かいのに胸を苦しくさせる、この気持ちは--。それぞれの「好き」を抱えて懸命に生きる四人の女の子。彼女たちは想いを伝えることができるのか?恋が生まれ、成長していく過程を鮮やかに描き、田中麗奈主演で映像化。読み終えた後、あなたの「好き」が今よりもっと大切に思えるはずです。
  • 愛の病
    3.7
    今日も考えるのは、恋のことばかりだ--。彼の家で前の彼女の歯ブラシを見つけたこと、出会った全ての男性と恋の可能性を考えてしまうこと、別れを決意した恋人と一つのベッドで眠ること、ケンカをして泣いた日は手帖に涙シールを貼ること……。“恋愛依存症”の恋愛小説家が、恋愛だらけの日々を赤裸々に綴ったエッセイ集第1弾。
  • 幸福病
    4.3
    平凡な毎日。だけど、いつも何かが私を「幸せ」にしてくれる--。大好きな人と同じスピードで呼吸していると気づいたとき。新しいピアスを見た彼がそれに嫉妬していると気づいたとき。別れた彼から、出演する舞台を観てもらいたいとメールが届いたとき。--恋愛小説家が何気ない日常に隠れているささやかな幸せを綴ったエッセイ集第2弾。
  • 愛のようなもの
    4.0
    世界が薔薇色に変わる瞬間を求めている--。保健室登校を繰り返すまどかは「あの人」のぬくもりを求め、夜毎男と関係を持つ。誰にも嫌われないように笑顔の練習をするなつみは、恋に積極的になれない。二人の出会いをきっかけに、それぞれの「好き」が動き始めた。本当の気持ちと本当の私に気づくまでを切ないほど繊細に描く長編小説。
  • 薔薇の花の下
    3.8
    恋人が自分以外の誰かのものになるのが嫌なので、死んでくれたらいいと思ったことがある--。二十六歳の五百沢今日子は、一日中恋愛のことばかり考えている恋愛小説家。小説よりも切実で残酷な現実に、悩み、うろたえ、涙している……。恋愛小説の名手として注目を浴びる著者が、今、この時代に誰かを愛することの意味を問う長編小説。
  • 温室栽愛
    3.4
    大村佐知、26歳。友達なし、彼氏なし、定職もなし。現在、実家の喫茶オオムラでアルバイト中。楽しみは店の常連・鈴木さんとのデートだが、最近はなかなか誘ってもらえない。ある日、大学時代の知り合い・桜子が店に来る。「誰の子か分からない」子供を妊娠している彼女は、かつての彼氏たちを次々と店に呼び出すのだった。
  • ロビンソン病
    4.0
    好きな人の前で化粧を手抜きする女友達。日本女性の気を惹くためにヒビ割れた眼鏡をかける外国人。結婚したいと思わせるほど絶妙な温度でお風呂を入れるバンドマン。切実に恋を生きる人々の可愛くもおかしなドラマ。恋さえあれば生きていけるなんて幻想は、とっくに失くしたけれど、やっぱり恋に翻弄されたい30代独身恋愛小説家のエッセイ集第3弾。
  • ねえ、委員長
    4.3
    学級委員長のわたしは、貧血の時に助けてもらったことから、落ちこぼれの鹿山くんと親しくなる。読書が苦手だと言う彼に、わたしはある小説を薦め、それは彼の思わぬ才能を開花させるきっかけとなった。だが周囲の反対で、二人は会えなくなってしまい……。実らなかった初恋が時空を超えて今の自分に届く。表題作ほか二作を収めた傑作恋愛小説集。
  • ここは退屈迎えに来て
    3.9
    そばにいても離れていても、私の心はいつも君を呼んでいる--。都会からUターンした30歳、結婚相談所に駆け込む親友同士、売れ残りの男子としぶしぶ寝る23歳、処女喪失に奔走する女子高生……ありふれた地方都市で、どこまでも続く日常を生きる8人の女の子。居場所を求める繊細な心模様を、クールな筆致で鮮やかに描いた心潤う連作小説。
  • もういちど生まれる
    4.1
    彼氏がいるのに、別の人にも好意を寄せられている汐梨。バイトを次々と替える翔多。絵を描きながら母を想う新。美人の姉が大嫌いな双子の妹・梢。才能に限界を感じながらもダンスを続ける遥。みんな、恥ずかしいプライドやこみ上げる焦りを抱えながら、一歩踏み出そうとしている。若者だけが感受できる世界の輝きに満ちた、爽快な青春小説。
  • 浮かぶ瀬もあれ 新・病葉流れて
    -
    昭和四十四年、いざなぎ景気の真っ只中。広告代理店に勤める梨田雅之は、派閥争いと出世競争に辟易とし孤立していた。やがて裏街道を突き進むようになった彼は、破滅的な博打に身を焦がし、二人の女との情事に溺れる。だがその胸中には人生を賭けるに足る何かへの渇望が。荒ぶる魂は何をすれば鎮まるのか? 若き病葉の躍動を描く傑作賭博小説!
  • 恋する日本語
    3.9
    甘くて切ない、35のちいさな恋の物語 「あえか」「紐帯」「那由他」「玉響」…耳にしたことはあるけれど、意味がよくわからない日本語。たとえば、「赤心」とは「偽りのない心」のこと。「一曲」とは「ちょっとすねる」こと。言葉の意味をひもといてみると、そこには恋人たちの何気ない日常の瞬間が溢れている。日本語の美しい響きと甘く切ない恋心が堪能できる35のショートストーリー。
  • COTTON100% 極上のどん底をゆく旅
    5.0
    逃げろ、逃げろ、逃げろ!! 恋に破れたオレはNYを捨てて旅に出た。アメリカ大陸をヒッチハイクで横断しながらシカゴでホームレス見習いになり、LAでマヤ人とエッチな歌を熱唱し、ラスベガスで土下座している教授を助け、そして再び混沌のNYへ――。最底辺の人々とボロボロになって人生の偉大さを思い知る、不朽の傑作&ぶっ飛びロードノベル。
  • 日本に今一番必要な男 黒田官兵衛
    4.0
    信長・秀吉・家康に信頼され、恐れられた最強の軍師。彼は「インテリジェンスの達人」か? それとも「裏切らない情の人」か? 2014年NHK大河ドラマの主役、黒田官兵衛に迫る。
  • 闇の中の翼たち ブラインドサッカー日本代表の苦闘
    3.8
    盲人がサッカーだなんて、どうやるんだ!? 全盲ゆえに、つねに大きな危険を伴うドリブル、第六感も駆使して放つシュート、そして奇跡のゴール。「キャプテン翼」に純粋にあこがれた「光なき者」たちのドラマとは? 2014年秋に東京で世界選手権が開催されるブラインドサッカー、情熱と感動のノンフィクション。
  • よろず屋稼業 早乙女十内(一)雨月の道
    3.5
    ひょうきんな性格とは裏腹に、強い意志と確かな剣技を隠し持つ早乙女十内。実は父親が旗本なのだが、己の人生を切り開かんとあえて市井に身を投じた。よろず屋稼業を始めた十内は、「金を盗んだ職人を探してほしい」との依頼を受ける。だが探索を始めた矢先に何者かに襲われ――。時代小説の気鋭が、不撓不屈の主人公を描く新シリーズ堂々始動!
  • スットコランド日記
    3.8
    マンションの窓からの景色を薄目で見ると、まるでスコットランド。という理由から「スットコランド」と命名し、いかに仕事をサボって楽しく過ごすかを、毎日考えている。「先の見えない仕事こそやるべし」と言いながら、簡単にゲームや睡魔に負ける。悪いのは、雨や花粉や太陽だ。――情けないのに、気づけば共感、笑いが込み上げる脱力系日記。
  • 涙はきっと明日の喜びになるから
    5.0
    「人生には、越えられない経験なんてひとつもない」夫の不貞、隠し子、離婚、病気、子宮の摘出……心理カウンセラーの著者が、数々の試練を乗り越えるまで。あなたの幸せをあきらめないで。
  • ラストファンタジー
    4.0
    家族って何?「ラストファンタジー」とは「空想、幻想の世界と決別し、現実を生きる」という意味。母親に捨てられ、父親と死に別れた経験を持つシングルマザーはまっとうに子供を育てることができるのか。北海道への熱く哀しい思いとともに、小説とエッセイをミックスして、「水曜どうでしょう」の鬼才、鈴井貴之のルーツと今を一冊に凝縮。
  • 【電子版限定】工学部・水柿助教授 完結3巻セット
    1.0
    1巻1,850円 (税込)
    電子版限定!『工学部・水柿助教授』完結3巻セット!! 本書は、『工学部・水柿助教授の日常』『工学部・水柿助教授の逡巡』『工学部・水柿助教授の解脱』の3冊を1冊にまとめた電子書籍限定のセット版です。 ■『工学部・水柿助教授の日常 The Ordinary of Dr.Mizukaki』 水柿小次郎三十三歳。後に小説家となるが、いまはN大学工学部助教授。専門は建築学科の建築材料。よく独身と間違われるが、二歳年下のミステリィ好きの奥さんがいる。彼はいつしか自分の周囲のささやかな不思議を妻に披露するようになっていた。きょうもまた、あれが消え、これが不可解、そいつは変だ、誰か何とかしろ! と謎は謎を呼んで……。 ■『工学部・水柿助教授の逡巡 The Hesitation of Dr.Mizukaki』 水柿君は、N大学工学部助教授のままミステリィ作家になった。なんとなく小説を書き始めたら、すぐに書き上がり、それをミステリィ好きの妻・須摩子さんに見せたが、評価は芳しくなかった。しかし出版社に送ってみたら、なんと本になって、その上、売れた! 時間があれば小説を書き続け、幾星霜、いまではすっかり小説家らしくなったが……。 ■『工学部・水柿助教授の解脱 The Nirvana of Dr.Mizukaki』 本シリーズの特徴は話題の些末さ、否、多方面性のため、なかなか進まず、本題が何か忘却、否、もともと本題などない、というまさに人間の思考、会話、関係を象徴する点にあったのだが、前作で人気作家となりし水柿君なんとあっさり断筆、作家業を引退宣言。限りなく実話に近いらしいM(水柿)&S(須摩子)シリーズ、絶好調のまましみじみ完結!
  • 窓をあければ
    -
    恋、メイク、買い物にお酒や食事……女性がもつはずのあらゆるものに興味を失ってしまった。物に対しても、他人に対しても、さらに自分の生き方にも、めっきり色気もなくなった。何ものにもとらわれない心の軽快さをかみしめている今日この頃……。この心境の変化っていったい……?人気恋愛小説家の傑作ユーモア・エッセイ。
  • 淋しがり
    3.7
    思い出だけで生きてゆける。豊潤な思い出さえあれば。「私」は自分がとてもあやふやな存在に思われてくることがある。思い出をたくさんコレクションするために恋人をつくるのだろうか。あるいは恋のはかなさを知りつくしたために、思い出を保存しておこうと考えはじめたのか。結婚を選ばず恋に生きる7人の女性の記憶の宝箱。恋愛小説集。
  • 陽だまりの午後
    -
    もうトシだなあ。ひとりでいるときは、素直にそう思っている。けれど一歩ひとなかにでた場合は、この言葉はとても耳ざわりなものに聞こえるらしい。もうトシだから、と口走っても、まわりから許してもらえる年齢は、一体いくつからなのか? 変化する女の20代から40代を、ユーモアあふれる筆致で綴った、大好評エッセイ。
  • 大人になったら淋しくなった
    3.7
    「これからの人生を考えると、私は深々とため息をついてしまう。どうやって生きてゆけばいいのだろう、と」。夫なし、子なし、趣味なし、人生の目標なし。けれど、むなしさのあまりため息をつく単調な日常が、自分にとってはむしろ心地よく変わってきたことに、ここ数年で気づいたのだ――。覚悟を決めた大人におくる、傑作エッセイ。
  • 若くない日々
    3.3
    52歳で突如結婚を思いたち、なじみの居酒屋でよく会う独り者に同居を持ちかける蓮子(「夢ふた夜」)。かつて歯牙にもかけなかった同僚にほだされる自分に戸惑う八千代(「フレンズ」)。人知れず抱えてきた女のプライド、処世で身についた妥協と諦念……。もう若くはない女たちの、やりきれないけど愛おしい日々のかけらを精緻に描く短編集。
  • 私から愛したい。
    3.0
    「必死にならざるをえないときは、どんな人生にもある。私もまた同じそれをくぐってきたにすぎない」。恋、仕事、そしてひとりの時間。積極的に、自分から愛してゆくことで女の人生は大きく変わる。「恋愛運をまねくポイント」「男の見方」「寂しさからの脱却」を核に、“愛する者がゆえの幸せ”を追求する、エッセイ36編。
  • 情夫
    3.3
    「彼は25年ものあいだ、私の情夫だった。同時に私も、彼の情婦だったのだ――」。人生には、結ばれないまま、終わらない恋がある。つきあっていて楽しく、刺激的でさえあればよかった。つまらなくなると、男から遠のいた。すまないといった殊勝な反省心は、これっぽっちもなかった……。恋愛小説の名手が色濃く描く、四半世紀にわたる情事の記憶。
  • プワゾン
    3.5
    25歳の恋愛を最後に、ここ10年近く恋をしていなかった。恋は世の多くの女たちが言うほどに素晴らしいものではなく、結婚にしても、ある種のややこしい契約としか考えられない。恋をしなくても、人生の愉しみはたくさんある。むしろ恋への関心を排除してしまったとき、もっと生き易くなる――。さまざまな愛のかたち、結婚を考える傑作小説集。
  • せつない時間
    3.3
    私はごく平凡な女だった。彼に比べ何もかも見劣りがする自分をひそかに恥じ、愚かしいほど彼の言うなりだった。彼と別れ不眠症になった私は、夜ごと公園に走りに出かける。共に走った男との、一夜のみの関係から始まった新しい恋。八方塞がりの状態にひとすじの光が射し込む、そんな人生の瞬間を切りとる、珠玉の恋愛小説集。
  • 別ればなし
    3.3
    30歳になる千奈は、2年半同棲していた高治に、ある日、別れを切り出した。「嫌いになったわけじゃないの。この生活に飽きたのよ」。本当は、同じ職場で働く、かつての花形営業マンで今は冴えない杉岡と、恋に落ちていた。杉岡も、別居中の妻と離婚して千奈と一緒になろうとするのだが……。秘密と嘘、嫉妬と誤解が交錯する男女4人の恋物語。
  • 蛍姫
    3.0
    今夜も葉留子は、コンビニエンス・ストアに通う。漠然とした期待をいだきながら。そこには白色蛍光灯に照らしだされた空疎な間しか待ち受けていない。それでも飽くことなく夜道にさまよい出て、深夜の“蛍”となるのだった。母親と恋人との間で不安定に揺れ動く女性の心情を描いた表題作ほか、古典名作をモチーフにした現代版“姫”物語、連作小説。
  • めざめ
    3.0
    「私はどうしたいのだろう、どうなってゆくのだろう――」。どうしようもないと舌打ちしながらも、男に振りまわされてしまう。不倫、友人、知人、社内の同僚、上司と部下。さまざまな関係をつむぎながら、それぞれの居場所で、「結婚」の2文字にとらわれて過ごす女性たち。彼女たちの生きざまと心理を克明に描いた、恋愛小説の傑作。
  • ふたつの季節
    3.5
    製薬会社を辞め、カリフォルニア留学した多希。29歳での進路変更は勇気のいるものだったが、“自分との闘いに勝つ”決意のもと、米国トップクラスの過酷な授業に向かう。ところがそんな日々に「留学生くずれ」、8歳下の領と出会い……。異国での孤独と不安。プライドと焦燥。繊細に折り重なる男女の心理を巧みに描く、青春恋愛小説。
  • さりげなく、私
    -
    会社員から作家への転身――夢中で働いた広告代理店サラリー・ウーマン時代から一転、物書きとして日中ひとりで机に向かう淋しさを感じた頃。十代から詩や小説を書き続け、直木賞作家となり、今も多くの作品を世に送り出している女性の、もっとも変化の大きかった30代から40代をユーモアたっぷりに綴った名エッセイ。
  • きららの指輪たち
    3.9
    雲母(きらら)の指輪は肉眼では見えない。けれど女性たちはその透き通ったリングを指にして自分の人生のパートナーがあらわれるときを夢見る。――30代独身女性4人が、「老後のための住まい」を確保した。離婚したばかりの江美、不倫の恋多き真琴、教師の史子、どこかワンテンポずれている麻子。新居を舞台に4人の新しい恋が始まる。傑作長編。
  • 緊急取調室
    3.0
    特殊犯捜査(SIT)の真壁有希子は、突如、緊急取調室に左遷される。待っていたのは、自白したのに身元を明かさない男や供述を二転三転させる主婦など、厄介な被疑者ばかり。自身の言葉だけを武器に、欲、涙、プライドで塗り固められた真実を彼女は見抜くことができるのか? 取調室という密室で繰り広げられる、刑事と被疑者の攻防を描く新しい警察小説。
  • 夫の彼女
    3.1
    「おれを独身にもどしてくれないかなあ……」夫がつぶやくようにそう言ったのは、結婚後も勤めていた会社を辞めて、1年が経とうとした頃だった。矛盾と気まぐればかりの夫に翻弄される、妻・涼紀。見知らぬ「夫の彼女」に思いをめぐらせ、納得のいかない別居生活が始まったが……読み出したら止まらない、自分さがしのユーモア恋愛結婚小説。
  • 絹のまなざし
    -
    薬局の美容部門で働く恵利子はもうすぐ30歳。この数年の間に結婚、離婚、母の死を経験し、今はただ、おだやかに過ごしたい、そう願って静かに生きている。店に出入りする美容部員の映子は恵利子とは対照的な快活な女性。2人は急速に親しくなるが、映子の5年来の不倫の恋人・甲介が現れて……。読み始めたら止まらない傑作長編。
  • 海の時計(上)
    3.5
    恋人と別れたばかりの水穂は、祖母の徳子と地方都市で2人暮らしをしている。彼女の家族は、他に母と姉。離婚後、恋に生きる母・伊沙子は恋人を追って伊豆へ。姉の加穂は東京で、今は夫と別居中だ。女だけの4人家族の人生模様と恋愛観を、札幌の四季の流れにのせて描く、大河長編。読みはじめたら止まらない、藤堂流感動人間ドラマの真骨頂!
  • うそ
    4.0
    今日もまた一人、“殺したい奴リスト”に名前をつける。レンタル家族のバイトをする女子大生の玉貴。「うその家族」を演じながら、淡々と暮らす毎日にとりたてて不満はなかった。男にしか欲情しないゲイと同居し、外では愛のないセックスを運動のようにする。彼らと生きて、嬉しくも悲しくもない。疑いも傷みもない、はずだったが……。感動長編。
  • レッドスカイ
    -
    米軍基地が居座る東京・横田市で米兵による少女レイプ事件が発生し波紋を呼ぶなか、水面下では日米の航空会社が業務提携交渉を進めていた。世紀のディール・メイキングに一役買おうと、いち早くNYに駆けつけた経営コンサルタント・川上健太郎は、やがて日米両国家が威信を賭ける攻防に巻き込まれていく。国際派が描くエンターテインメント長篇。
  • 封印入札
    -
    不良債権処理に苦しむあけぼの銀行が、四国の高級スパリゾート売却を決めた。八週間後に控えた入札に向けて情報収集にあたる経営コンサルタントの川上健太郎は、かつてハワイで起きた悲劇の真相を知る。十二年間隠されてきた秘密を手にした彼がとった行動とは……。東京、松山、ハワイを舞台に、国際派が描くノンストップ・社会派ミステリ。
  • オープン・ハート あなたの地獄を天国に変えるために
    5.0
    まずありのままの自分を肯定する――。レイプで処女を失った美菜。父親から性的虐待を受けて育ったなつみ。華道、極道を経てAV業界に流れ着いた著者・代々木忠。三人の人生から浮き彫りにされる、心と性と生の関係とは? 「かくあるべき」という概念に縛られた現代人のための特効薬。長年を性の現場で過ごしてきた著者による癒しのメッセージ。
  • 北海道室蘭市本町一丁目四十六番地
    4.3
    父ヒロシには、右手の親指がない。若い頃、鉄を延ばす機械でマンガみたいに広げちゃったから。笑わせてばかりの父に昔話をせがむと、知らなかった両親の姿がそこにあった。兄が生まれた時、大喜びして母に菊の花束を贈ったこと。初めて買ったステーキ肉を、緊張した母が黒焦げにしたこと……。貧乏だったが、いつも笑顔と幸せがあった。俳優・安田顕の感性が光る、家族愛エッセイ。
  • 植物図鑑
    4.3
    ※KADOKAWAから配信中の『植物図鑑』と同じ内容となっております。重複購入にご注意ください。 よかったら俺を拾ってくれませんか──。思わず拾ってしまったイケメンは、家事万能の植物オタクで、風変わりな同居生活が始まった。とびきり美味しい(ちょっぴりほろ苦)“道草”恋愛小説。
  • 実録・新宿ヤクザ伝 阿形充規とその時代
    -
    新宿の他に生きる場所はない――。名家の血筋に生まれながら、新宿・二幸裏で一番の不良少年となった阿形充規。彼は愚連隊・青龍会を率いて肩で風を切り、数々の歴史的事件の当事者になってゆく。やがて住吉一家日野六代目を継承するまでの彼の道行きは、時代の激動と共にあった……。血の滾りに己の全てを捧げ、命を燃やした男たちの傑作血風録。
  • 最強の経済ヤクザと呼ばれた男 稲川会二代目会長石井隆匡の生涯
    -
    政財界に根深く食い込み“最強の経済ヤクザ”と畏れられた、稲川会二代目会長・石井隆匡。昭和の裏社会を牛耳り「東急電鉄株買い占め事件」や「皇民党事件」など、世間を震撼させた事件の知られざる事実が明かされる。この男の存在なくして、昭和の日本は語れない。決して表舞台に出ることのなかった、昭和の歴史を作った伝説のヤクザの一生。
  • 神様の休日 ~僕らはまためぐり逢う~
    4.4
    あの日、僕はすべてを失った。 生きるために、青年が選んだのは復元納棺師となって死と向き合うことだった。 実在の復元納棺師をモデルにした真実の物語。 定職につかず漁港で働いていた22歳のフリーターの彰紀は、前向きで明るい地元の美容師・えり奈と出会い付き合い始める。 初めて大切なものを見つけた彼は、周囲の反対を押し切りえり奈と結婚。家族を守るために必死に働き出す。 長男も生まれ、二人目の出産を控えた幸せの最中、東日本大震災が起こる。 長期間の漁のため、船に乗っていた彰紀が初めて次男を抱いたのは、泣くことも、笑うこともできない冷たくなった我が子だった。 すべてを失った彼は、故郷を離れ、ひとり死ぬことを考える。 死ぬこともできなかったある日被災地でボランティアとして働いている復元納棺師の存在を知る。 死ぬ前に、自分にはできることがあるかもしれない、と弟子入りをお願いするが……。 震災も、失った家族のことも忘れる必要なんてない。 「助けてあげられなくてごめんね」と後悔だらけだった日々から一歩踏み出した青年の物語。
  • 転生
    3.8
    自分に移植された心臓は、ドナーの記憶を持っているのか? 移植手術を受けた大学生の和泉は、これまでとは違ってきた自分の趣味や嗜好に戸惑う。突然夢に現れた恵梨子という見知らぬ女性の存在も気にかかりながら心惹かれてゆく。やがて和泉は夢の記憶だけを頼りに、タブーであるドナーの家族との接触を図り、恐るべき近代医学の闇に直面する。
  • さよならの代わりに
    3.4
    「私、未来から来たの」。劇団「うさぎの眼」に所属する駆け出しの役者・和希の前に一人の美少女が現れた。彼女は劇団内で起きた殺人事件の容疑者を救うため、27年の時を超えて来たというのだ! 彼女と容疑者との関係は? 和希に近づく目的は? 何より未来から来たという言葉の真意は? 錯綜する謎を軽妙なタッチで描く青春ミステリ。
  • 悪党たちは千里を走る
    3.8
    「真面目に生きても無駄だ」。しょぼい騙しを繰り返し、糊口を凌ぐ詐欺師コンビの高杉と園部。仕事先で知り合った美人同業者と手を組み、豪邸の飼い犬を誘拐しようと企てる。誰も傷つけず安全に大金を手に入れるはずが、計画はどんどん軌道をはずれ、思わぬ事態へと向かってしまう――。スピーディな展開と緻密な仕掛け。ユーモアミステリの傑作。
  • 九転十起 事業の鬼・浅野総一郎
    4.5
    富山から夜逃げ同然に上京した総一郎は、不撓不屈の精神で京浜工業地帯を築くまでに至る。世界一の貿易立国を目指し、日本に尽くした男の生き様を活写した波瀾万丈エンターテイメント。
  • 【電子版限定】女だてら 麻布わけあり酒場 完結10巻セット
    4.5
    女将に惹かれた客が集う居酒屋では、町の奇怪な謎を肴に常連客が大盛り上がり。だが幕府と開明派の対立が深まるにつれ女将は新たな使命を背負う――。時代小説の俊英が放つ大人気シリーズ!
  • 恋が彼等を連れ去った
    4.2
    <恋は 一瞬にして 世界を消してしまう魔法だ 恋は彼等を連れ去った 恋が彼等を連れ去った>白く静謐な世界に広がる、クールで暖かな銀色夏生の写真詩集。
  • ハート
    4.3
    テーブルの隅に、お風呂のあわの中に、道ばたに……。様々な色や形や手触りをした、日常にある小さくかわいいハートたちの写真と恋を歌った詩が織りなす、儚く明るい写真詩集。オールカラー。
  • やさしい春を想う
    3.0
    <やさしい春を想う 心は風になる 静かな静かな落ち着く場所 ここでは愛さなくてもいいんだね>強さと繊細さ、そして可笑しみをたたえた、銀色夏生の、温く静謐で、時にユーモラスなイラストと物語と詩の世界。
  • 株式会社ネバーラ北関東支社
    3.6
    戦場のような職場での仕事と恋に疲れた弥生が、転職先に選んだ会社は、田舎の納豆メーカー。東京にない、ゆるい生活が始まった。が、ある日、会社が乗っ取られるとの噂が! 凍っていた弥生の心に火をつけたのは、同僚の沢森君から言われた「戦うのが怖いだけ」という言葉だった。実は納豆嫌いの弥生に、何ができる? 短編「はるのうららの」も収録。
  • 流氷にのりました へなちょこ探検隊2
    3.5
    「今度は……、流氷の知床半島とか。ううっ、寒そうだけど、そこがまた、しみじみして、よさそう~。……さいはての地で、人生を考えたい。」というわけで、行ってきました網走~知床の旅。カニづくしのホテル、流氷のないオーロラ号、悪夢のスノーダッキー、メインイベントの流氷ウォーク。しみじみしなかったけど面白体験目白押しの旅エッセイ。
  • 葉っぱ
    4.3
    同じように見える葉でも 一枚一枚違うように ありふれた今日かもしれないけれど 同じことも同じじゃない 毎日が違う日々
  • とにかく あてもなくても このドアを あけようよ
    4.3
    海、空、サボテン、そこにある暮らし――。旅の中に見つけた光景に、染み入るようにつむぎだされる、優しくそして決然とした恋の詩が、ささやかな勇気を与えてくれる。オールカラー写真詩集。
  • テレビの中で光るもの+
    3.0
    すごい人、おもしろい人、変な人、嫌な人、素敵な人が渦を巻く、妖精や妖怪も飛び交うテレビの森は奥深く、その流れは速い。速いものほど目で追っちゃうけど、遅いものにもいつか気づくね。いろんな楽しみ方があります(あとがきより)。ドラマ、お笑いからドキュメンタリーまで、テレビの中で光っている人たちについての、鋭く深い洞察エッセイ。
  • 世界は「使われなかった人生」であふれてる
    3.6
    「使わなかった!」と意識したとき、初めて存在するもうひとつの人生。あのとき、別の決断を下していたら――。去りゆく女性を引き止めることができなかった初老の男、肉親以上に愛情を注いだ弟子に裏切られてしまう中年女性…。透徹した眼差しで作品の本質をつき、そこから浮かび上がる人生の機微を抑制の利いた筆致で描く全三十編の映画評。
  • 家族旅行あっちこっち
    3.3
    飽きもせず朝から夜までトランプばかりで、とにかく行動的でなかったケアンズ。「飛び魚釣り」を目当てに出かけた宮崎・都井岬。がんばっていろんなとこへ行き、あれこれ食べていろいろ買った韓国。温泉や美術館や美味しいものを楽しんだ金沢。気ままで気楽な家族旅行の小さなところには、面白いことがたくさんあります。フォトエッセイ。
  • へなちょこ探検隊 屋久島へ行ってきました
    4.0
    「通が言うには、屋久島にはぜひとも船で行ってほしいそうですよ」「ふーん……。その人は、まさに……通だね……。でも私たち、へなちょこだから、飛行機でいいよね」木や緑が多く、水も空気もきれいで、自然たっぷりの屋久島に、へなちょこ探検隊が行ってきました。ほのぼのたのしく心地いい、オールカラーフォトエッセイ。
  • ひとりが好きなあなたへ
    4.0
    「ひとりが好きなあなたへ 私も、ひとりが好きです。人が嫌いなわけではないけど、ひとりが好き。そんな私からあなたへ、これは出さない手紙です。」著者手作りの万華鏡の鮮やかな写真と静謐な詩が胸を打つ、写真詩集。
  • 「愛」という言葉を口にできなかった二人のために
    4.3
    誰もが回顧する、「あのとき言えていれば」という甘美な思い。だが、愛を口にできなかった者たちの物語とは、愛が成就しなかった者たちの物語でもある――。『ブロークバック・マウンテン』『フィールド・オブ・ドリームス』『プリティ・ウーマン』……。スクリーンに映し出される一瞬の歓喜と哀切を鮮やかに手腕で浮き彫りにする珠玉の三十二編。
  • 南九州温泉めぐりといろいろ体験
    3.0
    近所の気軽な立ち寄り温泉から秘湯。初心者向けの山から本格的な縦走コース。よさそうな整体からハードな整骨。「基本的に出不精、家にずーっといて仕事してるのが楽しい」のだけど、ふらりと気の向くまま、いろんなところに行ってみました。同行者は小学校時代の同級生。見たこと感じたことおしゃべりしたことを、つらつらと記録した体験エッセイ。
  • 銀色夏生の視点
    3.8
    これまで外界との交流を一切遮断して創作を続けてきた銀色夏生が初めて外にでた。インタビュー、サイン会、読者との対話、Q&Aなど、著者の新しい側面、創作への想いが伺える貴重な1冊。
  • LONESOME隼人 ローンサム・ハヤト
    4.0
    若くして渡米し、84年、殺人罪で終身刑の判決を受け、以来カリフォルニアの刑務所に服役中の郷隼人氏。望郷の思いを短歌に託し、「朝日歌壇」の常連となり「天声人語」で話題となった獄中の歌人の、初めての歌文集。

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