神様の休日 ~僕らはまためぐり逢う~

神様の休日 ~僕らはまためぐり逢う~

1,232円 (税込)

6pt

あの日、僕はすべてを失った。
生きるために、青年が選んだのは復元納棺師となって死と向き合うことだった。
実在の復元納棺師をモデルにした真実の物語。

定職につかず漁港で働いていた22歳のフリーターの彰紀は、前向きで明るい地元の美容師・えり奈と出会い付き合い始める。
初めて大切なものを見つけた彼は、周囲の反対を押し切りえり奈と結婚。家族を守るために必死に働き出す。
長男も生まれ、二人目の出産を控えた幸せの最中、東日本大震災が起こる。
長期間の漁のため、船に乗っていた彰紀が初めて次男を抱いたのは、泣くことも、笑うこともできない冷たくなった我が子だった。
すべてを失った彼は、故郷を離れ、ひとり死ぬことを考える。
死ぬこともできなかったある日被災地でボランティアとして働いている復元納棺師の存在を知る。
死ぬ前に、自分にはできることがあるかもしれない、と弟子入りをお願いするが……。
震災も、失った家族のことも忘れる必要なんてない。
「助けてあげられなくてごめんね」と後悔だらけだった日々から一歩踏み出した青年の物語。

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神様の休日 ~僕らはまためぐり逢う~ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「以前」「以後」が急転直下すぎて少し後を引いてしまいました、彰紀さんは絶望の中がんばったと思います

    ⋯⋯一番最初の2ページは要らない気がします

    0
    2025年11月15日

    Posted by ブクログ

    彰紀の弱さと焦れったさがえり奈の真っ直ぐさに支えられて力強く変わって行く姿。震災後のはかりようも無い深い悲しみ。えり奈の母の理不尽な悲しみの八つ当たりとやり切れなさ。
    実話に基づいた丁寧な描写は読み手が一緒に苦しくなる程迫ってきます。
    著者が阪神淡路大震災を経験しているからなのでしょう。
    誰が悪いの

    0
    2024年03月05日

    Posted by ブクログ

    電車の中で ポロポロして困った…
    とっても悲しいけど素敵なお話
    本当の話だなんて… えりかは素敵な女性で あまり人生にやる気のなかった彼が彼女と会うことで成長する
    最後には納棺師になるとは 最初の彼からは考えられない

    0
    2016年11月01日

    Posted by ブクログ

    最初は生きることにやる気のない若者の話かと思いました。読み進めていくうち震災がありそこからは涙が止まりませんでした。
    故人を想いながら理不尽なことも乗り越えて生きていく。
    温かい物語でした。

    0
    2015年07月08日

    Posted by ブクログ

    作者の実体験を元に描かれた、東日本大震災をきっかけに、納棺師になった人の話。
    まだ幼い息子達や妻が亡くなる辛さから、立ち直るきっかけとは…?
    なかなか、つらく、涙なしでは読めない本だった。
    星5でもいいけど、辛すぎたから、星4で!

    0
    2024年06月15日

    Posted by ブクログ

    震災で、幼い子どもと妻を亡くし、修復師になった男性。
    辛くて涙…
    わずか生後7日と小さな子を抱きしめたまま亡くなった妻
    これが実話に基づいていることに、10年前の、現実であることに胸が苦しくなる、
    沢山の、いろんな、幼い、若い、働き盛りの、老後の人生を、突然断ち切られたひとがいる。
    せめて、忘れずに

    0
    2021年04月03日

    Posted by ブクログ

    3,11の震災を扱った小説は数多く出たけれど,この本はとても良かった.震災を抜きにしても,幸せな家族に憧れながら遠くから眺めていた僕に力強く手を差し伸べたえり奈が輝いていました.実話が本とのこと,本当に悲しいです.

    0
    2017年11月01日

    Posted by ブクログ

    感想を書くことすら躊躇われる、そんな本でした。
    東日本大震災。
    神様の休日。

    腫れぼったくなった目は、無責任に明日には元に戻っているかもしれないけれど、この意味を感じることだけはせめて、出来ればいいと思います。

    0
    2017年09月17日

    Posted by ブクログ

    実話をもとに描かれた物語。
    最愛の妻と二人の息子を東日本大震災で失った主人公。
    彼の少年時代はとても辛いことが多かったのだが、妻と出会い、ようやく幸せをつかんだ矢先の震災。
    全てを失ってしまった主人公が修復師という仕事と巡り合い、生きる力がよみがえってくる…
    とても切ない物語でした。

    0
    2015年03月21日

    Posted by ブクログ

    タイトルだけで、甘々の恋愛小説だと思って読み始めました。

    いや、確かに恋愛小説ではあるけれど、読み進めるうちに、タイトルの本当の意味を知って、鳥肌が立ちました。

    ああ、いい本を読んだ。

    読み終えた後、心底そう思った本でした。

    0
    2014年07月25日

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