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私はごく平凡な女だった。彼に比べ何もかも見劣りがする自分をひそかに恥じ、愚かしいほど彼の言うなりだった。彼と別れ不眠症になった私は、夜ごと公園に走りに出かける。共に走った男との、一夜のみの関係から始まった新しい恋。八方塞がりの状態にひとすじの光が射し込む、そんな人生の瞬間を切りとる、珠玉の恋愛小説集。
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Posted by ブクログ
久しぶりに再読。ドラマのワンシーンのような恋愛短編集。だけどなんだか物足りないなー。せつないってこんな感じだっけ?
短編集。 どの作品もオムニバス等で読んだことがあるんだけど こうして改めてまとめて読むと上品な恋愛物語だなと思う 上品すぎて物足りない
10の短編集。 電車の中とか読み切るときはちょうどいい。 濃厚なチョコレートを食べたような感覚が残る物語が多かった。 言葉一つ一つに切ない影を思わせるような、冬空に似合う作品。
十篇からなる恋愛短編集。 それぞれの主人公は、どこにでもいそうなごく平凡な女性たち。 だからこそ、読んでいて共感できる部分が多かったのだと思う。 この中でも私は、「グレーの選択」が好きだ。これは、著者自身もお気に入りとのこと。 文体が私からあなたへの手紙文になっており、またまた「恋人よ」みたい。。。...続きを読むと思ったのです。 白・黒はっきりできない関係、あいまいな関係であっても、それはそれでいいんだ。むしろそのほうがお互いに居心地がいいのかも。 「私たちの関係は一時的に中断しているだけ。この考えは私を慰めます。夢物語だとあなたは笑うでしょうか。」 こういう感じってよくわかるな。。。 勝手に好きになって、片想いのあいだが実は一番しあわせな時なのかも。。。
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せつない時間
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藤堂志津子
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