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Posted by ブクログ
連載がなかったら、父親とこんなに話すことはなかっただろう。そして、父親のことを、家族のことを知ることはなかっただろう・・・。ヤスケンはそう振り返る。そして、この家族のことを私たちも知る。
ここには昭和の安田家が息づいていて、貧しくても大笑いや苦笑いを繰り返しながら、たくましく生きていた。挿絵はおそらく娘さんの描いたものだろう。これはヤスケンの家族につながる本でもある。
父は労音に勤めたこともあり、音楽や演劇に親しんでいた。酒好きで、ちょっと奔放なところがあるけど、どんな時もユーモアを忘れない。
母和江は、一番幸せだったことは「お兄ちゃんとアンタを産んだこと」という。
どんな時でも笑いを忘れずに乗り切る父、辛抱強く、幸せを築きあげる母。
苦労人のヤスケンだけど、今があるのはもちろんこのご家族のおかげだと思った。
北海道の室蘭、いまはもうないこの番地で繰り広げられた家族の物語。
Posted by ブクログ
最近TVで見る事が多くなってきた安田顕。ちょっと小汚いカッコよさがいいですね。息の長い俳優になりそうな予感です。
5年前位に出た、父母のエピソードをつらつらと書いたエッセイです。不器用な文章で淡々と描いていますが、その拙さが妙に胸を打ちます。酒飲みだけど陽気で子供に基本手を上げない父(例外有)、気がちょっと強いけれどとても子供を愛している母親。そんな2人に育てられた甘えんぼうの顕。小さな小さなエピソードが自分の子供時代とリンクします。
中学三年にもなって、腹痛でお母さんにお腹を撫でて貰うエピソードはほんと泣いた。昔なら何とも思わなかったけど、今となると胸温かく、そして自分の昔の事も思い出します。
自分を省みて、なんで私の父親は僕と妹の事を愛さなかったんだろうなあ。可愛くなかったんかなあ。浮気相手と居る方が楽しかったんかなあと色々な事を思いました。心無い人と良く言いますが、安田顕のお父さんは心ある人です。私の父親は心無い人。
その代わり母親からは勘違いしようもない位愛を貰ったので、愛の欠乏は全くありませんでした。妹も祖母も居たので寂しい事も無かったし。そういう点では恵まれた子供時代だったんだろうと思います。
誰しも生きているだけで、語るべきエピソードは積みあがりますよね。一人一人が一冊の本とよく言いますがまさにそういう本です。
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