舞台は中国・春秋戦国時代。戦乱の世を終わらせ、中国を統一するという目的を掲げる政(後の始皇帝)と、低い身分でありながらも、大将軍になるという野望を胸に邁進する信の物語。
主人公が己の才覚のみを駆使し、底辺からのし上がっていくという、成長ドラマ的な面白さはもちろん、本作の一番の魅力は、個性的すぎる登場人物にあります。まず、どの人物もみんな「濃い」! 勧善懲悪などありえない戦乱の世だからこそ、誰もが己の信じる道を目指そうとします。熱い魂を秘めているという意味では、敵も味方もみな同じ。徹底して「人間」を描いているからこそ、彼らの生や死がリアルな実感を伴って胸に迫ります。
また、迫力ある戦闘シーンや、ピンチからの逆転劇など、単純にわくわくするシーンも盛りだくさん。テレビ番組「アメトーーク!」の「キングダム芸人」でも取り上げられ、ますます熱い盛り上がりを見せる。
感情タグBEST3
匿名 2024年01月02日
一度に数十万人余の斬首となると土も河も血と脂でグチャグチャになるので大陸国家の中国ならではの史実だとは思います。この後、田畑どころか草木は生えたのでしょうか…
桓騎将軍等々やらかしましたね、口にするのも悍ましいってやつです。
何であんなのが味方なのかと思うと頭がカッカしてきますよ。
けどここはぐっと堪えるしかないのですね。
次巻も買います。
Posted by ブクログ 2023年03月04日
桓騎軍の戦い方が見える戦いだったの良かった。
捕虜の虐殺については拷問とか痛みつけられるよりマシだったんじゃないかって思うし、趙王よりまともに思っちゃうな。
桓騎ならもっとひどいことしちゃうんじゃないかって思ってたからね…。
桓騎と政の対話も良かったな。
ほんとに桓騎の言う通り、こんな戦争の先に中...続きを読む華統一なんて可能なの?って思うしね。
相変わらずおもしろすぎますが、齢十五で初陣を飾ってからウン十年、このペースで行くと中華統一前に私の寿命が尽きそうです!
続きが気になって仕事も手に付きませんし、歴史モノなのでネタバレがコワイですし、ずっと趙高が気になってますが検索もできません!
Posted by ブクログ 2022年08月21日
雷土さんの件については、普段はほとんど見せない桓騎の“人間味”が少し垣間見えたような気がした。
政が誰かしらと対峙し、その信念を語り、また相手の話を聴く姿には毎回圧倒される。
心でぶつかり、心で聴くその姿勢が、あまりにも力強いからだとわたしは思う。
中でも、今回の桓騎との対峙は、とても意味のあるも...続きを読むのだと感じた。
桓騎の目に、その桓騎の姿に、“絶望”という言葉の奥に、政は何を見たのだろうか。
そして、どこまでも真っ直ぐな政の“金剛の剣”、信の姿には政自身も、そしてその物語をこちらから見ている私たちでさえも、救われる。
趙軍との激闘!!その中に信、王賁、蒙恬の成長!!六大将軍のやり方の違い。読み応えあるわぁ〜。あっという間に読み終えてしまう。あと、最後のオマケも楽しんでます。
趙国は、廉頗とかの魅力的な将軍もいるけど、
やっぱり王と側近かクズすぎる。
側近が自分の保身のために、せっかくの廉頗からの申し出を断るなんて。
でもそれかあったからこそ、李牧か戻ってこれたと思うと、ソレに関しては良かった!
趙国総大将の扈輒との戦い
圧倒的な数の劣勢から始まった戦い。
なんの策もなく倒れていく軍。ここで本当の策が生まれる。
熱く激しい戦いに決着が!
嬴政と桓騎将軍が話しているところが気になりました。桓騎将軍の過去になにかあるのかな?
続きを早く読みたいです。
陣取り合戦の行方が楽しみです。時代背景を考えると騎馬の装具などは現代風に描かれており、あえて親しみやすい表現だと思いみています。焼の入った剣も今風なので主人公的には都合がよい設定。細かいことは気にしないようにしながら読んでいます。現代の刀でさえ2人切れば刃がボロボロになるはずなので、そこは置いといて...続きを読む楽しんでいます。ストーリーに魅力がありますね。
桓騎将軍の真骨頂ですね。戦術もそうですが、容赦なくバッサリいくとことか久々ですね。結構桓騎軍好きで、雷土がいなくなったのは寂しいですが、悪なりに渋い最後で良かったです。これから趙戦もさらに激化していきますが、また楽しみにしたいと思います。
史記に書いてあるのだから仕方ありませんね。早く信たちの活躍がもっと見たいです。いつも史記にはこのように書いてありますというくだりが、勉強になり良いです。
Posted by ブクログ 2022年03月29日
ここまでに描かれたエイセイの人物像と、いわゆる一般的にイメージされるところの始皇帝像が、いまだ上手く結びつかないいんだけど、今回の大虐殺エピソードにおいて、それを繋ぐヒントが少し垣間見えた気がする。その汚名の大部分が、ひょっとして配下が被るべきものだったのではないか、と。それにしてもスケールのデカい...続きを読む物語。
カンキの今後に注目です。そろそろ大きく動き始めそうです。歴史上で伝わって来たことと、作者がアレンジしていく方向が楽しみです。どの展開になっていても熱く突き進んで欲しいと楽しみにしています。信の成長が毎回楽しみです。
趙との戦いも継続中だが、ここ数巻続いていた一連の戦いに大きな区切りがついた。桓騎軍の残虐行為やその他のグロシーンがきつい。桓騎と嬴政の一触即発の議論、桓騎の秘密に関する伏線など他の見どころもあったが、とにかく重い。
Posted by ブクログ 2022年06月05日
桓騎は捕虜を虐殺する。成り上がるだけの出世物語ではなくなった。史実の秦の統一は滅ぼされる国にとっては悲劇であり、民衆にとっては苛政である。その負の面も描いていかなければならないだろう。
秦王政は自ら糾弾に赴くが、侵略戦争を起こして民や捕虜を慰撫しようとする方が御都合主義である。これはロシアのウクライ...続きを読むナ侵攻を踏まえれば明白になる。ウクライナという主権国家に侵攻するプーチンは何を考えているのかと言いたくなる。
これに対してプーチンはソビエト連邦意識を未だに持っているため、ウクライナを独立国と認めず、主権を尊重する意識がないのだろう。連邦という意識が弊害である。同じように天下統一という理念も侵略される側からすれば害悪でしかない。
趙の宮廷は秦の攻撃を防ぐために李牧か廉頗かの何れかの登用を迫られた。どちらも宮廷からは排除した人物であるが、背に腹は代えられなくなった。宮廷官僚は廉頗を登用すると自分達が排除される危険があると考え、李牧を登用する。李牧は宮廷官僚にとって都合の良い存在に思われていることになる。李牧のような振る舞いは馬鹿馬鹿しい。無能を装って「できない」と拒否した方が良いのではないか。そうすれば史実の李牧の悲劇も避けられただろう。廉頗が戻って趙の宮廷に巣くう無能官僚を一掃して欲しかった。
やっぱり面白いけど、ちょっと読み疲れてきた…
説明的な感じで先も想像できてしまうし、進むところはササっと進んで、緩急がほしいと思ってしまう。
いよいよ策略の種明かし。野盗軍の反撃が開始され、しょっぱなから敵の総大将を追い詰めます。
怒涛の決着とそして戦後処理。捕虜兵の扱いが今巻の肝ですね~。
結末はおおむね予想通りではあったが、秦王も出てきてかなり盛り上がりました。中盤がそれなりにグロい描写だけどね。
最後に出てきた李牧が爽やかで…
是非とも李牧にはサクッと勝って頂きたい。
戦争なんて本当にアホよ。
たった1人の拷問者の責任を同じ所属だからと数万人が被せられ殺される。これが国家なるものの最大の狂気だ。
その人と、大まかに一括りにされる大勢の他者とを同一視させ、攻撃させる仕組...続きを読むみの無駄さ!惨さ!
Posted by ブクログ 2022年03月30日
カンキ将軍と政のやり取りが刺さりました。カンキは捕虜を何万人も殺す悪党だけど、そもそも侵略をしかけてるのは政だからね。と、今のウクライナ情勢を重ねあわせて、しみじみ思いました。
Posted by ブクログ 2023年11月07日
桓騎将軍が残虐なやつってのは前々から知ってたけど、やっぱりえぐいな。雷土のやられ方を知ったからこそやろうけど、やり返したら戦が終わらないやないかーい!そら、政も怒るわ。
底なんてないんだよ、痛みに。しびれたーーー!
そして桓騎を倒すためにいよいよ李牧が立ち上がったー!!!楽しみすぎる!
Posted by ブクログ 2022年02月20日
桓騎の意表を突いた攻略でまさかの戦闘終了。さすがはそこは桓騎だと思う。
が、雷土を殺されたこともあるのこ、かつての六将白起を思い起こさせる虐殺を行うという暴挙に。
この虐殺で桓騎が乾いているという意味がなんとなくわかった気がする。人を殺しても殺しても自分の心が満足しないのかな。
政が桓騎に対して何...続きを読むかを思ったのも、過去の自分に似た何かを感じとったのかも。桓騎はきっと、過去に絶望してあんなことをしてるのかもしれない。将軍の位なんていらなそうだし、じゃあなんで軍人になったんだろ…。
個人的に李斯が今回の虐殺が大変なことだと言っていたのが意外だった。李斯はこの先の歴史にある焚書坑儒をやった人物だったような。このときに儒者を殺しまくっているので。今回はあくまで天下統一に弊害しかないと判断したんでしょう。
昔は首を取ることで恩賞がもらえたそうだから、虐殺は当たり前だった時代なんでしょう。史実の桓騎が虐殺したのもきっと利にかなったもので、始皇帝が桓騎のところに行ったのも労いだったんだろうなと。決してマンガの中の政みたいな綺麗事を言う人間じゃなかったんだろうな。逆である意味面白いけど。
今回のことで李牧がまた復活。結構早い復活でしたね。
今回こんな話だったせいか、吐いてる人3人ぐらいいたような……。食後に見ないほうがいいな。
黒桜が国を敵にまわしても桓騎を守る桓騎大好き人間なのは前々から知ってましたが、当の桓騎は砂鬼と出来ていたということで……え、砂鬼って女なのかよ、それで拷問してんのかよ……と。砂鬼もまた色々あった人なのかな。
これ以降虐殺はないらしいので、桓騎がどうなるか気になります。また、ぶっ飛ぶような策略が見たいです。お頭は好きです。雷土残念だったな…。