舞台は中国・春秋戦国時代。戦乱の世を終わらせ、中国を統一するという目的を掲げる政(後の始皇帝)と、低い身分でありながらも、大将軍になるという野望を胸に邁進する信の物語。
主人公が己の才覚のみを駆使し、底辺からのし上がっていくという、成長ドラマ的な面白さはもちろん、本作の一番の魅力は、個性的すぎる登場人物にあります。まず、どの人物もみんな「濃い」! 勧善懲悪などありえない戦乱の世だからこそ、誰もが己の信じる道を目指そうとします。熱い魂を秘めているという意味では、敵も味方もみな同じ。徹底して「人間」を描いているからこそ、彼らの生や死がリアルな実感を伴って胸に迫ります。
また、迫力ある戦闘シーンや、ピンチからの逆転劇など、単純にわくわくするシーンも盛りだくさん。テレビ番組「アメトーーク!」の「キングダム芸人」でも取り上げられ、ますます熱い盛り上がりを見せる。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2020年02月29日
きすいが完全に主人公キャラ。
これ桓騎と相対すると完全に桓騎が悪キャラ。
これだけ慕われている人格者は敵キャラでも死んで欲しくないなぁ。
信がまた1つ覚醒して慶舎に手がかかりそう。
Posted by ブクログ 2020年02月16日
この巻は、村人に助けられた羌瘣のエピソードと離眼の哀しい歴史、慶舎vs桓騎軍、そして慶舎の首を狙う飛信隊・・・といった感じの話でした。
とりあえず羌瘣が飛信隊に無事合流できてよかった。
でも、離眼のエピソードを知ってしまうと敵方とはいえ、憎めないというか、離眼をまもろうとする紀彗や劉冬をつい応援し...続きを読むたくなりそうです。
本編はこんな感じでしたが、この巻は巻末のマンガが面白い。温泉を見つけた飛信隊メンバー。ゲスキャラと化した信の顔が何とも言えん。そして女子2人、強い!
今巻も肝を冷やす展開大ありでしたね。
戦況が目まぐるしく変化しまくりです。
読んでいてとても面白いです。
次巻も買います。
飛信隊や、李牧とかと、全く違う戦い方をする桓騎。凄い策だと思うし、桓騎らしいし、それでこそ桓騎だ!とは思うけど、読んでて胸の苦しくなる戦い方です。
でのこの残忍さ、キャラも、このマンガの味の1つかなぁと思います。
敵味方に分かれて戦ってはいるけれど、これじゃあんまりではないか…
離眼の人々だって普通の人間だし、森の中の村にしたって…
振り返って現代のことだけど、今のところ平和な日本に生まれて良かった。
でもチベットや香港のようにならないとはもはや言えないもんなぁ。
2000年以上経っても戦...続きを読む争がなくなってないよ、なぜ?
Posted by ブクログ 2019年08月22日
趙との黒羊の戦いで苦戦する信たち
一方、一人で劉冬に戦いを挑んだ羌瘣はケガを治療してくれた村人と知り合い…
そして桓騎は趙軍総大将・慶舎と戦う仕掛けを…
44巻へ続く!
Posted by ブクログ 2017年07月09日
ケイシャやはり簡単には勝たせてくれないのな。
でも今回はリガン軍と連携してなかったら危なかったのでは‥。
オマケ漫画のキョウカイがまるでジャイアンで笑った。
Posted by ブクログ 2016年11月24日
41~43巻まとめて。いよいよカンキ将軍が実態を現しました。強いことは暗に示されつつも、実際の戦闘がどう行われているのか、ってところは分からんかったけど、なるほど、こういう感じなんですね。まだ闘いは途中だけど(相変わらず一戦がかなり長い)、随所に盛り上がりシーンを散りばめつつ、マンネリもなく、圧倒的...続きを読むテンションで突き進むのは圧巻です。男前・美人にはどうしても見えない絵も、今となっては個性と感じられるし、ここまで高品質だと文句なしです。いや~、おもろい。
Posted by ブクログ 2016年08月16日
なんというかインパクトある場面がいくつもある巻。
3日目を棒に振ったように見せる桓騎(確かにウケる)。それもあって慶舎を討ち取る寸前まで行くんですけど。
いい人すぎる紀彗さま助けに登場とか。
慶舎を討ち取るのは今しかないととんでもないことを言う信とか。
普通じゃない攻め方をする一方、普通行かないだ...続きを読むろと思わせる行動をする慶舎を見てびっくりしましたね。1日ぐらいでじれの限界とかありえねえだろうと。
そして飛信隊をエサにする桓騎……相変わらずひどいですねー。でも全然怒る気がしないのはやっぱすごい奴だからか。
紀彗さまがいい人すぎて戦うのがアレな気がする。こんないい人倒していいんだろうかと。どう見ても秦軍のほうが悪者……。
Posted by ブクログ 2016年07月24日
この作品、シリーズを通してひたすら戦なわけだけど、これだけたくさんの人を次から次へ出して、ひたすら戦、戦、戦・・・それでも次が気になって仕方がない。この安定感と中毒性はすごいと思う。新刊出たら、読んで当たり前の本となっている。
大局的にはシーソーゲームで戦いが長引きそうな雰囲気。ただ、最後に飛信隊に一発逆転のチャンスが訪れて、信が大将首を取れるかもしれないというところでこの巻はおしまい。読み応えはあるけど、描き込みが細かくてちょっと読みづらかった。
Posted by ブクログ 2019年03月15日
再読。定石に則らない、自分なりの超効率的なやり方で大物を屠る桓騎の戦い方である。ここまで大きく失敗してしている様子はないが、確実に弱点も存在する。
趙軍の将たちの過去が語られる。戦いの要になりそうだ。
貂のいい顔が見られて少し満足。次巻も楽しみ。
Posted by ブクログ 2016年11月17日
切れ者、強者揃いの一癖も二癖もある武将や軍師。
彼らの思惑が重なり合い絡まり合う。
誰かの行動で別の誰かが瞬時に行動を変え、状況が変わり、また誰かがすぐに次の行動に移る。
死ぬか生きるかの場で戦を動かしていく人々のギリギリの騙し合い、命の懸け合い、道徳的にいい悪いは別問題として、その命を燃やす姿は輝...続きを読むいていてとても眩しい。
信は、その背についていけば、自分でも何かどこかから予想もつかない力が湧いてくるのではないか、と思わせる武将に成長しつつある。
信と飛信隊のこれから、政の野望、渦巻く人々の希望や欲望がこの先どこに向かうのか、楽しみにせずにはいられないのだ。
Posted by ブクログ 2022年02月15日
だが今日の肩透かしは明らかに確信的なものだ あれは丘裏にいた慶舎様の精鋭隊だ 沈黙の狩人 狩られる奴の見る景色だ 紀彗の咆哮に桓騎は眉を顰めた