瀬尾まいこのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
2024/07/26
学生時代にバレーボール部で熱心に取り組むあまりに友人と衝突し、その友人がのちに亡くなってしまった過去をもつ高校の国語の先生が、専門のバレーボールではなく、ただ1人の部員が所属する文芸部の顧問になってしまい、最初は不服に思いつつも、文学触れ合うことを余儀なくされて改めて文学の良さについて考えてみるというお話。
先生のあるあるも沢山入っているし、どちらかというと先生の仕事内容の方に共感してしまうこともあったが、彼らの文芸部での言葉のやり取りはとても面白いと思います。
非常に読みやすくて、本の全体的な内容として本当に正しいことをちゃんと真っ直ぐに伝えることが必ずしも本当にいいと -
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレとても愛情に満ちたストーリーで、心が洗われる様だった。
その時その時で、愛を向けられて過ごしてきた主人公が、それでも特殊な生育環境が原因で悩むこともあり、悩んだときに「一般的な関係性」でないことからさらに思い悩んでいるように感じました。高校生活では悩んでいないように見えますが、むしろ「早く大人にならざるを得なかった」という側面を感じ、それを先生も心配しているのではないかと感じました。お互いに大切に思っているからこそぎくしゃくしてしまうところなどはとても感銘しました。
最後の方は本当にボロボロ泣いてしまうような、とても好きな物語になりました。
個人的には筆者さんの他の作品も読み、愛情の(ないし愛