瀬尾まいこのレビュー一覧

  • 私たちの世代は

    Posted by ブクログ

    感染症の流行で小学校が休校になり、不自由を余儀なくされた冴と心晴。冴が「夜の仕事」をする母親とささやかで楽しい生活を送る一方、心晴は教育熱心な親と心を通わせられずにいて――。色々なことに疲れた時には瀬尾まいこさんの作品を読みたくなります。生きているといろんなことがあるけれど、明日も頑張ろう、と元気をもらえるような1冊です。

    0
    2026年05月16日
  • 図書館の神様

    Posted by ブクログ

    弟のこの言葉は本質をついているなと思う。
    「きっぱりさっぱりするのは楽じゃん。そうしていれば正しいって思えるし、実際間違いを起こさない。だけどさ、正しいことが全てではないし、姉ちゃんが正しいって思うことが、いつも世の中の正しさと一致するわけでもないからね」
    正しいことはもちろん正しいんだけどそれだけでは世の中は回らない。人によって、場所によって、時々によって、正しさは色々だし、正しいことだけだったらズレやゆがみが生じる。

    0
    2026年05月15日
  • 私たちの世代は

    Posted by ブクログ

     コロナ禍で不自由な生活を強いられた小学生の冴と小晴の想いが、子ども時代と大人時代それぞれの場面に切り替わりながら物語が展開していく。 

     今から10年後くらいには、実際に大人時代の話が現実になってくる。
     もうコロナ前の生活を完全に取り戻すことはできないけど、コロナ禍に幼少期を過ごした子どもたちが大人になった時、どんな思い出を抱え、どんな希望を抱いて過ごすことになるんだろう。
     暗くなってしまいそうなテーマだが、5章では教師経験のある瀬尾さんらしいきらきらした言葉で心が温かくなった。

    0
    2026年05月16日
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「夏」を表題に冠するにふさわしく爽やかな内容でした。
    登場人物が重複する同著者の『あと少し、もう少し』を先に読むんだ方が良いかもしれません。装丁のかわいらしさに惹かれ、こちらを先に読んでしまいましたが、それでも良さは変わりません。

    0
    2026年05月11日
  • ありか

    Posted by ブクログ

    瀬尾まいこさんの作品が好きで購入。
    大きな出来事が起こるわけではないけれど、登場人物たちの心情がとても丁寧に描かれていて、「わかるなあ」と何度も感じながら読んだ。
    家族との何気ないやりとりにも共感する場面が多く、自分もたくさんの人に支えられて生きているんだなと改めて感じた作品。
    人との関わりの中で、人は少しずつ変わっていけるのだと思えて温かい気持ちになった。
    ひかりも本当に可愛くて癒された。読み終わった後、周りの人に感謝を伝えたくなった。

    0
    2026年06月25日
  • 図書館の神様

    Posted by ブクログ

    「清く、正しく」生きることの難しさ。自分の「正」は他人にとっては正解ではないのかもしれない。
    人を変えてしまうのは人間、けれども変えてくれるのも人間。

    瀬尾作品に必ず出てくる「ぐいぐいプライベートに入り込んでくる善良キャラ」は弟さんでした。そして垣内くんいいな。自分の「正」を人に押し付けないところが「清」なんだと思う。
    真面目に食生活やってたら、ジャンキーなものが食べたくなる。もう駄目だと思っていたら、偶然救われることもある。月並みだけど、人生は、毎日は、平坦じゃない。

    もう一つの短編集「雲行き」は、瀬尾先生の「血縁じゃない家族愛」のルーツかもしれない。色々と語りたくなっちゃうけど、まずは

    0
    2026年05月08日
  • 天国はまだ遠く

    Posted by ブクログ

    たまには、田舎で“のんびり“するのもいいかも。田村さんが優しくていい人だった。瀬尾さんって、中学の教師をされてたんだ…。

    0
    2026年05月08日
  • 私たちの世代は

    Posted by ブクログ

    瀬尾まいこさん、12冊目。
    設定がとんでもなくて物語に入っていけない話が多い、とかブツブツ言っている割に結構読んでいるのだな、これが。
    この本も迷った挙句に買ってしまったが、今回はスルスルサクサクと読めて、且つとても良い話だった。

    小学3年生になる頃にコロナ禍に見舞われた二人の少女、冴と心晴の物語。
    「夜の仕事」をする母親からたっぷりの愛情を注がれながら暮らす冴、教育熱心な母親と微妙に心を通わせられずにいる心晴。
    母の仕事を理由にいじめを受ける冴、あることをきっかけに不登校になってしまった心晴。
    同じコロナ禍を描いた辻村深月さんの「この夏の星を見る」とはまた違った視点で、感染症の流行で不自由

    0
    2026年05月08日
  • その扉をたたく音

    Posted by ブクログ

    中学時代に駅伝を走った6人のその後を描くスピンオフ作品。今回は元吹奏楽部の渡部が勤める老人ホームを舞台に、ミュージシャンの夢を諦めきれない30歳手前の男性が主人公。

    将来への不安や夢への未練を抱える主人公が、高齢者たちとの交流を通して少しずつ前を向き、「一歩踏み出す勇気」をもらっていく姿が温かく描かれていた。実際の楽曲の歌詞に重ねながら、自分の人生について思い悩む場面も印象的で、音楽好きには特に刺さる作品だと思う。

    人生や夢という重いテーマを扱いながらも、爽やかでユーモアのある読みやすい一冊だった。

    0
    2026年06月17日
  • 私たちの世代は

    Posted by ブクログ

    本屋でうろうろして購入。もっとコロナ禍(感染症、という表現だが)に焦点を当てた作品かと思ったが、コロナ禍以降を含めた、少女2名の成長記だった。
    公立と私立で対応違うのか…確かに給食はライフライン…祖父母じゃ無く父親が病気ってのも気を遣ったよな…といった当時を振り返らせる記載は前半にあるが、中盤以降はコロナ関係ない、どの世代もぶつかりそうなもの。心晴の甘えっぷりコロナ関係ない。
    コロナで失ったもの、得られなかったものは膨大だろうし、世界中の異常事態であった事に間違いない。しかし、家庭環境、学校の人間関係、進学…つまづく内容にコロナは関係なく、トリガーが引かれやすかっただけなのかもしれない。

    0
    2026年05月07日
  • 優しい音楽 <新装版>

    Posted by ブクログ

    瀬尾まいこさんの短編集
    3作どれも優しさと驚きを与える短編だったけど、特にタイトルにもなっている優しい音楽は最初どう言う意味から掴まれて最後は優しい音楽に繋がる意味で締めくくり、2作目のタイムラグも驚きと優しさが伝わる話で3作どれも良かったです

    個人的にはタイムラグが好み

    0
    2026年05月06日
  • 優しい音楽 <新装版>

    Posted by ブクログ


    瀬尾さんの本はあっさり読めるので大好き。
    個人的にタイムラグのお話が好きでした。
    不倫相手に子どもを預けるというのは
    普段では考えられない話ですが...

    誰も不幸にならないのが瀬尾さんの本の魅力なのかな?と思いました。

    0
    2026年05月06日
  • 優しい音楽 <新装版>

    Posted by ブクログ

    瀬尾さんの小説は、やっぱり好きだと感じる。『優しい音楽』は途中でドラマで観たことがあることに気付いた。おじさんを拾ってきた話が特に気に入った。人間臭さがなくて、ほっこりできるのが好み。

    0
    2026年05月06日
  • 優しい音楽 <新装版>

    Posted by ブクログ

    短編3話。
    1話目は表題でもある『優しい音楽』は、ちょっと不思議な始まりで、これってファンタジー小説?と思わせるような運命的な出会いから、最後には想像を超えてほっこりさせてくるところが凄い。
    2話目、3話目も同じく現実ではありえないような、でもありえそうな話で面白かった。

    0
    2026年05月06日
  • 天国はまだ遠く

    Posted by ブクログ

    大きな展開は起きないのに、文章が凄く肌に馴染んで、じんわり胸に残るお話だった。
    その後が気になるなあ。

    0
    2026年05月04日
  • 強運の持ち主

    Posted by ブクログ

    重すぎず、さらさらと読める本だった。
    自分のことや通彦のことだと考えたりモヤモヤしたり、人間て一緒だなぁと。
    通彦のお料理でもほっこり

    0
    2026年05月03日
  • あと少し、もう少し

    Posted by ブクログ

    一つの小説で6人分の視点を追体験しても良いのだろうか。そんな贅沢な小説だった。

    毎年、県大会に出場している中学の陸上部は今年も県大会出場を目指す。しかし、陸上部の熱血顧問は異動となり、新たにやってきた顧問は美術部。更に、出場メンバーがなかなか定まらない。追い討ちをかけるように、主力の不調。

    そんな不協和音な状態でもなんとか、もがき苦しみ這いあがろうとする青春小説。

    当たり前だが、一人一人が別のバッググラウンドを持ち、異なる価値観を持つ。そんなまだまだ成長段階の彼らの思考や見方の変化が丁寧に描写されている。

    中学の部活がもたらす人間的成長。これが大会出場が叶おうが叶わなかろうが、1番大事

    0
    2026年05月02日
  • 幸福な食卓

    Posted by ブクログ

    淡々とした家族生活。読んでると心が落ち着く。
    ストーリーは1つだけ大きい事件があってびっくりしたけど、基本的には日常。
    行動とか性格とかは現実にはいなさそうなものばかりだけど、当然のように進行していくところが心地良い。

    0
    2026年05月02日
  • 天国はまだ遠く

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    目の前の世界が全て、そこに希望が持て無いと
    「死」に行き着いてしまうのかも。

    もっと世界は広くて、自由なのに視野が
    ぎゅーっと狭くなる。辛くなる。

    どこまでも自由な自然の中に入って
    千鶴は心の中を断捨離して
    帰って行ったんだろうな。

    千と千尋の神隠しを思い出した。
    居心地は良いけど本来居るべき場所
    では無い、帰らなくちゃ。と。


    0
    2026年05月01日
  • 掬えば手には

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    父はカメラマン、母はバイオリニスト、姉は画家を目指しアメリカにいる。そんな中、自分は何の取り柄もないと悩む梨木。小学、中学で困っていそうな同級生を助けたことで、人の心を読める能力があるね、と褒められる。
    でも本当にすごいのは、気付いた異変に対してとことん考えて答えを出す辛抱強さ。そして、何とかしなきゃ!と、下手すると困っている本人より必死に解決策を出そうとする優しさと、行動に移せる勇気じゃないかな?
    店長の大竹や、大学の友人たちと接するうちに、人の心なんて一緒にいれば図らずとも分かるものだ、誰かの思いに触れるのは何も特別なことではない、と気づき始める。それでも誰かを救っていることに変わりはない

    0
    2026年05月02日