瀬尾まいこのレビュー一覧
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瀬尾さんらしいヒューマンストーリーで心がポカっと温かくなる小説でした。
主人公のどうしようもない宮路が老人ホームで働く渡部君との出会い、そしてなんだかんだ可愛がってくれる水木のばぁさん、はじめ多くの人とのかかわりの中で心や行動が変わって行く優しくて温かくて、どこにでもありそうでなさそうで、こんな出会いが沢山の人に訪れて欲しいと願いたくなる物語でした。
瀬尾さんの描く世界は目に浮かぶ、手に取れるそんな人物像の描写でどんどんのめりこんで行ってしまいました。こういう時間が小説の醍醐味。
最後は涙なくしては読めなくなってしまいました。
やっぱり瀬尾さんの本が好き!って思わせてくれる一冊です。 -
Posted by ブクログ
誰かが誰かを想って走る。
ただ走るだけのバトンをつなぐリレーじゃなくて、思いやりのバトンをつなぐリレーだった。
だいすきな瀬尾まいこさんの本。
本当に瀬尾まいこさんが書く、登場人物たちの鮮明な感情が好きなんだよな。読書にハマったばかりの私にとって瀬尾まいこさんの本たちは、基本的に読みやすくて、そして共感もできて、この本もその中の一冊。
久しぶりに本に触れた一冊目でもあった瀬尾まいこさんの「その扉をたたく音」に出てくる渡部の幼少期が見れるということで気になって読み始めた。
私は、走ることが嫌いで学校行事のマラソンとかも本当に大嫌いなんだけど、この本に出てくる人物たいは、ただ走ることが大好き -
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仕事も人間関係も上手くいかず自殺を企む23歳の千鶴は、
辿り着いた山奥の民宿で睡眠薬を飲むが、失敗してしまう。
大自然や、民主田村の大雑把さや、大らかな村人に癒され、
少しずつ変化し、また、自分の居場所を見つめ直していく。
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瀬尾さんの作品はこれで三作目。今まではしっくり来ずで。
でもこれは好きでした。ベタな話かもだけど、とても好き。
(長編を読んだ後で、短くサクッと読める感じも良かった!)
まず、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ男子中学生×陸上部(駅伝)という、王道の青春小説。
いじめられキャラでいつもオドオドしている子。
グレてしまい周囲に煙たがられている子。
陽キャで友達や先生に頼られすぎてしまう子。
本当の自分をさらけ出すのが怖くて斜に構えている子。
ある思いを秘めたまま、誰かの役に立ちたいと思う子。
周りとの調和を図るあまり自分を後回しにしてしまう子。
とまあ、いろんな事情を抱えた子たちが、それぞれぶつかり合いながら、慰められながら、励まされながら、いろんな思いを胸に走っていく。
温かい気持ちになりながら、「あーもう少しで読み終わっちゃう・・」と名残惜しい気持ちになりながら、最後は少し涙ぐんで、彼らと一 -
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大好きな瀬尾さんの本は、ほぼ制覇したと思っていましたが、
見覚えのない本を見つけて
うれしくてすぐに購入してしまいました。
題名からなんとなく想像がつく
内容だとは思いながら
読みはじめると
題名の感じより、すごくコミカルな感じがたくさんあって
あっという間に読んでしまいました。
ストーリー
主人公は
何もかも嫌になってどうでもよくなり死ぬつもりで来た地で、
出会った民宿の田村さんをはじめ
あふれんばかりの自然に癒され
自分を取り戻していく。
繊細そうな子なのかなぁとおもっていたら、すごくマイペースで
ちょっとどんくさくてでもすごくかわいい主人公と大雑把だけど優しい田村さんのやりとりに何度も笑 -
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ネタバレ好きな言葉
「きっぱりさっぱりするのは楽じゃん。そうしてれば正しいって思えるし、実際間違いを起こさない。だけどさ、正しいことが全てじゃないし、姉ちゃんが正しいって思うことが、いつも世の中の正しさと一致するわけでもないからね」
「面白くなろう、楽しくしよう。そう思ってるんだけど、そう思えば思うほど、僕はだんだんつまらない人になってしまう。難しいですね」
「健全な人間は走らないと」
「文学なんてみんなが好き勝手にやればいい。だけど、すごい面白いんだ。それは言っておきたい。だから、僕は三年間、ずっと夢中だった。毎日、図書室で僕はずっとどきどきしてた。ページを開くたび、文学について言葉を生み出すたび、 -
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瀬尾まいこ氏はすごい上手い作家だといつも思う。
自分の中では氏のデビュー作品『卵の緒』と並ぶベスト。
セリフが絶妙。
幼いときの弟のセリフ。
一度も泣いたことがない弟が泣いたシーン。
「どうしてこんな風になっちゃうの? チョコレート食べるのは悪いことじゃないのに。どうしてきいちゃんは痛い思いをしなくちゃだめなの?」
主人の清の運命がよく現れている、小説内ではちょうど中盤にくるセリフ。
しかし本作、吉川英治新人文学賞にノミネートされたが、某有名作家から「情熱を感じない。書くことの面白さを知ってほしいと思った。」と酷評…
いやあ、変に波を立てずに湖面のように語るのが瀬尾文学な気もするのだが…