瀬尾まいこのレビュー一覧

  • 僕らのごはんは明日で待ってる

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    恋愛を描いた小説だけど、私の心に一番残ったのは、「命の大切さ」。

    たしかに人生には、どうしてこんなことが起こるんだろうと思うような理不尽な出来事がたくさんある。どれだけ誠実に生きていても、思い通りにならないことも。
    でもだからこそ、「いつも正しくいなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」と、自分を追い込みすぎなくてもいいのかもしれないなって思う。

    間違ったっていい。逃げたって、怠けたって、投げ出したって、嫌われたって、それもいいじゃん。そう思えてなんだかラクになれました。

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    2026年08月17日
  • 本屋さんのある街で

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    好きな作家さんばかりで嬉しい!
    ゆったりとした気分で読める、書店が舞台の短編5本。

    短編だからすごく読みやすいし、文庫なので旅行のお供にも良さそうです。

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    2026年08月17日
  • 本屋さんのある街で

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    ネタバレ

    本屋さんを題材にした5人の作家さんたちの物語。
    初めての作家さんの作品もあり、興味深く読んだ。短編の小説なので、読みやすかった。
    印象に残ったのは凪良ゆうさんの『小鳥たち』
    子どもは授からないかもしれないことを承知の上で結婚した夫。
    それなのに他の女性との間に子どもができた、と言われ、離婚し書店を経営している実家に戻った主人公。
    偶然会った同級生、書店の馴染みのご近所さんたちと繋がりができていく。
    ある日離婚した夫がやってきて、慰謝料を減額してくれと言う。
    その時にもし私と新しい家族、同時に溺れたら夫は私ではなく再婚相手や子どもに浮き輪を投げるのだろうと改めてショックを受けるが、同級生、馴染み

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    2026年08月17日
  • 私たちの世代は

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    瀬尾まいこさんの小説は、優しい読み心地がありながらも、理不尽な世の中を印象的に描いている。

    本作は感染症の拡大によって隔離やリモート、色々な当たり前を奪われてしまった世代の子ども達が大人になり、自分自身の中にある空白と向き合う物語。前向きに大人への道を進んでいく主人公達の姿が微笑ましい。

    学校が機能しなくなると、生活のすべてが家庭内で済まさなければならなくなり、それによって学ぶ機会も食事すらも失ってしまう子どもがいる。本作と同じように、隔離隔離で生活が一変したあの時期に、世の中から取りこぼされてしまっていた子ども達がいたのではないか、と考えさせられた。

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    2026年08月16日
  • 夜明けのすべて

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    優しくてとても温かい気持ちになれた。
    恋愛の告白するとか、付き合うとか、そういう明確なことに至らないなかにも「好き」はたくさんあって、でも、自分でも「よくわからない」ことって珍しくないと思う。

    そして、この光景が職場で起きてることも良かった。
    自分の周りには「職場の人とプライベートで会いたくない」というひともいるけど、本来は人と人なのだから、自然な形で振る舞い、無理なく関われるのが理想だなと感じた。

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    2026年08月16日
  • 掬えば手には

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    最後に収録されている店長の大竹さん目線の話も含めて、おもしろかった。
    平凡だけど、人の気持ちが読める特殊能力があると思ってる梨木くん。
    普通の人なんていない。人の気持ちがわかっても行動しない自分からすると梨木くんはすごいなと思いながら読んだ。
    河野さん目線の話とかも読みたいなー

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    2026年08月16日
  • 夜明けのすべて

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    ネタバレ

    読んでる途中までは自分も病気みたいな気分になったけど、読み終わった今は「今からでも自分は好きなことができる」という可能性で気持ち良くなれる。読みやすいから一気に読んでしまったし登場人物もみんな良い人たちなので人に勧めやすい気がする。それでいて一生付き合わなければいけない体の不具合というのは人によってあり、その重さや大変さの違いはあれど、「完全健康体」な大人なんてそんなにいないはずで、その想像力を働かせることの大事さや、配慮すること、お節介にならないこととかの大事さも考えさせられる。髪切りに行っちゃうのも、切られて爆笑しちゃうのもちょっと面白い。私も自転車を日常的に乗ったら健康的になれるかな。

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    2026年08月16日
  • 本屋さんのある街で

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    本屋さんを愛する5人が描く5つの本屋さんの物語。

    ほのぼのとしていて優しい気持ちになる。
    居心地良さそうな理想の本屋さんがそこにある。

    「小鳥たち」のお父さんが魅力的。

    久々に心が安らぐ一時。

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    2026年08月16日
  • 夏の体温

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    瀬尾まいこさんらしい癒される二つのお話でした。どんな場面でも助けてくれる人がいるって良いですね。一人じゃないんだよって優しく囁かれた気分になりました。

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    2026年08月15日
  • 掬えば手には

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    ネタバレ

    瀬尾まいこさんの作品は心が温かくなる。小野寺さんの作品とはまた異なる温かさで心を包んでくれる。
    言葉で説明することは難しいけど、困難な過去、状況であっても色々な人の助けがあって前に進んでいく人が描かれている。
    口が悪い大竹さんも表現するのが下手なだけで、優しい人であった。

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    2026年08月15日
  • 夜明けのすべて

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    月に一度のPMS(月経前症候群)でイライラが抑えられない美紗とパニック障害を持つ山添君。
    二人とも生きづらさを感じていたけども、おせっかい者同士。
    自分の病気は治せなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになる。

    なかなか人には理解されない症状や病気を抱えている人は知らないだけど結構いるのかもしれない。
    でも、そういう人が身近にいることで逆に理解し合い、助け合いながら前を向いていくこのストーリーは、
    今後の彼らが気になるくらい応援したくなった。

    また、彼らのような人たちを受け入れてくれる職場がもっと増えたらいいのになとしみじみ思った。

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    2026年08月15日
  • 幸福な食卓

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    毎朝家族で朝食を囲むような正しくて少し歪な家族の、当たり前な幸せの物語

    主人公の成長と葛藤が等身大に感じられて、共感しながら読んでたから突然の出来事に佐和子ちゃんと一緒に悲しくなった

    いろんなことがありながらも互いを思い合っている家族を見て、この幸せを大事にしたいなと思った

    シュークリームしかり、食べ物をきっかけに気持ちが切り替わっていく描写が多くて、タイトル含め全体を通してごはんが印象的だった

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    2026年08月14日
  • 幸福な食卓

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    父親の父親辞任宣言から始まり、読み進めるとどうも少しだけ違和感のある家族
    仲は良さそうなのに別居している母親
    秀才でありながら大学に行かず農業に従事する兄

    父に何があったかが読み進めると明らかになり、兄が家族を普通に戻そうと努力する

    これは続いていく家族の話

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    2026年08月14日
  • 幸福な食卓

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    ネタバレ

    父さんは父さんを辞めようと思う、から始まる。

    よくあるようで、変な家族の日常を眺めているような本。みんなそれぞれちょっとずつ面白くて、変なところや危ういところがある。前半は家族の性格だったり、どんな家庭なのかなど、家族中心の話だったように思う。

    後半から前半でも出てきていた、大浦くんの存在が大きくなる。明るく快活で真っ直ぐな男の子。佐和子と正反対だけど、そこがうまく噛み合っていると思った。

    だから、終盤で三浦くんが唐突に亡くなった時、読み手であるこちらも鈍器で殴られたような衝撃を受けて、苦しくなった。

    人生では、亡くなるだけでなく、様々な別れがあると思うが、その時の感覚になった。実際に

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    2026年08月13日
  • 夜明けのすべて

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    読みやすかった。スルスルと読み終えた。
    何度か外出先で突然の体調不良に見舞われたことのある私は、読んでいて、わかる〜!と心の中で激しく頷いていた。特にこの一文。

    『誰かと共にいると、発作を起こさないだろうかというプレッシャーが付きまとう。』

    周りが気にしていなくても、私自身は気にしてしまうのだ。また気を使わせてしまった、予定を台無しにしてしまった、申し訳ない、そういう気持ちがぐるぐると渦巻いてしまうから。

    『苦手なことはやる必要がない。そうやって、いろんなことを自分から切り離していた。だけど、好きなことまで遠ざける必要はない。俺にはひそかに祈ってくれる人がいるのだから。』

    自分のことは

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    2026年08月13日
  • 掬えば手には

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    ネタバレ

    けっきょく匠がもつ人の気持ちを読める力っていうのは誰しももっているもので、気持ちを読めた上で行動する勇気があるかどうかなんだろう。
    文庫化の際に収録されたアフターデイズが良かった。
    大竹店長のキャラ、好きだなあ。
    ぶっきらぼうで口が悪いけど、根は良い人。
    最後大分に行くことが決まったあとの続きが気になる。続編出て欲しいな〜

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    2026年08月13日
  • 私たちの世代は

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    ねー、なんだったんかなあの数年間は。こちとらいいお年のおじいやから、在宅ワークラッキーとか言いながら、でもなんでどっこも飲む店空いてないねん、とか言いながら過ごしてきたけど、未来を担う子どもたちにとっては結構思い数年だったと思います。コロナ世代とか言ってラベリングせずに、そういうこともあってんなー、って励ましてあげられる大人でありたいという読後感でした。

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    2026年08月12日
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)

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    「あと少し、もう少し」のスピンオフ作品。

    不良だった大田君が子育てに関わる物語で、子育ての描写には著者自身の経験や感じたことがベースになっていることが、別のエッセイ作品を読んで分かった。あらためて、作品の中のリアルさはこういう実体験から生まれているんだなと感じた。

    本編では不良少年だった大田君が、歳を重ねて少しずつ成長している姿を読めたのも嬉しかった。まるで知り合いの子どもの成長を見ているような気持ちになり、「大きくなったなぁ」と思いながら読んでいた。

    スピンオフだけど、本編を読んだ人ならより楽しめる一冊だと思う。

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    2026年08月11日
  • ファミリーデイズ

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    普段から読んでいる作家さんの家族エッセイ。

    エッセイを読むのは少し新鮮だったが、小説を読んでいるときと同じような感覚でスラスラ読めた。文章の雰囲気も小説と似ていて読みやすく、家族との日常を通して著者の人柄も伝わってくるようだった。

    思わず笑ってしまうエピソードもあり、「同じ関西人だなぁ」と感じるところも。何事も前向きに捉えている姿勢には共感すると同時に、自分もそんなふうに考えられたらいいなと憧れも感じた。

    読んでいて自然と著者を身近に感じられる一冊だった。これをきっかけに、まだ読んでいない著作もますます読みたくなった。

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    2026年08月11日
  • 夏の体温

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    入院している少年と検査入院してきた同年の少年の交流を描く「夏の体温」、大学生小説家の主人公が「悪人」を描くためモデルとして「ストブラ(腹黒)」と呼ばれる男を観察する「魅惑の極悪人ファイル」、転校して先に上手く馴染めずにいる少年がきっかけを得る「花曇りの向こう」の3編を収録。どれも瀬尾まいこらしく穏やかな話で安心して読める。読みやすいがどこまでも癖がなく、文章の特徴が掴みにくいという感触もある。

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    2026年08月11日