瀬尾まいこのレビュー一覧
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今日も無理なくけがなく安全に。
2人の周りがとても優しくてほっとする。
恥ずかしくて誰にも見せられない姿や感情を、気が付かないうちに晒しあって、ペースを乱されながらも徐々に無くてはならない存在になる過程が笑いあり、感動あり。
山添君も驚く美紗ちゃんの行動、発想、発言。「よし、ここでカレーだ」は名言。
「藤沢さんのことは好きになることができますと言いました」なんて微妙な言い回しをする前に「桜餅。俺、和菓子で一番好きです」って、もうそれが告白ですよね。シュークリームを突っ返した頃の山添君はどこに。
こんな風に病気はあってもお互いを思い遣れて、良さも欠点も引っくるめて付き合っていける社会ならね、理想 -
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兄を名乗る青年が突然現れ、料理を教えてもらったり、
婚約者の実家(和菓子屋)に偵察に行ったり。瀬尾まいこさんの作品には、飄々とした雰囲気の人物がよく出てくる。今回はこの兄。カラリとした態度の奥にある素顔や、過去が明かされる場面をいつも楽しみにしている。
悩みが無さそうに見えても、誰だって何かしら辛い記憶を持っているんだなと思わせてくれるから。
最後の方、「今まで誰にも話さなかった出来事は、口にしてみると取るに足らないことに変わっていた。これぐらいの挫折は、生きていくうえでごく自然に起こることだ。ふたを閉めて自分で重苦しい記憶に変えていただけで、その時々にすてきな出会いも出来事もあった。表に出せ -
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ネタバレ瀬尾さんの作品本当にだいすき!
やさしい世界観なんだけど、ちょっぴり変わった登場人物たちに癒される。
今回は、通彦が特に印象的だったな〜
のんきでマイペースな性格と独特の料理センスで、通彦が出てくるたびに空気がふわっと緩む感じがすごく良かった。
短編の中だと、「ニベア」が1番好きでした。
一見ヘンテコな家庭に見えるけど、読み進めると切なくて温かい。優しい嘘という言葉がぴったりのお話だった。
結局、凄い占いの能力を持った人が問題を解決をするわけではなくて、人が人を思う気持ちが、少しずつ人生をやさしい方向に動かしていくんだなと思った。 -
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6人の中学生の物語。
普通に読み進めてて、普通に面白かった。
部長の桝井はとても速いランナーで、とても責任感の強い子だ。
しかし、そんな桝井に立ちはだかるのは顧問の転校だった。怖いけど強い顧問である満田先生から去年の美術部の顧問である上原先生に変わったのである。
上原先生はなんと陸上どころかスポーツをしていない人だった!!
そこから県大会に行くことはできるのか。
そんなスタートから始まる物語です。
1人1人選手の視点が走る区間ごとに移り変わっていき、上原先生のサポート、陸上部の子達の成長が見どころの小説だと思いました。
とにかくすごくみんなかっこいいのでぜひ見てください。 -
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『そしてバトンは渡された』『あと少し、もう少し』で知られる瀬尾まいこの比較的初期よりの作品。処女作である『卵の緒』も読んだことがあり、それと近い時期の作品ということもあってか、非常に似た雰囲気を感じた。
自殺しようとした主人公が、自殺のための旅でたどり着いた先で展開される物語。
普通の人にとっては、非日常のはずなのだが、どこか日常のような雰囲気を感じられる、恐らく共感しやすいようなストーリーになったいるのだと思う。
卵の緒にも通じるが、明らかに少数派だが、しかし確実に同じ境遇で悩んでいる人がいるであろうと想像できる主人公像が、あまり大きな起伏を持たない作風の中にも、納得感のある共感を生み出し、 -
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ネタバレ君が、走らせてくれた夏。
ハナシノタネ(ポッドキャスト番組)であらすじを知り、ヤンキーが子どもをお世話する話なんて、面白いに決まってる!、『愛してるぜ☆ベイベ』みたいな話かな?と興味を持ち、前作『あと少し、もう少し』から読んだ。(『愛してるぜ☆ベイベ』はヤンキーではなかったか?)
前作とは違って、終始大田くん目線で書かれているから、悩みや葛藤や成長をより深く感じることができた。
本当は心のままに素直に頑張りたいのに、自分から一歩踏み出せないでいる大田くんには、なんでも素直に楽しそうに行動する鈴香(一歳十ヶ月の女の子)はそれはそれは眩しく羨ましく写ったことでしょう。
鈴香と過ごしたのは一ヶ