瀬尾まいこのレビュー一覧

  • 私たちの世代は

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    作者は『感染症』としか書いてません。一言もコロナだと明記しておりませんが、コロナだと仮定すると、2020年から2037年ぐらいまでのお話です。

    『今でもふと思う。あの数年間はなんだったのだろうかと。』
    と冒頭に書かれていますが、本当にそう思います。特に子供たちにとっては大切な数年間が奪われたのですから。

    ですが、死亡率が高く、感染力も強い時がありましたし、生きていればこそ『何だったんだよ!』と思えるんだよな、と複雑な思いになります。

    冴ちゃんのお母さんの、明るくてサバサバしたキャラクターが好きでした。それでいて人が困っていることを汲み取るのが上手いという。
    心晴ちゃんの家庭教師の樋口さん

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    2026年08月07日
  • そして、バトンは渡された

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    趣味をもつことは大事だと思った。なぜなら、この物語を通して趣味が人を繋いでくれると気付いたからだ。また、上白石萌音さんの読者に対して、次は誰にバトンを渡すことになるのだろうかという言葉が自分の心に刺さった。

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    2026年08月07日
  • あと少し、もう少し

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    私は田舎の陸上部出身だったんだけど、
    なんかビミョーに違うんだよな、
    (しっくりこなかったのは、太田の中途半端な不良感とか、激励会での太田の行動を批判したジローへの対応とか、上原の頼りなさとか諸々)
    俺たちの箱根駅伝を読んだ直後だからか、
    とか思ったけど桝井の賞で泣いた。


    桝井の純度の高さよ。

    青春小説だから、中高の時に読めればまた違った感情だったんだろうなー。

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    2026年08月06日
  • そして、バトンは渡された

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    私も優子と同じく親が移り変っていく、高校生の頃までそんな家庭であった。
    この本を読み始め、最初は自分と同じ境遇の女の子の物語だと思って読んでいた。けれど読み終えて残ったのは「こういうのがいいな」という、純粋な羨ましさと憧れであった。

    優子が複雑な環境でも歪まずにいられたのは、逃げていたからではなく、関わった親たちから無償の愛を受け取り、大切にされている実感があったから。否定されず、愛されることの温かさに私はとても強く惹かれた。

    不器用で誠実な森宮さんの愛、棄てられることなく受け継がれていくバトン。
    誰かと向き合い、未来を共有することの美しさを教えてくれた一冊であった。
    私もバトンを託したい

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    2026年08月06日
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)

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    なかなかない設定ではあるけど、1人の高校生がひと夏で今まで知らなかった世界を知って、大きく成長するお話。
    なんか大田くんを応援したくなる!

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    2026年08月05日
  • そして、バトンは渡された

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    華々しい喜劇も御涙頂戴の悲劇もなく、でも誰もが人並みに等身大の喜びや悲しみや葛藤を抱えて生きていることを自分の知っている温度で受け取れる本。小説の向きのクセがある登場人物というより、確かにこんな人いるかもーくらいのテンションで共感できる登場人物の「普通さ」もよい。読みながら世界に置いていかれることはなく、世界と点ではなく面で繋がっている本。

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    2026年08月05日
  • 掬えば手には

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    面白かった!最初、あれ、ファンタジー系?と一瞬思いきや、そこには人間同士の関わり合いの機微や、つい持ってしまう固定観念みたいなものが詰まってたりして。
    読んだ後に幸せな気持ちになれる本でした。
    そして瀬尾さんの小説には高頻度で走る描写が入ってる気がするけど、今回のマラソン部分の描写も良かった。

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    2026年08月03日
  • 本屋さんのある街で

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    表紙のイラストもノスタルジック
    どの作家さんの話も良かった。

    特に気に入ったのは、
    坂本司さんの《手に取ってみろよ》
    凪良ゆうさんの《小鳥たち》
    一穂ミチさんの《歌うように生きて》は
    驚きの展開だった。

    本屋を舞台に、登場人物達それぞれの
    恋愛や失恋、結婚、離婚など、様々な事情が
    描かれている。派手な出来事はないけれど
    淡々とした日常の中の、ちょっとした出来事が
    丁寧に描かれていて、とても優しい気持ちになった。

    今、本離れや書店の減少など、いろいろと
    問題になっているけれど、町の本屋さん、
    本当に頑張って欲しい。
    (本屋さんは私の心のオアシスです!)

    出版取次という仕事を、この本を読ん

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    2026年08月02日
  • 私たちの世代は

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    時間軸や登場人物が整理できず、最初は理解するのが難しかったのですが、コロナを経験した2人の人物とその人に関わる人たちとのお話です。

    どうにもならない不運なことが起きても、ネガティブに捉えないことで、明るい思い出に変わっていく。なかなか難しいことだけど、冴のお母さんの言葉や行動は素敵だし、こんな人が周りにいたら明るい気持ちになるだろうと思う。

    未来がないって蒼葉の言葉は重かったし、切なかったけど、蒼葉と冴の繋がりはとても良かった。

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    2026年08月02日
  • あと少し、もう少し

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    中学駅伝を舞台に友情の大切さだったりが描かれていて読書感想文に書いているけどものすごくいい話だなと思った。

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    2026年08月02日
  • 私たちの世代は

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    2026年現在、当時小学4年生だった子達は高校生1年生になる。

    20歳を超えたこの物語の主人公たちはまだいない。

    でもきっと、だからきっと、この本は書かれるべき本だった。

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    2026年08月01日
  • 夜明けのすべて

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    ネタバレ

    登場人物がみんな優しくてあたたかい心を持っているからこそ読みやすく、読み終わったあともほっと安心する気持ちになるんですよね。

    PMSやパニック障害を取り扱う題材で私も結構センシティブな病気をテーマにするんだなあ、とドキドキしながら読みました。

    十分にパニック障害のことを理解していなくて、急な関係のトリガーではなくても、気づいたらふと急に発症してしまうんだ、そうするとずっとまとわりついてしまって、自分を追い込んでしまうんだ、と読んでいても血の気が引いてしまうような心配な気持ちになりました。

    藤沢さんと山添さんと奇遇にもお互いを徐々にリスペクトし合いながら相手の病気の事情も含んで自分にはどん

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    2026年08月01日
  • 夜明けのすべて

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    自分を救ってくれる人は必ずしも大切な人ではなく
    関係が薄いからこそ抵抗なく入ってくる言葉は確かにある

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    2026年07月31日
  • そして、バトンは渡された

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    家族の形が何度も変わる主人公を、応援するような気持ちで読み進めた。環境に翻弄されながらも、その時々の家族との関係を大切に育てていく姿が印象的だった。
    そしてラストでは、主人公が自分の意思で未来を選択できたことに、心からほっとした。

    この本を読む直前に、岸田奈美さんの『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」を読んでいたこともあり、「家族とは何か」という問いが自然と重なった。

    さらに思い出したのが、岸田さんの本の中で紹介されていた、カメラマン幡野広志さんの「家族は選択できないものから、選択できるものになっている」という言葉だった。

    NASAでは、打ち上げ時の特別室に入れる「直系

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    2026年07月31日
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)

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    4.3

    思わずぶんぶーとこちらも口真似したくなってくる。
    子どもをもったことはないけれど、おいでと呼んだら笑顔で走ってこられたら、それだけで子育ての辛いこととか吹き飛んでしまうんだろうなあ。

    小学生時の頃になぜ親戚のおじさんやおばさんはいつも会うたびに、こちらをにこにこと見ているのだろうと思うことがありました。

    きっと、私が忘れているだけで、おじさんおばさんの中にも小さい頃の私の記憶や、思い出が残っているんだろうな。

    だから、私がモジモジしだす年齢になっても、モジモジしている姿さえもおじさんおばさんにとっては、大きくなったなあ、可愛いと思える姿だったのかも知れないと思いました。

    たく

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    2026年07月29日
  • そして、バトンは渡された

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    『そして、バトンは渡された』を読んでまず感じたのは、これは複雑な家庭環境で育った少女の物語ではなく、「家族とは血のつながりではなく、愛情を受け渡していくものだ」ということを描いた作品だった。

    主人公の森宮優子は、幼い頃から親が何度も変わるという特異な環境で育ってきた。普通なら不幸な境遇として語られそうな人生である。しかし、優子はその境遇を悲劇として振り返ることはない。それぞれの親には事情があり、それぞれの親なりの愛情があり、その思いは途切れることなく次の親へと受け継がれていく。物語は現在と過去を行き来しながら、その理由を少しずつ明らかにしていくが、読者の心を動かすのは驚きの展開ではなく、愛情

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    2026年07月28日
  • 夜明けのすべて

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    やっぱり瀬尾まいこさんの文章好きだなぁと思いました。優しくて、押し付けがましくなくて、ホッとするような。優しさの中に気づきがあるところも。
    見た目にはわからない事情を抱えてる人は、きっと想像以上に沢山居て、当事者以外には計り知れない気持ちがあるんだろうな。
    寄り添って理解したつもりになるのは傲慢かもしれないけれど、それでも私は相手の気持ちを想像したり、慮ったり、心を寄せることを止めたくないなと思います。

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    2026年07月27日
  • そして、バトンは渡された

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    親になる前に読んでいたらきっと分からなかったと思う感情が溢れてきた。
    全力でどこまでも尽くせる相手がいることを幸せだと感じてて、いつでもあなたのことを考えて、あなたのために何かをしてもいいって思わせてくれて、なぜ?
    とかどんな意味がある?とか、ごちゃごちゃ考えなくても家族だから、ね。の一言でとことん愛してもいいのは幸せだと思えた。
    私は、子育てが向いていたんだと思う。
    辛い瞬間ももちろんあるけれど、本当に毎日幸せで子どものこともとことん幸せにしていきたい。
    明日がふたつあるって、素敵な考えだと思った。

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    2026年07月29日
  • そして、バトンは渡された

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    最初は義理のお母さんの話から、天真爛漫な感じで若干江國香織の世界観に出てくる謎タイプの人が出てくる話か?と思ったけど、だんだん周りの人のあったかさに読み進めていくうちに、家族とは多様な姿があるからこそ素敵だなと思った。血のつながりがあるないとかそういうことを超えて、誰かのために生きていきたいと思うことは素敵だし生きる意味にも繋がるんだろな。

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    2026年07月26日
  • 幸福な食卓

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    瀬尾まいこさんの「ありか」が刺さったので、久しぶりにこちらを。中学生以来、たぶん20年ぶりの再読。
    大人になってから読むと、娘たちとの関係、自分の両親との関係、いろんな角度から家族を改めて見つめ直すきっかけになる一冊。新鮮な気持ちで読み返しました。

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    2026年07月24日