瀬尾まいこのレビュー一覧

  • その扉をたたく音

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    ネタバレ

    29歳で夢をずっと追いかけていた主人公が
    老人ホームでの出会いをきっかけに
    自分の音楽や自分自身を見つめ直す物語。

    最後の水木さんの手紙にグッときた。

    自分も余命わずかで大変な中で、
    最後の力を振り絞って
    今まで伝えられなかった自分の素直な気持ちや
    主人公を奮起させる姿に勇気を与えられた。

    異なる環境で育った人間だからこそ、
    それぞれに見える人生の景色や価値観がある。
    自分の世界に閉じこもらず
    その広い世界を知り視野を広げ
    自分を見つめ直すことも時には大切。

    そんな小さな一歩を私も踏み出してみたい。

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    2025年12月10日
  • そして、バトンは渡された

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    すごく優しいお話だった!
    文章も読みやすいし、会話の掛け合いが面白くてサクサク読み進められる!

    優子が必勝の文字が入ったかまぼこをみて、「これを見つけた時森宮さんほくほくしただろうな」ってその時の顔を想像して思わず笑っちゃうシーンがすごく好き
    人が自分を喜ばせようとしてくれてるんだって感じた時、くすぐったくてあったかい気持ちになるよね〜

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    2025年12月09日
  • ありか

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    ネタバレ

    始めは何でも気にするし謝ってしまう自信と余裕のない女性に見えたが、颯斗が関わり周囲の善意に触れ、徐々に本来の人としての強さが描かれて魅力的になっていった。一番大事なことを即答できる人間は強い。

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    2025年12月09日
  • そして、バトンは渡された

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    読む前は号泣ストーリーだと思ってたけど、劇的な結末があって感情を揺さぶられるというよりは、ゆっくりとじんわり余韻が残る感じ(想像よりもあっさり終わってしまった感じもする)
    自分では感じ取れなかった部分も多かったのかなと、他の人の解釈を読んで、物語を振り返りながらあらためて物語と登場人物たちに思いを馳せていた
    料理や食事のシーンが要所要所で美味しそうに、丁寧に書かれていて、物語に出てきた料理をつい食べたくなって、実際に家族を誘って食べに行くことも多々あった
    親が何回も変わった主人公。家族を定義するのは血縁なのか、過ごした時間の長さなのか、経済的なサポートの具合なのか。今まで考えたことなかった。

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    2025年12月08日
  • そして、バトンは渡された

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    最後、温かい気持ちになり、感動した。
    大人の都合で、実親と別れ、血の繋がらない親の間をリレーされながら、成長してきた優子。たくさんの親がいて、形は違えど、皆それぞれに愛されていて、幸せを願ってくれる味方がいて、とても幸せな気持ちになった。学生時代の人間関係の悩みとかは共感。血が繋がってなくても、なんでも話せる関係って良いなあ。継母の梨花は、この親リレーのキーになる人物だけど、「楽しい時は思いっきり、しんどい時もそれなりに笑っておかなきゃ」という言葉、物語終わって、改めてその言葉をなぞると、少しそこに切なさも感じる。みんなに愛されて生きることほど、幸せなことはないなあ。森宮さんの、始業式にカツ丼

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    2025年12月08日
  • 夜明けのすべて

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    ネタバレ

    登場人物がみんな素敵で読んでて心が温まる。「完全な孤独など、この世の中には存在しないはずだ」山添くんがこう思えるようになってよかった。PMSもパニック障害も病名は知ってたけど、なにがしんどくてどれだけ大変なのか全然分かってなかったなと思った。

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    2025年12月08日
  • そして、バトンは渡された

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    読みやすく、真実が明かされる展開もあり、エンディングはじーんとする感じがさすが本屋大賞受賞作。さまざまな人からの思いや優しさを受けて育っていく主人公の姿が温かな気持ちにしてくれる。

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    2025年12月08日
  • ありか

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    幸せにはいろいろな形があるのだと思わされた作品
    こどもって、本当に無邪気で可愛いんだよなぁと懐かしくなってしまう
    我が子が幼い頃、もっといい付き合い方ができたのではないかと、考えてしまった
    他人に必要とされることかぁ

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    2025年12月07日
  • 夜明けのすべて

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    PMSやパニック障害という“見えないしんどさ”を抱えながら、
    それでも毎日を続けていく2人の物語。

    読みながら思ったのは、
    私が同じ立場なら、こんなふうに働けるだろうか?
    ということ。

    藤沢さんの「気を遣いすぎるのに大胆なところ」は
    ちょっとだけ自分に似ていて、
    本当は“必要だと思ったことは全部してあげたい”。
    そんな気質を改めて思い出した。

    山添くんが少しずつ“藤沢化”していくのも可愛い。
    信頼って、こうやって静かに育つんだなと思った。

    そして気づいたのは、
    症状そのものよりも、
    優しすぎる性格や気質のほうが
    しんどさを深くしてしまうことがあるということ。

    分かってくれる誰かがそば

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    2025年12月07日
  • 掬えば手には

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    自分より相手のことを思いやって優先して動ける人は本当にすごい。
    今の時代、自分の利益しか考えられない様な人が増えている中、少し踏み込みづらいことでもその人を救うために行動できる人に私もなりたい。

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    2025年12月07日
  • その扉をたたく音

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    久しぶりの瀬尾まいこ作品

    あと少し、もう少しに出てきた渡部くんがここで登場、熱い

    ぐうたらな無職の29歳があるきっかけで「目を覚ます」物語

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    2025年12月07日
  • 天国はまだ遠く

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    疲れたら休めばいい

    どうしてこんな簡単なことが難しく感じてしまうんでしょうか。

    日々一生懸命に生きすぎて、息がしにくいと感じる人も多いと思いますが、

    この世界にあるのは、だだっ広く広がる空や生い茂る木々や吹き抜ける風。全て縛りなんかない、まさに"自然"とはこのこと。

    私たち人間も自然の一部なんだから、きっと仲間に入れてもらえるはず^_^

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    2025年12月06日
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)

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    高校二年生が一歳十ヶ月の子守りをするお話。主人公の大田くんは、瀬能まいこさんの「あと少し、もう少し」にも出ていたことに気づいて嬉しくなりました。子育てを思い出しながら、自分も前向きにならないとなと思いながら読みました。良い作品でした。

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    2025年12月06日
  • 掬えば手には

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    全てにおいて平均で優れた才能がない自分に自信のない主人公。人の価値ってそんなもんじゃないよね、って思わせてくれるほっこりした物語。瀬尾さんの描くお話は温かくて好きです。

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    2025年12月06日
  • 強運の持ち主

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    タイトルと作者に惹かれて購入
    ある新人占い師を主人公に描く短編集
    占い師の同棲相手が、主人公の占いによると超強運の持ち主。だがすごいことがおきるわけではないのだが、ほっこりする日常が描かれ、そこに主人公が占いでなんとかしようとしたり、しなかったり、できなかったり、ほっとできる話

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    2025年12月06日
  • 天国はまだ遠く

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    死に向かおうとしていた千鶴が、最後には生に向かって歩んでいく変化がとても良かった。田村さんは無骨だけど優しさに溢れていて、海釣りに連れて行ったり鶏小屋に連れて行ったり飲みに連れて行ったり、そういうのが少しずつ本来の千鶴を目覚めさせたというか、気づかせたというか、そんな感じだった。最後には千鶴が都会に戻るためにお別れをするけど、別れ方も田村さんっぽいなあって思った。
    大量の睡眠薬飲んで丸一日寝て起きたのは笑った。

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    2025年12月05日
  • 幸福な食卓

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    家族になるのは簡単、だけど家族はそうそうなくならない、甘えてもいいけど大事にしなくちゃ

    ヨシコ最後に良いこと言うな〜
    最初は嫌な奴って思ってたけど、一気に株が上がった

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    2025年12月05日
  • 天国はまだ遠く

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    暗い話なのかと思ったけど、ほのぼのしていて、サラッと読めた。初めて瀬尾さんの作品を読んだけど、他も読みたい。

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    2025年12月04日
  • あと少し、もう少し

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    10代が主人公のお話は、さすがにおもしろく読めるかしらと思ったけれど、そんな心配はいらず。
    まったく同じ経験はしていなくても、自分も10代だったことがあるのだから、当然といえば当然かもしれない。

    文庫だったので、持ち歩き用で、主に通勤時に読んでいたのだけれど、くすりと笑えたり、じんわり涙したりと、移動中に読むものでもなかった。

    これまで数冊しか読んでいないけれど、瀬尾まいこさんの作品は、やはりよいなぁと思う。(自分に合う)

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    2025年12月04日
  • ありか

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    瀬尾さんの作品はほっこりした気持ちになれると信じて疑わない私は今回もほっこりさせていただきました。

    シングルマザーの美空の周りにいる人がみんなちょっと強引なところもありつつ温かくて、だから余計に毒親が際立ってましたね。
    読む人の立場によって感じ方が変わってくる。

    とりあえずひかりはとても良い子で、言うことが子どもらしいチグハグさで可愛い!
    「ずっとほっぺがふわふわでありますように」がすごくキュンでした。

    颯斗くんは親族に一人いて欲しい。
    こんな素敵な義弟、おじさん欲しいわ。
    美空が強く言えないことも颯斗くんが「くそばばあ」って言ってくれて口が悪い私はスッキリしました笑

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    2025年12月03日