瀬尾まいこのレビュー一覧

  • 私たちの世代は
    コロナ禍で医療にたずさわっていた私は
    どれだけふりまわされたことだろう
    でもあの日々が 小さな1日の幸せに気がつくことを教えてくれた
    その中で 学生だった人たちの 苦しみをささやかな喜びを 感じとれる小説
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)
    太田くんと鈴香のやり取りで終始心が癒される作品。ただ、きっと鈴香の記憶に太田くんは残らないんだろうという寂しさから星4。泣いた。普通に。俺も立派になりたいナ。
  • わたしの名店
    オールドタイランドが出てきて嬉しかった!
    わたしも大好きなお店。ガパオも食べたことあるけどいつも頼むのはパッタイ。
    他のタイ料理屋さんでも食べたことあるけど、ここの甘みと酸味が絶妙なのよ大好き。

    こんどランチに赤坂のやぶそばに行ってみよう。
    京都ではキッチンゴンにも行ってみたい。ピネライスとはなん...続きを読む
  • 私たちの世代は
    コロナという未知の感染症が世の中を掻き回した数年間。この時代を自分が何歳で過ごしたかは、その後の人生観を大きく左右してしまうのかもしれない。
    ディスタンス世代、マスク世代、家庭教育世代などと呼ばれる人は、消極的で協調性がなく何を考えているかわからない謎の若者たちのように言われているとか。
    そんな時代...続きを読む
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)
    わくわくしながら読み進めました。
    初めて知る世界に不安ななか飛び込みつつ、ひとつひとつを達成していくことへの喜び。やりがい。
    子育ては人間相手だから一筋縄ではいかないし、赤ちゃんは大人が守らなければいけない生きもの。
    居場所や自分がここにいていいのだと実感することは、生きていくうえで大切だと改めて思...続きを読む
  • あと少し、もう少し
    中学生の駅伝大会で、1人1人の視点が交差していくお話。
    登場人物のキャラクター性がわかりやすく、子どもでも読みやすそうなイメージを持った。大人になってから読むと頑張るってこういうことだよなと心が揺さぶられた。
    章ごとに視点が変わり登場人物それぞれの気持ちを考えることができて嬉しい。1人1人の駅伝にか...続きを読む
  • 天国はまだ遠く
    はじまりこそ深刻だけれど、辿り着いた場所での日々は、月日の感覚も曖昧なほど、ゆったりと過ぎていく。海や山や命を間近に感じながら、自然に癒やされ、受け入れてられていると感じる。ただ一方で、そこに自分の居場所があるわけではない、と気づき、帰る選択をする冷静さが良かった。
    沢山の荷物を持ち帰れたこと、また...続きを読む
  • その扉をたたく音
    自らの意思で生きるとは何なのだろうか。主人公は大学卒業後、就職もせず父からの仕送りだけの生活を送っている。
    老人ホームで、生と死、老いを目の当たりにすることで、自らの意思で生きることを意識し、新たな一歩を踏み出すことができた。
    そこで触媒になったのは音楽。やはり音楽は偉大だ。
  • おしまいのデート
    瀬尾さんの作品は読みやすくて好き。
    短編のお話がいくつかあるんだけど
    その中でも「ランクアップ丼」が好き。
    温かくなる。
    最初の「おしまいのデート」も良い。

    多くは語りません。
    おすすめです。
  • 掬えば手には

    前回読んだのが幸福な食卓だったのも相まって真の悪人は誰もいないストーリーが良かった。たまたま、アフターストーリーも収録されてたのを見つけて読めたが大竹さんが地味に好き。
  • 掬えば手には
    登場人物がみんなストレートな心の持ち主で、暖かい気持ちで読み終えました。この本には、初回限定で短編「アフターデイ」がついてるそうで、これもいつか読んでみたい。
  • あと少し、もう少し
    ランニングを始めたばかりなので、興味深く読んだ。
    登場人物一人一人ごとに、同じ出来事が違う目線で描かれる構成は、私好みだった。
  • そして、バトンは渡された
    「明日が2つになる」「自分じゃない誰かのために毎日を費やす」この言葉がとても刺さりました。

    血の繋がりのない親子といえど愛情があれば本当の家族になるってことを教えてくれた本でした。

    自分のために生きることで精一杯だけど、誰かのために毎日を過ごす時が来たその時に、この本の内容を痛感するだろうなと思...続きを読む
  • 夏の体温
    177ページ
    1400円
    4月19日〜4月19日

    瑛介は長い入院生活の中で、3日間だけ共に過ごした壮太と、かけがえのない時間を過ごす。

    退院した壮太からの手紙にひからびたバッタが入っていたのが小学生らしくておかしかった。その後の2人の友情が気になる。入院や病気といった重い内容を扱っているのに、人...続きを読む
  • その扉をたたく音
    毎晩寝る前に、少しずつ読み進めた。複雑なものはないので、それでもあっという間に読める物語。お金持ちのぼんくら息子と、穏やかなヤングケアラー青年の友情?物語。全て程よく、感動に引っ張りすぎない力加減が好き。
    映画化とかでドラマチックに肉付けされたくない物語。
  • そして、バトンは渡された
    「明日が二つになる」と言うセリフが心に刺さった。誰かを思う事。誰かの為に生きる事。それは自分を犠牲にする事ではなく、自分の人生を、心を豊かにする事だと気づきました。無償の愛を注いでくれる大人達と、それに応えようとする優子の優しさや強さに胸を打たれました。
  • あと少し、もう少し
    正直、私は走るのが苦手なのであまり期待せずに読み始めたのだが、予想を裏切って面白かった。

    いじめられっ子体質だから、記録をのばすにはもっと追い打ちをかけなきゃいけないのか!と突っ込んでいる場面でまずは笑い、
    2区からはそのいじめられっ子体質・設楽が恐れる対象(いじめっ子体質)・大山の視点で、近寄り...続きを読む
  • おしまいのデート
    「デート」がテーマの5つのほっこりした短編集。

    ランクアップ丼が一番好きだった。

    ドキドキするような恋愛的なデートはなくて、先生と生徒、祖父と孫など色んな形のデートを扱っていて、大きな展開があるわけではないけどどれも素敵だった。

    瀬尾さんの世界観やっぱり好きだなと感じられた一冊。
  • わたしの名店
    行きつけのお店。人に自慢するものでも無いが、あればいいよね。座れば気の置けない人達がいて落ちつく事が出来る場所。家族とは違う距離感の店主など。まさに絶妙。
  • 温室デイズ
    学級崩壊したクラス(というより、崩壊した学校のひとクラス)を立て直そうとする主人公みちる。中学3年の卒業までの時間。みちるはクラスのみんなに「なんとかしよう」と投げかけるが、それがきっかけでいじめられるようになる。
    みちるの小学校の同級生(いじめが原因で転校した)優子。優子はだんだん教室に入りづらく...続きを読む