瀬尾まいこのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ読んだの文庫本じゃないんだけど、選択の解除の仕方が分からなかったのでそのまま感想をば。
主人公は何者かになりたい若者。それは誰しもが思うことだと思うけど、きっと彼は人の事を考えて考えてそのまま行動に起こせる人にはない才能を持っている。
それは誰しもできることではなくて、寧ろ稀有な存在だと思う。でもそれに自覚的になってしまったら彼は傲慢になってしまうだろうし、だからこそ“あの声”が聞こえて、常盤さんを救えたのだと思う。
河野さんと、この先もずっと大切な友人でいてくれたら良いなと思う。別に恋愛にならなくても、友人でもずっと一緒にいてほしいと感じた。 -
Posted by ブクログ
千鶴と田村さんの会話のテンポが好き。
「バイリンガルなんですね」『なんやそれ』
「仏教徒であり、クリスチャンでしょ」『なるほど』
マイペースな千鶴と、そんな彼女を包み込む田村さん。
昔ながらの幼馴染のような、兄妹のような雰囲気が良かった。
わたしは、幸せなことにまだ“死にたい”と思ったことはない。
だけど、苦しみ、迷い、どうしようもなくなったときは、またこの作品に帰って来たいと思った。
何かをリセットしたい、その為に時間が必要なら、その時間を作ればいい。
「あなたを縛りつけているものは、思っている以上に、簡単に解くことができるよ」
そう語りかけてくれるような気がする。
ちょっとひと -
Posted by ブクログ
大浦くんの死がとてもショックだった。
大切な恋人を失うことを自分に重ねてしまい、読んでいて涙が出た。
家族の形はそれぞれで、役割にこだわらなくてもいいんだと思えるところにも共感した。私の家族も普通ではない。私も母親としてよりも、1人の人として生きてる。子どもたちとも対等な立場で生きてる。そこもそれでいい、って背中押されてる感じがした。ありきたりのザ家族じゃなくてもいい。
普通の家族ではないけれど、ちゃんと愛情やつながりがある。
最後は佐和子も前を向き、新しい形でつながりながら生きていけるように感じられて安心した。
切なさもあるけれど、あたたかさの残る作品だった。 -
Posted by ブクログ
そんなもんですよ。
悩みなんて、人に話せた時点で半分は解決だから。
『強運の持ち主』 / 瀬尾まいこ
---
元OLが営業の仕事で鍛えた話術を活かし、
ルイーズ吉田という名前の占い師に転身。
ショッピングセンターの片隅で、
悩みを抱える人の背中を押す。
父と母のどちらを選ぶべき?という小学生男子や、
占いが何度外れても訪れる女子高生、
物事のおしまいが見えるという青年.......。
じんわり優しく温かい著者の世界が詰まった一冊。
---
初!瀬尾まいこ作品!
年末にThreadsでおすすめの作家を募集したところ
瀬尾まいこさんの名前がずらりだったので買ってみた
ほんとに内容が -
Posted by ブクログ
ネタバレ小説『ありか』読書感想:優しさを素直に受け取り、繋いでいくということ
[ はじめに:遠い世界の話としてのスタート ]
私の家族は仲が良く、温かい環境に恵まれている。だからこそ、作中の「シングルマザー」や「毒親」という境遇は、最初はどこか新鮮で、自分とは住む世界が違う「他人事」のように距離を感じながら読み始めた。
主人公の美空さんに対しても、はじめはその控えめな性格から「正直、あんまり好きなタイプじゃないな」という第一印象を持っていた。
[ 周囲の温かさと、心地よい「優しさの距離感」 ]
しかし、読み進めるうちに美空さんの周りにいる人達の純粋な温かさに、どんどん心が惹かれていった。
世の中に -
Posted by ブクログ
感染症のパンデミックで、学校が休校となり、ソーシャルディスタンスにより、不自由な生活を強いられることとなった冴と心晴。
『夜の仕事』をする母と2人暮らしながらも、2人の生活を楽しむ冴、不自由のない生活をし、私立の小中一貫校に通うも、教育熱心な母と分かり合えない心晴。
ソーシャルディスタンスで、人との関わりが難しかった世代。そんな世代が…
つい数年前のことだったとは…
もう思えないくらいに街には人があふれ、外国人観光客もあふれている。
あのころが嘘のようだ。
マスク着用に、手洗い、うがい、アルコール消毒、飛散防止のアクリル板…
ほんとに色々あった。
心晴のように、親に登校を止められた子どもも -
Posted by ブクログ
星5に近い星4
↓
以下ネタバレです
親が子供を虐待する悲しいニュースを時折目にする。大切に扱えない理由は「血のつながりのあるなし」だろうか?
優子の保護者が転々と変わってしまう人生を歩むことになったのは、幼くして母親が亡くなった事から始まる。
優子は与えられた環境の中で、幼心にも、常に常識的に振る舞っていた。甘えたいだろうに、わがままをいいたいだろうに。親に逆らいたいだろうに。うざい、むかつくと言いたいだろうに。
実の父親が、ブラジルに行く時、無理にでも優子を連れていくべきでした。
ブラジルへ行ったらこの話は続かないけど(笑)
優子の歴代の保護者たちは、自分の立場を理解して