瀬尾まいこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ本屋さんを題材にした5人の作家さんたちの物語。
初めての作家さんの作品もあり、興味深く読んだ。短編の小説なので、読みやすかった。
印象に残ったのは凪良ゆうさんの『小鳥たち』
子どもは授からないかもしれないことを承知の上で結婚した夫。
それなのに他の女性との間に子どもができた、と言われ、離婚し書店を経営している実家に戻った主人公。
偶然会った同級生、書店の馴染みのご近所さんたちと繋がりができていく。
ある日離婚した夫がやってきて、慰謝料を減額してくれと言う。
その時にもし私と新しい家族、同時に溺れたら夫は私ではなく再婚相手や子どもに浮き輪を投げるのだろうと改めてショックを受けるが、同級生、馴染み -
Posted by ブクログ
瀬尾まいこさんの小説は、優しい読み心地がありながらも、理不尽な世の中を印象的に描いている。
本作は感染症の拡大によって隔離やリモート、色々な当たり前を奪われてしまった世代の子ども達が大人になり、自分自身の中にある空白と向き合う物語。前向きに大人への道を進んでいく主人公達の姿が微笑ましい。
学校が機能しなくなると、生活のすべてが家庭内で済まさなければならなくなり、それによって学ぶ機会も食事すらも失ってしまう子どもがいる。本作と同じように、隔離隔離で生活が一変したあの時期に、世の中から取りこぼされてしまっていた子ども達がいたのではないか、と考えさせられた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読んでる途中までは自分も病気みたいな気分になったけど、読み終わった今は「今からでも自分は好きなことができる」という可能性で気持ち良くなれる。読みやすいから一気に読んでしまったし登場人物もみんな良い人たちなので人に勧めやすい気がする。それでいて一生付き合わなければいけない体の不具合というのは人によってあり、その重さや大変さの違いはあれど、「完全健康体」な大人なんてそんなにいないはずで、その想像力を働かせることの大事さや、配慮すること、お節介にならないこととかの大事さも考えさせられる。髪切りに行っちゃうのも、切られて爆笑しちゃうのもちょっと面白い。私も自転車を日常的に乗ったら健康的になれるかな。
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Posted by ブクログ
親子だから、無条件に愛情を注いだり大切に思える存在とは限らない。産まれてみるまで分からないし、それが当たり前ではないのかもしれない。逆に血のつながりがなくても親子以上の関係を築くことができるかもしれない。親子だから何もかもを話せるわけでも、受け入れ、理解し合えるとも限らない。それが血のつながり云々ではないんだろうな、と。
美空とひかり、颯斗のターンは明るく楽しい反面、美空と母のターンは長いし苦痛。育ててやったからと恩着せがましく金の無心をする母が理解できない。でも、母自身もまさか産まれてくるまでそうなるとは思ってもみなかったんだろうな、、 -
Posted by ブクログ
娘のひかりと2人で暮らすシングルマザーの美空が、親戚の颯斗、保育園ママの三池さん、職場の宮崎さん…etc周囲の人との関わりを通じて、自分の母親との関係を見つめ直すストーリー。
颯斗は軽やかに美空とひかりの暮らしにスッと入り込み何かと助けてくれる。その軽やかさは瀬尾まいこさんの「傑作はまだ」である日突然現れた息子、「春、戻る」のお兄さんを彷彿とさせます。
瀬尾まいこさんの作品らしく、全体的には優しさに溢れていますが、本書は珍しく他の作品には無いほろ苦さが残りました。
それは美空と母の関係。
美空は娘を育ててみて、改めて母との関係を考えて、ひとつけじめをつけています。美空の人生には必要なこと