瀬尾まいこのレビュー一覧
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瀬尾まいこさんの描く世界はいつも、人の善意や温かさを信じたいと思わせてくれる。 ちょっと素行不良で周囲から誤解されがちな高校生・太一が、1歳の女の子、鈴香の子守を引き受けたことから始まるひと夏の物語。 最初は戸惑い、振り回されてばかりだった太一が、鈴香の純粋さや真っ直ぐな感情に触れる中で少しずつ変わっていく姿が丁寧に描かれていて、一見交わるはずのない二人の間に築かれていく言葉を超えた信頼関係に心がじんわりと温かくなる。 鈴香とのひと夏を経て、自分の足で未来へと走り出した太一を、これからも応援したい。爽やかな疾走感と、 温かい余韻を残してくれる作品だった。
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読み終えてホッとした。最初はビクビクしていた主人公の美空が、一人娘のひかりの為に、どんどん逞しくなって、友だちも出来て、この親子を見守る人たちに助けられて行く様子は、こうして母になっていくんだなぁ、と心強く思った。幸せは自分の心の持ちようなんだとわかる。
自分の子育てを省みると、こんなふうにストレートに愛情を表現していなかったかなとか、こうしてもらいたかったのかも、とかちょっと辛くなってしまったけど。
ひかりの天真爛漫さは天性のもので、でもそれを伸ばしたのは美空なんだから、自信を持って!と声をかけたくなる。でも、最後に母から聞いた名前の由来のエピソードは、ジワッときた。
ちょっと苦しくて、幸せ -
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どのお話も書店の存在意義を描いたものばかりで、本屋さんに行きたくなります。
凪良ゆうさんの『小鳥たち』と三浦しをんさんの『見晴らし書店の一日』が好きでした。
全体的に書店の開店か店じまいを扱った作品が多い中、しをんさんの作品は、代替わりではあるけれど、変わらない日常がコミカルに描かれていて、笑いながら読みました。しをんさんワールドが全開でした。
瀬尾まいこさんの作品は、もしかして『強運の持ち主』の2人では?と思っています。かなりうれしく、再読したくなりました。
凪良ゆうさんの『小鳥たち』は、一葉さんと越智くんの友人関係がすごくいい。また、書店が小鳥のとまり木のような存在というのも良かっ -
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本屋を題材にしたアンソロジー。
私自身、中途半端な田舎に住んでいるので、通勤通学の帰り道にふらりと立ち寄れる本屋はなく、「街の本屋」や「いつもの本屋」という思い出もあまりない。だから少し、作中に登場するような本屋や、そこに通う人たちの日常に憧れを持った。
この本に登場する本屋たちは、多くの本があるわけでなくても、そこに集う人たちの生活や思いが積み重なり、たくさんのドラマを抱えている。
本屋をやることも、本屋に寄ることも、お腹が膨れたり声を上げて笑ったりするような営みではないのかもしれない。それでもそこには、とても静かで、待っていてくれるような穏やかで温かい時間が流れているように感じた。
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ネタバレずっとクソババアの影がチラついて絶対幸福な時間に襲いかかってくるじゃん怖いよ〜〜〜泣って読み進めてたら覚悟を決めた美空が自分の意思で会いに行ってもっと泣いた、強い。母親ちょい可哀想ではあるけどケアする義務はないわな。
颯斗くんが父母にカミングアウトしてないのは、人間どんなに立派でも理解と不理解が混在してるよなぁと現実的に感じた。
私事ではございますが、ゲイの友達のことな〜んとも思ってないけど世の中な〜んとも思ってる奴はいるわけで、カミングアウトのタイミングや相手を慎重に選ぶ姿勢は尊重しなければいけないという当たり前なことに最近気づいた愚かな私でございます。でも誰に同性愛者って名乗ってもへ -
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ネタバレ正直こんなに分厚い小説、相当面白くないと読みきれないと思ってた。古本屋で100円で手に入るからと購入したものの、きっと読むのは半年以上後、もしくは一生読み切らずに終わるかもしれないなんて思ってた。でも1日で半分以上読み終わった。序盤が特に止まらなかった。優子の親たちがどんな人なのか、過去を辿る構成が純粋に気になる気持ちをはやらせて、ずんずんページをめくっていけた。
ちょいちょい出てくるご飯も食欲をそそる。カツ丼も餃子もクッキーも食べたくなった。
瀬尾さんのいい意味で普通の、スッと入ってくる文章は誰からも愛されるものだと思った。なぜか、優子と優子の本当の父が別れるシーンで涙が出た。血のつながりは