瀬尾まいこのレビュー一覧

  • 掬えば手には

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    ネタバレ

    梨木くんは「人の心が読めること」を特技と言っているが、実際はごく平凡な梨木くんにとって、唯一人のためになることだと思い、超能力と思っているのだろうか。彼は他人の事を思いやり、分析し、行動に移せる強さがあるのだ。
    終始暖かいやり取りで、秋音ちゃんも口の悪い店長も含め、誰もが誰かのことを思いやり、それぞれのやり方で見守り後押ししているんだなぁと。心がほっとする物語でした。
    ps.アフターデイズでの店長の成長がグッときた。最後の、「若いやつらには色んな場所に明日がある。」に集約されていると思う。

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    2026年01月20日
  • おしまいのデート

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    5本とも面白い、面白いというか好みの味。
    彼女の作品は良い人しか出てこない。
    しかし良い人同士でもなかなか上手くいかない、それが徐々に分かり合えていくパターン。
    この構成が多い。
    リアル社会ではあまり無いが、ありそうに思わせるのが筆力だろう。

    物足りないと感じる人もいる。だが、何か足すと作品の温かい雰囲気が壊れてる気がする。なので、作者にはこのまま書き続けてほしい。

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    2026年01月19日
  • 夜明けのすべて

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    パニック障害
    PMS

    周りには色々なものを抱えている人がいるらしい

    精神を病む人は周りにもいるし
    病気と闘っている人も知ってる

    いつか自分もそうなるかもしれないし
    実はもう、そうなのかもしれない

    人は自分の苦しみを隠すことの方が大半だし、
    どれだけ苦しくて辛いかは
    自分にしか分からない

    そんな2人のしんどさと前を進んでいく姿が鮮明で
    リアルな作品でした。

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    2026年01月19日
  • 幸福な食卓

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    知らないところで自分のことを誰かが考えてくれている、思ってくれているって、とても幸福なことだと思う。

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    2026年01月18日
  • 幸福な食卓

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    佐和子があまりにも高校生という若さなのに人生経験重ねすぎていて、まっすぐ普通の感覚を持って生きていることに驚きます。もっと家族に甘えたほうが良いと最後にアドバイスもらっていたけど、なかなか甘えやすい家族じゃないと思う。

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    2026年01月17日
  • 天国はまだ遠く

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    とにかく優しい物語。
    23歳で仕事や人間関係に限界を感じ、誰も自分を知らない場所で自殺を試みる千鶴。
    自殺を失敗してしまった千鶴に、自然体で接する民宿の田村さんとのやりとりに心が温かくなった。
    木屋谷の大自然を感じながら、本当の自分を見直していく千鶴。
    何のしがらみにも囚われず、スマホも持たずに、自然の中でのびのび過ごせば本当の自分は見えてくるのかな。
    町内の飲み会で千鶴が泥酔するシーンが面白かった。

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    2026年01月17日
  • 夜明けのすべて

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    ネタバレ

    心温まる小説でした。

    特に、藤沢さんが虫垂炎で入院する場面。
    山添くんが藤沢さんに対してできることを、ほぼ無意識の範囲で自発的に考えて行動に移すようになっている場面が印象的でした。

    優しさの連鎖とはこういうことなのかもしれない、と思いました。
    損得勘定や相手への期待を込めて行動するのではなく、相手のことを思って行動する優しさは素敵だなと改めて感じました。

    しかしこの話はあくまでフィクションなので、現実世界と真っ向から照らし合わせるようなことをすると、苦しい感情を抱かれる方もいるかもしれません。
    ただ、あくまでフィクションとして読む分には心の安定材料となりうる、非常に素敵な作品であると感じ

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    2026年01月17日
  • 掬えば手には

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    かわいいタルトを取り分けている表紙だけど、最初読んでいる時はどう繋がるのかが全く想像できなかった。

    勉強も運動も全て普通の大学生、匠。
    アルバイトしているオムライス店の店長の大竹さんは、恐ろしく口も態度も悪い。
    新人のアルバイト常盤さんが来たけれど、彼女は頑なに誰にも心を開かない。

    読み進めていくと、そう来たかー! という感じで、清々しい。
    匠が人を思いやる気持ちの強さ、勇気。それが巡り巡って、彼自身をも変えていく。

    大竹店長が主役の「アフターデイズ」も収録されている。いいキャラ。

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    2026年01月16日
  • ありか

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    親子の物語。
    主人公の美空さんの優しさが愛しくて、でも危なっかしくもある。時々そわそわするけれど、娘のひかりちゃんの純粋さと可愛さに終始ほっこりしていました。
    荒井良二さんの装画がぴったりな優しい一冊でした。

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    2026年01月16日
  • 夜明けのすべて

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    ずっと手元におきたい作品。
    自分がパニック障害を患ったのもあり、心に染み渡る物語でした。抱える不安の大きさ、太刀打ちできないと思ってしまう無力さ、同時にこのままでいいのかという焦り。綺麗に描写されており、その感情たちが人との関わりや日常的な変化によって、徐々に解けて、扱いやすくなり、好きなことを思い出していく。不安を無視せず、病気と戦うわけでもなく、今の自分からできることを少しずつ増やしていこうとする、その一歩進むまでの歩みがとても丁寧に描写されてました。そんなチグハグな自分でも、今の自分を信じることを試してもいいと、背中にそっと手を添えられた気がします。読んでよかった、ずっと大切にしたい。

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    2026年01月16日
  • 図書館の神様

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    文芸部の顧問と部員ひとり
    鼻血のことが描かれてる川端康成「抒情歌」「骨拾い」
    山本周五郎「さぶ」の主人公は誰か
    夏目漱石「夢十夜」などが描かれてる
    「文学を通せば、何年も前に生きてた人と同じものを見れるんだ。」私も本を開いて同じものをみよう

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    2026年01月15日
  • 夜明けのすべて

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    俳優さんのおすすめで普段読まない小説に挑戦。慣れないため読み切るのに時間がかかったが、終わり方がとても好みであった。気分がいいな。

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    2026年01月14日
  • 天国はまだ遠く

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    仕事や職場の人間関係に疲れてしまった千鶴は人生を終わらせようと北に向かう。民宿田村に辿り着き、思いを遂げようとするけれど、、、。

     田村さんが面白い人だったな。
    民宿の子だからら距離感がうまいのか、持って生まれたものなのか。民宿の子かぁ、久々に吉本ばななさんの『TSUGUMI』読んでみようかな?

     大らかな2人のやり取りや、丹波の描写に癒されるので、お疲れの方にもオススメです。

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    2026年01月12日
  • 掬えば手には

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     勉強も運動もいたって普通で何の取り柄もないことがコンプレックスな梨木匠は、人の心の声が聞こえるという能力を持っている。
     その力を悪用せず、いつも人を救うことに使っている所に梨木くんの人柄の良さを感じた。
     心に傷を抱えた河野さんや、香山くん、口の悪いバイト先のオムライス屋さんの店長が梨木くんとの交流で心が解きほぐされていく様子は、私までほっこりしてしまった。
     なかなか心が読めなかった常盤さんと秋音ちゃんのシーンは少し切なくもあった。 
     そして、周りの人と打ち解けていく中で、梨木自身も自分の存在価値を見出していく。
     ラストの、大竹店長の心情を描いた「アフターデイズ」も温かい気持ちにさせ

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    2026年01月12日
  • そして、バトンは渡された

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    バトンは渡されたと聞くと、陸上のトラック競技を思い出す。前へ前へ進むような展開を想像していたが、この話を読み始めると、後ろめたさを感じる場面が多くあった。
    母がいないことを知り、父親と母親が入れ替わりバトンが受け継がれる。
    ここでは主人公がバトンであり、受け渡されるのは自分の意思には関係がなく、相手もその時の着順も選べない。
    そんな環境の中で、多感な青春時代を悩みながら生きる主人公の強さに大変惹かれた。
    またそれぞれの親の気持ちにもフォーカスすると、主人公のために強引に、裕福に、優しくついていけない速度で環境を変えてしまうくらい彼らも悩み生きていたと思わされる。
    主人公も大人になり、歴代の親と

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    2026年01月11日
  • 夜明けのすべて

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    2026.1.10
    PMSに悩む藤沢さんとパニック障害を持つ山添くん。
    PMSは知ってたけど、パニック障害についてはほとんど知識がなく、知れてよかった。
    栗田金属、社長も社員もいい人。
    前の職場の上司、辻本課長もいい人。

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    2026年01月10日
  • 夜明けのすべて

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    映画も見たけど、原作を先に読んだ。どちらにも良さがあった作品。いいこともあれば、そうじゃないこともあるけど、一人では生きていけないなと思う。

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    2026年01月09日
  • 夜明けのすべて

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    夜明けのすべて
    2026.01.09

    レビューが良かったので読んでみた。ストーリー展開はよくある感じで新鮮さはあまりなかったけれど、心温まるストーリーだった。
    流浪の月のような、一言では言葉では表せないような2人の関係性が描かれていてお互いをかけがえのないものとして少しずつ前進・成長していく過程が素敵だったし、第三者目線で嬉しかった。特にお互いの好きだったこと、閉じ込めてしまっていた自分に気がつくシーンは何度でも読み返したい。
    そして、山添くんへのお守りを送った人が特定されるシーンで伏線が回収されたのは気持ちよかった。

    登場人物のみんなが優しくて温かい人すぎて、読んでて幸せだった…
    栗田金

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    2026年01月09日
  • 夜明けのすべて

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    PMSを抱える28歳女性・美紗と、パニック障害を患う25歳男性・山添くんが恋愛とも友情とも言えない、名のない関係だけど、気がつくとお互いが心の支えになっている。心がホッと温まる物語。
    当事者にしか分からない辛さや大変さがあるのは当たり前。分からないなら分からないなりに、相手のことを想い、どう支えるか。大事な視点。

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    2026年01月08日
  • 夜明けのすべて

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    ネタバレ

    月に一度、PMSで感情を押さえられなくなり、大手の会社から栗田金属というこじんまりとした会社に転職した美紗。最近入社した山添は、覇気がなくぼんやりとした今どきの若者。
    ところが、ひょんなことから彼がパニック障害で苦しんでいることを知る。

    大手の会社を退職し、必要最小限の人間関係の中だけで、ただその日を送るのが精いっぱいの山添。
    狭い場所、自由に動きが取れない場所(電車や美容院、映画館など)に行くことができず、いつ発作が起きるかわからない不安を抱えている。

    ふたりとも自分のことで精いっぱいの時は何もできないのだが、誰かのためには動くことができる。
    ずっと自分を否定してきた二人が、少しずつ自分

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    2026年01月08日