瀬尾まいこのレビュー一覧
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スラスラ読めた!
読み始めたら止まりませんでした。
2人の独特な関係性が読んでいてとても心地良かったです!人間は環境の変化で大きく変わる事ができるのだなと思いました。
とてもおすすめの一冊です。 -
購入済み
急展開が待っていました
瀬尾まいこさんの作品はこれが初でした。
レビューを見てなんとなく読み始めたら、途中まで家族と恋人と学校を描いたどこかほのぼのとした青春モノの感じで読んでたんですが、急展開が…。
私は「えっ!?!?」ってなって、その衝撃で5分くらいページがめくれませんでした…。主人公の佐和子に気持ちが入りすぎて涙が出ました。
佐和子のお兄さんの一言でさらに涙。
読み終わった時に、家族や周りの人を大切にしていかなきゃ!そう思える作品でした。
瀬尾まいこさんの他の作品も読みたくなりました!! -
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平凡な男子大学生が超能力を手に入れる物語――
そう思って読み始めたんだけど、
あれ、なんだ、これって普通のことじゃない?
読み手によっては、この能力が本当にエスパーのように映ったりするのかもしれない。
この、どっちなんだろ?っていう曖昧さが絶妙なバランスでたまらなかった。
察する文化が根づく日本では、
人の気持ちを読む力自体は、程度の差こそあれ多くの人が持っている。
人の気持ちに気づくこと。
そして、それを行動に移すこと。
多くの人が気づいていながら見ないふりをする中で、選び取って行動することは確かに普通じゃないと気付かされた。
それにしても…、、大きな起承転結や伏線回収があるわけじ -
Posted by ブクログ
瀬尾まいこさんの代表作の一つかな?中学駅伝をテーマにしたザ・青春小説です。読後感が最高です。僕も中学時代、陸上の長距離をやっていて、3年間駅伝にも出たのでその時のことも思い出しました。
三浦しをんさんの解説にも有りましたが、なんでただ走っているだけなのに、あんなにも感動を与えるんでしょうね。陸上ってあまりにもシンプルな故の奥深さを感じます。
この小説では、その内面を爽やかに描き切ったと思います。1区ずつ走者の視点で、前の走者、次の走者との関係性に焦点を当てながら襷(たすき)を繋いて行くので、1章が終わるたびに涙目になっていました。登場人物みんなの優しさが溢れているのも瀬尾まいこさんらしく、 -
Posted by ブクログ
PMSのイライラが抑えられず、人に当たり散らしてしまう美紗。パニック障害の発作に苦しむ山添君。そんな2人が、会社の同僚に見守られながら、なんとか前向きに歩み出すまでが描かれています。
他者からの理解が得られにくい身体の不調は、大小はあると思いますが、誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。頭痛であったり、緊張ゆえの腹痛であったり。それでも、自分の経験したことのない不調には、不寛容になってしまう。
そのあたりが、会社の社長はじめ同僚の方々が素晴らしかったと思います。変に干渉するのではなく、無視する訳でもなく、まさに見守るという感じです。こんな会社も実在すればいいなと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最後の行を読み終えて、良かったなと思い、少しだけ胸が熱くなった。長い旅を終えて、ヘイスケの人生が始まって、良かったな、の良かったな。
コウスケが帰ってきて、自分が継ぐはずだった戸村飯店で料理をしている兄を見て怒るだろう。自分の居場所が奪われるような気がして、不安で叫ぶだろう。それでも、すぐに仲直りするだろうと思う。思えるようになった。二人で店をやっていくのかもしれないし、戸村飯店が東京に出店するのかもしれないし、そもそもコウスケは埼玉の大学で自分のやりたいことを見つけるかもしれない。どれにしろ、良い方向に向かうだろうという予感がある。この二人なら大丈夫だろうという安心がある。素晴らしかった。