瀬尾まいこのレビュー一覧

  • あと少し、もう少し

    Posted by ブクログ

    中学生の駅伝をテーマにした物語で、1区から6区まで6人それぞれの視点で描かれているのが印象的。それぞれ同じ出来事でも受け取り方が違っていて、「こう見えてたんだ」と気づかされる場面が多かった。一つの行動や会話にも、それぞれの思いや背景があるんだと改めて考えさせられる内容。

    現実でも、自分の気持ちや受け止め方だけで完結しがちだけど、その裏には必ず相手の考えや思いがあるんだなと感じた。読後に「もう少し相手の立場で考えてみよう」と思わせてくれる、そんな一冊だった。

    0
    2026年06月17日
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    表紙でおそらく内容が察しつくだろう。主人公は不良(とは一言で言えない)の男子高校生、夏休み直前に、世話になった先輩の1歳半の子供を1ヶ月、日中の子守りをしてくれとバイトを頼まれたことから始まる。設定も理由も違和感ないのだが、何となくストーリー展開が分かってしまって、少し寝かせていた。しかし読み始めたら止まらず、一晩で一気に8割読んでしまえる面白さ。子供への奮闘、可愛さ、あるある話なのだが、瀬尾先生が描くとなぜこんなに新鮮に面白いのだろう。目の前に情景が浮かぶのだ。また主人公の描写がとても良い。子供への愛情が溢れでているのだ。本作品はたった1ヶ月の話なのだが、1年くらいの濃さを感じた。派手なスト

    0
    2026年04月13日
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    良かった。
    鈴香が目の前にいるみたいにリアルに感じられた。
    大田くんは器用で、周りの状況をフラットに考えて受け入れて行動に移せる人で尊敬する。
    高校に入ってから宙ぶらりんな生活を送っていたけれど、大田くんなら鈴香や周りの人との関わりを経て、次の自分の居場所を探して前に進めそうだと思った。
    鈴香は1ヶ月でどんどん成長していくのに大田くん自身は成長していないという自己評価だったけど、とんでもないと思った。
    大田くんが鈴香と関わったのはひと夏よりももっと短い期間だったし、1歳11ヶ月の鈴香の記憶には大田くんとの日々は残らないかもしれないけれど、それでもこの1ヶ月間がこれからの鈴香に繋がっていてほしい

    0
    2026年04月12日
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    無気力男子高校生の夏休みの成長を見せてもらった心温まる物語でした。
    最初は嫌々なバイトだったかもしれないけど、小さな子どもの気持ちに寄り添うことができたこと、誰かのために行動するようになること、成長だなぁと思いました。子どもの成長って本当に早いんだろうな、走って走って頑張ることを続けていくんだろうな。これからの太田くんに、幸あれ。

    0
    2026年04月11日
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    夢中になれるものもなく、日々をやり過ごしていた大田君が先輩からの頼みをきっかけに、幼児に真剣に向き合う姿がとても良かった。「自分なんて、、」と思っていたけど、「走ることは得意」と自分の得意なことを活かしてこどもたちを楽しませている大田君は、鈴香との関わりを通して前を向いていったと思う。

    0
    2026年04月05日
  • 私たちの世代は

    Posted by ブクログ

    懐かしいあの頃。自分もやりたいことを制限されて、行きたかった留学にも行けなくなって、辛いこともあったなと思い出した。でも諦めずに前を向いていられたのは、周りの人のおかげかもしれない。色んな人がいて理解できないこともあるだろうけど、冴のお母さんみたいにあったかい人になりたいなあ。

    0
    2026年08月15日
  • 優しい音楽 <新装版>

    Posted by ブクログ

    2023.11.9

    「いつもなみちゃんは、僕が家に行くことをとても嫌がる。」
    ――「優しい時間」の1行目。ここに伏線がある。

    何気なく読み始めたときは心に残らなかったが、読み返してみると、この1行目がとても重要だと気づく。たけるくんとちなみちゃんの心の動きが、ここにすでに表れている。

    2度目に読むと、きっとまた違って見える。
    タイトルの「優しい時間」も、まさにこの章のためにつけられたものだと思う。優しさにはタイムラグがあり、それが心に刺さった。

    P95の一文。
    「なんか深雪さんってイザベラに似てるね」
    さなちゃんが深雪に言った言葉。

    馬みたいなイザベラは意地悪だけど、ピンチのときには

    0
    2026年04月03日
  • 戸村飯店 青春100連発

    Posted by ブクログ

    兄弟どちらも全く違うけれど魅力的。
    兄、弟、お互いがお互いを自分より恵まれていると思っている。悩みを正直に言える人もいれば、要領良く順風満帆に見えても、本人はものすごい葛藤をしていたり、心って難しい。
    自分の短所に悩んだり、人を羨んだり妬んだりしてしまう時におすすめ。

    0
    2026年04月02日
  • その扉をたたく音

    Posted by ブクログ

    まさか駅伝で推しメンだった渡部くんが再登場するとは!!
    始めは本当にあの渡部くん?!と思うほど大人になっていたが、宮路がウジウジし出すと昔のズバズバ言う渡部くんが出てきて懐かしくなった。

    本庄のばあさんはせいぜい70代後半くらいかと思ってたら、まさかの91歳だったことにも少し驚いた。とにかく悪役が出てこない、心地のよい物語だった。

    0
    2026年04月02日
  • おしまいのデート

    Posted by ブクログ

    5つのおしまい
    おしまいははじまりに必要
    読後は少し切ない気持ちになるが、それと同時に温かい気持ちが湧いてくる

    0
    2026年03月30日
  • ファミリーデイズ

    Posted by ブクログ

    瀬尾まいこさんほどの作家さんでも、妊娠・出産、子育て…となると、同じようなことに悩み、同じような道(アンパンマン、いないいないはぁ)を辿るのか…と、すごく親近感が湧く本だった。

    小さな子を育てながら、元中学生教師としての視点が交わるエピソードに、子供の成長があっという間であることや、子育てで大切にしたいヒントが沢山あった。

    ラストはあの、大ヒット小説の名言が書かれていて思わず泣いてしまった。

    0
    2026年03月25日
  • 春、戻る

    Posted by ブクログ

    兄を名乗る青年が突然現れ、料理を教えてもらったり、
    婚約者の実家(和菓子屋)に偵察に行ったり。瀬尾まいこさんの作品には、飄々とした雰囲気の人物がよく出てくる。今回はこの兄。カラリとした態度の奥にある素顔や、過去が明かされる場面をいつも楽しみにしている。
    悩みが無さそうに見えても、誰だって何かしら辛い記憶を持っているんだなと思わせてくれるから。
    最後の方、「今まで誰にも話さなかった出来事は、口にしてみると取るに足らないことに変わっていた。これぐらいの挫折は、生きていくうえでごく自然に起こることだ。ふたを閉めて自分で重苦しい記憶に変えていただけで、その時々にすてきな出会いも出来事もあった。表に出せ

    0
    2026年03月24日
  • 僕らのごはんは明日で待ってる

    Posted by ブクログ

    ひとりで思い耽ってたそがれたり、何かの意味を見つけようとして旅に出てみたり、結局そこに満足のいく答えは見つからないのだけど、まぁ何かはある。という、人生あるあるを言語化してくれてちょっと嬉しい。
    米袋ジャンプをこんなふうに自分のものにできてしまうのは、瀬尾まいこだからなんだよな。

    0
    2026年03月18日
  • 天国はまだ遠く

    Posted by ブクログ

    『そしてバトンは渡された』『あと少し、もう少し』で知られる瀬尾まいこの比較的初期よりの作品。処女作である『卵の緒』も読んだことがあり、それと近い時期の作品ということもあってか、非常に似た雰囲気を感じた。
    自殺しようとした主人公が、自殺のための旅でたどり着いた先で展開される物語。
    普通の人にとっては、非日常のはずなのだが、どこか日常のような雰囲気を感じられる、恐らく共感しやすいようなストーリーになったいるのだと思う。
    卵の緒にも通じるが、明らかに少数派だが、しかし確実に同じ境遇で悩んでいる人がいるであろうと想像できる主人公像が、あまり大きな起伏を持たない作風の中にも、納得感のある共感を生み出し、

    0
    2026年03月11日
  • ありがとう、さようなら

    Posted by ブクログ

    瀬尾まいこさんの教師時代のエッセイ。あっという間に読み終えてしまうような気軽に読める話。
    中学生ってこんなに純粋だったっけ❓️大人になった自分が忘れてしまったことがたくさん散りばめられていた宝箱のような本だった。

    0
    2026年03月08日
  • 僕らのごはんは明日で待ってる

    Posted by ブクログ

    高校の同級生だった亮太と小春。
    いつも一人でたそがれている亮太だったが、小春が体育祭で米袋ジャンプのペアに亮太を選んでから二人の距離は近くなった。
    大学も小春の行く短大の近くの学校に決めた。
    順調に結婚に至った訳ではないが、それでも二人は家族になった。
    小春が入院し、小春が描いていた未来は望めなくなったが、二人の未来は幸せに満ちたものになるだろうと思わせる。

    0
    2026年03月01日
  • わたしの名店

    Posted by ブクログ

    表紙の絵から、スイーツ系名店だと思いこんでいたけれど違った(;´Д`)皆さんの名店への熱い想いや、美味しそうな食べ物を読んでいるとお腹がペコちゃん(*´﹃`*)

    0
    2026年02月26日
  • 戸村飯店 青春100連発

    Posted by ブクログ

    本当に戸村飯店だった、間違いない。
    だけど青春100連発ってなんだ?
    わからんかったわ。
    何で表紙が違うバージョンがいくつもある?
    全体的にあっさりしてて良い。
    食べものはそんなに美味しくなさそうだったな。美味しそうな食べものが出てこなかっただけか…

    0
    2026年02月26日
  • 春、戻る

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    瀬尾さんらしいほんわかなミステリーでした。
    期待をさせて読み進めさせながらも、
    読者が想像する展開によい意味で落ち着かない感じで。
    とても読みやすく、よかったですね。

    0
    2026年02月18日
  • 戸村飯店 青春100連発

    Posted by ブクログ

    「めっちゃ笑う!」というようなギャグ的な面白さとは違います。人生で1番悩んで1番楽しい青春時代真っ只中のお隣さんの兄弟を覗き見させてもらってる、そんな印象の本です。

    0
    2026年02月13日