瀬尾まいこのレビュー一覧

  • 僕らのごはんは明日で待ってる

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     もともと明るかった亮太は兄の死後、心ここにあらずで人が死ぬ本ばかりを読んでいる孤独な性格になってしまう。
     そこへ颯爽と現れた上村さんと付き合うことになり、少しずつ亮太の心が解きほぐされていく。
     中学生から高校生、大学生と青春真っ只中のふたりにさまざまな試練が訪れる。
     そして家庭を持ったふたりは命の尊さとお互いの絆を感じていく。
     人との触れ合いなしでは人は生きてはいけない。
     瀬尾さんの温かい作風で重いテーマもすんなり心に入ってきた。

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    2025年02月28日
  • 優しい音楽 <新装版>

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     現実にはありえない設定の人間関係で展開される3編の短編集。

     「優しい音楽」は、まず出会いの時点で私ならかなり警戒してしまうだろう。

     「タイムラグ」で不倫相手の子どもを預かる設定は、私だったら絶対引き受けない。

     「がらくた効果」では、同棲相手がホームレスのおじさんを拾ってきて同居生活を。
     これも絶対ありえない!


     ありえない設定なのにどの作品も何だかほんわかと話が進み、温かく締めくくられる。

     解説で池上冬樹さんが
    「倫理の綱渡り」と語っているように、
     実際には許されない状況も、登場人物の人柄の影響で、いつの間にか感情移入してしまっていた。

     瀬尾さんの策略に見事にはま

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    2025年02月24日
  • 僕らのごはんは明日で待ってる

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     会いたいっていう理由だけで会える関係、明日もこの先も一緒にいることが前提で話せる未来のこと。人と生きていくって苦しくて面倒なことも多いけど、愛おしいなと思えた。

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    2025年02月24日
  • 図書館の神様

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    ネタバレ

    高校で講師をする清の1年。文学部の担当になり、一人きりの部員たの交流が始まります。不倫相手、弟達とのやりとり、教師になるための勉強、不倫相手との別れなど盛りだくさんの1年ののち教師になります。自由な文学部がいいです。

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    2025年02月23日
  • おしまいのデート

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    ネタバレ

    【おしまいのデート】
    複雑な家庭の事情でじいちゃんと会っていた彗子だがそれぞれの家庭ができつつあるために会うことを辞める決断をした。
    本当はお互い会いたいと思っているだろうけど、いつもの軽口で流して正直には言わない様子が余計に寂しい気がする。
    じいちゃんの新しい家族もいい人だと分かっているし、じいちゃんから見ても彗子に新しい家族ができるのは喜ばしいことだろう。
    読んでいてもこの2人が会わなくなるのは切ない気がしたけれど、じいちゃんがまたなって言っていたのも、彗子の新しい家族の弟が思いやりのある優しい子だと分かってホッとした。

    【ランクアップ丼】
    母子家庭の三好が荒んでいた頃、何も聞かず玉子丼

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    2025年02月17日
  • 図書館の神様

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    淡々とした感じで進むのが、心地いい感じでした。
    垣内くんと清さんのやり取りの感じがいい。
    2人の間に、そっと図書室の神様がいたのかな。

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    2025年02月12日
  • 図書館の神様

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     以前読んだ瀬尾さんのエッセイに出てきた文芸部の少年を題材にした作品。

     中学の講師として働き始めた清は、少々偏った正義感の持ち主。
    穏やかだけど意志の強い文芸部の垣内くんが頼もしかった。

     講師なのに授業内容を把握していなかったり、不倫をしていたり、
    現実にこんな先生がいたら問題になるだろうけど・・・

     垣内くんや同僚や弟とのやりとりの中、少しずつ変化し、先生として成長していく。

    「黙るべき時を知る人は言うべき時を知る」
    の言葉が心に残った。

     短編作品の「雲行き」は
    血のつながらない父と娘との関係が温かく描かれている。

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    2025年02月17日
  • 図書館の神様

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    大人になっても成長は続くのだと思います。人と関わり、優しさに触れながら。おそらくそれは生涯ずっと。
    忘れたい記憶、失敗や後悔とか、抱えながら前に踏み出すには、時間、勇気、自信が要ることだと、ゆっくり進むお話で伝わってきます。劇的ではなく、ゆっくりな所が後になって沁みてきます。
    清がいかにも熱血ではないところがリアルで安心します。清の過去がそうさせているわけでもありますが。
    垣内君との掛け合いでは、大きな変化ではないけれど、だんだんと垣内君の魅力が垣間見えてきて好感が持てました。相手に言葉で伝えるのは大切ですね。思ってはいても、つい怠ってしまうのですけど。
    何をすべきかでなく、何をしたいか、その

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    2025年02月08日
  • 優しい音楽 <新装版>

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    3つの短編小説だったけど、どの物語も現実には起こらないのに、どこかで起こっているような気持ちになった。
    最後の短編に登場した、佐々木さんに会って見たいなぁ…

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    2025年02月05日
  • 天国はまだ遠く

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    現代の生きずらさと旅立ち

    保険業界に身を置いた経験から、そうだよねと思わせる書き出し。逃げることは悪くないという内容が不自然でなく無理なく表現されている。
    恋愛小説ではないこともそうさせているのでしょう。一番記憶に残るのは主人公より民宿の主人です、ぜひその振る舞いを読んでお楽しみください。
    著者が中学の国語教師をやっていて田舎に赴任した実体験をもとに書かれたというのも納得。
    個々人と家という主体単位のとらえ方が欧米とは違うということも思い起こされ、今昭和100年、次の100年は日本人はどのように進んでゆくのでしょうか、そんなことも考えさせられました。

    #癒やされる #ほのぼの #共感する

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    2025年02月03日
  • ファミリーデイズ

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    家族の成長が暖かかった。
    中学生といえど、赤ちゃんといえど、子供に変わりはなくて、大人はそれを見て愛おしいと感じているところに自分の幼さを感じた。

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    2025年01月30日
  • 夜明けのすべて

    匿名

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    パニック障害は、とても辛い病いなのがよくわかります。症状に怯えて毎日が辛い。そんななか手を差し述べてくれる存在がいるのは心強さに繋がる。とてもよい話しでした。

    #ほのぼの #タメになる

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    2025年01月22日
  • 僕らのごはんは明日で待ってる

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    展開が気になって一気に読み進めた。性格の異なる登場人物がともに時間を過ごすことで、かえってそれがお互いの心の支えになっているところに惹かれた。

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    2025年01月13日
  • 温室デイズ

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    小学校や中学で、こんなにひどいイジメってあるの?と思うほど陰湿で驚いたけれど、どうなるのか気になって一気に読んだ。
    この子達の学校生活は毎日がサバイバル。本人達も親も先生も様々な方面で苦戦しながら生きている。互いの考えがわからないままに。
    学校がもう少し肩の力を抜いて、自分らしく伸び伸びと豊かな経験を積んで成長出来る場になったらいいのに。

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    2025年01月11日
  • 図書館の神様

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    教員の経験を活かした学校小説は瀬尾さんの強みだ。エッセイは優しさに満ちていて、小説では瀬尾さんの体験が元になる。
    文芸部というマイナーな部活の顧問になった講師の清。何もかも上手くいかない中で、唯一の部員である垣内くんのブレない様子に、清自身が変わっていくような変わらないような日々をゆるゆる過ごす。
    大きな事件は起きない。それでも何かに気づくきっかけはたくさん転がっている。垣内くんのこれからの成長と、清の少なからずのやる気の起こりを願ってやまない。

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    2024年12月31日
  • 温室デイズ

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    ネタバレ

    昔読んだ記憶があったものを再読。味わい深い作品でした。

    自分は基本的に「なるようになれ」なので優子タイプ。ただ、無駄に正義感がつよいみちるのようなタイプも必要。知り合いが不登校になったら、学校が荒れたら、自分はどうすべきなのか。考えさせられました。

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    2024年12月30日
  • そして、バトンは渡された

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     血のつながりのない家庭を複数わたってきた女の子の話。

     「家族とは何か」ということを中心に描かれ、"血のつながりは不可欠ではない"という主張を強く感じる作品だった。

     起伏の無い毎日を描いているのだけれど、読み進めていって飽きないのは主人公である彼女自身の魅力だと思う。傍から見ると、血の繋がりの無い家庭内に先入観的に特殊な生活を想像してしまうけど、実際にその中で流れいく"普通の家族の時間"のギャップや尊さにもまた惹かれるのかもしれない。

     読者は自分の親子関係と比較して見たりもすると思う。子は子の目線、親は親の目線で感情移入できる作品。

     読む

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    2024年12月29日
  • 優しい音楽 <新装版>

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    3つの短編。
    ・優しい音楽は、ずっとモヤモヤしながら読んでいたけど、最後にスッキリ清々しく、あー瀬尾さんらしいなと思う一作。
    ・タイムラグは深雪と佐菜と佐菜の母の誰に感情移入すればよいやら…タイムラグの意味を考えると深雪の気持ちも軽いわけではないとは思うけど、結局不倫じゃね。
    ・がらくた効果の始まりは???ってなってしまったけど、佐々木効果がじわじわしてくると楽しい作品。こちらも最後は微笑ましく瀬尾さんらしい。

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    2024年12月13日
  • ありがとう、さようなら

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    京都で中学教師をしながら、小説家としても活動し、2足のわらじを履いていたときの瀬尾まいこさんエッセイ集。

    短いのにたのしくて、テンポがよくて、さすがとしかいえない。日常だけどおかしくて沢山笑った。こんな文が書けるようになりたい、すてき

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    2024年11月01日
  • 僕らのごはんは明日で待ってる

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    ネタバレ

    兄の死、親に捨てられたことを乗り越えてきた2人になぜまた病が…と本人並みに思ってしまう。それでも特別感は少なくて至るところに日常を感じる描き方が大好き。

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    2024年10月31日