瀬尾まいこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
そんなもんですよ。
悩みなんて、人に話せた時点で半分は解決だから。
『強運の持ち主』 / 瀬尾まいこ
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元OLが営業の仕事で鍛えた話術を活かし、
ルイーズ吉田という名前の占い師に転身。
ショッピングセンターの片隅で、
悩みを抱える人の背中を押す。
父と母のどちらを選ぶべき?という小学生男子や、
占いが何度外れても訪れる女子高生、
物事のおしまいが見えるという青年.......。
じんわり優しく温かい著者の世界が詰まった一冊。
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初!瀬尾まいこ作品!
年末にThreadsでおすすめの作家を募集したところ
瀬尾まいこさんの名前がずらりだったので買ってみた
ほんとに内容がすっと入ってきて、スラスラと読めた
他の瀬尾さんの作品も読んでみたい -
Posted by ブクログ
「清く、正しく」生きることの難しさ。自分の「正」は他人にとっては正解ではないのかもしれない。
人を変えてしまうのは人間、けれども変えてくれるのも人間。
瀬尾作品に必ず出てくる「ぐいぐいプライベートに入り込んでくる善良キャラ」は弟さんでした。そして垣内くんいいな。自分の「正」を人に押し付けないところが「清」なんだと思う。
真面目に食生活やってたら、ジャンキーなものが食べたくなる。もう駄目だと思っていたら、偶然救われることもある。月並みだけど、人生は、毎日は、平坦じゃない。
もう一つの短編集「雲行き」は、瀬尾先生の「血縁じゃない家族愛」のルーツかもしれない。色々と語りたくなっちゃうけど、まずは読んでみてください! -
Posted by ブクログ
友情にまつわる二つの中編と一つの掌編を収録。
『夏の体温』
主人公は病気のためにもう1ヶ月も入院している。病院は低身長の外来もやっていて、2泊3日の検査入院の子供たちもよく来る。次々入ってくる子たちは皆、自分より先に退院していく。先の見えない入院に、なぜ自分ばかり……と不満に思う一方、入院当初入っていた重病患者棟では自分よりはるかに深刻な状態の患者もたくさん見てきた。それに比べたら自分なんか不満を抱いてはいけないのではないか…?
そうやって心は揺れ動き、入院して自分は性格が悪くなった。外にいた時はもっと朗らかだったはずなんだけど…。
そう思っていた頃に、同年代の壮太が検査入院でやってきた。
低身長を深刻に気にすることなく、明るく朗らかな壮太と交流するうち、主人公はだんだんと気づいていく。
その人をその人たらしめるのは、環境ではない。
環境を言い訳にしてはいけないと。
日々の鬱屈した気持ちから、前向きになれる明るく爽やかな一編。
『魅惑の極悪人ファイル』
リアリティのある小説を書くために、学内で「腹黒」と評判の学生に取材を申し込んだ主人公。
最初は相手を悪人だろうと決めつけて、その人となりや過去の話を聞いていくが…?
人間というのは、その人の一面だけで簡単に語ることはできない。人を知るには人の中に飛び込んでいって、伝わらなくても傷ついてももがいていかなければ人のことは分からない。
これまた、内に閉じた視線をくっと前に向ける、そんな話。
『花曇りの向こう』
これも中学入学後の所在なさを、短いながらもよく書いているし、やっぱり一歩踏み出すことに心強さを与えてくれる一編。
特別不幸な人が登場するわけではないが、誰でも心に抱くことがあるようなもやもやした気持ちに、日が差し込むような、そんな温かさのある一冊。 -
Posted by ブクログ
自分がきっと犯してしまった罪。自分がもがき、変わることで、許され、新しい世界に飛び立つことが出来る。
色々な文学作品が出てくる。川端康成、石川啄木、夏目漱石、山本周五郎。
舞台は明確に書かれてないけど、盛岡かな、岩手のどこかかな。あ、盛岡じゃないわ、違うわ。海辺の街だから。
私、間違ってないよね?。そんな押し付けがましい事、恋人にしか言わないよね。→これは、小説の中の高校の講師である主人公と、主人公がつとめる文芸部のたったひとりの男子高校生とのやり取り。
私、間違ってないよね、という言葉。
よく発する人います。自分の正しさを他人に強要する人。あー確かに押し付けがましい!とこの文を読んで納得。
私、間違ってないよね、から主人公は少しずつ脱皮する。それも文学と文学を愛する人との関係性から。なんて素敵で、でも脱皮は痛みを伴う。