瀬尾まいこのレビュー一覧
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ネタバレ母親はスナック勤めの為、長居夜を1人で暮らさなければいけなかった少年隼太。そんな時、母親が再婚する。しかし、それは虐待の始まりだった。
中学生だし、という理由で助けも呼ばず、虐待されても、血が繋がっていなくても家にいてくれる安心感、存在を必要とする健気な姿に胸を打たれた。虐待を振るってしまい逃げたくなってしまう優。
普段は虐待されているのを隠して、クールに生きる男子。
2人は虐待をなんとか終わらすため、日記を書いたり、本を読んだり。カルシウムたっぷりの料理を作ったりなど、頑張り、隼太は彼女も出来、進展はないものの、平和になる後半にホッとしたのに、
慎重に捨てたはずの虐待日記や本が母親に見つかり -
Posted by ブクログ
ネタバレ戸村飯店息子のヘイスケとコウスケが、それぞれの高校卒業のタイミングで、自分自身や家族について見つめ直していく日常生活のストーリー。
コウスケは店を継ぐ気でいたであろうに、頑固親父に高校卒業したら出ていけ!と言われた三者面談のシーン。今の私の年齢になれば、頑固親父の気持ちもコウスケの気持ちもどちらもわかる気がした。親の立場からすれば、家を継いでくれることより、世間を見て勉強してほしいという思いもあると思う…
ヘイスケもコウスケもお互いへの羨ましさや葛藤を抱えつつ、上京したヘイスケを頼りに東京に向かうコウスケの様子は微笑ましかった。
私自身もヘイスケと近しい気持ちになったことがある。実家を出たいと -
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Posted by ブクログ
中学生のいじめ、不登校を題材にした小説。
主人公のみちるは正義感が強く、周囲の視線や損得を気にせず、自分が正しいと思ったことに対してまっすぐに突き進む女の子。芯が通っていて自分に対して正直にまっすぐ生きていると思った。周りの目を気にせず、自分の軸で物事を判断しているからこそ、いじめをはね返し、気にしない強さを持つことが出来ているのだと思った。友達の優子は、辛い経験をしてきたからこそ、人に寄り添い、ふと心を許せるような優しさや温かさを持つことができたのだと思った。2人ともつらい経験をたくさんしてきけれど、その分強さや優しさ、人間としての深みを手に入れることができたと思った。人生辛いことがいろいろ