瀬尾まいこのレビュー一覧

  • 図書館の神様

    Posted by ブクログ

    読み始めと終わりの印象の差ったら。
    22歳の主人公「清」にしばらく共感できず
    正しくまっすぐだった彼女が変わった理由にも
    さらに重たい気持ちになります。
    しばらくは、垣内くんと拓実の存在でなんとか読んでいく感じ…
    でも最後には、この道を辿ってきたからこそのラストだったのかなと思えちゃう。

    「雲行き」もそうですが、やはり瀬尾作品は登場人物が魅力的だなぁ。

    0
    2025年08月30日
  • 天国はまだ遠く

    Posted by ブクログ

    初期の瀬尾作品は暗いユーモアとしっとりとした文体が特徴なのかな。救われるけど、明るくない。
    終始感情移入というか千鶴さんと自分が重なる場面が多く、読んでいて辛い時もあったけど、同じように今のままじゃいられない日が来る予感がした。
    冒頭から終わりまで、うつ病で人生の休憩が必要になった人の生き様を切り取って見せているようで、その心理描写が生々しくすごかった。

    0
    2025年08月30日
  • おしまいのデート

    Posted by ブクログ

    てっきり恋人同士の別れの日を描いているのかと思っていたが、さまざまな組み合わせのデートが描かれた短編小説。“おしまい“なのに切ないだけじゃなく、希望や温かさをそっと残すのが瀬尾まいこならでは。どんな関係も、未来がきっとより良いものになると思わせてくれる。中高生に読ませたい作品。

    0
    2025年08月29日
  • 優しい音楽 <新装版>

    Posted by ブクログ

    3作品あって、特に優しい音楽が良かった。真相がわかるまでも、恋人同士のやり取りが温かくて、理想の恋人だなぁって感じる。ラストもとても感動的。

    0
    2025年08月29日
  • 私たちの世代は

    Posted by ブクログ

    コロナ禍でもたくましく生きる登場人物。
    SNSやオンラインの時代になっても
    やはり人と人との繋がりは絶対的なもの。
    人と関わることで自分という存在の輪郭を強くすることができる。
    勇気をもらえました。

    0
    2025年08月28日
  • 幸福な食卓

    Posted by ブクログ

    瀬尾まいこさんの、変わってるけど愛で溢れている家族の描写がすき。ほっこり終わるかと思っていると衝撃の展開でびっくりした。

    0
    2025年08月26日
  • その扉をたたく音

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あらすじを読んだときに予想した系統の話とはいい意味で少し違った。あらすじを読んだ感じ、サックスを吹く渡部君は、何かしらの理由で音楽を諦めたのかなとか、それを聞いて感化されたギタリストの宮路は、自分の音楽に欠けていたものに気づくのかなとか、音楽にしろ他のものにしろ、自分の生きる道を明確に見つけるところまでお話が続くのかなとか、そういうあるあるみたいなものを少しずつ外してきて、でもそれがリアルで、ほっこりした。

    0
    2025年08月25日
  • 夏の体温

    Posted by ブクログ

    短編集3編。表題作も良かったが(リアル!)(私も同じ病気で検査入院した過去がある)、2作目の「魅惑の極悪人ファイル」がサイコーに良かった。描写に何度も何度も笑いながら、人と人が関係を結ぶことについて深く考えることになった。やっぱり瀬尾まいこが大好きだ。

    0
    2025年08月24日
  • 夏の体温

    Posted by ブクログ

    3編からから短編集です。

    子どもの病棟で出会った小学生同士の友情を描いたこの物語は、想像していた以上にやわらかくて優しい世界が広がっていました。

    登場人物に「悪人」が一人も出てこない安心感。その分、子どもたちの小さな不安や寂しさ、そして友情がまっすぐに胸に届きます。読んでいると自然と笑顔になり、でも少し涙もこぼれそうになる——そんな感覚。

    「もっと読みたかった」と感じるのは、短編だからこそ。“物足りなさ”ではなく“もっとこの世界に触れていたい”という余韻なんだと思います。

    初読みでこの読後感。
    次の作品に手を伸ばしたくなる予感がしています。

    0
    2025年08月24日
  • 天国はまだ遠く

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    仕事や人間関係に疲れ果てたときに読むと、ホッとできるお守りみたいな本だと思った。大らかな田村さんと素直な主人公の会話が、見ていてクスッと笑えるリアルな掛け合いですんなり読めた。何か大きな出来事が起こるわけではないが、良い意味で何も考えず惰性で読める1冊。
    私も何もない田舎でのんびり過ごしたいと思うことはあるけど、主人公のようになんとなく終の住処にはできず結局帰ってきそう。でも、ふとした時にまた行こうと思える「第二の家」のような居場所があるのも大切だなと思った。

    0
    2025年08月23日
  • 強運の持ち主

    Posted by ブクログ

    「幸せ」に対する見方が変わった。自分が幸せかどうかは本人の考え方によるのではないかと思わせてくれる小説だった。占い師は日常の中の「心の拠り所」のように思えた。

    0
    2025年08月17日
  • ファミリーデイズ

    Posted by ブクログ

    子育てに奮闘する日々、こんな事あったなと、思いおこさせてくれました。ほっこりする日常が沢山詰まった一冊です。

    0
    2025年08月15日
  • 夏の体温

    Posted by ブクログ

    ‘’友達‘’をテーマに描かれた3つの作品は、どれもホッコリする読後感を味わえました。
    特に、表題作「夏の体温」が一推しでした。
    小学3年生の瑛介君と壮太君の会話&やり取りが可愛くて思わず笑顔になりました。入院している間という限られた時間の中で精一杯友情を育んでいる姿に、心を和ませてもらいました。

    0
    2025年08月14日
  • 夏の体温

    Posted by ブクログ

    待ち望んだ同い年の友達、思いもよらず出来た友達、今からはじまりそうな友達、そして子どもがきっかけで出来た友達。
    全てが柔らかい言葉で紡がれた物語で、優しい表情で読み上げた。瀬尾まいこさんの小説はいつも心をひと息つかせてくれる。

    0
    2025年08月11日
  • 幸福な食卓

    Posted by ブクログ

    読みやすくておもしろかった






    始まり方に惹かれて読み始めたが、心が温まったり、面白いなと思う部分もあったり色々で、久々にいい本に出会えたなと、安心して読めるなと思っていたらまさかの展開に。なんで!?と思わずびっくりしてしまった。
    まあでも最後まで面白かったからよかったけれど、心残りはありまくり。終わり方がちょっと寂しかったからもう少し書いてあるとより満足できたかなと思った。

    0
    2025年08月11日
  • 私たちの世代は

    Posted by ブクログ

    感染症対策に翻弄された日々、、、

    行動だけでなく感情にも影響していたことを思い知らされました。

    冴ちゃんのお母さんみたいになりたいな。

    0
    2025年08月11日
  • その扉をたたく音

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「上を向いて歩こう」や「心の瞳」、「東京ブギウギ」といった名曲を惜しみなく登場させることで、この作品自体が立体的になって新鮮だった。
    水木さんと本庄さんが大好きになった。特に、「心の瞳」を宮路と自分の曲だと言った本庄さん。"遠回りをしてた人生だけど君だけがいまでは愛のすべて 時の歩み いつもそばでわかち合える""いつか若さを失しても心だけは決して変わらない絆で結ばれてる"これを自分と本庄さん2人の曲だと言われた宮路がどんな気持ちだったか。宮路が何年もの間諦めきれずにしがみついていたものはきっと音楽じゃない。音楽が連れてきてくれる何かなんだ。
    話自体は短い

    0
    2025年08月07日
  • 夏の体温

    Posted by ブクログ

    外出用に薄い文庫本として選びました。やっぱり瀬尾さんの作品はあったかくていいですね。悪人と呼ばれてる人すらいい人。3つのお話とも友達が出てくるけど、どの人とも友達になりたいと思わせます。夏に瀬尾さんの本をもう1冊読む予定です。

    0
    2025年08月06日
  • 夏の体温

    Posted by ブクログ

    瀬尾さんの小説は暖かくて悪い人が出て来ないですね^_^
    極悪人を書いてもいい人になっちゃう。
    辛いシチュエーションでも軽やかに幸せ感出してくれますね。

    0
    2025年08月05日
  • 図書館の神様

    Posted by ブクログ

    自分の正義って、思いもよらない一つの出来事でひっくり返ってしまう。一度ひっくり返ったものを元に戻すことってなかなか難しい。ひっくり返ったことが良い時もあれば、自分の個性を削りすぎてしまうこともある。
    だけど、削られた自分を取り戻すのは、やっぱり新しい人間関係がキッカケだったりする。その出会いは何か劇的なものでないのだけど、気づいたら心地よかったり、自然に日常に入り込んでいたり、そういう人間関係が意外と自分の運命を大きく動かしていることがある。
    文芸部の顧問である主人公とその部員生徒との関係性は、まさにそんな感じだと思った。けれど、主人公の兄弟や恋人も大きくて……と考えると、出会う人みんな運命の

    0
    2025年08月04日