瀬尾まいこのレビュー一覧

  • 幸福な食卓

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    ネタバレ

    何か大切なものを失って、すべてが終わってしまったように思えても、時間は進んでく。喪失はとても辛いけど、それがあったから何かが始まることもあるし、何かを得ることもある。失ったものが、形を変えて次の何かへつながっていく。そう考えると、完全な喪失なんて、この世に存在し得ないのかな。最近の個人的なエピソードも重なって、そんなことを考えた。

    本当に辛い真っ只中の時は、ものごとを点でしか見られなくなってしまうけど、時間がたって落ち着いて、少し長い時間軸でみてみると、喪失が次の何かにつながってるんだと思える日がくるのかもしれない。

    大切なものを失うのは苦しいし、生きる意味なんてもう無いようにも思えるけれ

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    2026年05月31日
  • 天国はまだ遠く

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    ネタバレ

    自死という暗いテーマなはずなのに、クスッと笑えるところも多く読みやすい作品。
    自分の中では重大事件で逃げられないと追い詰められることも、実は大自然の中では大したことではないのかもしれない。幾三のくだり、めっちゃ面白かった。ラブアンドピース以外のことは、幾三に任せよう。

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    2026年05月28日
  • 図書館の神様

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    個人的には不思議な思いになる話だった
    読みやすくて面白い
    でもほんのり切なくて、爽やかで、ヌルッとしてる。そんな感じ
    ヌルッとは個人的な感想であり1%ぐらい

    主人公は清と書いてキヨ
    不本意に文芸部の顧問になった講師
    そこで垣内くんという部員に出会って…

    この文だけだとヌルッとが8割占めそうってなるけど、まあそれはない。必要ない。
    そこでの日々を、日常とは言えないけどまあ文芸部として見守る感じ。
    すごく一年での心の持ちようって変わるよね。長いようで短いし短いようで長い。そんな感じがする
    深入りしない文章って言うのかな?すごく素敵だ。




    ネタバレではないけど…
    読んでない人はまあ…

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    2026年05月26日
  • 優しい音楽 <新装版>

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    初めての瀬尾まいこの短編集。
    やっぱりこの人は冒頭の文で惹き付けてくるなあ。
    どの短編もおもしろかった。
    ただ、瀬尾さん。押しピンは関西弁です。

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    2026年05月25日
  • あと少し、もう少し

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    再読☆
    中学生駅伝の物語〜青春だなぁ〜と思いながら読んでいた。

    「渡部先輩、親友っていますか?」
    「まさか。俺にいると思う?」
    親友どころか、俺には友達だと言い切れるやつもいない。ずっと自分をつくろっているんだから、当たり前だ。
    ⇧自分のことを俯瞰してみれている少年の心情にビックリした。心の成長は自分だけにしか分からない。

    俺たちの上にある空は、重い雲で覆われている。地上の水分を全部吸い取ったような灰色の雲は、少しつつけば水が溢れだしそうだ。
    ⇧本を読めば読むほど、物の例え方の奥深さに気がつく‼︎何気なく今まで見ていた雨雲なのに…

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    2026年05月25日
  • 戸村飯店 青春100連発

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    今まで読んできた瀬尾さんの作品の中で、1番普通にありそうな家族、兄弟の話でした。
    料理の描写が多いわけでもないのに、町中華の油っぽい匂いが感じられて、お腹が空きました。

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    2026年05月25日
  • 天国はまだ遠く

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    日常にいると気づけない光がある。
    「もうだめだ」と思って辿り着いた場所で、救われることになる。その土地と自然、そこにいる人々と生活に触れることで得られた自分を見つめ直すきっかけ。この物語で優しい気持ちに包まれました。

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    2026年05月23日
  • 幸福な食卓

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    ネタバレ

    「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」

    衝撃的な言葉で始まる作品
    読んでるうちに産まれた瞬間から家族って存在するし
    「努力しなくてもそう簡単に切れたりしないから安心して家族に
    甘えなさいという言葉」に惹かれた

    途中で衝撃的な出来事が起きて泣きそうになった
    けどそこから立ち直ってく心情の変化がリアルに描かれていた

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    2026年05月23日
  • その扉をたたく音

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    たとえ夢を現実にしたところで、あるいは早々に諦めたところで、そこから先もまだ人生は続くのだ。

    運命の出会いを果たした2人が音楽で成功していく話ではなく、小さな日常での成長という見知った世界の話ではあるが、何か温かいものを感じた。

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    2026年05月23日
  • あと少し、もう少し

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    本人のコンプレックスは他人にはこんなポジティブに映るのかと、章ごとに視点のバトンが繋がるたび面白く読み進めることができた。
    誰かが誰かの原動力になっている、すごく青春を感じられる作品。

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    2026年05月22日
  • あと少し、もう少し

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    駅伝をテーマにした小説
    登場するキャラクターの個性も出ていて読みやすかった
    スポーツものの小説は色々あるが、走る区によって物語の見方を変えていて全体を通してまとまっていて何かに熱中する気持ちを思い出させてくれる

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    2026年05月20日
  • 天国はまだ遠く

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    千鶴と田村さんの会話のテンポが好き。

    「バイリンガルなんですね」『なんやそれ』
    「仏教徒であり、クリスチャンでしょ」『なるほど』
    マイペースな千鶴と、そんな彼女を包み込む田村さん。

    昔ながらの幼馴染のような、兄妹のような雰囲気が良かった。

    わたしは、幸せなことにまだ“死にたい”と思ったことはない。
    だけど、苦しみ、迷い、どうしようもなくなったときは、またこの作品に帰って来たいと思った。

    何かをリセットしたい、その為に時間が必要なら、その時間を作ればいい。

    「あなたを縛りつけているものは、思っている以上に、簡単に解くことができるよ」
    そう語りかけてくれるような気がする。

    ちょっとひと

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    2026年05月20日
  • 幸福な食卓

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    大浦くんの死がとてもショックだった。
    大切な恋人を失うことを自分に重ねてしまい、読んでいて涙が出た。

    家族の形はそれぞれで、役割にこだわらなくてもいいんだと思えるところにも共感した。私の家族も普通ではない。私も母親としてよりも、1人の人として生きてる。子どもたちとも対等な立場で生きてる。そこもそれでいい、って背中押されてる感じがした。ありきたりのザ家族じゃなくてもいい。
    普通の家族ではないけれど、ちゃんと愛情やつながりがある。

    最後は佐和子も前を向き、新しい形でつながりながら生きていけるように感じられて安心した。
    切なさもあるけれど、あたたかさの残る作品だった。

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    2026年05月19日
  • 強運の持ち主

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    そんなもんですよ。
    悩みなんて、人に話せた時点で半分は解決だから。

    『強運の持ち主』 / 瀬尾まいこ

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    元OLが営業の仕事で鍛えた話術を活かし、
    ルイーズ吉田という名前の占い師に転身。

    ショッピングセンターの片隅で、
    悩みを抱える人の背中を押す。

    父と母のどちらを選ぶべき?という小学生男子や、
    占いが何度外れても訪れる女子高生、
    物事のおしまいが見えるという青年.......。

    じんわり優しく温かい著者の世界が詰まった一冊。
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    初!瀬尾まいこ作品!

    年末にThreadsでおすすめの作家を募集したところ
    瀬尾まいこさんの名前がずらりだったので買ってみた

    ほんとに内容が

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    2026年05月19日
  • 夏の体温

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    3つの話どれも読み終わった後に少し温かい気持ちになる
    他の人に寄り添うことは難しいけれど、寄り添う努力をすることは何より尊い
    人は大切な誰かと繋がることで少し優しくなれると思った

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    2026年05月19日
  • 優しい音楽 <新装版>

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    どの話も読んだあとは穏やかな気持ちになった。
    どれもおもしろかった。

    経験することがないような内容だからこそ楽しむことができたのかもしれない。

    個人的に1番おもしろかったのは「がらくた効果」かな。

    瀬尾まいこさんならではの温かいお話だった。

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    2026年05月19日
  • 強運の持ち主

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    ネタバレ

    占いのものがたり。
    それぞれの人が抱えてるもの、感じてること、解決することが全てじゃない。

    誰かの影響を受けるのも悪くない。それをまた誰かと違う形で共有していくのもちょっと愉快だ。p200

    私の運勢を動かすのは、今はまだ自分自身だ。だけど、ほんの少し、私のこれからを決めるのに、通彦が入り込んでる。通彦も同じ。私が入り込んでいるはずだ。p258

    いろんなものを頼りに進んでいけば、なんとなくそれらしいものにたどり着けそうな気がする。p262

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    2026年05月17日
  • 図書館の神様

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    弟のこの言葉は本質をついているなと思う。
    「きっぱりさっぱりするのは楽じゃん。そうしていれば正しいって思えるし、実際間違いを起こさない。だけどさ、正しいことが全てではないし、姉ちゃんが正しいって思うことが、いつも世の中の正しさと一致するわけでもないからね」
    正しいことはもちろん正しいんだけどそれだけでは世の中は回らない。人によって、場所によって、時々によって、正しさは色々だし、正しいことだけだったらズレやゆがみが生じる。

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    2026年05月15日
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)

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    「夏」を表題に冠するにふさわしく爽やかな内容でした。
    登場人物が重複する同著者の『あと少し、もう少し』を先に読むんだ方が良いかもしれません。装丁のかわいらしさに惹かれ、こちらを先に読んでしまいましたが、それでも良さは変わりません。

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    2026年05月11日
  • 図書館の神様

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    「清く、正しく」生きることの難しさ。自分の「正」は他人にとっては正解ではないのかもしれない。
    人を変えてしまうのは人間、けれども変えてくれるのも人間。

    瀬尾作品に必ず出てくる「ぐいぐいプライベートに入り込んでくる善良キャラ」は弟さんでした。そして垣内くんいいな。自分の「正」を人に押し付けないところが「清」なんだと思う。
    真面目に食生活やってたら、ジャンキーなものが食べたくなる。もう駄目だと思っていたら、偶然救われることもある。月並みだけど、人生は、毎日は、平坦じゃない。

    もう一つの短編集「雲行き」は、瀬尾先生の「血縁じゃない家族愛」のルーツかもしれない。色々と語りたくなっちゃうけど、まずは

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    2026年05月08日