あらすじ
2021年10月29日(金)、映画公開決定!
本屋大賞を受賞したベストセラー小説のコミカライズ版。
「優子ちゃんは、あたしがお母さんでよかった?」
高校3年生の優子は、幼い頃に母親を亡くしてから様々な親の間を「バトン」のように渡り歩き、今は血の繋がらない父親・森宮さんと2人暮らしをしている。
離れ離れになった実の父親、突然音信不通になった継母の梨花さん、そして常にきれいな距離感を保った森宮さん――。
家族の形を丁寧に描いた感動作。
感情タグBEST3
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訳あって何人もの親がいる優子と、いまの優子の父親である森宮さんの今を軸にした物語。
優子の高校生活は平凡そのもので、決して大事件が起こるわけではないものの、小さないざこざやそれに向き合う優子や友人の心の動きが手に取るように分かり、古傷がチクチク。
その合間に描かれる優子の生い立ちは、平凡な高校生活とは対照的にダイナミックで、読み応えがある。
そして、何よりの魅力は、いつの間にか、通奏低音のように、その全てが大きな優しさに包まれていたことに気づいた瞬間の心地よさ。
瀬尾さんの小説はいつも優しさに溢れているけれども、この作品も例外ではなかったです。
夢中で読み進め、読み終えた瞬間はふと涙が溢れました。
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p20
p117
p300
p315
始業式の朝のカツ丼、大量の餃子、夜食のオムライス
子供を産んで育てるって、子供の知らないことだらけの世界を大人になってからもう一度共有できる、
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とても愛情に満ちたストーリーで、心が洗われる様だった。
その時その時で、愛を向けられて過ごしてきた主人公が、それでも特殊な生育環境が原因で悩むこともあり、悩んだときに「一般的な関係性」でないことからさらに思い悩んでいるように感じました。高校生活では悩んでいないように見えますが、むしろ「早く大人にならざるを得なかった」という側面を感じ、それを先生も心配しているのではないかと感じました。お互いに大切に思っているからこそぎくしゃくしてしまうところなどはとても感銘しました。
最後の方は本当にボロボロ泣いてしまうような、とても好きな物語になりました。
個人的には筆者さんの他の作品も読み、愛情の(ないし愛情を受けた)現れや、愛情の形についてとても感じるものがあった。
Posted by ブクログ
よく内容も知らずに、本屋大賞というだけで読み始めました。直前、知り合いが偶然「良かった❣️」と投稿して期待大。
そして期待を裏切らない小説でした。
親との死別親の離婚、様々な理由で家族が変わってきた優子。「どんな名字にも合う」と言うごとくどんな親にも大切に育てられた彼女が自分の家族を作るまでのお話。
結婚相手にバトンを渡す森宮さんの愛情に心打たれながら、梨花さんの「親になると、自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日がやってくる」と言う言葉にハッとさせられました。未来は明るいだけではないけれど、確かに未来は子供の分、孫の分までやってくるんですよね。
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瀬尾まいこさんの本は本当に心があったかくなる
一見歪だけど素敵な家族を覗き見させてもらった感じ
大人びてる優子と森宮さんの掛け合いが最高、森宮さん本当に愛くるしい、お前は最高の父親だ……
本読んだ後に映画のキャスト見たけどみんなハマり役だな、早瀬くんはあんなイケメンとは思わんかったけど…
映画も見たいけどちょっと話変わってるみたいだし見てガッカリしたくないなぁ
Posted by ブクログ
母を亡くし、実の父とは離れながらも、継母や何人もの継父に大切に育てられる。
血の繋がりよりも強く関係を結ぶ愛情が読んでいて伝わってきました。
ラストの結婚式シーンではなぜか涙が出てきました。
Posted by ブクログ
こんなシチュエーションあるんかなーと読み始めましたが、とてもすっきりステキな本でした
淡々と進む今と、過去の回想が、上手く流れていって、すごい著者だなぁ〜と
家族系ストーリーは多いけど違ったジャンルの物語をいつも楽しませてもらえるから、いろいろ読んでます
登場人物のイメージがわかなくて映画にでもならないかなーと思ったらもうすでにされていた
でも
田中圭はいやだな〜と思ってしまって、先に本を読んでよかったと思った
Posted by ブクログ
読みやすい文章で、一気読みできる
友人から「高校生のうちに読んでいて良かった本」と言われていたので、迷わず手に取った。スルスルと読めていたので「泣けると言われていたのにな」と思ったが、終盤では涙が止まらなくなっていた。沢山の家族の形と、家族を愛せることの幸せさを深々と実感した。スープみたいな暖かさ
高校生のうちに出会えて良かった。親になったらまた読みたい
Posted by ブクログ
あったかいの一言。主人公の友達に対する距離感とか考え方も大好き!もどかしい気持ちにも途中なったりしたけど、最後には、まぁそうなってなければこの幸せはないかと思わせてくれる救いがあるからなにも考えずにスラスラ読めた!血のつながりより想いが大切な家族をつくるんだなと思った。
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親が変わっても、大切に育てられている。血のつながりだけが親子じゃない!と思わせてくれました。
3人目のお父さんの森宮さんと優子ちゃんとの会話に思わずふふっと笑えます!
Posted by ブクログ
血がつながってなくても、温かい家族。うらやましい。心があったまって気持ちよく涙が流れる。
わたしも結婚式するとしたら、お父さんに喜んでもらえるのかな?結婚式しないつもりだったけど、してもいいかなって思った
涙腺崩壊
ずっと楽しみにしていた映画だったので映画館でも大号泣し漫画でも省略した形ですが色んな家族の暖かさがあって本当に家族っていいなって思わせて頂きました!有難うございました( ; ; )
Posted by ブクログ
血のつながりのない家庭を複数わたってきた女の子の話。
「家族とは何か」ということを中心に描かれ、"血のつながりは不可欠ではない"という主張を強く感じる作品だった。
起伏の無い毎日を描いているのだけれど、読み進めていって飽きないのは主人公である彼女自身の魅力だと思う。傍から見ると、血の繋がりの無い家庭内に先入観的に特殊な生活を想像してしまうけど、実際にその中で流れいく"普通の家族の時間"のギャップや尊さにもまた惹かれるのかもしれない。
読者は自分の親子関係と比較して見たりもすると思う。子は子の目線、親は親の目線で感情移入できる作品。
読む前には「親と離れ、死なれ、おいて行かれ、、、」という口に出せば不遇な人生を送っている少女が、過酷な環境下で成長していく不憫さを思って悶えたりもした。しかし、話を見守る中で彼女がどれだけ幸せな環境で生きてきたのかということを気づかされ『自分は血のつながりのないこと、親がころころかわることは=不幸なのだ』と潜在的におもっていたのかもしれない、とはっとした。
それは自身が恵まれた家庭環境で生きさせてもらえているからこそ読んで生まれた感情かも知れない。
Posted by ブクログ
映画を先に見てしまった。キャラクターが映画の出演者にどうしても重なるが、違和感が全くなかった。
現実はこうはならないのだろうが、幸せな話で、読後はとてもよい。
映画には、2点気に入らないところがあるのだが、小説ではその2点は無い。映画の終わり方が嫌だったかたも大丈夫。
でも、なんで映画は、エンディングをかえたのかなあ。
Posted by ブクログ
色んな家族の形があって、血のつながりだけが家族ってわけじゃない。
血は繋がってないけど親になってくれた人たちからたくさんの愛情を受けて育った優子が、次は自分が結婚して自分の意思で家族をもつところまでが描かれてる。
3人目の父森宮さんのちょっとズレてるけど愛情がこれでもかと伝わってくるのが笑えて泣けた!
誰かを思うって、誰かが自分のためにご飯を作ってくれるって、すごくすごく幸せなこと。
「楽しいときは思いっきり、しんどいときもそれなりに笑っておかなきゃ」
2番目の母梨花さんもいい人だったな〜
2019年本屋大賞受賞作
Posted by ブクログ
心温まるお話。
だけど、「もし自分が優子の立場だったら…」と考えたら、一概に幸せな人生だとはいえないなーと思った。
親になってくれたのはみんないい人なのは間違いない。
それでも、家族の形態が17年間で7回も変わるのなんて自分ではとても対応しきれないし、梨花さんも世間一般的な視点から見れば、身勝手で自己中心的な毒親に見えたから。
やっぱり1番すごいのは、子である優子で、優子が親に感謝していたように、5人の親たちも優子に助けられ感謝していたのだと思う。
そういう意味では、「楽しいときは思いっきり、しんどいときもそれなりに笑っておかなきゃ。」という言葉を優子に伝え、そしてお手本として示し続けた梨花という存在の大きさに気付かされたように思う。
Posted by ブクログ
最近は集中力も低下して、長時間読むのは難しくなってきているが、なんとなく結末は読めながらも、文体が軽い?感じで、するすると読めた。
育てやすい、愛嬌のある、愛される要素がたくさんあるこどもだったんだろうな…と思った。
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家族っていいね。
親は偉大だと何度も思いました。今までの人生でも、幾度となく助けられました。
自分もまだ子供だから親に迷惑をかけないように、遠慮することも多々あります。
それでも“親“は無償の愛を子に与える。
昔から不思議だったんですよ。
この本は主人公の“子“の目線で描かれているから、“親“の愛情を実感できる。
自分が結婚する時、子どもを持つ時に読むとまた違った感想を持つだろうね。
Posted by ブクログ
家族とは。
血のつながりとは。
親子とは。
大切な家族のカタチや思いを感じる本でした。
私自身も親が離婚、再婚をしその家庭で育った。
不幸だと思ったことはないが、優子と同じように自分の心に線を引いたり、蓋をしてるところはあった
なぁ…
自分が結婚したことで家族や子供の存在が自分の人生を豊かにしてくれた。
ココロを豊かにしてくれた。
真っ直ぐに向き合ってきた森宮さんだからこそ、本当のしあわせを見つけたんだと思う。
読み終えたあと、優しく暖かな気持ちになれた。
ご飯を作る場面や食事中の会話の場面が細かく描かれていた。家族にとって食を囲む時間は大切な気がした。
Posted by ブクログ
主人公がいい!何がいいかというと、本当は恵まれていない境遇かもしれないが、それをポジティブに捉えて卑屈になっていないところ。物事は捉え方だなあと気付かされるし、そのポジティブな捉え方によって幸せが生み出されていく。幸せはこうやって自分でものの見方を変えてつくることができる。
Posted by ブクログ
家族の形態が次々と変わりながらも、血の繋がらない「親」達から惜しみない愛情を受け育ってきた主人公のお話。
昨今、未婚の母やシングルファザー等、新しい家族のカタチが増えている中で、私自身正直なところ、「片親の子供=寂しい思いをしていて可哀想」と偏見を持ってしまいがちなところがありました。
作中、15歳の主人公の優子を引き取り37歳で突然、父親となった森宮さんのセリフが印象的でした。
「優子ちゃんの親になってから明日が2つになった。自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日が、やってくる。親になるって未来が二倍以上になる事だよ。明日が2つになるなんて、すごい事じゃない?」
血の繋がっていない事など関係なく、森宮さんが惜しみない愛情を込めて主人公を育て、子育てに自分自身の幸せを存分に見出しているセリフだと思いました。
家族のカタチに囚われず幸せになる事が出来ると言う事を教えてくれた一冊です。
Posted by ブクログ
父親が3人、母親が2人いて、家族の形態が17年間で7回も変わった森宮優子が主人公の「家族」がテーマの小説。
登場人物が基本善人ばかりで、安心して読み進むことができ、温かい気持ちになった。
また、家族について見つめ直すきっかけとなる小説だった。「母親になってから明日が二つになった」というのは名言だと思った。
半面、何がしかの葛藤が生じて当然の場面で、どの登場人物にも全然葛藤が見受けられず、人間の描き方がちょっと安易な気がして、物足りなく思った。
Posted by ブクログ
帯通り、幸せな読後感。だれかを大切に思うって、いいなぁと、あらためて感じる。
本屋大賞なので、もちろんタイトルは知っていた。ただ、読む機会はなく、先日、古本屋で偶然見つけた。事前情報がほぼ無い状態。暇な三連休に、部屋でひとり読む。よかった、新幹線で読まなくて。も~、ボロ泣きしてもた。
Posted by ブクログ
自分の人生や生い立ちは変えられないけど、変えられない中でそれぞれがそれぞれのやり方で大事にされてきたことをちゃんと主人公がわかっているところがとても素敵だった。