【感想・ネタバレ】夏の体温のレビュー

あらすじ

夏休み、小学三年生の瑛介は血小板数値の経過観察で一ヶ月以上、入院している。退屈な病院での日々。そんなある日やって来たのが「俺、チビだけど、九歳」と陽気に挨拶する同学年の壮太だった。低身長の検査入院らしい。たちまち打ち解けた二人。でも一緒にいられるのは、あと少ししかない――表題作「夏の体温」。大学生男女の新たな歩みを描く「魅惑の極悪人ファイル」と掌編「花曇りの向こう」の全三編。ビターな想いをじんわりと温かく包みこむ、瀬尾ワールドの真骨頂! 文庫版特典として、巻末にエッセイを収録。

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Posted by ブクログ

「友達」がテーマとなった小説。過去に少しだけ入院したことがあり一週間くらいだったけど、とても心細かったことを思い出した。倉橋と大野は人付き合いが下手なだけでとてもいい人たちだった。

1
2025年09月06日

Posted by ブクログ

短編集、とても読みやすく1日で読んでしまった。自分が感じている普通と相手の普通は同じではない。周りの評価と真実は同じではない。人の優しさがこぼれ落ちていく瞬間を感じることができた。

0
2025年11月03日

Posted by ブクログ

今回も、「あぁ〜やっぱり瀬尾さんの作品だなぁ、好きだなぁ」と読み終えて、心がポッと温かくなりました。
人って、表面だけじゃわからない――。
そんなことを静かに感じさせてくれる一冊でした。

0
2025年10月11日

Posted by ブクログ

表題作の「夏の体温」は、血小板減少症で入院している瑛介が、長引く入院の中でなんとかして適応しようと奮闘し、2泊3日で検査入院していく小さな子たちをうらやみながら、その子たちの相手をしてあげている。めったに入ってこない同じ学年の荘太が検査入院してきて、限られた時間の中ですごく気があって、二人とも楽しく過ごせた入院となった。荘太が退院してからくれた手紙で、二人の関係が続くことを期待できるのが良かった。入院していると外の暑さを実感できないが、荘太はヤバい暑さだぞって教えてくれた。あと書きから、瀬尾まいこさんの子供さんも低身長で、検査入院をしたのだろうと想像される。
もう一つの中編、「魅惑の極悪人ファイル」では、小説を書きたい大原さんが、悪人を取材しようと、周りから腹黒=ストブラと言われている倉橋さんのところにお邪魔するのだが、聞けば聞くほど悪人のイメージからはかけ離れていき、自分では高校の時のバスケットボール部のキャプテンをやった時の後悔から、後輩に会えないと思っていたわりに、後輩の桧木くんは倉橋さんをリスペクトしていて、少し泣けた。その経緯の中で、大原さんが自分のためには動けなくても、誰かのためなら行動的になれたことも良かった。
最後の超短編は、何度も転校を繰り返して、友人作りに壁を感じている宮下くん、ぎこちないながらもとなりの川口くんが話しかけてくれるもうまく返せない。ああ言えば良かった、とあとから思いつく。遠足のお菓子を買いに出たとき、同じ駄菓子屋に川口くんも来ていて、好きなお菓子が一緒になって、少し距離が縮まったかな。

0
2025年09月24日

Posted by ブクログ

穏やかな時間が過ごせるような物語が
読みたいなぁ と思っていました。

 

書店で探していると
紙飛行機が沢山飛んでいる中
子供達が手を繋いでいる優しい色彩の本を
みつけました。
瀬尾まいこさんの作品!

 夏の体温

とても穏やかな気持ちで本を開きました。


全三遍の物語はどれも瀬尾まいこさん
温かい世界観で溢れていて思っていた以上に
穏やかな優しい色彩を感じられる物語でした。

最初の 夏の体温 
ずっと瑛介君の優しさを感じながらの
時間でした。自身の事で沢山の痛みや不安が
あるのに、こんなにも思い遣りをもてる強さ。
壮太君と超楽しかった時間を過ごせて
良かったです!

入院して何時もどこかで
西棟の人達のことを想いながら
自分の気持ちをどう動かすのが正解なのか、
どんな感情を持つことが正しいのか
よくわからなくなってしまう。

小学三年生でのこの経験は
瑛介君の優しさを更に強くする
時間になったと思います。

壮太君に手紙をもらって
二人の楽しかった時間を思いながら
病気ななってよかったことなど何もないけど、
壮太に出会えたこと、それだけはラッキーだった。

夏のすごい暑さも感じられたね、瑛介君!

悩み揺れ動く心を常に感じて
二人で過ごした時間は想いの分だけ
優しくて強くて凄く胸に響きました。



これ以上ない暑い夏が、今、
始まろうとしている。



魅惑の極悪人ファイルも凄く良かったです!
倉橋さんと大原さんのやりとりが楽しくて
とても穏やかな気持ちで読み進めていました。

自分の事を自分がどう思っているか
友人達はどう思っているか
生きていく中できっと誰でも感じたことのある
思いとの向き合い方を考えながらでしたが
二人がとても良い友達になって
嬉しい気持ちいっぱいの読書感でした。

花曇りの向こう
このページの絵の感じがとても印象的で
ずっとこの穏やかな優しい色彩でした。

宮下君と川口君の距離感が凄く懐かしくて
忘れていた自分の幼い頃を思い出しながらの
とっても とっても穏やかな読後感でした。

梅干しの酸っぱさも感じながら・・・^_^


三遍みんな大好きなお話で
瀬尾まいこさんの世界観満載の
素敵な優しい物語でした!


読むことができて本当に良かったです。^_^




0
2025年08月15日

Posted by ブクログ

友達。
いつ、どこで、どんな人と、
友達になるかなんて誰にもわからない。
身長が違ったって、見た目が違ったって、
年齢が違ったって、性別が違ったって。
なにかきっかけがあれば誰とでも友達になれる。
自分はそう思ってなくても相手は友達と思っていてくれることだってある。
いつどこで″友達″になれる人と巡り会えるかを、考えるとなんだかわくわくする。


個人的に代表作の《夏の体温》が面白かった。

病院の中での話で低身長の検査の辛さとか、瑛介がいつ退院できるかわからないのに病院で過ごさなければいけない辛さとかは苦しい気持ちになったが、壮太との出会いから始まり、楽しい時間を過ごしてる姿が本当に心温かかった。

壮太の『ぼくはチビだから』の口癖も少し悲しかった。でもみんなを楽しませる天才だ。
少なくとも瑛介の心を温かくしていたのが素敵だったな。

そして瑛介が退院したあとの壮太との関係もあたたかく、ほっこりした。
さすが遊びを考える天才、瑛介。


ーーp80「また明日」この言葉を言うのは、今日で終わりだ。明日があるのは今日だけ。そんな厳しい現実があることを、ぼくは初めて思い知った気がする。ーー

ーーp81「明日が終わっても、楽しいことがありますように。少しでいい。おもしろいと思える瞬間がありますように」ーー


2025.8.6(水)

0
2025年08月06日

Posted by ブクログ

表題作の「夏の体温」。
裏表紙より、
「夏休み、小学三年生の瑛介は血小板数値の経過観察で一ヶ月以上、入院している。退屈な病院での日々。そんなある日やって来たのが「俺、チビだけど、九歳」と陽気に挨拶する同学年の壮太だった。」

一生懸命抑えてはいるものの、瑛介の自分ではどうにも整理できない感情がわかって、うるっときてしまった。まだ小学三年生だもの。ラストも良かった。

「魅惑の極悪人ファイル」と掌編「花曇りの向こう」の全三編。
「魅惑の…」も面白かった。

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

3話からなる短編集。

入院先で出会った少年2人の話。
大学で出会った男女の話。
転校先で出会った少年2人の話。

出会う人次第で人生が大きく変わる。
私個人的にもそう思う。
素敵な人と出会えたら大切にしたいと思う一冊。

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2025年11月07日

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小学3年生の少年ふたりの入院中の友情物語などの短編集。彼らの今後は分からないけどまた出会うことがなくても夏になると思い出す存在になるのだろうな。
標題の良かったが「魅惑の極悪人ファイル」が面白かった。

0
2025年11月07日

Posted by ブクログ

3遍の短編集だが、2編目の魅惑の極悪人ファイルがすごく面白かった。
「夜明けのすべて」の、藤沢さんと山添くんを思い出すような、好きな空気感と面白さだった。2人のやりとりを、いつまでも見ていたい気持ちになる心地よい作品だった。

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2025年10月30日

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どのお話も優しく、心が温かくなる。『魅惑の極悪人ファイル』が一番好きだった。自分のことは自分に原因があるような気がして腹が立つまではいかないけど、他人のこととなるとすごく腹が立つのはなんでだろう。人間関係、色々嫌なこともあるけど、前向きになれた気がする。

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2025年10月15日

Posted by ブクログ

小学三年生の夏休み。
小児病棟で一ヶ月以上入院生活を送っている瑛介。
退屈な日々を過ごしている瑛介の元にある日、同い年の壮太が検査入院でやってきた。
彼らが一緒にいられるのは、二日間というほんの少しの間だったけれど、体が人よりも小さくても底抜けに明るく振舞う壮太を見ていると、胸に熱いものがこみ上げてきます。
日常ではない特別な場所で培われた二人の友情が、一筋の光のようにキラキラときらめいて眩しく感じられ、夏が終わるまでにこの感動を味わうことができて本当によかったです。

もう一つの短編「魅惑の極悪人ファイル」は、大学でストプラ(腹黒)と呼ばれている倉橋と、悪人を題材にした小説を書こうとして倉橋に取材を求める大原、この二人の大学生の交流を面白おかしく描いたもの。
二人ともどこか不器用で心底憎めなくて、二十歳の男女の間に不思議な友情が芽生えるという、とてもほっこりとしたいいお話でした。

掌編の「花曇りの向こう」も、ささやかな文章が優しい空気を運んできて、温かい気持ちになれます。

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2025年09月23日

Posted by ブクログ

短編集は、どんな受け止め方をしたらいいかな、共通点は何かなと思いながら読むのが常だ。この作品は、そういう意味では捉えどころがなかった。とはいえ、どの作品も読み終える頃には前向きになれるところがとてもいい。

生きていると、思いもよらないところで意外な出会いがある。ほんのちょっとのきっかけが、大きく人生を変えるかもしれない。そんな予感めいたものがあって、読後感が爽やかだった。
知り合いはもちろん友人も、一緒に過ごしている時間以外の顔を知ることはほとんどない。どんな生き方をしてきたのか、自分に見せる顔以外はわからないものだなと思った。それでも一緒にいる限りは楽しかったり笑っていられたりする関係って、危うく見えるかもしれないけれど、とても大切なものだなとも。
人との繋がりを大切にしたくなる作品だった。

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2025年09月10日

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温かくなる本。バッドエンド嫌いの私には最良。これはどうやってハッピーエンドになるのだろうと途中考える。ずっと読んでいたい本

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2025年09月05日

Posted by ブクログ

3作からなる短編。
特に1作目の夏の体温は良かった。
自分の幼かった頃、無邪気に遊び回ってた頃を
思い出させてくれた。
懐かしい想いにさせるなんだかぽっとさせてくれた小説3作だった。

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2025年09月01日

Posted by ブクログ

短編集3編。表題作も良かったが(リアル!)(私も同じ病気で検査入院した過去がある)、2作目の「魅惑の極悪人ファイル」がサイコーに良かった。描写に何度も何度も笑いながら、人と人が関係を結ぶことについて深く考えることになった。やっぱり瀬尾まいこが大好きだ。

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2025年08月24日

Posted by ブクログ

3編からから短編集です。

子どもの病棟で出会った小学生同士の友情を描いたこの物語は、想像していた以上にやわらかくて優しい世界が広がっていました。

登場人物に「悪人」が一人も出てこない安心感。その分、子どもたちの小さな不安や寂しさ、そして友情がまっすぐに胸に届きます。読んでいると自然と笑顔になり、でも少し涙もこぼれそうになる——そんな感覚。

「もっと読みたかった」と感じるのは、短編だからこそ。“物足りなさ”ではなく“もっとこの世界に触れていたい”という余韻なんだと思います。

初読みでこの読後感。
次の作品に手を伸ばしたくなる予感がしています。

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2025年08月24日

Posted by ブクログ

‘’友達‘’をテーマに描かれた3つの作品は、どれもホッコリする読後感を味わえました。
特に、表題作「夏の体温」が一推しでした。
小学3年生の瑛介君と壮太君の会話&やり取りが可愛くて思わず笑顔になりました。入院している間という限られた時間の中で精一杯友情を育んでいる姿に、心を和ませてもらいました。

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2025年08月14日

Posted by ブクログ

待ち望んだ同い年の友達、思いもよらず出来た友達、今からはじまりそうな友達、そして子どもがきっかけで出来た友達。
全てが柔らかい言葉で紡がれた物語で、優しい表情で読み上げた。瀬尾まいこさんの小説はいつも心をひと息つかせてくれる。

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2025年08月11日

Posted by ブクログ

外出用に薄い文庫本として選びました。やっぱり瀬尾さんの作品はあったかくていいですね。悪人と呼ばれてる人すらいい人。3つのお話とも友達が出てくるけど、どの人とも友達になりたいと思わせます。夏に瀬尾さんの本をもう1冊読む予定です。

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2025年08月06日

Posted by ブクログ

瀬尾さんの小説は暖かくて悪い人が出て来ないですね^_^
極悪人を書いてもいい人になっちゃう。
辛いシチュエーションでも軽やかに幸せ感出してくれますね。

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2025年08月05日

Posted by ブクログ

友達ができる瞬間を描いた3篇の短編集。年齢が上がるほど友達を作るのは難しくなるよなって思ってたけど、作者自身のあとがきによると年齢は関係ないらしいです。強い人ですね。

「夏の体温」
「ちびまる子ちゃん」は小3で大人びててシニカルな女の子だった。性差で考えちゃいけないらしいけど、やっぱり体感として、小3くらいの男の子はおバカで単純で、「ちびまる子ちゃん」の主人公は女の子じゃなきゃ成り立たなかったなと思う。しかしながら、本作の主人公瑛ちゃんは大人びててシニカルな小3の男の子。特殊な環境が否応無く子供を早熟させるのだとするとちょっと悲しいなと思った。

「魅惑の極悪人ファイル」
「そして、バトンは渡された」を僕は「怖い小説だな」と読んだのだが、映画版は良い人ばかりが登場する物語に変容されていた。本作は「あんたの小説は良い人しか登場しない」と批判された女子大生作家が主人公。作者の瀬尾まいこさんは何か思うところがあったのでしょうか?結局この作品も良い人しか登場しないのだが、それでも面白かったです。ストブラと友達になりたいな。あ、でも彼女取られちゃうか。

「花曇りの向こう」
10ページ足らずの小品。何でもないことから友達ができる素敵な作品。

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2025年11月18日

Posted by ブクログ

「夏の体温」「魅惑の極悪人ファイル」「花曇りの無効」の短編三篇。
どれも劇的なストーリー展開なんてなく、たんたんと語られている物語。
でも、どれも気持ちがホッコリする。
後書き読んで、瀬尾さんの実体験が混じってるのかな?と感じられた。
瀬尾さんの事なんてまったく知らないんだけどさ。

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2025年11月15日

Posted by ブクログ

表題作合わせて3つの物語の短編集。
「魅惑の極悪人ファイル」も大学生の男女が小説のための取材から始まる語らいが、妙に楽しい。
「夏の体温」は小学生が主人公で、入院が長くて遊び相手を待ちわびる気持ち、一緒に遊べるワクワク感、そして相手が退院してしまう寂しさが伝わってきます。
自分は長く入院したことはないけど、友だちと話したり、遊べたりすることって、実は大事なんだなぁ、としみじみ思いました。

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2025年11月12日

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ご自身の経験からの低身長の入院検査を取り上げられているんですね。
子育てしてると悩みは人それぞれで、でも可哀想と言われたくはなかったのを思い出しました。

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2025年10月24日

Posted by ブクログ

表題作はタイトル通りとても爽やかな作品
瀬尾さんの描く友情って爽やかだけど決して押し付けがましくなくて好きだなあ

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2025年09月12日

Posted by ブクログ

久し振りの瀬尾 まいこ作品。少ししか一緒にいられない二人。あまりにも短い、ぼくらの夏休みが始まるという帯文から、勝手に何らかの事情で引っ越ししてしまう仲の良い友達を描いた話しかなぁと思っていたら、全く予想していなかった話しで、個人的には余り刺さりませんでした❗️

瀬尾 まいこさんの特有の温かな雰囲気が作品に出ているのは、『魅惑の極悪人ファイル』と『花曇りの向こう』の二作品で、全体的にとても惹かれる要素が少なかったせいか、200ページちょっとなのに、読み終えるのに2か月位掛かってしまいました❗️

次回はまだ未読で一番気になっている、『掬えば手には』にチャレンジしたいと思います❗️

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2025年09月05日

Posted by ブクログ

『夏の体温』小児病棟に長期入院しているぼくが、検査入院してきた同い年の男の子と友達になる。『魅惑の極悪人ファイル』大学入学と同時に小説家デビューできたデブでブスな女の子が、取材と称してストブラ(ストマックブラック=腹黒い)と呼ばれる男の子を紹介してもらう。『花曇りの向こう』転校の多い男の子が、新しい中学校で友達をつくろうとする。

「本当の友達? それって何?」「たとえば、いざという時に助けてくれるというか、気持ちをわかろうとしてくれているというか、本当の姿を知ってくれているというか」(『魅惑の極悪人ファイル』より)

友達、がテーマの三編。友達って、ほんと、人間が生きるのにつきまとってくる永遠のテーマというか、「ぼっち」などといって、友達がいないことがキャラとして認められて久しいですが、やっぱり誰しもが、自分のことを「わかってくれる」人を求めるもの。でも、そんなのって、いないのだよね。全てをわかり合おうとせず、共通の趣味を持つだとか、通っている教室が一緒だとか、そういう場面場面で適度な距離を保って話せる人がいるっていうので、たぶん十分で、みんなそんなものなんだろうけれど、自分が友達と思ってた人が、別の人と自分より親し気にしていたり、自分だけ何かに誘われなかったりするだけで、傷ついたりする。いい大人になっても。

一番短い、『花曇りの向こう』の、不器用な感じがよかった。教室の隅にいるような「ぱっとしない子」と友達になるのが、安心するくせ、どこか煙たかったりした、そんな、思春期の頃の、残酷だった感情を思い出した。

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2025年09月03日

Posted by ブクログ

9月に入ったのに、暑い。
この一冊も積ん読で、夏に読んでしまいたかった一冊。
夏の体温。。
外は暑いと言うことが解らなくなるくらい病院の中にいる主人公は鬱々している。そこに、同い年くらいの子が入院してきて。少しだけの期間であるがかけがえのない出会いになる。
きっと、この2人大人になっても仲良しなんだろうな。この入院期間が笑い飛ばせる未来が、有るといいな。
(私も子供の頃夏の終わりに少しだけ入院した時に、一緒にお話し相手になってくれた長期入院していた女の子がいた。その後、大人になって親友のお姉さんと知り、付き合いは続いている
)
魅惑の極悪人ファイル。。
これ、いい(笑)
ちっとも極悪人でない、ストブラ(笑)
腹黒というより、優しすぎてどこか上っ面な付き合いをしている。
そんなストブラさんに小説の参考にインタビューする主人公はストブラさんを、なんとか極悪人にしたいけど(笑)
この2人は少しづつ解り合う。付き合わないかな(笑)
何より、主人公の妄想は、私が本を読んで妄想するのと同じな感じで笑えた

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2025年09月03日

Posted by ブクログ

自分のコンプレックスを直そうとすることも大切だが、時にはそれを受け入れることも大切になるなと感じた。
自分は嫌なところに目がつき、直そうと頑張ってしまうので、壮太の小学3年生ながらにチビなことを受け入れ、チビを補えるくらい面白くなろうという姿勢を尊敬した。
携帯で連絡先を交換することが当たり前になった自分にとって手紙でやり取りをするシーンはほっこりした。

魅惑の極悪人ファイルではストマックブラック、通称ストブラと呼ばれる倉橋と小説の題材を求めている地味な女子、大原さんが次第に仲良くなっていく様子に心が暖まる。

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2025年08月21日

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