瀬尾さん作品の中で1番よかった!
母と娘 全ての親子が互いに愛せる素敵な関係とはいかないのだ。
シングルマザーで忙しいこともあるが、それだけではない、子どもが苦手…きっとそう。と光を育てる中で『誰のおかげでここまで育ったと思ってるんだ』と言われ続ける言葉に疑問を感じる美空。
離婚してできた義理の弟の颯斗、
水曜日にご飯を作ってもらって、ひかりと遊んでくれて、ほっと一息つける日々が当たり前になり、だんだんと周りに友だちや助けてくれる人を得ていく日々。
何気ないシングルマザーの日々だが、ひかりの笑顔と2人の会話が愛おしい。愛情たっぷりに育つ子どもと母の関係はとても心地よく読み進められる。
友だちになる、サングラスの美人ママ、三池さんがなかなかのスパイス。こんなお母さん沢山いそうだ。
同性愛やシングルマザーと現代社会を表した作品、これからも増えていきそうだ
伝わってくる慣れ親しんだ体温に自分の中がほがどけていく。この温度とこの匂いにいつも救われる。同じ柔軟剤に同じボディソープを使っているのに、子どもの匂いって不思議だ。何とも似ていない柔らかい匂い。
子ども嫌いの人もいるけれど、自分の子どもは愛情が持てるものだと思っていた。だけど、子どもがどうしても好きになれない人もいるし、自分の子どもだからこそ愛情を感じない人もいるのだ。母性は勝手に湧き出てくれる便利なものじゃないし、子どもを愛せないからといって悪い親なわけでもない。
「すごくない子どもなんていない。子どもがいなけりゃ未来は真っ暗だよ。明日は子どもにかかってる。じじいやばばあじゃなくて、子どもが作るんだよ。… 何も生み出さない人間はいないよ。子どもは想像もつかない未来そのものだよ」
「そう。空気がキラキラして全部をまっさらにしてくれるみたいで。だから、ひかりって名付けたの。また見られるなんて。あの日、透明な日差しがあって、そしてひかりがいるなら、新しい自分になれて、新しい世界を生きていける気がしたんだ」