瀬尾まいこのレビュー一覧

  • 掬えば手には

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    瀬尾まいこさんの作品を初めて読んだ一冊。

    まるで他人の心が読めるかのように――いや、正確には「読もうとしすぎない距離感」で寄り添う会話が、とても印象に残った。踏み込みすぎず、それでいて見過ごさない。その絶妙なやりとりに、じんわりと心がほどけていく。

    登場人物たちは、それぞれに「言わなくてもいい」「言いたくない」過去を抱えている。それを知ってしまっても、暴いたり正したりするのではなく、相手を傷つけないように言葉を選び、そっと掬い上げていく。

    タイトルの“掬う”という行為が、そのまま物語全体の在り方を表しているように感じた。強く救うのではなく、こぼれ落ちないように手を添えるような優しさが、静

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    2026年03月21日
  • 掬えば手には

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    どの登場人物も優しかった。そして心の奥底に触れられたくない気持ちを持っていて、もやもやしながら、でも真摯に生きている。傷ついた気持ちは本当は誰かにわかってほしい。ひとりひとりがその気持ちを掬ってもらえて歩き出す。心から優しくないと人の気持ちは掬えないと思う。そんな人に出会い、そんな誰かの人になりたい。

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    2026年03月18日
  • 春、戻る

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    「思い描いたとおりに生きなくたって、自分が幸せだと感じられることが一番だ。」

    おにいさんの存在がとても愛おしく
    こういう家族のありかたもあるんじゃないかと思えた作品。
    読むたびに心が温かくなる本。

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    2026年03月18日
  • おしまいのデート

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    ほんわかしていて温かい、だけどしんみり切ないお話が詰まっていた。
    デートといえど、男女の恋愛だけじゃなく、おじいちゃんと孫、保育士と園児、社会人と学生、いろんな形の関係があって、ささいなきっかけから仲が深まったり一生忘れられない思い出ができたりする。
    別れ際に、感謝の言葉や照れくさくて言いづらい言葉を素直に口にする登場人物がたくさんいたのが印象的だった。
    どんな巡り合わせでも必ず最後には別れがあるけれど、日頃からお互いに思いを伝え合っておけば、後から温かく清々しい気持ちであの頃のデートを振り返ることができるのかもしれない。

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    2026年03月17日
  • あと少し、もう少し

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    バトンを繋ぎながら話が進んでいくのが面白かった。君が夏を走らせるで大田くんを知って読んだ本。瀬尾さんらしい優しい話だった。

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    2026年03月14日
  • 掬えば手には

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    なんの取り柄のない普通の大学生の梨木君。唯一特別と感じることは、「人の心を読めること」。人の心を読めることを悪用することはなく、誰かの一歩踏み出したい気持ちを後押ししてくれるそんな男の子。アルバイト先のオムライス屋さんの大竹店長は、口が悪く、暴言など言うため、バイトが続かない。そんな中、物静かな女の子、常盤さんがアルバイト仲間として加入。大竹店長は、口が悪いけど、そこにはたしかに愛がある。うまく言葉では言えないだけの不器用な人。きっと、大竹店長は梨木君がだいすきなんだなというのか伝わってきて、ぽかぽかした気持ちになった。この本は、ちょっと前に進めないときやほっこりしたいときに読むといいと思った

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    2026年03月13日
  • その扉をたたく音

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    ネタバレ

    夢を諦めないでいることってやっぱりすばらしいんだな!宮路さんが夢を諦めなかったからこそ、渡部くんや老人ホームのみなさんと出会えた。諦めないこと大切なんだなと思う作品。

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    2026年03月13日
  • 強運の持ち主

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    ネタバレ

    2026.3.9
    うーん、やっぱり瀬尾まいこさん好きだなぁ。

    そろそろ仕上げにしようって牡蠣鍋にマカロニ入れるのおもろい。
    通彦みたいなのんきな人って良いなぁ。のんきに生きたいなぁ。

    1人が良かった人が、気づけば周りに人がいた話。
    結局信じられるのは自分の勘。どうにでもなる。
    ちょっぴり占いに行ってみたくなる。

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    2026年03月11日
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)

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    2025.10.25
    なんだか本当に、小さな子を目で見ているような感覚になり、ずっと癒される。
    まだ2作品目だけど、瀬尾まいこさんのお話は嫌な人が出てこなくて穏やかで素敵。
    読み終わった後も心がじーんと温かくなった。

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    2026年03月11日
  • 春、戻る

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    結婚を間近に控えた望月さくらのもとにある日兄を名乗る年下の男の子が現れる。まったく覚えのない(しかも年下の)兄にさくらは戸惑うもいつのまにかこの「お兄さん」のペースに巻き込まれて自然と心を許していく……と同時に過去のトラウマが顔を出す……。

    再読。何回読んでもお兄さんの自由な振る舞いが可愛くて癒やされる。
    瀬尾まいこの作品に出てくる男性って良い意味で現実味がなくて好き。生臭さがなくて掴みどころがなくてどこかおとぼけてて。こんな人がいたら絶対に仲良くなりたい!実際に見ず知らずの男から意味不明な理由で付きまとわれたら恐怖以外の何物でもないけど、さくらがお兄さんに心を許してしまうのもわかる。
    引き

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    2026年03月08日
  • その扉をたたく音

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    「あと少し、もう少し」で登場した渡部君の経験はこう活きるのかと
    すごく納得しました。
    はたから見たらダメ男の再生物語です。
    音楽で食べていく!絵をかいて食べていく!
    わからなくもないです。そういう時期は私にもありました。
    でもどうその時期を卒業していくのは人それぞれのきっかけがある。
    夢と現実のはざまで難航している人にそっと手渡してあげたい一冊です。

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    2026年03月08日
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)

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    前作の「あと少し、もう少し」を読んでから本作品を読みました。
    主人公の太田くんは前作の中学生から高校生になっていましたが、何となく中学生の時と悩みや物事の捉え方が変わらないような印象でした。
    しかし、鈴香ちゃんと出会い、やり取りをしたり、その中で太田くん自身の感情の変化を実感し成長していく部分は読み手側としても彼と一緒に成長出来た気がしてとても読み終わってから嬉しく思いました。

    確かに、鈴香ちゃんと一緒に過ごした夏は終わってしまったかもしれませんが一緒に遊んだ記憶や写真の記録などは無くなる訳ではないので 読み手側としては最後は切ないと感じますが人生の中でも忘れない出来事の1つがこの様な経験体

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    2026年03月08日
  • 強運の持ち主

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    占いって、ほとんど覚えていない。と、言ってもテレビでやっている今日の運勢だけど。家を出る頃にはすっかり忘れているけど、「挨拶はきちんと」とか、当たり前のことにすっごく共感する事がある。
    本の内容とはちょっと違っているけど、自分の信じる事、直感は大事かな!

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    2026年03月08日
  • 僕らのごはんは明日で待ってる

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    「仕事が大事だとか未来だ夢だ責任だとか。だけどさ、僕はここで二十年以上働いているけど、驚いたことに今まで目の前の命より大事なものなんて見たことがない。たった一度もだよ」

    「亮太、どんな時だって食べなきゃもったいない。明日、お前のほうが食べられなくなるかもしれないのに」

    「神様が乗り越えられる試練しか与えないって」
    「もちろん。まあ、私はずいぶんと神様に過大評価されてるけどね」

    「でも、昨日本を探してる時さ、すごいわくわくしたんだ。この本読んだら小春どんな顔するだろって。そしたら、もっといろんなことを小春に教えたいと思った。読んだことのない本とか、見たことのない景色とか、食べたことのないも

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    2026年03月05日
  • 春、戻る

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    温かい息吹にそよぐさくら。
    瀬尾まいこっていいなあ。
    自分が閉じ込めていた過去は閉じ込めれば閉じ込めるほどしんどいものに思えるけれど、誰かと一緒になら、その過去は案外ゆるりと開き思っていたよりもマシなものになっているかもしれない。
    読後、こんなに笑顔が溢れる物語は久々だったなあ。

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    2026年03月03日
  • 掬えば手には

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    あたたかい気持ちになれる本
    瀬尾さんの書くお話はどれも好きだけど、その中でも読めて良かったと思える1冊だった

    嫌な人が一人も出てこない
    梨木くんと大竹さんのやりとりはもっと見ていたくなる
    掬いだす、という言葉の選び方にいいなと思う

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    2026年03月03日
  • 掬えば手には

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    心温まる小説でした。人の心は何となくわかる人多いと思うけど行動に移せるのはすごいと思った。大切な人には特にしなきゃと思ったら行動していきたいと思いました。

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    2026年03月03日
  • あと少し、もう少し

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    部長の必死の声掛けで集められた寄せ集め集団。
    それぞれが内に秘めた葛藤や生きてきた世界もまるで違う。駅伝参加の声掛けがなければ関わることはなかった六人が同じ目的のために襷を繋げていかなければならない。最初は誰もが上手くいくはずがない、こんなチームで県大会出場などできるのかと不安にさせた。けれども練習をする中で、生い立ちや性格がまるで違くとも徐々にお互いの事を理解していき、何より心の底から走ることが好きで走ることが楽しいのだと思い出していくことは彼らの心に希望をもたらした。中学生という何とも難しい年頃で、どうしても気持ちが上手く伝えられない。「大人」でも「子供」とも言えない甘酸っぱい果実のような

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    2026年03月02日
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)

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    きもちをほっこりさせてくれる素敵な本。

    育児に追われる中、毎日こつこつ読み進めました。育児疲れもあり、子供をかわいいと思う余裕がない中、この本を読むと、今のこの瞬間がとても大切でかけがえなのないものだと気付かされます。

    自分のキャパとは相談だけど、もっと子供の成長とか工夫しようっていうモチベーションがほしいなと思うこの頃です。

    まだ新米だからわからないけれど、これから子供も自分も一緒に成長していくのかもと思いました。

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    2026年03月01日
  • 強運の持ち主

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    私は占いをあまり信じないで生きてきた。
    占いに行く人って、その時に大抵何かに悩んでることが多い。
    だから話の流れでなんとなく悩みがわかってるのではないか?などと思ってしまう自分がいた。
    けれど、悩みがある中でこんな風に寄り添ってくれて、そっと背中を押してくれる占い師がいたらなんか良いなと思った。
    もし見えていたとしても全てを伝えるのではなく、前向きになれるようなことをたくさん伝えてくれたら皆一歩進めるのではないだろうか。
    占いが当たる、当たらないは行動してみないと実際のところわからない。
    自分のことは自分で選択して、選択していったなかで幸せになれることを考えていけばいい。
    そうしたらきっと、幸

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    2026年02月27日