瀬尾まいこのレビュー一覧
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ネタバレうっすい小説だなぁと思いながら購入したら、この薄さで3つのお話があるというのに驚きました!
表題作にもなっている『夏の体温』は、入院している男の子たちの友情のお話。私たちの普通をすること、感じることが当たり前じゃないって改めて心に刻んだ。暑い寒いと年がら年中、文句を言っている私ですが、それは、健康で仕事ができる、家に帰る、買い物へ出掛けられるからこそ、感じることができること。
それらが当たり前じゃない彼らも、置かれている環境で精一杯生きている姿に応援したくなりました。
『魅惑の極悪人ファイル』は、とにかく笑えました。極悪人と言いつつ、めちゃくちゃ愛があるお話でした。
『花曇りの向こう』は、とて -
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今は小学生になった我が子たちが鈴香ちゃんと同じくらいの頃を思い出しながら読んだ。金髪ピアスで言葉はぶっきらぼうながらも、とても誠実な主人公。自分の見た目が周りにどう思われているか想像したり、その場所や役目に合わないと思いながらも、お世話になった先輩の頼みを引き受けて立派に勤め上げる姿は、私よりもちゃんと保護者でした。そして、鈴香ちゃん始め、登場する子供たちが可愛い!!公園の場面を想像するだけで、私は今とても優しい顔をしていると確信しながら読んでいた。鈴香ちゃんとのお別れをさみしく思いつつも、中学時代の先生の言葉「あと少し、もう少し」という願いを持てることは幸せなことだと感じながら、日常としてさ
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登場人物、ストーリー、展開全てにおいて私好みの本だった。
まず不良少年が小さい子の面倒を見るなんてそれだけで面白そう!
何となく展開は予想できたけど、思った以上に素敵で可愛くて切なくて…一気に読みました。
鈴香ちゃんが大田くんに懐いたあたりから私の顔はニヤけたままでずっと2人のやり取りがひたすらに可愛かった!
私もふたりの子どもがいて、それこそ1歳から2歳にかけては大変だった、早く大きくなって欲しい、早く1人でなんでもできるようになって欲しい、そんな事ばかりを考えて過ごしてたのがもったいなかったな、と思いました。
大田くんはきっと素敵なパパになることでしょう。
1歳の頃の記憶なんてたしか -
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今まで読んできた本のなかでいちばんハートフルだったかも。すごくあったかくて、優しい気持ちになれる。
人と人とが信頼関係を構築していくなかで自己開示をし、それによって少しだけ前を向いて進んでゆく物語。登場人物が抱える過去やそこから生まれた辛さや苦しみが矮小化されたり馬鹿にされたりせず、どれも等しく尊重されるべきものとして描かれているのがよかった。
人を助けるためには相手の気持ちを考えるだけでなく行動にも移すこと。人との信頼関係を構築するためには、自己開示をする必要があるということ。このふたつの大切さを教えてくれる作品だった。
それぞれがそれぞれの過去と向き合い、少しだけ前を向く。劇的な展開はない -
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タイトルと表紙からほのぼのした内容を予想したらまさかの感動の話だった。
自殺未遂をして父をやめた父、別居中の母、恋愛をこじらせた兄、下品なその彼女。普通じゃない家族に見えるけど、みんなそれぞれが不器用ながらもお互いのことを思いやりながら寄り添って一生懸命に生きている姿に心が温まった。家族の形が一般的ではなくても別の形でそれぞれの役割を果たしてうまく成り立っていることも多くあるわけで、他人からの判断なんてできないんだなぁと思う。
特に主人公の佐和子に降りかかる試練は高校生には重すぎるけど、それでも前向きに希望を見出そうとする姿が切なく、応援したくなった。
“私は大きなものをなくしてしまったけど -
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ネタバレどこかユーモラスで、時折クスッと笑いながら読み進めた。個性的な登場人物も面白い。
悩みには結局最後は自分の直感に慕うのがいいのかな。占いに来ている人は背中を押してもらいたい人がほとんど。
竹子が占いの結果通りに(悪いことも)伝えようとするのに対して、幸子は物は言いようで、うまくプラスになるように伝えるところはうまいなあと思った。物事は捉え方次第なんだなあという学びになった。
「強運の持ち主」である通彦の「強運」は幸子といっしょになったことかな?と思う。通彦のために占いを駆使していろいろと頑張ってくれる。これは「強運」だ。幸子は気づいてないようだけど。
『ありか』でも感じたが、瀬尾作品には -
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2021.10.20
★5.0
「あと少し、もう少し」の2区を走ったヤンキー大田くんの高校生になったある時のお話。ひょんなことから知り合いの頼みで、生後数か月の赤ちゃん・鈴香の世話を任されることになる大田くん。
鈴香と一緒に過ごすひと夏の経験を通して大きく成長する物語。
最初はあたふたしたり、周りの目を気にしすぎたりする大田くんだったけど、鈴香と接してるうちに鈴香のことを第1優先に考えてる姿に涙ちょちょぎれた。人が成長するのを見るってすごくいい。ラストはちょっと切ないような寂しいような感じがしたけど、決意というか前向きな姿が見れて良かった。
大田くんの人柄がすごくいい不器用だけど優しい。