瀬尾まいこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
瀬尾まいこ、一穂ミチ、坂木司、凪良ゆう、三浦しをんによる書店をめくるアンソロジー。
それぞれの作家さんの「らしさ」に溢れる物語。
瀬尾まいこさんらしく優しくて温かい人たちにほっこり。
凪良ゆうさんの透明感あふれる、心に響く物語に胸がきゅっとなる。
偶然か、失恋や離婚をした主人公が本屋さんをつぐ物語が3つ。
本屋さんを経営する舞台裏が垣間見えて、わくわく楽しいです。
中でも、胸が苦しいほどせつなくなったのが、一穂ミチさんの物語。
中国語の発音の美しさと繊細な心情がリンクして、胸に響きました。
私の住む街は数年前に閉店してしまって以来、本屋さんのない街になってしまいました。
「本屋とはおかしなものだ。そこで売っているものをいくら手に入れても、おなかはいっぱいにならないし、暖も涼も取ることはできない。でも、町に一軒も本屋がなかったら、なんとなくさびしく物足りない気持ちになるだろう。」
(三浦しをん『見晴らし書店の一日』)
本屋さんのある街って素敵。
老若男女が集う場所ってなかなかないですよね。
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Posted by ブクログ
ポッドキャストや王様のブランチで紹介されていて、おいし…面白そうだったので手に取った。
複雑な家庭環境で育ち、少しこじらせ気味な26歳無職の中森百合(リリー)。彼女の作る料理には人の心をつなぎ直す力にあふれている。海の味のスープや食べ終わると同時に恋しくなる親子丼、牛乳小豆シャーベットなどなど。誰かとご飯を食べたくなる、優しさに満ちた物語。
自分はミステリ好きだとずっと思っていた。もちろん、今でも間違いなくミステリは大好き。だけど、こんな優しい物語も好きだったんだ。特に料理がテーマになっているものが、どうやら好物らしいことを気づかされた。振り返ってみれば『カフネ』も大好き。
登場人物がみんな素敵なんだけれど、やっぱりリリーが魅力的。自己肯定感0でこじらせ気味だけれど、根はまっすぐで真面目。そして、作る料理に優しさが込められている。あとはなんと言っても、大家のばあさんとの掛け合いが面白すぎる。
もっと続きを読みたいと思わせる絶妙なボリューム感が、満腹で飽きさせない料理のようだった。
作ってみたい簡単そうな料理がいっぱいあったけれど、レシピは公開されていないのかな〜
こんな素敵な物語に出会えてラッキー! -
Posted by ブクログ
ネタバレずーっとあったかい気持ちになった作品。
そしておいしいご飯が食べたい気持ちになる作品。笑
リリーの、自分では気づいていない情熱が
素敵でした!!!
自分のことに無頓着なのに、
人のことになると頑張れる気持ち分かるなぁと
思いつつ、
あそこまでは頑張れない。笑
人に認められたり、感謝されることって
本当に自分を救ってくれるよな〜と。
その見返りで頑張りすぎてしまうと妹ちゃんみたいに
重荷になってしまうけど、、
特技の料理を通して人のために行動する姿、
その繋がりで新たな自分を見つけていく姿に
ワクワクした気持ちになりました。
最後は涙出ました、、、
私自身家族のことで苦労してきたぶん、
兄弟姉妹って同じ目線で分かり合える存在なので
とても共感しました!
大人になって分かることもあるし、
これからの親の介護とか向き合い方も
考えないとな〜って思わされました。
未来が負担ではなく、
前向きに考えられる作品でした!
今日もおいしいご飯を食べよう!!!!
大家のババア一生生きててね!!!笑 -
Posted by ブクログ
ここ最近で読んだ中で1番好きな本。
買ってよかった。
カフェで読みながら、泣いてしまいそうになった。
登場人物が皆、優しくてあったかい。
愛はここにある。幸せはここにいる。
言葉に出来ないけど、幸せはきっと近くにいる。
大人になると見えなくなることもあるけど、子どもはすぐに幸せを見つけだす。些細なことでも幸せって思う。例えば晩御飯のメニューが好きなものだった、とか、公園に行けた、とか。
私たち大人から見ると、それは些細なことだけど、子どもから見ると些細なことが幸せなんだなと、そしてそれはとてもキラキラしてていいなと思う。
私も昔は、例えば席替えで仲の良い友達と隣になったとか、夜ご飯がハンバーグだったとか、運動会が晴れだったとか、そんな小さなことで「幸せ!」って思ってた気がする。子どもの発言は幼いけれど、私たちが忘れている大切なことを思い出させてくれる。
本音で話さなくても、話せなくても、心の奥底には優しさがあるんだなと。
美空は親からの愛情を感じることができなかったけど、でも自分への子どもは愛情をたっぷりかけて、最後親にも向き合えて、やっと言いたいことが言えて。でも責めなかった。本当にかっこいい。
でもさ、それができたのは周りの人達のおかげだと思うの。ママ友や義理の弟、義理の母など、、、
優しい人たちに囲まれて生きてきたから、そういう考え方ができるようになったと思うんだよ。
しんどい経験をした人ほど、周りに優しくなる。しんどい思いをしたのに、してるのに、周りに優しくする。それは素敵だけど心配になる。だからこそ、その人の周りは優しい人達がたくさんであってほしい。
同性愛者だからって関係ない。その人はその人。確かにそう。でもね、美空みたいにサラッと言える?
おそらく、颯斗も美空に救われた。
本当に優しい人って見返りを求めないよね。やってあげたのに、とか言わないし、私がしたいからしたんだよってサラって言ってくれる。
美空とひかりに共通点があったように、
美空と美空の母にも共通点があった。
なんか、それだけで救われた。
「ありか」は、物や人などの所在・居場所 を表す名詞。そのような場所がみんなにありますように。
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Posted by ブクログ
最初は戸惑いながらも鈴香の子守を引き受けて2人で過ごす日々が始まる。不良少年で自分でもそういう自覚があるものの、鈴香との日々の中で太田くん自身も大きく変化していく。
人が人と向き合うことで影響を受けることって本当に沢山あるんだなとすごく感じた。本能的なものなのか、目の前の子を守りたい、手助けしてやりたいという温かい気持ちになれるのが太田くんの人としての優しさで温かみを凄く感じた。そして人は見た目や過去のことだけでは分からない、潜在能力を持っていることもある。その太田くんの潜在能力を引き出してくれたのが鈴香だった!
私も自分の気づいてない潜在能力を引き出してくれるような人に出会えたら良いな!そしてこの作品の前作があることも解説で知ったのでぜひ読みたい!