瀬尾まいこのレビュー一覧

  • あと少し、もう少し
    陸上部ではない子供たちが、駅伝で県大会に出るという一つの目標に向かって悩みながら進んでいく姿が心に沁みました。君が夏を走らせるの大田君が金髪から坊主頭になり参加したり、襷を繋ぎベスト6に入るための一人一人が必死の走りに思わず応援しながらハラハラして読みました。
  • 幸福な食卓
    瀬尾まいこさんが描く家族の姿が、すごく大好きで、その上で痛くて暖かいお話で、毎回声を上げて泣いてしまう。

    するする読める上に、いつの間にか自分の中に物語の登場人物たちが生きていて、だからこそ大浦くんの喪失感は凄かった。

    まるで自分の大切な人が居なくなってしまった可能な喪失感で、それが最後だった、...続きを読む
  • そして、バトンは渡された
    梨花さんが言っていた、「明日が二つになる。自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日がやってくる。」というセリフがとても記憶に残りました。自分はまだ結婚もしていないし、子供もいないが、未来が2倍以上に感じるそんな家族を作ってみたいなと思えるような作品でした。
  • その扉をたたく音
    再読本。
    29歳の無職でミュージシャンへの夢を追い求めている宮路(主人公)が、老人ホームで出会った介護士の素晴らしいサックス演奏に触発され、人生の転機を迎える感動的な長編小説。
    この作品は、他作品 『あと少しもう少し』に登場したあるキャラクターが再び登場するスピンオフ小説となっている。(※ 前作の知...続きを読む
  • そして、バトンは渡された
    何度読んでも最後で号泣してしまう。
    現実的でないストーリーなのに妙にリアル
    家族とは育児とは育つ環境とは。非常に考えさせられる作品で本の世界にどっぷり浸かりたい時に再読しています
  • そして、バトンは渡された
    瀬尾まいこの最高傑作とされる本だろう。ただ、瀬尾まいこはどれも優しくおもしろい。育ての父とか、家族愛を考えさせられる話。
  • 夜明けのすべて
    自分の辛さをわかってくれる人がいる、また、相手の気持ちもわかるから助けたくなる、気を遣わなくても済む、なんでも言える、気楽に過ごせる。
    読んでいて、自分の心も軽くなって行くのを感じました。
  • そして、バトンは渡された
    親が何人も変わっても皆んなに愛情をたっぷり与えてもらえる優子さんは幸せ者です。血のつながらない子を100%の愛情を与え続ける親たちの優しさに心が癒されました。母を亡くしてばかりの私には愛情たっぷりに育てて見守ってくれた母への感謝の心で一杯になりました。素敵な本との出会いにも感謝です。
  • あと少し、もう少し
    登場人物ごとに物語が描かれており、同じ場面でも見方がすごく変わっていった。人それぞれバックボーンは異なるが、確実に成長していく姿は心にグッとくるものがあった。
  • そして、バトンは渡された
    よく内容も知らずに、本屋大賞というだけで読み始めました。直前、知り合いが偶然「良かった❣️」と投稿して期待大。
    そして期待を裏切らない小説でした。
    親との死別親の離婚、様々な理由で家族が変わってきた優子。「どんな名字にも合う」と言うごとくどんな親にも大切に育てられた彼女が自分の家族を作るまでのお話。...続きを読む
  • そして、バトンは渡された
    血のつながらない親を転々とする主人公。物心つく前から名前を変えること4回。何が普通かわからないが普通ではない家庭環境の主人公の物語。

    複雑な家庭環境といってしまっては元も子もないが、それぞれにえも言われぬ家庭環境があり、人人間模様があり、さらに影響を受ける義理の母の存在もあり、主人公は成長していく...続きを読む
  • 私たちの世代は
     本屋大賞受賞、映画化と大ヒットした『そして、バトンは渡された』から5年。瀬尾まいこさんの『私たちの世代は』をようやく読んだ。一言、心が温まった。コロナ禍などで苦しんだ日々に少しでも明るいものを差し出せる物語である。時代や家庭環境が違っていても、どんな時でも大切なものはかわらないし、苦しかった時でも...続きを読む
  • 春、戻る
    温かい、優しい物語。
    「思い描いたように生きなくていい。つらいのなら他の道を選んだっていいんだ。自分が幸せだと感じられることが一番なんだから」という言葉が、優しくて、素敵だなと思った。
  • その扉をたたく音
    やっぱりいいなあ瀬尾まいこ。

    読みやすい文章に、飾り気のない登場人物。スッと物語の世界へ引き込まれる。

    特別な出来事は起こらないのに続きが気になって読むのをやめられない。1時間半で一気読み。

    後半は切なくて悲しくて涙が止まらなかった。久しぶりにこんなに泣いた。

    主人公は宮路29歳。音楽の道に...続きを読む
  • 夜明けのすべて
    他人の幸も不幸も、自分の物差しで計ることはできないし、逆も然り。過去の自分の気持ちだって、今の自分からはブレて認識されるものだろう。今までの経験から得た自分の物差しは、自分にとっての好き・嫌いを見極めるために使うことが大切だと思う。何不自由なく幸せに生活しているように見える人であっても、きっとその人...続きを読む
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)
    めっちゃよかった。ほっこり泣ける。
    赤ちゃんが成長していく過程を見守るってやっぱりええなあって感じさせられた。
  • そして、バトンは渡された
    とても、とても優しい話でした。
    産みの母親、実の父親。梨花さんと、泉ケ原さん、森宮さん。愛情の形は全く違うけれど、みんな優子の親として彼女をとても大切にしていて。

    特になるほどなぁと思ったのは
    『自分の明日と、自分よりたくさんの可能性を未来を含んだ明日が、やってくるんだって。親になるって、未来が二...続きを読む
  • 夜明けのすべて
    すごくすごく読みやすい。考えさせられる所もあるしハッピーエンドだし、前向きな気持ちになれる本だった。

    PMS、パニック障害等、原因不明な心因性の病気は誰にでもリスクがあるだろうし、それを患ってしまった主人公達が、病気を受け入れながらお互い助け合って、仕事とかの楽しみを思い出してく姿が良かった。

    ...続きを読む
  • そして、バトンは渡された
    みんな、それぞれのやり方で優子を大切に育てていると思うと、心が温かくなりました。

    親がコロコロ変わって可哀想。
    本当の親じゃないなんて不幸。
    それは、周りが決めつけているだけであって
    優しさのふりをした差別なんじゃないかなと
    ときどき思います。

    最初と最後は森宮さんの視点で描かれているのがまたグ...続きを読む
  • 私たちの世代は
    コロナ禍で窮屈な生活を強いられる小学生。大人はテレワークが増えて喜んでいたけど、学生はイベントやら青春が失われて本当に辛かっただろうなあ。不登校やSNSの友達なんかも含めてリアルでした。後半に向けて盛り上がっていく感じもあって、総じて面白かった。人にすすめられる一冊。