瀬尾まいこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2021.10.20
★5.0
「あと少し、もう少し」の2区を走ったヤンキー大田くんの高校生になったある時のお話。ひょんなことから知り合いの頼みで、生後数か月の赤ちゃん・鈴香の世話を任されることになる大田くん。
鈴香と一緒に過ごすひと夏の経験を通して大きく成長する物語。
最初はあたふたしたり、周りの目を気にしすぎたりする大田くんだったけど、鈴香と接してるうちに鈴香のことを第1優先に考えてる姿に涙ちょちょぎれた。人が成長するのを見るってすごくいい。ラストはちょっと切ないような寂しいような感じがしたけど、決意というか前向きな姿が見れて良かった。
大田くんの人柄がすごくいい不器用だけど優しい。
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Posted by ブクログ
2021.8.27
★5.0
物語の舞台は、中学校の駅伝大会。名物顧問が異動となり、次に来たのは頼りない美術教師。そして寄せ集めの6人。そんな7人が県大会出場を目指して、襷を繋ぐ。あと少し、もう少し、みんなと走りたい。そんな思いを胸に。
学生の時に読んでおきたかったーー
青春小説。
リレー形式で、一人ひとりの視点から語られる構成が、走順と一緒で臨場感も味わえて好き。
瀬尾さんらしい優しい視点で生徒たちの揺れる心情が、丁寧に繊細に描かれていて魅力的。
駅伝っていう、走ってる時はひとりだけど自分一人では頑張れなくても、前の走者の思いや、次に待つ仲間の存在があるからこそ、あと一歩踏み出せるのが、 -
Posted by ブクログ
なんだか とっても 瀬尾まいこさんの
物語が読みたくなって、、、
私たちの世代は
物語は感染症のなかでそれぞれの家族が
懸命に生きていて、
物語の中での色彩のなかで
実際に私や家族がどうしていたかを
常に感じながらの時間でした。
冴ちゃんとママの素敵な日常や
心晴ちゃんとお母さん、お父さんとの
揺れ動く気持ち
冴ちゃんとママが 清塚くんにした想い
そして3人で食べたチョコレート
たった15分、小さなテーブルで食べた
5個のチョコレート。
それなのに 涙がとまりませんでした。
心晴ちゃんの気持ちも痛いほど感じながら
お母さんの言葉も責めることはできなくて
この時の親子の関係は難 -
Posted by ブクログ
PMSとパニック障害。自分ではコントロール出来ない疾患に悩む2人。病気をきっかけに転職を余儀なくされ、「何事もなく、無事に一日を終える」ことだけを望んでいたふたりが、似ているからこそ、本人達も無意識のうちに、遠慮のない一歩も二歩も踏み込んだお節介、噛み合わない会話を重ねるうちに、少しずつ快方の糸口を見つけていく。ふたりのある意味破茶滅茶な会話や行動に思わず笑みが溢れる。
心の病気は、時間や(破天荒な人も含めた)様々な人との関わりが解決してくれるのかもしれない。新たな一歩を踏み出す勇気を与えてくれる本。
#瀬尾まいこさん #春に読みたい #希望の光 -
Posted by ブクログ
コロナが与えたこと。コロナに感染症リスクとやらに、今思えば過剰に反応して、翻弄されていた子供達。
児童養護施設で育ち夜の商売をしている母との母子家庭で育った冴。冴は明るく、前向きで、世話好きな母が大好きで、学校で陰口をたたかれたりしながらも、コロナのソーシャルディスタンスで、不快に思わずに学校生活を過ごす。
教育熱心な母をもち、比較的恵まれた環境にあり、どちらかというと少し賢い感じの心晴は、コロナの感染症のとき、ちょっとした事で、学校にいくタイミングを逸してしまい、不登校になる。
感染症で、いろいろなものを失ってしまったが、それ以上に、いろいろなものもたくさん受け取って生きていく感染症世代の子 -
Posted by ブクログ
ネタバレ思わずバスの中で涙が出るほど心に残る作品だった。優子が多くの人に愛されながら育ってきたことに感動し、「こんなに愛されて育ってくれてよかった」と感じた。
特に印象的だったのは、最後に優子がバージンロードを歩く場面で、隣にいるのが森宮さんだったことだ。この描写から、血のつながりではなく、「旅立つ場所も、この先戻ってくる場所も森宮さんのところ」だという言葉がすごく感動した。物語の終盤は森宮さんの目線で描かれていることで、彼の優子に対する深い愛情がより伝わってきて良かった。
梨花さんも想像以上に優子のことを大切に思っていたことが印象的で、愛情の深さに驚いた。
現実ではなかなかないありえないか