瀬尾まいこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
全体的な感想は温かい話でとても良かった。どの話も明るく前向きに完結していること。それぞれの登場人物の人生はもちろん続いていくが、文章の終わり方はみな前向きに進んでいくような雰囲気で終わっていく。そこがとても良い。
ただし相談内容に関して状況が大きく良い方に変化しているわけではないと思う。それなのに明るく前向きに進む感じがするのは最終的な物事の捉え方がみんな前向きだからだと思う。
主人公は占い師として出来るだけ明るい気持ちになってもらえるように相談者にアドバイスをしているが、常に選択肢を与えているだけ。結局は相談者本人が自分で答えを出して最終的には歩き出している。
以前、別の占いをテーマにした -
Posted by ブクログ
瀬尾さんの作品はじめて読んだけど、すごく心に残る物語だった。
個人的に直ちゃんがとても好きでした。
頭が良くて、いつも機嫌が良くて、なんでもソツなくこなすクールな感じなのに、ユーモラスな感性に溢れているところが最高。
どこか不器用なんだけど、佐和子に対しての距離感がすごく優しい。
登場人物たちが、これでいいのかな?と立ち止まりながら生きているところに、人間らしさを感じたし、大人も迷っていいんだと静かに肯定してくれているような気がして安心した。
別居しているお母さんの存在もすごく良かった。
干渉しすぎず、でもちゃんと佐和子の話を聞いて、必要なときだけ、そっと背中を押すような言葉をくれる。
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Posted by ブクログ
血のつながりがなくてもいろんな形の愛情、一緒に過ごした時間があればそれはみんな大切な家族だと改めて思わされる作品でした。
長い間離れていると次に再会した時に、どうしたものかとぎくしゃくしてしまうものですが、優子には全くそれがない。特に血のつながった父親とは10年以上ぶりに再会したはずですが、違和感のなさに森宮さんが嫉妬を覚えるほどです。愛情ってすごいですね。与えた側も受けた側もその記憶、思い出があればあっという間にあの頃の気持ちに戻れる。
実の親子でも、逆に愛情を受けて育つことができなければ、久しぶりの再会に居心地の良さは感じないでしょう。
梨花さんもすごいです。愛情の表現が破天荒すぎますが、 -
Posted by ブクログ
文庫本で読んだら、その後のお話しまであって、本当に帯に書かれていた通りの!『書店員さん絶賛の声があふれた傑作!』でした
主人公が自分のことはなおざりで周りの人達のことをあたたかく気にかけて、ちょっと鈍いところがあるのがまたいい。 個人的な反省だけど、家族とのコミュニケーションがうまくいかなくて、私は相手のことや将来のことをおもってこんなに頑張ってるのに、なんでそうなの?て相手の反応に苛立ってクサクサした直後に、読みかけてたこの本の続きを読んで気分転換しようと思ったら、その状況にぴったりすぎました。自分の独りよがりじゃないかと、また考えさせられたー。誰もが誰かを思いやって、あたたかい気持ちで前に -
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読み終えたあと、心がほっこりする一冊だった。
占いを「受ける側」ではなく「する側」の視点はこんな感じなのだろうかと想像しながら読み進め、久しぶりに占いに行ってみたくなった。
登場人物はみんな優しく、どこか不器用で、だからこそ親しみが湧く。
大きな事件が起こるわけではないのに、そのやりとり一つ一つが温かく、自然と笑顔になってしまう。
「当たるも八卦、当たらぬも八卦」。
けれど、この物語を読んでいると、出来事そのものよりも、それをどう受け止めるかが大切なのだと感じる。
悪いと思える出来事も、考え方次第で少しだけ前向きになれる。
特別なことがなくても、幸福はきっと日常の中にある。
そうそっと背 -
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ネタバレ〈忘備録・ネタバレあり〉
変わった家庭環境で育つ優子の生い立ちと日常かぁ、優子と森宮がくっついたりしたらどうしよう、、、とか思いながら読んでいたら、終盤から始まる第二章でうっかり泣かされた。どんどん明るみにでる事実が愛に溢れまくっていた。歴代の親たちの気持ちが胸に沁みて痛かった。優子は大人たちにたくさん振り回されたけど、大人たちにたくさん愛された幸せな子だった。血の繋がりがあってもなくても紛れもない家族になれる。
梨花も森宮も、優子を育てることをはじめから「ラッキーだ」と思っているところが良い。
森宮が、金魚を10年育てた実績を買われて優子の父親に大抜擢されてたのには笑ってしまったが、梨花 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本当に幸せなのは誰かと共に喜びを紡いでいるときじゃない、自分の知らない大きな未来へとバトンを渡す時だ。この一文で鼻詰まりになるほど泣いて感動してしまった。
読み手の年齢によって共感度が異なりそう。
10年前に学校を卒業し、社会人歴も長く積み重なり、子ができて、絶賛育児に奮闘している最中ということもあって、親目線の思いについては何度も読み返してしまうほど心に響いた。
優子は複雑な家庭環境だと一見思うが、全親があまりにも良い人で温かすぎた。血が繋がっていなくても、日々の生活を共に過ごすということは非常に尊いということを知らされた。
親になると自分の明日と、自分より沢山の可能性と未来を含んだ明日