瀬尾まいこのレビュー一覧

  • そして、バトンは渡された

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    子は親を選べない。優子の人生はまさにそうだったと思うが、選べないことが必ずしも不幸になるわけではない。大変じゃないわけはないが、これだけ多くの親に確かな愛情を注がれて育った優子は幸せだったのだろう。子の視点よりも親の視点、親たちの視点で最後は泣いてしまった。

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    2025年12月10日
  • ありか

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    美空とひかりの小さな幸せに満ち溢れたエピソードに心が温かくなる。自分の子育てを振り返り、頬を合わせるだけで幸せと思えただろうか?と反省しつつも、幼い頃の我が子との楽しかったこと、辛かったことを思い出しながら、美空とひかりの幸せだけを祈りながら読んだ。
    美空の周りの人たちの優しさが美空を強く逞しい母へと成長させた。読み終わるのがもったいなくて、このままずっと美空とひかりの物語が続いて欲しいと思った。

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    2025年12月10日
  • そして、バトンは渡された

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    かわいい表紙に惹かれて手に取ったけど、内容は割とヘビーだった。ヘビーな話のはずだけどドロドロはしていなくて、世界観はほっこりしている。

    主人公と“父”が素敵すぎるし、留めておきときどき読み返したいセリフがたくさん。悲しい涙とかではなく、登場人物の思いや気づきに共感し、これまでの自分が癒される感覚になり、ところどころ泣きながら読んだ。

    同じような境遇ではなくても、家族に関して悩みを抱えたことがある人に読んでもらいたい。

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    2025年12月10日
  • そして、バトンは渡された

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    ネタバレ

    女子高生の視点で親が変わっていったことについて語られる物語。

    この主人公の経歴だと、苦労して、毒親で、とかいうことが一切なく、新鮮で面白かった。

    主人公の優子がどこか達観していて、大人びていながらも人間関係について真面目に考えている姿が好きだった。各親の優しさが描かれていることから生まれる小説自体の優しい雰囲気にとても良い癒される本だった。

    ちょうど海外にいたから、日本の小説に癒される時間だった。

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    2025年12月10日
  • あと少し、もう少し

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    駅伝といえば、風は強く吹いている、ですが、それよりさらっと読めます。とはいえ、駅伝メンバー6人のそれぞれのストーリーはとても良い!
    メンバーの大田と渡部のその後が、それぞれ別で書かれているので、絶対にそっちも読んで欲しいです。
    大田→君が夏を走らせる
    渡部→その扉をたたく音

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    2025年12月09日
  • ありか

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    やっぱりいいですね、瀬尾まいこさん。
    5歳の、ひかりが可愛いし、母親から自分の子供への気持ちの描写が、自分も親だからこそ、共感しかなくて、我が子の同じ年代の頃を思い出しました。
    血の繋がりだけではない温かな世界に出会えて良かったです。

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    2025年12月07日
  • 掬えば手には

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    人のために動けるっていうのはすごい能力。
    よかれと思ってした行動やかけた言葉で逆に自分が傷つくこともあるのに相手のことを想えるなんて。

    普通ってなんだろう。
    たぶん多くの人が自分は普通だと思ってて、周りからの評価や言葉でキャラクターができていく。
    だから場所によって、一緒にいる人によって、その時々で違う自分がいるんだけど、全部間違いなく自分で。
    答えは出ないけど「少なくとも俺にとっては普通じゃない」そういうことかな。

    今回も泣かずにはいられませんでした。
    いつも通り最後の数ページで、さすが瀬尾さんです。

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    2025年12月06日
  • 夜明けのすべて

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    私もPMSが酷くて、生理前になると感情がうまくコントロールできない。溢れる怒りや体の底まで沈んでいくような落ち込みの中で、毎回「どうして私はいつもこうなんだろう」と自分を責めて、自己嫌悪になっていた。でもこの小説を読んで、そんな自分でもいいのかもしれないと思えた。弱さを否定するんじゃなくて、ちゃんと受け止めてあげたいと思った。一気に嫌な部分を消そうとするんじゃなく、少しずつできるところから無理のないペースで前に進んでいけばいい。それは感情を完璧にコントロールすることを目指すんじゃなく、自分自身を認めてあげることなんだと思う。

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    2025年12月05日
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)

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    「あと少し、もう少し」の続編と言えるのかな?あの時の駅伝メンバーの一人に焦点を当てた物語。

    前作で自分を取り戻したかのように見えたが、、やっぱり環境は大事というか、高校入学後3ヵ月でがんばることをやめてしまった大田君。

    ズルズルと元のダメだった自分に戻ってしまった、そんな高校2年の夏、なんと先輩から子守りのバイトを頼まれた。子供は1歳10か月の女の子、鈴香ちゃん。

    金髪のヤンキー高校生に子守りを頼む設定がぶっ飛んでいる。

    大田君が料理やお外遊びに挑戦するたびに、何かやらかしてしまうのではないかとヒヤヒヤしたが、、この物語の世界はひたすら優しかった。

    出てくる登場人物もみんないい人。先

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    2025年12月03日
  • そして、バトンは渡された

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    幼い頃に母を亡くし、父とは海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。
    血の繋がらない親の間をリレーされながら
    どの親からも沢山愛されて成長していく。
    優子が結婚する時はジーンときました。

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    2025年12月02日
  • 戸村飯店 青春100連発

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    姪っ子が遊びに来た時に、読み終わったからって置いて行ってくれた本。
    瀬尾まいこさんは好きだけど、自分だと絶対に、買わない・借りないタイトル&表紙…
    読み始めて、凄く面白く一気に読んでしまいたくなりました。純粋な兄弟の素敵な関係。2人とも優しさに溢れていて、ホッコリした気持ちになりました。

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    2025年12月01日
  • 天国はまだ遠く

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    自殺を考え、自分のことを誰も知らない遠くの地の民宿で決行しようとするという、重い感じで始まりますが。。
    何を書いても、ネタバレになってしまいそうですが(笑)後先を考えるのが苦手な主人公、明るい未来に幸あれ!ですね。

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    2025年12月01日
  • ありがとう、さようなら

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    教師でもあった瀬尾さん。この本はその頃に書かれたエッセイです。当時の教頭には、学級通信と区別がつかないと言われたようです。熱血でもなく、生徒に対して特別親身というわけでもない。でもきっとすごく生徒に慕われていたんだなぁと思います。なぜだかこの本を読んでいると、笑えて泣けてその後に心がじわーと温かくなるのを感じるから。

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    2025年12月01日
  • そして、バトンは渡された

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    淡々としている優子だけど、楽しむときは楽しんでるし普通の女の子って感じ。
    登場人物が全員本気で、元気付けられる。

    本番前日に森宮さんと一緒に歌うシーンよかったな。それまでのギクシャクした感じがあるからなお。
    向井先生のギクシャクしながら進んでいくみたいなやつも良かった。

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    2025年12月01日
  • あと少し、もう少し

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    駅伝を走る6人+αの心理描写に心打たれた。

    瀬尾先生の作品は初めて読むのだけれど、心理描写の細かさに感心した。
    本作品では駅伝6区間を、6人の物語+αで紡いでいる。

    それぞれの話は同時進行で進むため、この時こう思っていたのかを知れて楽しい。
    伏線回収というより6人+αで、1つの物語紡いでいく物語という感じが好き。

    どうして駅伝やリレーなどの陸上作品は、こうも心を揺さぶられるのだろうな。

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    2025年11月29日
  • 天国はまだ遠く

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    一気読みしました。
    主人公の歳と23歳のわたしが、職業一緒で
    すごい気持ちが重なり読み込んでしまいました。
    1ヶ月何も考えずに、身体と心を休めて誰も知らない自然豊かな地で休むのはリセットされていいなと。
    民宿たむらさんも、温かい人で。
    とても良かったです。

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    2025年11月29日
  • ありか

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    悩み迷いながらの子育て、と共に自分の親との関係を顧みる。分かるテーマだけに、美空の気持ちに添って読むとじわじわ響いてくるものがありました。
    美空は、母の愛情を探していたのですね。
    親子だからと、分かり合えることばかりではなく、隔たりを感じるのは、別の人間だから。
    この母親は極端ですが。
    理解は難しくても、後に見守り、距離をとるという、受容という形に変化してゆくのだなと思いました。
    美空を助ける周りの人々は理想。美空が前を向いてしっかり歩いているからだと思います。
    状況は様々でも、日々に沢山転がっている幸せとか、何者かになりたいと、そう願う美空の心情とか、やさしくゆっくり最後には強く訴えかけられ

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    2025年11月29日
  • そして、バトンは渡された

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    いい本でした。。
    内容も読みやすくとても面白かったです。誰かしら不幸になっての悲しい展開が来るのかなと思いましたがそのようなこともなく幸せ気持ちで読み終えることが出来ました。
    映画も見ますがキャストを見てびっくりしました。

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    2025年11月28日
  • 私たちの世代は

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    コロナ禍で生活が一変したそれぞれの日々。
    多くの制限、ルール、生きにくさの中、それぞれが歩みを進めたり止めたりもがいたりしながら、その期間があったからこそつながった縁を描いた物語。

    出版されたのは2023年
    描かれた最終章は15年後。

    まだ2025年だけど、
    主人公たちが社会に出る描かれた時代はまだ先だけど、こんなふうになったらいいなと思わずにはいられない。

    いつの時代も、
    「〇〇世代だから…」「この世代は…」と揶揄されることが多いけど、当時の大人や環境がつくったもので判断されるべきではない。とやかく言う必要ない。
    明るい未来につながりますように。

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    2025年11月27日
  • 夜明けのすべて

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    ネタバレ

    映画は未視聴。「天国はまだ遠く。」が気に入りこちらの本を手に取りました。

    本からは、あることができなくなって、全て諦めてるだけでは進まないということ。もちろん、今の私にできないことは山のようにある。だから、諦めるのではなく手段を変える。考え方を変えること。考え方が少し変わるだけでとても世界は広く感じることができるということ。

    ガッツリ恋愛要素はなく、それぞれの生き方に着眼点を置いたお話にすごくハマりました。嫌な人がいなく、モヤモヤすることもなく、すんなりと文字が入ってきて、とても素敵なお話でした。

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    2025年11月27日