瀬尾まいこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ2日で読み終わってしまった。
自分と主人公の考え方、感じ方、行動にすごく重なる部分があったので心地よかった。
一つ一つの経験を通じて、自分とゆっくり向き合い、繊細な感性を持つからこそ気づける生活の中の綺麗さ、喜びなどを実感するところが素敵だなと思った。
「あんた、自分のこと繊細やとか、気が弱いとか言うとるけど、えらい率直やし、適当にわがままやし、ほんま気楽な人やで」
「ほめてるんやで。あんたみたいな人は、長生きするわ」
これを言われて落ち込まないところに、主人公の田村さんへの信頼が培われていたことが現れていると思う。自分の考え方に必要以上に「〜べきだ」と干渉せず、でも生きることを実感できる美味 -
購入済み
あと少しもう少し
を、拝読してからの方が10年の連続性
が、分かって良かったかも?
また順番間違えた様です
ハラハラもドキドキもそれ程なく
ただただふたりの微笑ましい日常が
流れていきます。
暑い夏にゆっくりできる作品です
自分の子育てを思い出しながら‥ -
Posted by ブクログ
愛を深めていく1対1の人間関係は、なにも男女や恋愛に限らない。性別、年齢、肩書き、血縁を越えて築かれるものなのだと思う。
「デート」という言葉には、やはり恋愛を前提としたイメージが強いけれど、以前友人がこう言っていたのを思い出した。
「誰かと1対1で会うときは、たとえ仕事でも“デート”だと思って出かける。そうすればいつもハッピー♪」
その言葉の意味が、この本を読んで少しわかった気がする。誰かとの関係を深めることって、すごくハッピーなことなんだ。
昔から私は、“仲良し◯人組”のようなグループよりも、マンツーマンの関係が好きだった。
たとえ複数人の集まりでも、それぞれの人と丁寧に関係を深めた -
Posted by ブクログ
ネタバレめちゃくちゃよかった〜〜〜
コロナを生きていた小中学生はどう思うのか気になる。人に会えず顔も見れず他者との距離が縮まらない関係性とどう向き合っていたのだろう。
それが辛いことだったとして、それを誰かに言えてたりしたのでろうか。
冴や青葉をみているとどんな環境下の親のもとに生まれてもやっぱり人なんだなと思った。冴が愛情をもって育てられたことをちゃんと実感して生きていけるのは母との関係が良好だったからだと思うし、母がそうやって冴を愛情を込めて育てたことがちゃんと冴にも伝わっていたのがほんとうによかった。
青葉は親だけいったら恵まれて環境だったとはいえないけど、冴と冴の母親と過ごした時間が、青葉が人 -
Posted by ブクログ
瀬尾さんはすごい。
日常誰にでもあり得る悩みや葛藤をスラスラと描いている。飽きることなく一気読みできた。
何か励まされるような。
前を向いて、次の一歩が軽く出せるような。
そんな前向きになれる一冊。
緩やかな展開は賛否両論ありそうだが、主人公の生活や心理的変化を想像させるのには必要な表現なのかもしれない。
「あと少し、もう少し」からの流れでの読み始め。あの渡部くんの変化、成長を知ることができて本当に嬉しかった!
老人ホームでのいくつかの物語。
老いや死に関する話は展開が分かりやすいとマイナス評価もあるが、自分は老人ホームの入所者たちの生がリアルに表現されていて感動した。
瀬尾さんすごい -
ネタバレ 購入済み
そして、バトンは渡された
読了。大きい事件は起こらないのに、最後の結婚式のシーンは泣きそうになった。森宮さんの頭良いのにお茶目なところが好きだなーと思った。