瀬尾まいこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白かった!同年代だから、土曜日学校終わって新喜劇観ながら昼食食べるのとか全く同じで、新喜劇の出演者やギャグもめちゃわかるし、懐かしかった。
コテコテの関西弁のおっさんのかけあいは、本当面白いけど、今の世代の関東の人には意味不明なワードが多いかもしれない。
「大阪人ならこうでなきゃいけない」みたいな型が、内輪にも外野からもあって、そうじゃない自分に居心地が悪くて、逃げ出したくて、頭冷やしたくて、、。「大阪人」に限らず、「長男だから」とか「営業担当だから」とか「体育会系出身だから」とか、誰しも周りが思い込んでいる型にハマらない自分に違和感を持つことがあると思う。慣れた環境を抜け出すのにパワーはいるのだけれど、少し離れて客観的にみてみたら、自分を冷静に分析できるのかもしれない。そして自分のルーツや手放したくないものが何なのか気づくことができるのかもしれない。
瀬尾まいこさん、他の小説でもなんとなくウケ狙いやなと思うくだりがあったけど、この1冊は全面に押し出してきた印象。
陰と陽、静と動、真面目とおふざけ。瀬尾さんの作品は必ずニ局面ある。この作品は笑いと涙。最後は大阪人らしく、ちゃんとオチをつけて、瀬尾まいこ劇場きちんと終演しました。 -
Posted by ブクログ
瀬尾まいこさんが、中学校の先生をしていた頃に雑誌連載されたエッセイをまとめた本です。
学校のこと、生徒さんのことなどが書かれています。
もう20年ほど前のことが書かれていますが、本質的なところは今も変わっていない気がします。
中学生というのは、しっかりしているようで幼く、幼いようでしっかりしているところがあって、学校は日常的に楽しく、またたいへんな所だと思います。
とても愛情深く生徒さんと向き合い、本音で語りあっていらしたことが文章の端々から読み取れて、ほのぼのとしつつ深く感動してしまいました。
わたしは、学校という場所が好きなほうなので、現在、学校に通っている生徒さんにも好きでいてもらえる学校であり続けて欲しいと、心から願っています。
現在は本書の頃と学習指導要領も変わり、タブレットを使ったり、カリキュラムは変化し続けていますが、先生と生徒の人どうしの繋がりは変わりません。
生徒さんにとっても先生にとっても、お互いの思い出が良いものになることを切に願います♡
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Posted by ブクログ
最初の文章から世界観がすごくて一気読み!
はじめは、ファンタジーか?と思ったけど、全然そんなことない。
さくらがお兄さんに心を開いていく描写がたまらなく好き。
まずは、家に通い詰めるお兄さんに
「仕事帰りにここまで来てくれているのだ。夕飯くらい食べさせてあげてもいいだろう。いつもより心なしか疲れた男の子を見たせいか、心地よい春のせいか、私は太っ腹な気持ちになっていた」
不審に思いつつも、はじめから若干心を許していたように思えたのは、お兄さんの日頃の行いや、心遣い!頑張りが伝わっていたからなのかな。
お兄さんとの記憶を思い出している中、具沢山のきんぴらの味で封印していた過去の記憶を思い出したさくら。
お兄さんが、時間をかけて丁寧に向き合ったことで、嫌な思い出としてではなく、良い部分も思い出せたんだろうな。
思い出したくない過去の中にも光はある。
封印してしまうよりも、肯定してあげるほうが、生きていく中でラクになるのかなあ…なんて思ったり。
辛い記憶には蓋をする、その蓋が開く時、心の傷が癒えているかは、開き方次第で変わるのかもね。
結末がわかるまで、ありえない!ファンタジーすぎる!とおもっていたけど、人の心は、時に人間関係で傷付き、時に人間関係で救われることも。深いな〜と。
「あんなにも方法があるのに、愛情を形にするなんて、無意味だって僕は最初から放棄していました」
と山田さんがこれに気づけたところも良い。
誰かを思うことが、こんなにも温かくて、自分が知らないところで密かに思われてるいることの尊さを感じて、こんな気持ちをずっと心に留めておきたいな、と思った。
何度でも読み返したい!! -
Posted by ブクログ
ネタバレうっすい小説だなぁと思いながら購入したら、この薄さで3つのお話があるというのに驚きました!
表題作にもなっている『夏の体温』は、入院している男の子たちの友情のお話。私たちの普通をすること、感じることが当たり前じゃないって改めて心に刻んだ。暑い寒いと年がら年中、文句を言っている私ですが、それは、健康で仕事ができる、家に帰る、買い物へ出掛けられるからこそ、感じることができること。
それらが当たり前じゃない彼らも、置かれている環境で精一杯生きている姿に応援したくなりました。
『魅惑の極悪人ファイル』は、とにかく笑えました。極悪人と言いつつ、めちゃくちゃ愛があるお話でした。
『花曇りの向こう』は、とても短い掌編でしたが、転校生特有の悩みについて少し触れることができました。仕方ない部分もあるかもだけど、転校って理不尽だよね…。