瀬尾まいこのレビュー一覧

  • 天国はまだ遠く
    色んなものを投げ出して遠くに行ってみたい気持ちになった。実際にはそんなことはできないけど、代わりにこの本を読んですっきりほっこりした。
  • そして、バトンは渡された
    あくまで物語、お話の世界なのだから野暮な現実と天秤にかけることはナンセンス。

    無論わかっちゃいるが、実際問題罪なき子供にオトナが振り回す…って捉えてしまう自分が野暮ったくて仕方ない…

    ともあれ優子が素直な娘だったから大団円となれたもの。しかしながら親として生きていくに差し当たり、どの新しい親も腹...続きを読む
  • 夜明けのすべて
    PMSやパニック障害についての解像度がすこし上がった。
    PMSのせいで人にあたってしまう場面は胸がきゅっとなったけど、優しい人たちばかりに囲まれて、病を抱えても前向きなふたりに救われた。美紗と山添くんが出会えてよかった。
    お守りを贈ってくれる人が3人もいる山添くんの人望よ。
  • 夜明けのすべて
    ロマンティックでキラキラと儚い表現ではなく、
    リアルな表現をする瀬尾まいこさんの文章が
    本当に好きだなあと感じた作品

    瀬尾さんが音楽と物語を絡める場面は
    臨場感や登場人物の高揚感があって大好きだ
    いろんな経験を経て年齢を重ねるごとに
    本当の自分と人から見られる自分の距離が広がってしまうけど
    自分が...続きを読む
  • ファミリーデイズ
    瀬尾まいこさんの作品が暖かいのはお人柄なんだなと思えるエッセイでした。一気に読み終えました。私には3人の娘がいますが、子育ては忙しかったけど楽しいことばかりでした。今は大人になり孫ができたり、仕事に頑張っている子もいます。30歳を皆超えましたが、まだまだこの先楽しいことが待っていると思わせてくれるエ...続きを読む
  • 天国はまだ遠く
    ちょうど今悩んでて全てを投げて立ち止まりたいときに出会えた
    そしてこのタイミングに出会えたのは最高のギフトだと思う
    私もまた何かに向かえるように決心できるようになれたのは主人公を通して自分の心が立ち止まれたからだと思う

    男女が出てくるのに安易に恋愛に繋がらなかったのが本当によかった
    心が元気になれ...続きを読む
  • 天国はまだ遠く
    全部捨ててどこか遠くに行きたい、気持ちはすっごい分かる。けど実行する勇気はない、そんな時に出会えた本でした。自分で思ってる自分の姿と、他人から見える自分の姿は違っている。


    田舎町の表現が好き。瀬尾さんが教員時代赴任した地域での生活をもとにしているからか、読んでいてわかりやすかった。自然いっぱいの...続きを読む
  • 図書館の神様
    瀬尾まいこさんの作品はやっぱりいいなって思いました。垣内くんの考え方が特に好きだなと思った。
    最近、たまたまXで、箕輪厚介さんが「自分にとって心地よい習慣を、やることが実は幸せだったりするかもしれません。」(お布団をきれいに畳む、太陽に挨拶する。神社までお散歩するなど)とツイートしていた。その言葉を...続きを読む
  • 掬えば手には
    人を救うことは難しいことだけど、人を掬うことは実は簡単にできるのかもしれない。

    主人公の梨木匠くんは人からふとこぼれ落ちた感情が、深く手の届かない地に着く前に拾い、掬うことができる。
    まとめると、人の心が読めて人に寄り添うことができる人。
    まっすぐに人と向き合い、相手が求めていたであろう言葉をさっ...続きを読む
  • 夜明けのすべて
    まだ世間の認知度が低かったり、共感や理解をされにくい病、PMSとパニック障害を患う男女2人のストーリー。

    自分もやっと最近、PMSではないだろうか?と疑い始めていた矢先だったので、すごく興味深く読めました。

    PMSについてだけ言えば、この病だと自覚すること事態が難しいところがあるので、これだけハ...続きを読む
  • 夜明けのすべて
    藤沢さんと山添くん、二人が「働くこと」「暮らすこと」を諦めなかったからこそ出会えた栗田金属という会社。そこに、希望と憧れを覚えました。
    ひとりひとり、何かを抱えて生きている。それでも生活は続く。
    何かを諦めたり得たりしながらも、暮らし続けていけたらいいなと元気づけられました。
  • 夜明けのすべて
    本当にめちゃくちゃ好きな作品だった。
    最近、今の自分に響く本を選ぶのが上手くなってる気がする。

    できるだけポジティブな言葉を携えて暮らしていきたいし、
    好きなこと、心惹かれること、面白いと思うこと、そういうものを大切にしたいと思いました。
    穏やかに健康に前向きにね…
  • 天国はまだ遠く
    命を取り戻していくお話。

    どこか愛らしい主人公にくすっとなるところもあってほっとする。

    立ち止まってゆっくりしてみると、
    見えなかったものが見えてきたりするんだろうな。
  • あと少し、もう少し
    1つの目標にむかってひたむきになれる仲間って尊い。
    ぶつかって悩んで乗り越える経験って尊い。

    中学陸上部の駅伝の物語。
    6区間を走るそれぞれの視点から語られるから、1人の語りだと見えなかったそれぞれの子の本当の気持ちや葛藤、なんであんな行動をしたのか、ということがわかり、一人一人が...続きを読む
  • おしまいのデート
    短編でも独自の良さを出してくる瀬尾さんはさすが。どのお話もじんわりと温かくなった。
    特にドッグシェアは掴みどころがないんだけどなんだか素敵で。どのお話もこの後のそれぞれの人生が気になる、だけど知るのはここまでで良いかなという不思議な気持ちにさせられた。
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)

    同作者の「もう少し あと少し」で中学3年生の駅伝で2区を走った大田君の高校2年生になった夏の出来事で、大田君より3年先輩の中武先輩からの依頼で1ヶ間、1歳10ヶ月の鈴香ちゃんの面倒を見る事になった大田君の奮闘が描かれた内容になります。

    見た目は不良だが、内面は真面目な大田君の人柄がよく描かれてお...続きを読む
  • 掬えば手には
    人の事をよくみて寄り添って行動できる、素敵な人の話。主人公の梨木君はきっと透明感のあるキラキラした人だろうと勝手に思った。
  • その扉をたたく音
    無職の青年が介護施設でギター演奏し、そこで介護職員が吹いたサックスに感動した話。

    本自体は、短くあっという間に読めます。
    特段大きな起承転結はありませんが、主人公が触れ合った介護施設の老人が認知症だったり、死んでしまったりすることで主人公が少しずつ成長していく様子が描かれています。

    作中に色々な...続きを読む
  • わたしの名店
    「わたしの名店」 は、好きなお店と、そこで味わえる特別な一品について、28人の作家の個性的な文章で綴られているエッセイ集です。三浦しをんさんのエッセイを読んだ後には、きっとあなたも、自分にとっての「名店」を探しに行きたくなるでしょう。
    三浦しをんさんの作品 は、どれも読みやすく、心が温まるものばかり...続きを読む
  • 僕の明日を照らして
    虐待の話なはずなのに逃げてとか誰か助けてあげてとか思わない、なぜか爽やかな風が吹いている気すらする不思議な話だった。
    もちろん優ちゃんがしたことは許さないしこれを知らされず知った時には息子から泣いて気持ちをぶつけられるお母さんの気持ちを思うと辛いどころの話ではないけど、優ちゃんと隼太にしか分からない...続きを読む