瀬尾まいこのレビュー一覧

  • 優しい音楽 <新装版>

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    少し不思議な出会いが、初めは「こんなことある?」と思わせる。
    読み進めるうちに、その不思議な出会いからいつの間にか気持ちがあたたまる、そんな短編集だった。

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    2025年11月19日
  • 夜明けのすべて

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    瀬尾まいこさんにハマるきっかけとなった作品!
    他人から理解されにくい持病?を持つふたりが少しずつ距離を縮めて、支え合ってる様子がすごくほっこりした。
    映画もよかった

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    2025年11月19日
  • あと少し、もう少し

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    ネタバレ

    男子中学生×陸上部(駅伝)という、王道の青春小説。

    いじめられキャラでいつもオドオドしている子。
    グレてしまい周囲に煙たがられている子。
    陽キャで友達や先生に頼られすぎてしまう子。
    本当の自分をさらけ出すのが怖くて斜に構えている子。
    ある思いを秘めたまま、誰かの役に立ちたいと思う子。
    周りとの調和を図るあまり自分を後回しにしてしまう子。

    とまあ、いろんな事情を抱えた子たちが、それぞれぶつかり合いながら、慰められながら、励まされながら、いろんな思いを胸に走っていく。

    温かい気持ちになりながら、「あーもう少しで読み終わっちゃう・・」と名残惜しい気持ちになりながら、最後は少し涙ぐんで、彼らと一

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    2025年11月18日
  • 掬えば手には

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    出だしの嫌味な大竹がこっちが不快なくらいビンビン伝わるのに、だんだんとそして終盤とやわらかい人物像にやられる側も見ちゃいられない訳でもなくなるってどういう手法なのか

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    2025年11月16日
  • 夏の体温

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    表題作の「夏の体温」。
    裏表紙より、
    「夏休み、小学三年生の瑛介は血小板数値の経過観察で一ヶ月以上、入院している。退屈な病院での日々。そんなある日やって来たのが「俺、チビだけど、九歳」と陽気に挨拶する同学年の壮太だった。」

    一生懸命抑えてはいるものの、瑛介の自分ではどうにも整理できない感情がわかって、うるっときてしまった。まだ小学三年生だもの。ラストも良かった。

    「魅惑の極悪人ファイル」と掌編「花曇りの向こう」の全三編。
    「魅惑の…」も面白かった。

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    2025年11月16日
  • 掬えば手には

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    おもしろかった!
    読みやすくてスイスイ読み進められた。

    「単純明快に暗いところゼロで十代をやり過ごしているやつなんていないもんな」と香山君が言うとおり、
    登場人物みんな何かしら抱えているけど、全体的に優しくて温かい空気感に包まれていてすごくよかった。

    相手の考えてることがなんとなく分かる感覚って実際にあるけど、
    そこから梨木君のように「なんとかしてあげたい」って動けることは凄いこと。誰にでも出来ることじゃないし少し勇気をもらえた。
    それと自己開示。昔よりコミュニケーション迷子になることが多くなった自分にはより響いた。

    そしてお気に入りは店長の誕生会。企画~当日のくだりまで面白くて何度も笑

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    2025年11月16日
  • 天国はまだ遠く

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    大好きな瀬尾さんの本は、ほぼ制覇したと思っていましたが、
    見覚えのない本を見つけて
    うれしくてすぐに購入してしまいました。
    題名からなんとなく想像がつく
    内容だとは思いながら
    読みはじめると
    題名の感じより、すごくコミカルな感じがたくさんあって
    あっという間に読んでしまいました。
    ストーリー
    主人公は
    何もかも嫌になってどうでもよくなり死ぬつもりで来た地で、
    出会った民宿の田村さんをはじめ
    あふれんばかりの自然に癒され
    自分を取り戻していく。
    繊細そうな子なのかなぁとおもっていたら、すごくマイペースで
    ちょっとどんくさくてでもすごくかわいい主人公と大雑把だけど優しい田村さんのやりとりに何度も笑

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    2025年11月14日
  • 夜明けのすべて

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    藤沢さんと山添くんの関係性や職場の人や雰囲気全て良かった。
    なんでも頑張りすぎずやればいいんだって思える。なにげない日々の生活が見方を変えるとずっとワクワクしてくる気がする。

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    2025年11月13日
  • 私たちの世代は

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    コロナ禍、過ぎてしまえば昔のこと
    でもその中で、たくましく生きてきた2人が友達になっていくところがすごくいい
    そして、カナカナと樋口君も幸せでいてね
    「住む世界なんか違わない。もし、違ったっていい。私はずっと蒼葉のことが好きです。」思いを伝えて、結果いい方向にしていくのは当人同士。明日に向かえる力は大人になっても必要ですね

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    2025年11月13日
  • 幸福な食卓

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    あまり細かく書くとネタバレしてしまうので程々に。
    瀬尾まいこさんの作品は日常を描いた作品で非常に読みやすいというのと、物語における大きな変化で一気に入り込める作品が特徴だと思います。
    電車の中で読んでいて泣きそうになりました。

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    2025年11月12日
  • 戸村飯店 青春100連発

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    最初は気が進まなかったけど、途中から一気読みした。
    懐かしさと、ほっこりさと、ほろりさが混在する物語

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    2025年11月12日
  • 図書館の神様

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    ネタバレ

    好きな言葉
    「きっぱりさっぱりするのは楽じゃん。そうしてれば正しいって思えるし、実際間違いを起こさない。だけどさ、正しいことが全てじゃないし、姉ちゃんが正しいって思うことが、いつも世の中の正しさと一致するわけでもないからね」
    「面白くなろう、楽しくしよう。そう思ってるんだけど、そう思えば思うほど、僕はだんだんつまらない人になってしまう。難しいですね」
    「健全な人間は走らないと」
    「文学なんてみんなが好き勝手にやればいい。だけど、すごい面白いんだ。それは言っておきたい。だから、僕は三年間、ずっと夢中だった。毎日、図書室で僕はずっとどきどきしてた。ページを開くたび、文学について言葉を生み出すたび、

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    2025年11月11日
  • 夜明けのすべて

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    いつ人は暗闇に入ってしまうか分からない。それでも夜明けはきっといつか来る。そんな希望を信じたくなれる内容だった。

    主人公たちの心の機微が、手に取るようにひしひしと伝わってくる。時に掻き立ててくるように。焦りや葛藤のなかで、それでも少しずつ光が見えてくる。それがとても心地よかった。

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    2025年11月11日
  • 私たちの世代は

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    4.5くらい。
    読んで良かった。
    気持ちが前向きになる話。
    あと、あの災禍をちゃんと残しておくためにも大事な本。
    あー、そうそう!って感じになった。

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    2025年11月11日
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)

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    大きな出来事も起きないけれど、じんわり胸をうつ良作。まぁまぁ面白かったなー、と思い、あとがきをみて初めてスピンオフ的な作品と気がつく。
    前作?のあと少し、もう少しを見たあとで、もう一度読み返すと大田の解像度が上がって全然見え方が違う!カヴァレリア何とかの伏線があったのか…大田よ、なんて大人になったのだ…そして相変わらず素敵な上原先生。

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    2025年11月10日
  • 戸村飯店 青春100連発

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    ネタバレ

    何も考えずに読めて面白かった、けど
    読む必要もないかも。と思ってしまった
    大阪と東京ってそんなに違うのかな?
    東京って結局色んなところから人が来ているからそうでもない気がするよね

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    2025年11月10日
  • 天国はまだ遠く

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    ネタバレ

    なにこれ?
    まるで過去わたしを見ているようだ。
    喉の辺りが、詰まって苦しい。


    とりあえず北へ向かおう。
    遠くへ遠くへ行く。
    物理的に離れることって、大事。
    今なら分かる。


    でも、その時にはわからなかった。
    もう死ぬしかないって、思っていた。
    だけど違った。


    死にたくなったら、遠くへ行って。
    死にたくなったら、歩いてみて。
    それでもダメなら、読んでみて。

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    2025年11月09日
  • 図書館の神様

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    瀬尾まいこ氏はすごい上手い作家だといつも思う。
    自分の中では氏のデビュー作品『卵の緒』と並ぶベスト。
    セリフが絶妙。
    幼いときの弟のセリフ。
    一度も泣いたことがない弟が泣いたシーン。
    「どうしてこんな風になっちゃうの? チョコレート食べるのは悪いことじゃないのに。どうしてきいちゃんは痛い思いをしなくちゃだめなの?」
    主人の清の運命がよく現れている、小説内ではちょうど中盤にくるセリフ。

    しかし本作、吉川英治新人文学賞にノミネートされたが、某有名作家から「情熱を感じない。書くことの面白さを知ってほしいと思った。」と酷評…
    いやあ、変に波を立てずに湖面のように語るのが瀬尾文学な気もするのだが…

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    2025年11月08日
  • 私たちの世代は

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    コロナ禍、そしてさまざまな環境の中ではあるけれど、子供の親のキャラがチャーミングで、蒼葉くんがかっこよかったのが印象的だった。

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    2025年11月07日
  • 幸福な食卓

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    辛いことがあったらすぐに立ち直れないし、もうダメだと思ってもそれを支えてくれる素敵な人達がいることに気づかされる。そばにいるだけでお互いがお互いを支えている、そんな関係に感謝したい。

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    2025年11月07日