瀬尾まいこのレビュー一覧

  • 私たちの世代は

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    コロナ禍を思わせる書き出し。小学3年生の2人の女の子の物語。名前が出てくるのがうしろの方なのでどちらの話しか分からないうえに、10年以上あとの話しに度々飛ぶので、最初の方は混乱してしまう。途中から理解し始めてからはスムーズになり、瀬尾さんのいつもの展開に読むスピードが速くなる。
    冴は父親を早く亡くし、母は水商売。この母親が立派だった。嫌な事を自ら引受け、近所の手伝いも惜しみなく行う。小学、中学で母親の事でイジメにあった冴を助けたのは、母親と一緒に援助した男の子。高校で母親を亡くしたときも皆が冴を助ける。
    もう一人の心晴はコロナ禍で学校が休校になったりした中で、同じ机を共有する友だちができ、この友だちと会える寸前で父親の感染防止のために学校を休まされて以降は学校に行けなくなった。教育熱心な母親とも心が通わない。そこに現れた謎の家庭教師の助けにより、高校、大学と通信教育で学べた。
    この二人の出会いは23歳の就職活動。交わることの無かった二人の関係が、深化するごとに好転していくのが嬉しくなってくる。二人だけでなく、周囲も巻き込んで幸せになって行き、読後も暖かい心持ちになる。

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    2026年09月19日
  • 優しい音楽 <新装版>

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    全部の話が普通ならあり得ない話なのに、なんかあり得るような話に思えてくるし、最後には羨ましいとさえ思ってしまう。
    出来事そのものよりも、人と人との触れ合い方が温かいからそう感じるのだろう。

    キッカケはどうであれ、人と関わってる以上、その人から影響は受けるし、今のその人だけでなく、その人の過去であったり、その人の普段関わっている人からも影響を受けている。

    人間社会って壮大だ。

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    2026年09月19日
  • 本屋さんのある街で

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    涼しくなったので軽く小説を読みたいと思い購入。
    短編なので、作家さんの個性を感じた小説。

    様々な本屋が舞台だが、人生と本屋には様々な物語があるんだなと感じた。本が好きだなと改めて気付かされた。

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    2026年09月17日
  • 掬えば手には

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    自分自身、人の空気や表情に敏感だと思うことが多いから、この本の主人公に共感をもった。一方で私は、敏感であることに疲れてしまうことが多いので、主人公がこの力を持ってお節介にも人のために何かしたいと動いている姿は、勇気付けられた。相手の気持ちを読めていると思って動いたけど、それは思い違いの時もあった。読めるなんて力は嘘かもしれないけど、自分の信念を持って動ける彼は確かに皆のヒーローだった。

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    2026年09月17日
  • 夜明けのすべて

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    こういった、決して恋愛関係ではない男女の不思議で穏やかな関係にどうしても惹かれますね。
    自分のためではなく自分以外の誰かのためにできることがあるということが、自分の力になってくれる。
    外見で判断できない何かしらの悩みを抱えた人は多いと思います。このお話の場合はそれがPMSとパニック障害ですが、それ自体の重みはもちろんある上で、そこから派生する孤独感が一番つらいのではないかなと個人的に思います。分かってくれる人がいないというのは、寂しいことです。奇妙な関係ではありますが、自分の痛みや苦しみを理解しようとしてくれる人が1人でもいるということも主人公2人の、特に山添くんの拠り所になったのではないかなと思います。

    物語自体は夜明けが訪れる前に終わりましたが、こういった終わり方は個人的に好きです。
    主人公2人が物語のための登場人物として描かれるのではなく、ただ彼らの人生の一部を切り取って物語として見せてもらえただけであって、この先も彼らの人生は続いていくような、そんな感じがあります。

    読んだ後少しやさしくなれるお話だと思いました。

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    2026年09月15日
  • 夜明けのすべて

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    PMSを抱える藤沢さんとパニック障害を抱える山添くん。それぞれの視点から交互に物語が描かれます。自身の心と身体の問題に苦しむ主人公たちはお互いの苦しみをしることで、徐々に心の持ち方に変化がおとずれます。また、それぞれの心が持っていた長所が互いに影響を与え、過去・現在で関わりのある人達からの陰ながらの祈りも主人公たちを支え、背中を押してくれます。自分のことで精一杯だった彼らが、互いの為になら、自身の問題をとびこえていく。そんな姿勢にも力をもらえます。藤沢さんと山添くん。これから2人がどのように成長し、お互いどのような関係になっていくのか、ワクワクします。

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    2026年09月13日
  • 私たちの世代は

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    コロナ禍で学校生活の制限がかけられたり、ちょっと複雑な家族背景をもった登場人物のお話

    少し外に出て前に1歩進むだけで自分の世界が広がる

    前に進めないことを決して否定するのではなく人の温かさに触れることのできた心温まるお話でした

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    2026年09月13日
  • ありか

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    ネタバレ

    心がほっこりするお話でした。
    出てくるキャラクターが魅力的な人が多くて、特にひかりちゃんと颯斗くん、林田さんが好き。
    お母さんも元旦那も良くないところはあるけど、根から悪いわけじゃなくどこか憎めない。
    そんな人たちの中で強くなって母親とも向き合えるようになった美空の姿に少し強さを分けてもらえた気がする。

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    2026年09月13日
  • 夜明けのすべて

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    ネタバレ

    「夜明けの前が一番暗い」その言葉に励まされた。
    瀬尾まいこの本を読むのは初めてだ。この話は、本当に大きな事件らしい事件も起きず淡々と進んでいく。お守りの謎も最後まで引っ張ることなく、あるときすんなり送り主がわかる。最初はそれに少しの不満もあったが、なぜか読めば読むほど引きつけられる。
    最後には、自分の気持ちがとても前向きになっていることに気づいた。私も精神疾患を患っているが、それだっていつかなんとかなる、少しずつ試せることは試してやっていけばいい。そんな気分になってきて、読み終えた満員電車の中で安心感に包まれた。自転車に乗れた山添くんのように。
    自分のことで気づかされたことも多かったし、本当に薬のような物語だった。たまにはこういう読書もいいなと思う。

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    2026年09月13日
  • 夜明けのすべて

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    PMSやパニック障害などの精神疾患について改めて考えるきっかけとなりそう。気持ちがわからない部分があるけれど理解はしていきたいと思う。
    仕事に向き合う姿勢や普通に日常生活を送ることができる幸せを感じられる一冊。

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    2026年09月13日
  • そして、バトンは渡された

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    血の繋がりがなくても、もう会えなくても、いろんなかたちの「愛」があまりにも温かくて思わず涙。最後まで読み終えてタイトルを見ると、ああ、たしかにタイトルをつけるならこれしかないなって思った。

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    2026年09月13日
  • ありか

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    これほど子どもを愛おしく思える小説は初めてだ。この子のためなら頑張れる。血は繋がってなくても助けてくれる人もいる。世の中まだまだ捨てたもんじゃない。そんな前向きになれる物語。

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    2026年09月12日
  • ありか

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    読み終えて、自分の子供たちへの子育て方法が、子供たちにとってマイナスだったことがあったんじゃないかと振り返らされた。大人の何気ないふるまいが、子供に気を遣わせているのではないか、例えば、「家計が厳しい」のようなことを言えば、子供は感じて自分の欲しいものを言わなくなる。そんなことを考えさせられた物語だった。

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    2026年09月12日
  • 本屋さんのある街で

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    人気作家5人が書店とそこで働く人たちへの愛をこめて贈る、珠玉のアンソロジー。好きな作家さんばかりだったので、迷わず手に取った。

    巻頭の作品は瀬尾まいこさんの『続きは書店で』。
    「バイトの面接を申し込もうと思ってるんですけど、自分に向いてるかどうかなって」と占い師のもとにやってきた大学1年生の菅原。しかし、バイト先に選んだ書店は1か月ほどで閉店することが決まっていた…

    装丁のイメージ通り本屋さんを舞台に、ほんわかした作品が多く収録されていて、やっぱり本屋さんっていいよなと、本屋さんに行きたくなる。

    収録されている中で、『歌うように生きて』は物語後半に意外な展開があり、一穂さんの作品はやっぱり好みだな〜

    街の本屋さん、がんばれ!

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    2026年09月12日
  • 掬えば手には

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    星4

    あらすじを見ると、主人公が心を読めるような事が書いてあったので、超能力的で面白そうと読み始めました。
    ただ、読んでみると、超能力ではなくて、人の考えてる事を察する能力に長けている、という感じのようです。
    結末も良かったのですが、それより良かったのが店長さんのキャラクター。
    口が悪かったりするのですが、根は優しいのかな?って所が垣間見えて良きです。

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    2026年09月12日
  • 掬えば手には

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    ネタバレ

    他人の方が自分のことを 案外知ってるんだな
    自分をのことを知ろうとする前に他人のことをわかろうとしてしまうんだな
    いいことか悪いとかではなくて それに気づくこと
    他人の気持ちがわかると思っていた主人公が他人の気持ちがわからない存在に出会う。
    そこで関係を切るのではなく相手に寄りそう姿勢が面白いなと思った
    自分が質問のボールを投げても相手が投げ 返してくれないような返答 ばかりでもそれでも少しずつ なんとか ボールが届くように努力する姿は微笑ましく 自分も一度きりのボールを投げて受け答えてもらえなくても主人公のようにして振る舞ってみたいなと思った

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    2026年09月12日
  • 優しい音楽 <新装版>

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    駅で声かけられてすぐ?
    不倫相手の娘を?
    それって拾ってくるもの?

    不思議な人たちが出てきて不安になる。
    だんだん慣れてきて安心していく。
    最後は引き込まれ終わってほしくないと願う。

    著者の魅力が詰まっている3つの短編。
    優しく心がなごむ世界。

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    2026年09月12日
  • 天国はまだ遠く

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    星4.2

    人生に疲れた女性が自殺しようと、辺鄙な村に行き着きます。
    そこで出会った男性と親しくなり、やがて悩みを相談するのですが、気付けば寝てる(笑)。
    ここって良い場面で、普通だったら良いアドバイスとか貰えるはずなんですが。
    そんな所が好きです。
    短いので気軽に読めますが、しっかりと心に残ります。

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    2026年09月12日
  • そして、バトンは渡された

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    親って偉大と感じた。
    血縁関係が無くても親にとって子どもってこんなにも大切で手放したくないものなんだなと思った。
    この本を読んですごく自分と重ねる部分もあったし、結婚して親の喜ぶ顔を見たいなとも思えた。

    号泣ってよりはホロホロ泣ける作品だった。
    人気でずっと読んでみたかったけど読んでよかった。

    若い子絶対読んだ方がいい。

    ⭐️4.1

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    2026年09月11日
  • 本屋さんのある街で

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    書店のない街がふえています。隣町の大型スーパーに有るチェーン店の本屋さんで買うかネットで注文するようになってしまいました。そして時々街の図書室で借ります。この本も借りました。頑張って続けているそれぞれの本屋さんの奮闘がとても心地よくて応援したくなりました。心を癒してくれる本との出会いを与えてくれる本屋さん頑張って下さい。

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    2026年09月11日