瀬尾まいこのレビュー一覧
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瀬尾まいこさんの代表作の一つかな?中学駅伝をテーマにしたザ・青春小説です。読後感が最高です。僕も中学時代、陸上の長距離をやっていて、3年間駅伝にも出たのでその時のことも思い出しました。
三浦しをんさんの解説にも有りましたが、なんでただ走っているだけなのに、あんなにも感動を与えるんでしょうね。陸上ってあまりにもシンプルな故の奥深さを感じます。
この小説では、その内面を爽やかに描き切ったと思います。1区ずつ走者の視点で、前の走者、次の走者との関係性に焦点を当てながら襷(たすき)を繋いて行くので、1章が終わるたびに涙目になっていました。登場人物みんなの優しさが溢れているのも瀬尾まいこさんらしく、 -
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ネタバレ最後の行を読み終えて、良かったなと思い、少しだけ胸が熱くなった。長い旅を終えて、ヘイスケの人生が始まって、良かったな、の良かったな。
コウスケが帰ってきて、自分が継ぐはずだった戸村飯店で料理をしている兄を見て怒るだろう。自分の居場所が奪われるような気がして、不安で叫ぶだろう。それでも、すぐに仲直りするだろうと思う。思えるようになった。二人で店をやっていくのかもしれないし、戸村飯店が東京に出店するのかもしれないし、そもそもコウスケは埼玉の大学で自分のやりたいことを見つけるかもしれない。どれにしろ、良い方向に向かうだろうという予感がある。この二人なら大丈夫だろうという安心がある。素晴らしかった。 -
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瀬尾さんらしいヒューマンストーリーで心がポカっと温かくなる小説でした。
主人公のどうしようもない宮路が老人ホームで働く渡部君との出会い、そしてなんだかんだ可愛がってくれる水木のばぁさん、はじめ多くの人とのかかわりの中で心や行動が変わって行く優しくて温かくて、どこにでもありそうでなさそうで、こんな出会いが沢山の人に訪れて欲しいと願いたくなる物語でした。
瀬尾さんの描く世界は目に浮かぶ、手に取れるそんな人物像の描写でどんどんのめりこんで行ってしまいました。こういう時間が小説の醍醐味。
最後は涙なくしては読めなくなってしまいました。
やっぱり瀬尾さんの本が好き!って思わせてくれる一冊です。 -
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誰かが誰かを想って走る。
ただ走るだけのバトンをつなぐリレーじゃなくて、思いやりのバトンをつなぐリレーだった。
だいすきな瀬尾まいこさんの本。
本当に瀬尾まいこさんが書く、登場人物たちの鮮明な感情が好きなんだよな。読書にハマったばかりの私にとって瀬尾まいこさんの本たちは、基本的に読みやすくて、そして共感もできて、この本もその中の一冊。
久しぶりに本に触れた一冊目でもあった瀬尾まいこさんの「その扉をたたく音」に出てくる渡部の幼少期が見れるということで気になって読み始めた。
私は、走ることが嫌いで学校行事のマラソンとかも本当に大嫌いなんだけど、この本に出てくる人物たいは、ただ走ることが大好き -
Posted by ブクログ
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仕事も人間関係も上手くいかず自殺を企む23歳の千鶴は、
辿り着いた山奥の民宿で睡眠薬を飲むが、失敗してしまう。
大自然や、民主田村の大雑把さや、大らかな村人に癒され、
少しずつ変化し、また、自分の居場所を見つめ直していく。
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瀬尾さんの作品はこれで三作目。今まではしっくり来ずで。
でもこれは好きでした。ベタな話かもだけど、とても好き。
(長編を読んだ後で、短くサクッと読める感じも良かった!)
まず、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ男子中学生×陸上部(駅伝)という、王道の青春小説。
いじめられキャラでいつもオドオドしている子。
グレてしまい周囲に煙たがられている子。
陽キャで友達や先生に頼られすぎてしまう子。
本当の自分をさらけ出すのが怖くて斜に構えている子。
ある思いを秘めたまま、誰かの役に立ちたいと思う子。
周りとの調和を図るあまり自分を後回しにしてしまう子。
とまあ、いろんな事情を抱えた子たちが、それぞれぶつかり合いながら、慰められながら、励まされながら、いろんな思いを胸に走っていく。
温かい気持ちになりながら、「あーもう少しで読み終わっちゃう・・」と名残惜しい気持ちになりながら、最後は少し涙ぐんで、彼らと一