瀬尾まいこのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
よく内容も知らずに、本屋大賞というだけで読み始めました。直前、知り合いが偶然「良かった❣️」と投稿して期待大。
そして期待を裏切らない小説でした。
親との死別親の離婚、様々な理由で家族が変わってきた優子。「どんな名字にも合う」と言うごとくどんな親にも大切に育てられた彼女が自分の家族を作るまでのお話。
結婚相手にバトンを渡す森宮さんの愛情に心打たれながら、梨花さんの「親になると、自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日がやってくる」と言う言葉にハッとさせられました。未来は明るいだけではないけれど、確かに未来は子供の分、孫の分までやってくるんですよね。 -
Posted by ブクログ
『そして、バトンは渡された』と共に、瀬尾 まいこさんの新たな代表作となる作品だと思いました❗
瀬尾さんの青春小説は、何処かあだち 充さんの漫画のような雰囲気があるように感じます。喉越しの良い清涼飲料水のような爽やかな作風の一方で、物語の核になっている元気なキャラクターが突然退場するところなんかは、個人的にはそっくりではないだろうかと。
また本書は、灰谷 健次郎さんのような児童文学作品のような雰囲気も持っています❗教師になるのも一筋縄ではいきません。
本作は、コロナ禍の閉塞感を感じながら、キャラクターのそれぞれが一歩一歩自分の足どりで前を向いて歩んで行く、人と人の絆を丁寧に描いたオススメ -
Posted by ブクログ
子育てって楽しいそう思わせてくれる一冊
以前働いていた中学校で、私が尊敬していた英語の先生が、
「Today is beautiful. But tomorrow will be more beautiful.」
とよく生徒に言っていた。その時はなんとなくいい言葉だなと思っていただけだけど、今はその意味がよくわかる。
美しいことばかりではないし、順調にいくことのほうが少ない。だけど、今日より明日、明日より明後日がいい日であることのほうが少ない。だけど、今日より明日、明日より明後日がいい日であることを子どもは教えてくれる。
そもそも、自分のことは後回しの、子どもに振り回されてばかりの日々 -
Posted by ブクログ
家族との何気ない日常がほっこり楽しく幸せ
子供っていいなって思いました。
自分が遊ぶことに夢中で、結構願望が薄かった私も、この本を読んだら結婚して子供が産まれて、家族で過ごす日々も楽しくて幸せそうだなって思いました。
子育ては、お金もかかるし、大変ことや悩むこと、苦労ももちろん多いとは思うけれど。
そんなマイナス面ではなく、子供のかわいさや面白さ、子育ての楽しさなど、
プラス面に目を向けて日々を楽しんでいる瀬尾さんが素敵だなって思いました。
何度も笑ってしまい、幸せを感じられる本でした。
娘さんの成長と共に続編があればまた読みたいです!