瀬尾まいこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私はもともと教師になりたくて大学時代は教職を取った。学校という世界だけでは自分の視野を狭めるのではないかと一般企業に入ったが、そのまま教師になることなく今に至っている。
本書では瀬尾まいこさんの教師として経験した日々(学生時代もチラホラあるが)を書き綴ったエッセイである。多くの生徒や同僚の教師、保護者との関わりが今の瀬尾まいこを作り上げていることが分かり、そして何より文体や出来事が温かい。読めば読むほど教師としてのやりがいや喜びの一端を感じる。辛いことも多いことは言及されているが、それでも尚、教師という職業の素晴らしさが伝わる。特に好きなエピソードは『T先生』『図書室の神様』。
教師という道も悪くない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレとても愛情に満ちたストーリーで、心が洗われる様だった。
その時その時で、愛を向けられて過ごしてきた主人公が、それでも特殊な生育環境が原因で悩むこともあり、悩んだときに「一般的な関係性」でないことからさらに思い悩んでいるように感じました。高校生活では悩んでいないように見えますが、むしろ「早く大人にならざるを得なかった」という側面を感じ、それを先生も心配しているのではないかと感じました。お互いに大切に思っているからこそぎくしゃくしてしまうところなどはとても感銘しました。
最後の方は本当にボロボロ泣いてしまうような、とても好きな物語になりました。
個人的には筆者さんの他の作品も読み、愛情の(ないし愛情を受けた)現れや、愛情の形についてとても感じるものがあった。 -
Posted by ブクログ
よく内容も知らずに、本屋大賞というだけで読み始めました。直前、知り合いが偶然「良かった❣️」と投稿して期待大。
そして期待を裏切らない小説でした。
親との死別親の離婚、様々な理由で家族が変わってきた優子。「どんな名字にも合う」と言うごとくどんな親にも大切に育てられた彼女が自分の家族を作るまでのお話。
結婚相手にバトンを渡す森宮さんの愛情に心打たれながら、梨花さんの「親になると、自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日がやってくる」と言う言葉にハッとさせられました。未来は明るいだけではないけれど、確かに未来は子供の分、孫の分までやってくるんですよね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本に心を支えてもらいました。
何度も読み返しました。
私も山添くんのように、息をしづらくなることがあります。読み進めると山添くんの過呼吸の描写がリアルで、辛くなることがありました。
しかし、山添くんが少しずつですが明るい方へ変わっていく姿を見て私も救われました。
この物語の中で「俺、3回に1度くらいなら藤沢さんのこと助けられる自信があります」というセリフが1番印象に残りました。
自分だけの世界で自ら孤立してしまっていた山添くんが、藤沢さんのことを助けられる自信があると言い切ったことに涙が出ました。
精神安定薬というものは精神的に身体を楽にしてくれますが、それだけでは満たされない不安や、孤独が残ることもあります。そんな心の隙間を温めてくれる優しい光のようなお話でした。
どんなに先の見えない深い暗闇の中で生きていたとしても、どこかに自分のことを願ってくれる人はいる。実は光はそこら中に転がっている。
闇がなければ光は見つけられません。夜がなければ夜明けも来ません。
人生は思い通りに行かないことや、辛いことの方が多いと思います。しかし暗闇の中を生きていたからこそ、藤沢さんと山添くんは光を見つけられるのだと思いました。
藤沢さんと山添くんはこれから先の人生を強く生きていけると感じました。
私もこれから先、見つける光を見失わないように生きていきたいです。
そして、私もそこら辺に転がっているような誰かの光になれたらと思います。
私は、藤沢さんと山添くんのこの先の人生をひそかに願っています。
素敵な物語に出会えたこと、心から感謝いたします。