瀬尾まいこのレビュー一覧

  • 天国はまだ遠く

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    ものすごくドラマチックな何かは起きないけれど、なんかいいなぁって気持ちになれるお話。
    みんな色々悩んだりはするけど、美味しいもの食べて、夜しっかり寝て、毎日散歩してたらなかなか死にたいという発想まではいかないものよね。
    もし今後死にたいって人に出会ったら、カウンセリングとかよりまず美味しいものと寝心地の良い布団を提供しようと思った。

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    2025年12月03日
  • ありか

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    若いシングルマザーが、ひとり娘を育てる中で、離婚した元夫の弟や周囲の人々に支えられがながら成長してゆく、あったかい、抱きしめたくなるような物語です。
    ひかりちゃんがとてもいとおしい。
    子供が小さかった頃を思い出してしまう。前後のチャイルドシートに二人乗せて保育園へ送り迎えしながら笑いあったこと。前に乗せた子の髪のにおいがとても甘かったこと。

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    2025年12月03日
  • 夜明けのすべて

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    瀬尾さんの文章って、するする入ってきて心の中がじんわりあったかくなる
    嫌な人が出てこないからいつでも安心して読めるし
    そう、例えるなら……白湯のような……いや……上手いこと言おうと思ったけど無理でしたすみません……

    私も女性でPMSには悩まされている立場なので、美紗のカーっと頭に血が上る感じはよくわかる!
    婦人科行って先生に「生理前どんな感じ?涙とか出ちゃう?」って聞かれて「そういうのはなくて、ぶっ◯すぞ!みたいな感じです」と返してピル処方してもらったことが思い出されます

    山添くんは良い人だけれども、どうしても娘を持つ母としては「美紗!男の部屋に1人で行くのはやめとけ!!!!!」とは思わず

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    2025年12月03日
  • その扉をたたく音

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    最初は、ちょっとイライラするくらいのぼんくら君が、しっかり「起きて」大人になってく。
    主人公よりも、だいぶ年上の私も、何となく一緒に改めて前を向きたくなった。
    それにしてもお年寄りとのふれあいって本当に凄いなと思った。
    お年寄りだから達観してる訳じゃない。きっとしっかり生きてきてるから、若者の本質を見抜いてるんだろうなと思った。
    しっかり生きていこうと改めて思えた。
    とても読みやすいし、心があったかくなる。

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    2025年12月02日
  • そして、バトンは渡された

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    素敵な物語でした
    美味しい料理に心を震わせる音楽
    そして家族の愛情
    何なのか具体的に説明出来ないけど
    共通しているものがある気がする
    前向きに笑顔を大切にしよう

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    2025年12月01日
  • そして、バトンは渡された

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    幼くして母親を亡くした主人公が、次から次へと親が変わっても大切に育てられていく…という話。とはいえ苦労してツラいことがたくさんだろうと読むのを躊躇してたけど、悲愴感はなく、けっこう愉快だった。早く読めば良かった~!

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    2025年12月01日
  • ありか

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    前半は同じシングルマザーである母親が毒親であり、逆にその反動か自分の娘を可愛がり過ぎて、読み進めが極端に遅くなってしまった。この辺の感覚が女性とは違うのかと思ってしまった。
    中盤からは周囲の人達が善人ばかりでホッとさせられる。義理の弟、義母、職場の同僚、保育園のママ友と次々に助けてくれる人達が現れる。
    娘の病気も周囲の人達のお陰で早めに対応できたが、これで大切な人を失うピンチがあったりと浮き沈みがある。毒親との対決もあり、簡単には行かないが、瀬尾さんらしい展開に心が休まってくる。

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    2025年12月01日
  • そして、バトンは渡された

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    本を手に取った時は、陸上の話しかと思った。

    家庭環境の複雑な変化のなかで、成長する女の子が、血の繋がりのない母親と父親の愛情を浴びて育っていく。
    実際にありそうな内容に仕上げているので、本に入り込みやすく、スラスラと読み進められた。
    本宮さんのとのやりとりが、クスっとさせてくれて楽しく、愛が伝わってくる。
    最後はウルっとさせられた。

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    2025年11月30日
  • 掬えば手には

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    主人公は全てにおいて優れた才能はなく平凡であることに憤りを感じている。しかし、人の心が読めるくらい人に寄り添えるところ、そして人生を良い方向に導いてくれるところは、決して普通ではない特別な能力だと思う。そして著者の瀬尾まいこさんの作品はとっても優しかった。店長の大竹さんは現実の世界で自分が接していたらこんなに面白くポジティブな印象は感じられないと思う。それなのに全く悪い言葉を使わずに寧ろ面白く描けるところがすごいと思った。私の周りの環境も誰も傷つけることなく、優しい世界になったら良いなと思った。

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    2025年11月29日
  • 夜明けのすべて

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    ネタバレ

    二人のやりとりはお互いに遠慮がなく、いい関係だなと思いました。
    最近は相手に遠慮してしまったり、気を使ったりなど当たり障りのない言動ばかりで、気楽に付き合える関係を築くのができなくなっていたなーと気付かされました。
    二人のような一歩踏み出した行動をやってみようかなと思います。

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    2025年11月29日
  • その扉をたたく音

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    瀬尾さんらしいヒューマンストーリーで心がポカっと温かくなる小説でした。
    主人公のどうしようもない宮路が老人ホームで働く渡部君との出会い、そしてなんだかんだ可愛がってくれる水木のばぁさん、はじめ多くの人とのかかわりの中で心や行動が変わって行く優しくて温かくて、どこにでもありそうでなさそうで、こんな出会いが沢山の人に訪れて欲しいと願いたくなる物語でした。
    瀬尾さんの描く世界は目に浮かぶ、手に取れるそんな人物像の描写でどんどんのめりこんで行ってしまいました。こういう時間が小説の醍醐味。
    最後は涙なくしては読めなくなってしまいました。
    やっぱり瀬尾さんの本が好き!って思わせてくれる一冊です。

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    2025年11月29日
  • 夜明けのすべて

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    相手のことを知ろうとしないと本当のことは何もわからない。

    《彼がパニック障害だったことにまったく気づかなかった。どうして私は簡単に、彼のことをやる気のない人間だと決めてかかっていたのだろう。》
    《PMSよりパニック障害の方が辛いに決まっている。いや、はたして本当にそうだろうか。僕はPMSどころか生理のことも知らない。実は想像以上にしんどいのかもしれない。》

    お互い苦手同士だった、山添くんと藤沢さん。
    ちょっとしたことがきっかけでお互いの病気のことを知る。
    その中で何か自分にできることは何かを考え行動していく。大きなことは何もない。けど確実に相手を想って自分にできる小さなことを積み重ねる。

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    2025年11月28日
  • ありか

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    子育ての綺麗な部分だけ集めたような話。そしてバトンは渡されたでも思ったけど、子どもは未来のかたまりっていうメッセージが強い。

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    2025年11月25日
  • 見えない誰かと

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    人見知りで他人と関わるのが苦手だった著者。教師になり、生徒や保護者そして同僚と...人との繋がりに喜びを見出していく。ひとつひとつの出会いを大切にされていて、この経験が瀬尾さんの温かな作品に通じているのか〜と納得でした。

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    2025年11月24日
  • あと少し、もう少し

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    誰かが誰かを想って走る。
    ただ走るだけのバトンをつなぐリレーじゃなくて、思いやりのバトンをつなぐリレーだった。

    だいすきな瀬尾まいこさんの本。
    本当に瀬尾まいこさんが書く、登場人物たちの鮮明な感情が好きなんだよな。読書にハマったばかりの私にとって瀬尾まいこさんの本たちは、基本的に読みやすくて、そして共感もできて、この本もその中の一冊。

    久しぶりに本に触れた一冊目でもあった瀬尾まいこさんの「その扉をたたく音」に出てくる渡部の幼少期が見れるということで気になって読み始めた。

    私は、走ることが嫌いで学校行事のマラソンとかも本当に大嫌いなんだけど、この本に出てくる人物たいは、ただ走ることが大好き

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    2025年11月24日
  • ありか

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    やりがいのない代わりに負担も少なく、いざとなればいつ辞めても許される。
    誰に何を言われようとどんとかまえられないのは、自信がないからだ。何か言われるたび、そのとおりだと、心が揺れてしまう。
    いつ息を抜けばいいのかわからなくなることもある。ほかの人が入ることで、少し自分の前に隙間ができる。
    ちゃんとした人は緊張させないって。親は安心を与えることはあっても不安を与えることはないから。
    モラハラにパワハラにセクハラにカスハラに、世の中のハラを集めたやつだな。ハラを集めた人に刷り込まれた結果、勝手に緊張し体を弱らせることになったわけだ。
    そこに理由はなく、自分では定められない、本能的な感情がある。

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    2025年11月27日
  • ありか

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    後半を、近所のカフェで読んでいたのだが、颯斗君のくだりで涙がどうしたって出て、涙をこっそり拭いつつ読む。

    シングルマザーの主人公が、娘のひかりを育てながら、周囲の人たちの裏表のないさっぱりした優しさに支えられ、強く成長していく話。
    母からの支配、自信のなさからの迷いを、支えられ支えたいと思えるようになり、越えていく。

    さっぱりした優しさを発揮できる人になりたい!
    離婚した夫の弟である颯斗くん、そのパートナーの林田さん、ママ友の三池さん、職場の宮崎さん、義理の母。みんないい人。
    とくに宮崎さんが好きすぎる。そんなふうに絶対なれないけど、なりたいものだ。

    相変わらずの安定の瀬尾まいこ。

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    2025年11月23日
  • 掬えば手には

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    普通っていけないことですか?

    人の心を読める力に気づいた主人公。周りのみんなを次々と助けていく。

    それだけでも普通じゃないと思う。

    きっと主人公は究極の優しさを持ち合わせていたに違いない。

    じんわりと感動が伝わる優しい物語でした。

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    2025年11月22日
  • 私たちの世代は

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    あの頃本当に苦しかった。我が子と同じような世代の2人の人生が良いものとなるように、祈ります。そんな気持ちになる本でした。

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    2025年11月22日
  • 天国はまだ遠く

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    仕事も人間関係も上手くいかず自殺を企む23歳の千鶴は、
    辿り着いた山奥の民宿で睡眠薬を飲むが、失敗してしまう。
    大自然や、民主田村の大雑把さや、大らかな村人に癒され、
    少しずつ変化し、また、自分の居場所を見つめ直していく。
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    瀬尾さんの作品はこれで三作目。今まではしっくり来ずで。
    でもこれは好きでした。ベタな話かもだけど、とても好き。
    (長編を読んだ後で、短くサクッと読める感じも良かった!)

    まず、

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    2025年11月21日