瀬尾まいこのレビュー一覧
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ネタバレ子供という存在は、とても眩しい。これから何にだってなれる。世界はとても広い。だが、それに気づくことは難しい。狭い世界の自分と、周りの存在、見える世界が全てのように感じてしまう。だからこそ、周りにどんな大人がいるのかはとても大切なことだ。愛情を与えられなければ、世界に必要とされていないと感じるかもしれない。
感染症による制限を強いられた子供たちは、さらに狭い世界で過ごすしかなかっただろう。その時、目の前に光がなければ、周りに愛情や優しさを与える大人がいなければ、簡単に未来を捨ててしまってもおかしくないと思う。大人から見れば些細な出来事だったとしても、ちょっとしたことで気持ちは動き、人生が変わる。 -
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感染症により不自由な学生生活を余儀なくされた世代。世の中が感染症を受け入れ始めても、全員が順応出来るわけじゃない。感染症がなければ、愛ある家庭に生まれていれば...人生は違ったかも。
とりこぼされてしまう人がいることを見逃さないで。そして、人生はあなたが思うより...
そんな著者のメッセージを感じて胸がぎゅっと締め付けられながら彼らの成長を見守るように読んだ。
優しい愛がこの話の中にありました。
瀬尾さんの小説久しぶりに読んだけど、沁みますね〜〜。不自由ではあったけど決して失うばかりの時間ではなかった。大人としてコロナ渦を過ごした私には、感じ得ることが出来ないものを教えてもらった気がしま -
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PMSの症状で唐突にイライラして仕事にならない藤沢さんと、パニック障害によって元の生活に戻れなくなってしまった山添くん。お互いに、自分のことはどうにもならなくても相手を助けることはできそうだと優しい気持ちに溢れた物語。
『すごい病気だよなと時々思う。…外食もできないし、電車にも乗れない。誰かと共にいることを避けたくなる。家族に会うこともままならず、一人でいることを優先する生活。こんな日々がいつまで続くのだろうか。慣れてはきたが、先を想像するとぞっとする。』
自分が今まで深入りしてこなかった苦しみが、様々書かれていたけれど、この先のためにも読んで良かったなと思いました。
どことなく「夜明け」 -
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ネタバレ人の気持ちを読み取れる才能が自分にあると信じている主人公・梨木。根底に「特別な存在になりたい」という願いがあるから、自身に証明するために才能を利用して相手を慮る行動を取っていく。
文字通り受け取ると、自己肯定感を補うために動いているように見えるが、実際の梨木はそうじゃない。本当に相手を思いやる気持ちがないと出来ない行動をするので、見習いたくなる。
でも、優しさとはうらはらに、人に対する執着心がなさそうで、それがちょっと妙だった。実は全員に対して平たく関心が薄いのかも、とも感じ取れてしまった。よく言えば、博愛主義っぽいというか。
そんな梨木が、秋音との別れには躊躇する。この経験を通して、物 -
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ネタバレ家庭環境が複雑で、父親が3人、母親が2人いる優子。高校生である優子は今は森宮優子。東大卒の森宮さんと二人で住んでいる。母親だった梨花さんはいなくなってしまった。森宮さんと生活して高校生活も終わりにさしかかろうとしている。そんな中、ちょっとしたトラブルから友達に無視される事態になって…
面白かったけれど、実写化した女優さんと俳優さんの不倫話に思い至って、なんてことをしてくれたんだ、と憤慨してしまった。なんか真っ直ぐな愛情をイメージできなくなったというか…
また優子は梨花さんに理解があるが、私は梨花さんがやったことは恨まれても仕方がないことだと思う。そして水戸お父さん、日本に帰国してから、もっと -
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ネタバレ社長すごく良い人!会社の人もみんな良い人!
きっと現実には、従業員も職場環境も(上司だけ、仕事内容だけ、はあるかも?全部良いなんてないよね)
あんなに良いところはないだろうし
藤沢さんみたいな人と山添くんみたいな人が
たまたま会って受け入れて良い方になって…
なんてことはないんだろうけど。
いきなり髪の毛切ってあげようと思って家に押しかける人、そしてそれを受け入れる人いないから!
山添くんが
出来ないことを受け入れること
好きなものは諦めなくて良いことに
気付けたのは良かったなあ
悪い人、悪い出来事が出てこないから
読んでて疲れなくてほっとした〜
この作家さんの本はストレスなく読めて
読後