瀬尾まいこのレビュー一覧

  • あと少し、もう少し

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    寄せ集めのメンバーと美術教師のちょっと頼りない顧問で臨む中学最後の駅伝の物語

    いじめられっ子だった設楽
    できないことがバレたくなくて何もかもやらなくなっていた不良の大田
    誰からも親しまれているジロー
    芸術家を気取る小難しい渡部
    桝井に憧れている後輩俊介
    いつもみんなを引っ張ってきた桝井

    こんなちぐはぐなメンバーがそれぞれの思いを抱えて走り襷を繋いでいく
    それぞれのメンバーの視点で描かれる世界は同じ出来事でも捉え方が変わって読んでいて面白い
    あんまり学生時代部活頑張ってこなかったけど胸熱になるし誰かのために頑張れるのすごいなと思う

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    2025年11月26日
  • 夜明けのすべて

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    PMSに悩まされる女性と、パニック障害に悩まされる男性が、1章ずつ、交互で一人称で語っていく。

    二人ともまだ20代。キラキラした生活どころか食べていくのに精いっぱいの日々。それなのに、なぜか生きづらそうなあの人が気になる。誰かのために何かしたい。その小さな勇気から少しずつ二人に変化が訪れる。

    ここまで酷くはないが、PMSの症状が分かりすぎて、のっけから引き込まれた。

    いきなり髪を切りに行くとか、彼女の性格からしてちょっと強引な展開な気もしたけれど、そんなことは気にならないくらい二人のやりとりのテンポが絶妙で良かった。

    また、二人の勤める会社の人たちが温かくていい!

    病気が完全に治るわ

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    2025年11月26日
  • ありか

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    読み終わった後、自分の周りにいる大切な人たちをもっと大事にしたくなる一冊。

    瀬尾まいこさんらしく、登場人物は基本的にみんな優しいです。現実で孤立して育児に悩んでいる方には、その温かさが少し眩しすぎる(非現実に感じる)かもしれませんが、シングルマザーの美空が、娘との暮らしや周囲との関わりの中で、自分の居場所を見つけていく心温まる物語でした。

    子育ての幸せだけでなく、日々の疲れやお金の不安もリアルに描かれています。主人公が実の母親との難しい関係に悩みながらも、過去の自分と決着をつけていく姿が特に印象的でした。親も完璧ではなく、ただの人間なんだと認めることで主人公の心が軽くなっていく過程に深く共

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    2025年11月26日
  • 掬えば手には

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    私の心のたったひと匙の気持ちも、掬われた気がした。大竹さんはなんと厄介な…と思いつつもやはり人間らしいというか、根本の思いやりが見えてきて憎めない、素敵な人だった。河野さんも助けを借りたり手を差し伸べたりしながら強く生きていて、梨木君もそうだったけど生命力を感じた。誰しもがこんな力あったら良いなと思う。私も思った。でもそれは、もしかしたら普通のことに自分では感じていても周りからは特別な力に見えて、知らないうちに誰かを救っていたとしたらそれこそヒーローだ。すごくオムライスが食べたくなりました。

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    2025年11月25日
  • 戸村飯店 青春100連発

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    よかった!!
    あたたかかったです。
    大阪弁、サクサク読めたし、話のテンポもいいし、出てくる人たちみんな優しい。

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    2025年11月25日
  • そして、バトンは渡された

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    最後めっちゃ泣いた。
    読んでいて幸せな気持ちになるとてもいいお話だった。
    愛してくれる人を大事にして、私も愛していきたい。

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    2025年11月25日
  • ありか

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    子供が頼るべき先は親じゃなくてもいい。
    本当にそうだなと思う。

    美空の周りの人々の押し付けがましくない優しさが清々しくて、私もそういうことができるおばちゃんになりたいと思った。

    美空の母親には胃の底が冷たくなるような嫌悪感があったけど、確かに美空を18歳まで育ててくれた人ではある。
    この人とその他の登場人物の愛情や優しさのコントラストが悲しかった。

    始まりは弱々しい母親に思えた美空がどんどん逞しく周りの人々にも支えられつつ成長していく物語にとても温かい気持ちになりました。

    ひかりちゃんはとってもかわいい。
    周りの大人たちをどんどん幸せにしてくれる。

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    2025年11月24日
  • ありか

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    親から子への愛だけでなく、人として生きる上での愛がたくさん詰まった物語だった。
    やっぱり瀬尾まいこ好き!と思わせてくれた本。
    辛くなったとき、心が疲れた時、この本に戻ってきたい。

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    2025年11月24日
  • 天国はまだ遠く

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    もう無理かも。。そう思ったらどこか知らないところに旅に行ってみると新しい出逢いが待ってる、そう思える一冊でした。

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    2025年11月24日
  • ありか

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    シングルマザーの美空さんと1人娘のひかりちゃんを中心にしたお話。
    ものすごーく優しく、そして幸せの詰まった内容で読んでるだけで気持ちが満たされました。
    思う通りにならないこととか嫌なこととか。
    それらがなくなることはないけれど、何気ない日常ってほんとありがたいし、幸せなんだっていうのを思い起こしてくれる作品でした。
    瀬尾まいこさんの作品、大好きです。
    ありがとうございました!

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    2025年11月24日
  • 掬えば手には

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    切迫で入院していた時の気持ちを思い出した。
    ちゃんとこの世界に生まれさせてあげたいという気持ち。
    今は横に座ってソシャゲをしている不登校の娘。
    学校に行かないことで未来を削っているかも知れないけれども、学校に行くことで今が削られてしまう。

    瀬尾まいこさんの作品を読んだのはこれが初めてで、どの登場人物にも感情移入できる作品も初めてだった。
    他の作品も読んでみたい。

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    2025年11月24日
  • 掬えば手には

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    瀬尾まいこさんの小説は、いつも心を温かくしてくれて、前向きになれます。
    店長は癖が強くて最初は眉間にシワが寄ったけど、事情があっての大竹さんで、本当は心優しい方でしたし、最後のほうでケーキを作った時に『できねぇとか言ってるやつ、ただやらねえだけだから』とか、とても良い事言ってくれる素敵なおじさんだった。
    普通でも、人の思いに寄り添えることができるのならそれだけで最高です。
    私も梨木君のように人に優しくなれるように精進します。って本を読んだ時には思うけど、なかなか難しいのが現実、、、

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    2025年11月23日
  • わたしの名店

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    これはいいものを読ませていただきました!
    読んでいて幸せになれる本。

    やっぱりおいしい食べ物にまつわるエッセイが大好き。
    28人の著名人が実在する名店の思い入れのあるメニューを紹介してくれていて、すべての作品からその食べ物への愛が感じられて最高でした。

    初めて読む作家さんも何名かいらっしゃって、この方の文章好きだな、他の作品も読みたいなと思える作家さんに出会えるのがアンソロジーの好きなところです。

    同じくポプラ文庫さんから出版されている
    『3時のおやつ』も読みたくなりました!

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    2025年11月23日
  • ありか

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    ネタバレ

    なかなか次のページに進めなかった。
    私にとって胸がつかえるような作品だった。
    この感想はかなり個人的なものでいつも以上に自分に向けた記録なので悪しからず、、

    昔からずっと思ってた。
    子どもを産むことを決めたのはその人の決断であって、"産んであげた育ててあげたんだから言うことを聞きなさい。""親の言うことを聞くのが当たり前だ。""育ててもらった恩に感謝している態度を見せろ。"日常的なこういった発言に辟易としてきた。
    そりゃあここまで育ててもらったことに感謝はしてる。でも、それを恩着せるのは違うのでは?だって子どもを育てるってそんな親か

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    2025年11月22日
  • 夜明けのすべて

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    ネタバレ

    私は病名がないが、5年前から原因不明の体調不良に悩まされているため、共感できる部分が多かった。

    この体調じゃなければ、と、何度考えたか。

    結末が2人とも完治するわけではないが病気はあるものの、良い方向へ向かっているのがわかる。いつ治るか分からない体をもっている者として、ふたりの姿に勇気をもらえた。

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    2025年11月22日
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)

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    ネタバレ

    16歳の少年が子守りのバイト。最初はひやひやしながら読んでいたけれど、相手のために一生懸命になれる大田くんにどんどん尊敬の気持ちが溢れてきました。別れの瞬間は切なかったけれど、きっとこの先も鈴香と大田君が会う機会はあると信じたいし、この期間のことは鈴香の記憶からなくなったとしても大田君を完全に忘れることはないであろうと強く思いたい、それくらい感情移入しながら読める1冊でした。

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    2025年11月22日
  • 強運の持ち主

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    占いなんていいかげん、インチキだと思ってた。
    実際、この主人公は結構いいかげんで、
    思いつきで適当に占ってる。
    でも、クソ真面目に真実を伝えるより、
    いいかげんでも、その人の後押しになるような言葉をかけてあげる事こそが占いの真髄なのかなと思って、占いに興味がわいた。
    大変、興味深い一冊だった。

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    2025年11月22日
  • ファミリーデイズ

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    インフルで心身ともに疲弊していた時に読んだ本だけど、本当に癒された。瀬尾麻衣子さんが教師だったことを初めて知って親近感が湧いたし、小さなお子さんとのエピソードは、我が子のことを思い返して微笑ましくなるものばかりだった。タイトルごとの終わりの一言も絶妙で、絶対に誰も傷つけずに嫌な気持ちにさせない言い回しが素敵。クスッと笑えるどころか爆笑する部分も多々。疲れた時にサクッと読めば元気になれる1冊。

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    2025年11月21日
  • 幸福な食卓

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    不思議な家族だと思った。ほんわかした物語かなと予想していたが、全然違って素晴らしい小説だった。直ちゃんの「人が生きる上での役割についての重要性」を語ったセリフが印象に残った。そしてクリスマスに起こった悲劇が予想外すぎて、思わず泣きそうになった。

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    2025年11月21日
  • 掬えば手には

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    主人公の抱えている悩みである、何かを生み出していたいという感情がすごく理解できた。彼は家庭環境が理由でそう感じているのだろう。私自身も美術の才能がなく、兄姉が美術の才能があり劣等感を感じた。今、私が持っている趣味は消費するものばかりな気がしている。そんなことから私も何かを生み出せる人間でいたいと思っている。

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    2025年11月19日