瀬尾まいこのレビュー一覧
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普段はおとなしいのに山添くんにはぐいぐい行っちゃう藤沢さん
お互い体の不調と付き合いながらの生活でいつの間にかお互いを支え合う関係に
これがまたドキドキしない!笑えるくらいに!
おぉこれが男女の友情ってやつ?いやそれとも違う
同士?戦友?なんだろうね
いつの間にか2人とも仕事にもやりがいを感じ始めちゃったりしてまだ20代の2人の苦しみを抱えながらもキラキラした未来が素敵だなぁとホンワカした
それにしても世の中心療内科の予約の取れなさ!!
軽く行ってみようなんて思えなくなるよね
かといってパニック障害は鬱とも違うし
前兆がなさすぎじゃない?
自分でブレーキをかけて休むことや体に気づいてあげること出来ないのかなあ -
Posted by ブクログ
この本を購入してから
なんとなくすぐに読まなかった私。
「何でこの本をもっと早く
読まなかったんだろう」そう思わされるほどの
とっても良い本だった。
主人公の梨木君は
自分は何の才能もなく
普通の人だと深く悩んでいるけれど
梨木君は人のことをよく見ている。
少しでも相手が
今よりも幸せになってくれるようにと
その心の声に耳を傾け続ける。
そしてなにより失敗を恐れずに
相手のために行動を起こすことができる。
なかなかできることではない。
それはまぎれもない梨木君の才能だ。
悩みを抱えた人達が
梨木君と出会い
大きな一歩を踏み出せたり
かけがえのないものに気づけたりと
それぞれの気持ちに触れるたびに
微笑ましくって くすっと笑ったり
胸が ジワっと熱くなって涙が出たり
とってもあったかい気持ちになった。
強くて優しさあふれる
あったかい本に出会えたことに感謝。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ~ 家族の大切さに気付くおはなし ~
ある日の新聞に親が離婚した教え子を元気づけようとこの小説(本)をプレゼントした先生の話が載っていた。その記事を目にしたことが切っ掛けで読んだ小説。文庫本の装丁が単行本と同じデザイン。 新刊当時話題の小説で、その頃住んでいた家の近くの浦和駅の本屋にある目立つところにある棚に並んでいたことを思い出しながら読んだ。
物語は生みの親と事故による死別や仕事の海外赴任などで別れた主人公優子の小学校入学から結婚するまでの出来事が主人公の視線で描かれる。優子は2人の母と3人の父に養われながら育つ。幼いころから大人になるまで、年齢を強く感じるエピソードが続いていく。
このストーリーの準主役と言えるのが、親子としては少々年齢が近い母の梨花さんと、父の森宮さんだ。ふたりは優子を育てていく事を決意して結婚する。優子と暮らすようになり、やがて優子の喜怒哀楽や成長を自分の生き甲斐にしていく。梨花さんは持っているお金はどんどん使ってしまって給料日前には所持金が乏しくなるような無計画な消費をしたりする。作中でも3回の結婚をするなど、一見ハチャメチャなようだが、人を惹きつけ人と親密になるセンス抜群の天真爛漫な女性。森宮さんは東京大学を卒業し、現在は一流企業に勤務するサラリーマンで、世間一般的には順調な人生を歩んでいるような人。ユーモアある話し方をするひとで、作中の森宮さんの話に何度も「これだ!自分もそう思う」と感じた。 同窓会で再会した二人は結婚する。 優子が中学校を卒業する頃、優子を連れて2カ月前に森宮さんと結婚した梨花さんは突然家を出て、居なくなってしまう。森宮さんは動じず、改めて親として優子と暮らしていく決意を強くする。優子は現実を受け止める。離婚届を書いたその日、梨花さんとした会話の内容を森宮さんが優子に話す。
「…梨花が言ってた。優子ちゃんの母親になってから明日が二つになったって」
「明日が二つ?」
「そう。自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日がやってくるんだって。親になるって未来が二倍以上になることだよって。明日が二つにできるなんてすごいと思わない?未来が倍になるなら絶対にしたいだろう。それってどこでもドア以来の発明だよな。しかもドラえもんは漫画で優子ちゃんは現実に居る…」
読んでいて楽しそうに優子の話をする梨花さんの姿が目に浮かんでくる。ここまで優子ちゃんに愛情を注いでくれていた梨花さんはなぜ去ったのか? 後に明らかになる。
読み進むと結婚の日が近くなり、残りのページが少なくなっていく。森宮さんとの生活はもう長くは続かないことが読んでいても分かる。この先どうなっていくのかすごく知りたいけれど、今の暮らしががもう少し続いてほしいような気持になり、読むペースが思わずゆっくりとなってしまう。
この物語に欠かせないのが、ステキな料理と音楽(ピアノ)の持つ力の話だ。人が一生懸命作った料理が人を元気づけること、心を込めて奏でられた音楽がいかに人々の心と身体に癒しと潤いを与えてくれるかが素敵な文章で綴られ、ストーリーの欠かせない要素となっていく。
結婚式前夜、森宮さんと二人の食卓の光景がこの物語のクライマックス。優子は思う
「…早瀬君(婚約者)との暮らしは待ち遠しい。それでもここにもう少しいられたらと思わずにはいられなかった」
森宮さんが語る 「あの時、同窓会に行ってよかった。梨花と会わなかったら俺今頃路頭に迷っていたな…路頭には迷わないけど、でも、人生はきっともっとつまらなかった。よかった。優子ちゃんがやってきてくれて」 「自分のために生きるって難しいよな。何をしたら満たされるかさえわからないんだから。金や勉強や仕事や恋や、どれも正解のようでどれもどこか違う。でもさ、優子ちゃんが笑顔を見せてくれるだけで、こうやって育っていく姿を見るだけで十分だって思える。これが俺の手にしたかったものだって…」 会ったことがなく、実在さえしない森宮さんが話している姿が目に浮かぶような場面。家族と過ごす何気ない日常の喜びや、人間にとっての幸せとは何かが凝縮されている。読んでる自分も何となく喜びを共有できた気分になった。
物語の最後で結婚式当日を迎え、優子を育てた親たちが一堂に集う。優子と一緒にバージンロードを歩き、森宮さんが家族の優子を手放す時が来る。
…どうしてだろう。こんなにも大事なものを手放す時が来たのに、今胸にあるのは曇りのない透き通った幸福感だけだ…本当に幸せなのは誰かと共に喜びを紡いでいる時じゃない。自分の知らない大きな未来へバトンを渡す時だ。あの日決めた覚悟が、ここへ連れてきてくれた。
物語の始まりと終わりは森宮さんの独白で締められている。
家族がどれだけ人の幸せに大切なのか。お互いがお互いを支えているのかを気付かせてくれるお話。読みながら自分の家族のことを考える。そんな物語です。いつの間にかどっぷりと小説の世界に浸る。2019年の本屋大賞受賞作品。
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コロナ禍の2人の小学生心晴ちゃんと冴ちゃん。学校も育った環境も違って接点のない2人だけど、コロナが流行り出してそれぞれが窮屈な毎日を送ることに。
学校行事とか友達と過ごす時間とか失った物も多かったけど、コロナで気付けたこともあったんじゃない?コロナ禍を耐えたからこそ得られた物もあったんじゃない?と思わせてくれるお話しでした。
当時、我が家にも中学生、小学生、幼稚園児がいて色々と工夫してたなと思い出しました。家の中で出来る遊びを探して粘土代わりにニョッキを作ったり。せめて美味しいものをって張り切り過ぎて家族でちょっと太った気もします。
冴ちゃんのママが大好き。
冴ちゃんの幼馴染・蒼葉くんと、心晴ちゃんの家庭教師・樋口先生も素敵な方でした。
瀬尾さんやっぱり大好き。
『あと少し、もう少し』『おしまいのデート』とエッセイの『ありがとう、さようなら』が大好きで私の中のベスト3だったんですが、この『私たちの世代は』と新巻『はじまりのスープ、夏ゼリー』も大好きなのでこれからはベスト5で。瀬尾さんの本全部好きだから、絞らなくても良いんだけどね。 -
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ネタバレ読んでいて全然飽きなかったし読みやすくてとってもよかった◎
最後まで読んで、店長だいすきになった。
最初はこんなところでは働けないとおもってたけど、だんだん可愛く思えた。梨木君の人のことばっかり気にして自分のこと後回しなところにも気づいて、オムライスにレンコン入れてくれたり。口は悪いけど目立たない思いやりがあって素敵だなと思った。梨木君との掛け合いも面白かったしアフターデイズも好きだった。
態度が悪い人、意地悪な人にもそうなってしまう原因があったのかもと思えば人を憎まなくて済むのかと思った。
常磐さんの話は泣いた。いい親子だと想う
名刺がわりの一冊になった!
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Posted by ブクログ
とても素敵な一冊に出会えました。
冴と心晴、2人の少女が感染症の時代に翻弄され、色々な感情を抱きながら進む物語には、苦しさ、切なさ、焦り、不安、希望、愛…全てが詰まっていた。
感染症が広がり、ソーシャルディスタンスを強要され、主人公2人が3年生になった途端休校になった。
私の子どももまさにその流れと同じ道を辿った。1つ年上の4年生だった。休校になり、オンライン授業に分散登校、一斉登校が始まってからもマスクは必須で誰とも話せない。給食は前を向いてアクリル板を立てて食べた。音楽の授業は歌うことやリコーダーなどの楽器も使えず机を叩いてリズムを取る。みんな先生の言いつけを守った。運動会や林間学校をはじめとした行事もなくなり、少年野球も出来なくなった。
なんで子供だけあかんの?プロ野球はやってるやん、大人は仕事行ってるやん、ご飯食べながら喋ってるやん。って何度も言っていた息子に対し私は何と答えていただろうか…。
経済活動に影響がない子供が犠牲になったとしか思えずモヤモヤしていたことをハッキリと覚えている。
少しずつ日常が戻っても、大人の1年と子供の1年の重さは違うといつも思っていた。子供には原体験が必要なのに、と。
そんなことを思い出して、とても共感しながら読み進めた。
母からたっぷり愛情を受け、地域の人からも見守られながら真っ直ぐに育った冴。
家族と少しだけ愛情のすれ違いがあった心晴。
その2人が大人になって出会い、元々の気質も相まってお互いに良い相乗効果を生み出しながら前へ進んでいく。
冴と冴の母との会話。
心晴が友達と夕食に行くと言った時の母の気持ち。
カナカナが作った羊毛フェルトのぬいぐるみ。
自然と涙が溢れて止まらなかった。
そして、とにかく蒼葉が良い男すぎる。好きにならないわけがない。本当にその通り。
この物語には優しい人しか出て来ない。現実はそうじゃないかもしれないけど、「マスク世代」と呼ばれた子供達が自分らしく前を向けていることを願いたい。
「愛も幸せも形はない。
だけど、それが見える瞬間は本当にある。」
明日の朝は5時起きで、野球部の試合に向かう息子のお弁当を作る。それも目に見える幸せの一つかもせれない。
そんな日常を大事にしようと思う。