瀬尾まいこのレビュー一覧
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「仕事が大事だとか未来だ夢だ責任だとか。だけどさ、僕はここで二十年以上働いているけど、驚いたことに今まで目の前の命より大事なものなんて見たことがない。たった一度もだよ」
「亮太、どんな時だって食べなきゃもったいない。明日、お前のほうが食べられなくなるかもしれないのに」
「神様が乗り越えられる試練しか与えないって」
「もちろん。まあ、私はずいぶんと神様に過大評価されてるけどね」
「でも、昨日本を探してる時さ、すごいわくわくしたんだ。この本読んだら小春どんな顔するだろって。そしたら、もっといろんなことを小春に教えたいと思った。読んだことのない本とか、見たことのない景色とか、食べたことのないものとか。そうそう、ケンタッキーに新しい種類のチキンが出たんだよ。それだって食べさせたいし。とにかく俺の知らないことを小春がたくさん見せてくれたように、小春が知らないものをたくさん見せたいんだ」
「でも、これだけ種類があるってことは、明日のご飯はどれをかけようか楽しみになるね」
「本来三人の子どもに注ぐはずの愛情を、イエス一人に向けるんだから。イエスは重くてうんざりするだろうし、そのせいで何回もどろどろするだろうし。しかも、子どものためにも一緒にいなきゃっていう重しもないからなあ。イエスニ回は浮気するし、そのうちはげるし太るしだらしなくなるし大変。だけど、それでも、イエスだけに気持ちを注いだっていいんじゃないかなって思う。そんなことを、手術中ひたすら考えてたんだ」
「入院して思ったんだ。会いたい人とか一緒にいて楽しい人って何人かいるけど、でも、いろんなことを平気にしてくれるのはイエスだけだって。イエスがいたから点滴なんて朝飯前になったし、あんなに恐ろしいって思ってた手術も余裕だった。なんでも大丈夫にしてくれるのはイエスだけだよ。そう思ったら十分一緒にいる意味がある」 -
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関西のボケとツッコミが日常にあふれていて、ものすごく面白いし、人情味があって暖かい話だった。
自分も3歳下に弟がいる。自分はどちらかというと、兄のヘイスケタイプだと思う。以前は、一生懸命人を笑わそうと考えても弟のほうが面白いし、弟は自由だなと思う事もあって、兄のヘイスケの気持ちがわかるような気がした。
でも、周りの人は、実は、差別しているつもりもないし、同じだけ愛情を持ってくれてると今では思う。同じ人間は、いないし、それでいいんだと思う。
私も、ヘイスケのように暖かく迎えてくれる故郷があるのも、ありがたいし、母、姉、弟にも感謝です。
そして、妻、二人の娘にも感謝してます。
みんな、ありがとう。
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ネタバレ平成19年生まれ。私たちの世代だな、と染み染み
出てきたような境遇に立ったことも、立っている子に出会っていないことは、幸か不幸か。
わたしが就活のときには、これだからマスク世代は…と言われてしまうんだろうか。
久しぶりの読書で視点転換についていけず老いを感じつつ、瀬尾さんの書く文章が優しくて読み切れた。
すぐに読み返したい気持ちと、読み返すのは勿体無いと思う気持ちの間で揺れてる。かなり迷う
冴ちゃんのお母さんのこと好きすぎて、当たり前にぼろぼろ泣いてた。
恩を感じている蒼葉と、純粋な恋愛感情の冴ちゃんのすれ違いがむず痒かった。お互いがお互いを大切に思っている事実は同じでも、ずれているような、ずれていないような。
家庭環境の違いは、世界の違いと言われると一理ある気もしてくる。同じ学区に住んでいるのに。
コロナ禍の教育現場を題材としながら、所謂“親ガチャ”も表現されている作品だった。
親から受ける愛情が経験である、という新しい視点を手に入れた。他人から与えられることでしか手に入れられないものは、一生手に入らないのかな。
蒼葉くん、わたしの旦那にならないか? -
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とても、清々しく明るく希望をもてる作品でした。
「あと少し、もう少し」を読んだ後、サックスが上手な渡部くんが出てくる「その扉をたたく音」を勧められて読んでみた。
介護士として働いている渡部くんと、ミュージシャンの夢をだらだらと追い求めている宮路くんの話。
夢を少しあきらめているような青年がしっかりと信念をもつ青年と出会い、心を動かされていく。
また、老人ホームで出会った老人たちと関わりあい自分の夢に向かっていくような気持ちになり、老人たちにも希望をあたえる存在として成長していった。
最近になって、私は、これをやっていこうとすることに出会い挑戦することにした。この主人公のように前向きに夢や希望を持って生きていこうと思う。まだまだ、これからです。