瀬尾まいこのレビュー一覧
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17歳の優子には、父親が三人、母親が二人いる。
家族の形態は、17年間で7回も変わった。
こんな普通ではない状況を、淡々と、しかも何だか不思議と心地よく物語の中に引き込ませてくれるのは、瀬尾さんしかいないのではないかと思った。
優子と森宮さんとの、たくさんの食事のシーンが賑やかで微笑ましく、圧倒的な...続きを読むPosted by ブクログ -
16歳の不良少年大田が先輩に頼まれ、奥さんが出産のため入院する1ヶ月だけ1歳10ヶ月の娘 鈴香の面倒を見るバイトをすることに
最初は泣きまくってご飯も食べてくれない鈴香がだんだん懐いてきたり、ほとんど「ぶんぶー!」しか喋らなかったのに色々言葉を話すようになるのがなんとも愛おしい。。!
大田が鈴香...続きを読むPosted by ブクログ -
出てくる人がみんないい人ばかりで、形は違えど、主人公を応援する気持ちや大事にする気持ちが伝わってくる。
実の父と長い間会えない理由が2度目の母が手紙を渡せなかったから。そんなことがあるものかな?と思った。けど、梨花さんみたいに、血を分けた実の子じゃなくても、手放したくないほど、愛する気持ちになること...続きを読むPosted by ブクログ -
実の父である水戸さんが可哀想だった、、けど最後には会えたし読後の幸福感は今まで読んだ本の中でも随一!また自分の人生の節目に読みたいです!!Posted by ブクログ
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良かった‼︎
読み始めてから スルスルと小説の中に入り込んでいった。
「塞いでいるときも元気なときも、ごはんを作ってくれるひとがいる。それはどんな献立よりも力を与えてくれることかもしれない」
優子と森宮さんとのやりとりが好き。
ほっこりして優しくて 泣きました。
瀬尾まいこさんの小説を続けて読み...続きを読むPosted by ブクログ -
巡り合わせって妙。
何かを失ったとしてその先に何を得られるのだろう。分からないから怖いんです。それでも進みたいと、進んでみたいと思わされる。
きっとあるよね、そんな出会いが。たぶんこの出会いも、誰かの、何かの、きっかけ。Posted by ブクログ -
突然、1歳10ヶ月の子供の子守りを任された高校生男子。最初は伴うものの、徐々に慣れていく。子供に注ぐ彼の愛情、気遣いが素晴らしい。でも与えることによって、自分も大きなものを与えられているんだね。どんどん彼が変わっていくのも嬉しい。読んでよかったと思える一冊でした。それにしても、これだけ料理ができて、...続きを読むPosted by ブクログ
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自分と愛する人との距離感。その中で自分ってなんだろう?と疑問に思いひとり旅に出かける。「自分探しの旅」とはよく言うが、一人で行ったところで結局自分は見えてこない。他者との関わりの中で、気づくことが多いのだ。
また、いくら愛する人、信頼する人だからといって、全てさらけ出すのがいい関係とは言えない。
そ...続きを読むPosted by ブクログ