あらすじ
捨て子だと思っている小学校4年生の育生、妙ちきりんな母親、そのとぼけたボーイフレンド、不登校の同級生、血の繋がらない親子を軸に、「家族」を軽やかなタッチで描き、鮮烈なデビューを印象づけた作品。第7回坊ちゃん文学賞大賞受賞。
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Posted by ブクログ
2編からなる小説。血は繋がっていないが実の子のように愛されている親子の話、血は繋がっているが会ったことがなかった姉と弟の話。どちらも一言に家族の話とまとめるには複雑すぎる環境だが、とても温かく優しい涙が流れるような良い話だった。親の都合で振り回される子供は不憫で、強く生きる為、環境に順応している様に心が痛む。こんな境遇だが、子供達には幸せに生きてほしいと心から願う。
Posted by ブクログ
瀬尾さんの本、初めて読んだ。面白かった!
家族のかたちって色々あるんだね。血のつながりがあったり、なかったり。重要なような、そうでもないような。でも、その家族をつくるにはステキな大人がいないといけないような気がします!
Posted by ブクログ
気持ちを穏やかに温かくさせてくれた。大人びた優しい子供は素直で純粋で誰もが幸せな気持ちになる。大人でもこうなれないだろうなと思うし、なりたいとも思う。純粋に人を思いやることは素晴らしい人間性だ。
Posted by ブクログ
「僕は捨て子だから・・・」で始まるこの物語に一瞬にして引き込まれた。表題作の他の物語も良く、2作に共通するのは色々な家族があって愛し方も色々。おいしいものを食べた時、食べさせてあげたいと思い浮かぶ人こそが愛する人だと言う。血は繋がっていなくても素敵な家族の物語でした。
卵で産んだというけれど
捨て子だろうと、知っている男の子。多分、いつの日か
へその緒を見せて!と
言われる日を覚悟して、卵の殻をちゃんと用意している母。
最後に、ボクが捨てられ拾われた意味を知ることに。
一気に読んでしまいました。
Posted by ブクログ
元には戻れない 再読でしたがもう随分前に読んだのでしょう。時折思い出しましたが、新鮮に楽しめました。色々な家庭があり、色々な暖かさがある。きっと冷たいことも沢山ある。でも、目を瞑らずに暖かさに身を委ね、冷たさに立ち向かいたいと感じました。
Posted by ブクログ
瀬尾さんの作品はあったかい。家族ってなんだろう、と考えてしまう。家族を続けるうちに心か離れることもあるし、空気のような存在になったり、気持ちが重い存在になったり。血が繋がっていても、感じ方は常に変わる。赤の他人でも不変であったり。
家族大切にしたいな、と思う一冊。
Posted by ブクログ
家族という言葉は、血のつながりとは関係のない愛情で繋がるものなのだと感じさせてもらいました。
読んでいて自分の周りの大切な人をもっと大切にしようと思わせてくれる小説でした
Posted by ブクログ
再読
一回目に読んだ時とは違った感覚。
なんか言葉にできない不思議な感じがした。
どちらのお話にも出てくる子供思いの明るいお母さんのキャラクターがとても好き。
Posted by ブクログ
血の繋がりとは別の家族の繋がり。母の愛情の深さにただただ感じ入るのみ。1人にしたくない、1人じゃない。こんな母親になれたらなんて幸せなんだろう。卵の欠片を見せて「これが緒よ」と言っても大丈夫なほどの繋がりってすごいなぁ。切ないけれど読後は清々しい。
Posted by ブクログ
血の繋がりのない家族のお話ふたつ。
家族とはなんなんだろう。
大切なものはだいたい、目に見えないものなんだと。
少年と少女の日常の話で、どちらかといえば淡々と進んでいくのに、どうしてこうも心に響く文章が書けるんだろう。瀬尾さんは本当にすごい。
目に見える確かなものでなくても、お互いがお互いを想い合っていることが溢れるように伝わってくる。どこか切なくて、あたたかい一冊
ふわふわとした非日常
親子って、なんだろう?親子の絆って、なんだろうと思う。読み終わりが爽やかな作品で、ほっとさせていただきました。ネガティブなワードが、あっけらかんと扱われていて、それも心地いい。物事は考え方次第だし、素敵なだと思う。瀬尾舞子さんの作品は初めて読みました。これからも、どんどん読みたくなる作家さんです。