瀬尾まいこのレビュー一覧
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とてつもなく癒された作品。
さすが瀬尾まいこさんだなと思いました!
16歳の高校生、大田くんはある日
先輩の子守りをお願いされる。
ご飯を作ったり、あやしたり、オムツを変えたり
初めは慣れないことばかりでバタバタしていたが、
徐々に鈴香ちゃんも慣れてきて
公園へでも一緒に遊ぶことになる。
この作品の前に『あと少し、もう少し』が
前作であることを知らずに読んでいました!
そちらの作品も積んでいるので
この後に続けて読んで、子守りを頑張っていた
大田くんに会いに行こうと思います!
この作品はなによりも
大田くんと鈴香ちゃんのやり取りに癒されます!
『ぶんぶ』という一生懸命にコミュニケーション -
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2019年本屋大賞の作品。書店でよく見かけ、映画化され、演者2人の不倫騒動で話題にあがっていて、まだ読んでなかったのに、一周回って読んだ気持ちになってた(; ・`д・´)イカンイカン
主人公の家族が奇妙な形になっているにもかかわらず、当の本人が不幸だと思ってもいないし、暗くならない。とんかつ、餃子、オムライス、ケーキと食べ物から力を貰う描写も愛おしい。瀬尾まいこさんの本も久々に読みましたが、とってもよかったです!
『梨花の言う通りだ。優子ちゃんと暮らし始めて、明日はちゃんと二つになったよ。自分のと、自分のよりずっと大事な明日が毎日やってくる。-第1章-』
『おいしい食事も励ましの言葉も誰が -
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ネタバレ子育てって大変!!
だけど、「子供の成長を感じられて、やっぱり子供って可愛いな~」ってなる親の気持ちが文章からたくさん伝わってきました!
頑張って作った料理をおいしいねって言ってくれたら、毎日はりきって料理しちゃいそう笑
思ったことをすぐ口にする鈴香の”素直さ”が可愛すぎる!
子育ての大変さや楽しさを知れただけでなく、
最後に鈴香とお別れする場面では、悲しくなりすぎず、
”前に進むために一歩を踏み出す大田君の姿”に、成長を感じられて、自分も頑張ろう!って気持ちになりました。
登場人物が成長する作品って、自分も変われるんじゃないかって気持ちになれて大好きです!! -
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◯あらすじ等
この本は、陸上部の生徒たちが、中学校駅伝に挑む話となっています。
鬼教官の満田先生による指導のもと、ブロック大会上位に入り、毎年県大会になんとか出場してきた市野中学校。
今回陸上部の部長を任された桝井が3年生になり、中学校最後の大会を迎えようとしたときに、満田先生が異動となり、陸上初心者で頼りない上原先生が顧問となる。
そんな最悪のスタートとなり、桝井たちはメンバーを集めながら、練習に励む…
6区間に合わせて、短編小説のように6編から構成され、各区間担当の視点で襷を繋いでいく。そのため、登場人物の過去や周囲との関係性が丁寧に描かれている。
◯感想
各メンバーがこれまで練習し -
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ネタバレほんとにほんとにいい話で、続きが読みたくて読みたくてしょうがなくなった。
瀬尾まいこさんの本はどれも読みやすくてスラスラ読める!
最初弟が主人公として始まっていくのかな〜?って
思ってたけど、兄視点と弟視点が交互に展開されていって、弟から見た兄と実際に兄が考えていたことが違っていたり、弟自身が思ってる自分と兄が思ってる弟もまた違って、あ〜こんな感じで人と自分の意見が交差してしまうんだなぁ〜って思った。
兄はなんでもできて家が嫌いで、すかしていて、モテていて、家の手伝いをしない。っていうちょっとえー!最悪!って感じから、兄視点になって家のお手伝いをしたくて包丁の練習とかしてたけど、 -
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いやぁ、、とっても良かった、、。
最高に良いお話でした。
前作の『あと少し、もう少し』で駅伝で素晴らしい走りを見せたヤンキーの大田くん。
高校生になって、本作に登場!!
先輩に頼まれ、まだ1歳である娘の鈴香の子守りを1ヶ月見ることに‥。
小さな子と関わったことがなかった大田は最初、なにがなんだかわからず、大声で泣いてる鈴香に圧倒される。
しかし、鈴香の姿をしっかり見て、
どうやったら泣き止んでくれるか?
何をしたら笑ってくれるか?
何ならご飯を食べてくれるか?
色んなことを考え、
鈴香に寄り添い、立ち向かっていく。
そんな大田の姿がかっこよかった。
そして、鈴香にばかり頑張らせていたら顔向け -
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「あと少し、もう少し」の大田くんにまた会えると聞きこれは読みたい!と購入しました。
鈴香ちゃんとの関わりの中で不器用でカッコつけてしまいがちだけど、本当は真面目で優しくて思いやりのある大田くんの姿が表現されていてとてもほっこりしました。鈴香ちゃんの奇想天外な行動やそれに振り回される大田くん、二人の掛け合いに何度も笑わされました。そして、鈴香ちゃんがいないいないばあをして大田くんを励ますシーンや、最後ベランダから「ばんばってー」と応援してくれるシーンには目頭が熱くなりました。
大田くん保育士さんとかすごく向いてそう。そして、地域の陸上団体でもなんでもいいので居場所を見つけて一生懸命がむしゃらに大 -
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ちょっとした仕草や表情、雰囲気で、何となく他人の気持ちがわかるときもあるけれど、なかなかその気持ちの中に踏み込んでいくのは難しいと思います。自分が思っているのと違ったらとか、迷惑かもしれないと思ったりするからです。
それをなんなくやってしまうのが、主人公の梨木匠でした。バイト先のオムライス屋のとんでもない店長と、なかなか心を開いてくれない常盤さんとのことなど、優しさあってのことだと思いました。
人の心には寄り添えるのに、自分のことはあまり語らず無頓着な匠。その彼のそばにいつもふらっと現れる河野さんの優しさも、さりげなくて素敵だなと思いました。
皆、本当は誰かに優しくしてほしいという気持ち -
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表題作の「夏の体温」は、血小板減少症で入院している瑛介が、長引く入院の中でなんとかして適応しようと奮闘し、2泊3日で検査入院していく小さな子たちをうらやみながら、その子たちの相手をしてあげている。めったに入ってこない同じ学年の荘太が検査入院してきて、限られた時間の中ですごく気があって、二人とも楽しく過ごせた入院となった。荘太が退院してからくれた手紙で、二人の関係が続くことを期待できるのが良かった。入院していると外の暑さを実感できないが、荘太はヤバい暑さだぞって教えてくれた。あと書きから、瀬尾まいこさんの子供さんも低身長で、検査入院をしたのだろうと想像される。
もう一つの中編、「魅惑の極悪人ファ -
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ネタバレ音楽が繋げてくれた暖かい心の繋がり。
主人公が育ってきた環境には全く共感できなかったけど、唯一共感できたのは、昔感じた胸踊る瞬間がまた訪れることを信じてる姿かな。最近ギターを始めた私が読んで正解すぎる小説だった。誰かと音楽を奏でることの「最高」、それが上手くても下手でも、そこに誰がいるか誰を想って歌うかが大事なんだなって考えさせられたし、その「最高」を感じてみたいと思った。
主人公の宮路、最初のイメージは親のお金でただ音楽に縋って生きてるだらしない奴かと思ってたけど、読んでいくうちに宮路の内面はただ純粋で綺麗なままな気がした。本庄のおじいさんにウクレレを教えるために今まで弾いたこともないウ