瀬尾まいこのレビュー一覧

  • 天国はまだ遠く
    なんだかいろいろ疲れていたけど、今このタイミングでこの本を読めてよかった。優しくて、ドライで、さっぱりしていて、でもあたたかい本でした。
  • そして、バトンは渡された
    ●ほっこり感動

    波瀾万丈な人生なのに
    強く真っ直ぐ育つ優子
    その理由にも納得な
    周りの愛溢れる大人たち
    お互いの愛にほっこり感動
  • 私たちの世代は
    岸間冴、江崎心晴、小学3年時代から24歳の今まで。
    2人は、家庭も育った環境も全く違うのに、コロナ禍で数年の間これまでの日常生活を過ごすことが出来なかった、その点は同じ。

    二人別々の過去と未来が行き来するので、途中、あれ?どっち?ってわからなくなりかけたり…だけど、2人の経験した子供時代、どちらが...続きを読む
  • そして、バトンは渡された
    「僕らのごはんは明日で待ってる」ぶりの瀬尾まいこさん、とっても良かった!!
    何が良かったって終始ほっこり、そして最後はしっかりハッピーエンドというか、ちゃんと終わってくれて読み終わってスッキリ〜って感じ( ^ω^ )
    森宮さんが最後まで良い父親すぎた!親がみんな良い人すぎて、何回親が変わっても毎回し...続きを読む
  • その扉をたたく音
    何気なく家に置いてあったこの本を手に取って読み始めたら一気に引き込まれてしまった
    希望の物語り
    人生を考える時間を短くもギュッと詰め込んだ温かくも意味のある私は好きな作品でした
    最後の北大路公子さんの解説も納得です
  • そして、バトンは渡された
    親が数回変わっている優子は、それぞれの親から形は違えど、無償の愛を受けて育った。
    子どもを育てるということは、明日が二倍になる。自分も未来だけでなく、子どもの未来も共有できるという言葉に感銘を受けた。
  • 夜明けのすべて
    私はパニック障害でもなければ
    PMSの症状も藤沢さんほど強く出たことはない。
    だから2人のしんどさは本当の意味ではわからない。
    それでも、瀬尾さんの書く2人はあまりにリアルにそこにいて、
    胸をぎゅっと掴まれるような気持ちになった。

    過去と今の自分を比べることって、誰にでもあると思う。
    その時、でき...続きを読む
  • 私たちの世代は
    「コロナ禍を体験した人全てに読んで欲しい」というのは大袈裟な話ですが、あの期間をみんな乗り越えたというか、過ごしてきただけでも歴史上私達みんな偉いんだよ、すごいよと褒め称えたくなるお話でした。
    コロナによる分散登校、不登校、ネットの繋がり、悪い事に拍車がかかり、良かったものが薄れていく、どうにもなら...続きを読む
  • あと少し、もう少し
    この物語は、年齢関係なく多くの人が楽しめるお話だと思います。

    個人的には、この物語に出てくる子たちと同年代の人に読んでほしいなと思いました。

    この年代ならではの、「こんなこと考えてるの自分だけ?」「自分って変なのかも…」みたいな何ともいえないモヤモヤってありますよね。でも誰にも言えないし聞けない...続きを読む
  • 私たちの世代は
    2人の少女が小学3年生になる頃に流行した感染症。
    その後の15年間をそれぞれの目線で追う物語。

    もし感染症が無ければ、学校生活が普通に送れていたら、違ってたであろう未来。
    きっと当時はそう感じていた大人も子供もいたけれど、それと共に時代を生きている自分たちには刺さるものがありました。

    瀬尾さんの...続きを読む
  • そして、バトンは渡された
    心がほこっと暖かくなって、人をもっと信じてみたくなる。最新の家族関係って、毒親とか親ガチャとかの言葉に代表されるように、ネガティブな話題になることが多いけど、本作では、家族や愛の素敵さに浸ることができる。家族って、愛って、本来こうであるべきだよな。読後の余韻はとても暖かく、幸せになれる作品。
  • 図書館の神様
    本は世界の旅に連れて行ってくれる。現実でうまくいかないことやどうしようもないもどかしさを抱えていても、図書室に行けば、タイムマシンに乗ることができる。大勢に理解されなくても良い。痛みは自分だけのもので良い。だけど、どこかにひとりでも波長が合う人、分かり合える人がいれば、新たな世界へ自分で自分の背中を...続きを読む
  • 夏の体温
    三つの話が入った短編集。
    ちょっと泣きたくなるような、素敵な友だち関係の話。
    瀬尾さんの作品は、「バトン」のような大感動物語もいいけど、
    今作のようなさりげない日常の中の素敵な話を切り取ったようなのも、とても好き。
  • 優しい音楽 <新装版>
    一気に読みました。短編三作共に読みやすく癒されました。日頃から優しい言葉を相手に掛けたいなと瀬尾さんの作品を読んだ後思います。タイムラグの中でおじいちゃんに会いに行く場面が特に素敵でした。
  • そして、バトンは渡された
    最近自分の中で瀬尾さんブームが来てます。読後感の心地いい作品ばかりで癒されます。
    今作は映画化もしており、私も作品名は知っていましたが、映画は見に行かなかったので、新鮮な気持ちで読めました。

    冒頭で、「母親が2人、父親が3人、家族形態は7回も変わった」とあったので、不穏な生い立ちを想像し、暗い物語...続きを読む
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)
    「あと少し、もう少し」で不良中学生だった大田くんが高校生となり、先輩からの頼みで一歳の赤ちゃんを一か月子守する話。
    本ごと抱きしめたくなるような愛おしすぎる話だった。

    最初は子育てなんて御免だと思っていたのに、日を重ねるごとに鈴香ちゃんにどんどん愛情が芽生えて、公園で肩に乗せて遊んであげだり、家で...続きを読む
  • 私たちの世代は
    子ども達と母親達がコロナ禍で抱えていたであろう様々な思いが丁寧に描かれていて、両者のすれ違いに共感したり、切なくなったりしました。

    子ども達がコロナ禍で母達の言動に不満を感じていたのはとても共感できる。それでも、母は我が子に絶大な愛を注いでいたということに大人になる過程に気づくことができた彼女達は...続きを読む
  • 強運の持ち主
    『笑えるんだけど、すごく悲しいんだ。すごくかわいそうなのに、笑えるんだ』
    その言葉がずっと漂っているような作品だな、と思いました。その相反するものが溢れているからこそ、優しさや温かさを感じました。

    1人は気楽で自由ですし、良い事も沢山あります。
    人が集まると悩む事も困る事も増えます。煩わしさや制限...続きを読む
  • 夜明けのすべて

    癒された

    映画きっかけで読みました。山添くんと藤沢の悩みは読んでいてとても苦しくなったけれど、周りの人たちが温かくて優しくて現実もこんなふうにみんな優しかったらいいなあと思った。
    どんなに苦手な人でも嫌いな人でも何かできることはある。忘れずに過ごしていきたいな。
  • 私たちの世代は
    2020年から22,3年ごろに子供だった人たちの辛さは、自分の想像ではきっと足りないけれど、皆の未来が明るいものであってほしい、明日が楽しみであってほしいと強く願いました。