瀬尾まいこのレビュー一覧
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購入済み
ホクホクさせるのがうまい
やたら後味悪いものを書きたがる作家さんもいますが、この方はいつも、なんとなくほっこり、いい気分にさせてくれます。
深くはないけどリラックスさせてくれる、湯船に浸かりたくなる本です。 -
購入済み
読みやすい
原作がとてもいいのでコミック版も読んでみた。
主人公がずいぶん根暗なのだがコミック版でも比較的明るい感じに描かれていていい。
原作の平明な雰囲気をコミックでもよく表現している。 -
購入済み
中学生の駅伝小説
最近よく見かける、駅伝小説です。6区間毎の走者の視点に切り替わり、駅伝参加の経緯や仲間とのやり取りを回想しつつ、与えられた区間を走り抜ける様が描かれています。視点が変われば、それぞれの想いが違っていることが明らかになる構成が上手く、非常に読みやすい作品です。
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Posted by ブクログ
本文より引用
『「そう。かぼちゃはレンジでチンしてから切りなよ。
軟らかくなって切りやすい」
「レンジを使うのは、最初から負けを認めることにならないかい?」
「かぼちゃに人類が生み出した電子機器を見せつけてやるんだから、私たちの勝ちだよ」
「なるほどな。かぼちゃには勝ち目がないってことか」』
上記はリリーとばあさんのやり取り
ほっこりして面白い
ばあさんの「最初から負けを認める〜」
のセリフ なんか分からんでもないから余計にほっこり
深読みすれば 人生についても物語っているかんじもする場面だ
お話し全体が
あたたかく 読みやすかった
誰かと「いただきます」「おいしいね」「ごちそうさま」
と言いながら囲む食卓のありがたさをしみじみと感じさせる
子どもが大人になってからの親子の関係についても
ちょっと考えさせられる
お互いを尊重しつつ
干渉しすぎず
無関心すぎず
でも親子の絆がしっかりと背後で支えつつ‥
おいしい食卓
頑張りすぎない食卓
食事って
食卓って
ほんとうに大切だと思う
「なんか これ いまいちおいしくない!」
こういうのも含めて
誰かと一緒に食べるのは
誰かに食事を提供するのは
誰かに食事を提供してもらうのは
幸せな時間
大切にしていきたい
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Posted by ブクログ
親の離婚でいらぬトラウマを抱えてしまった
中森リリー。でもリリー自身が思って
いるだけで口は悪いけどすごく素直で
いい子だしなんだかんだ言っても優しい。
リリーと大家のばあさんとの掛け合いも
楽しかったし、カボチャの件も絵の件も
面白かった。山寺のじいさんや井川のばあさん
もリリーのことをわかってくれているので
本音で話しているところもよかったな~
基本的に出てくる登場人物はみんないい人。
終盤で妹とや母親との関係性なんかを
改めて考えなおしたリリーなんだけど
結局リリーがすごくいい子なんだと思う。
それ故に定食屋あらきのところに元気に
会いに行く場面も読みたかったなぁ~ -
Posted by ブクログ
瀬尾まいこの『ありか』を読んだ。
主人公は、いい加減な夫と別れ、幼稚園児の娘ひかりを育てるシングルマザーの美空。
そこに元夫の弟が現れ、明るい性格で何かと二人の面倒を見てくれる。
ひかりの天真爛漫な明るさと、一生懸命に子育てをする美空の姿を描いた物語だ。
ただ、小説としては大きな盛り上がりがなく、面白さという点では少し物足りなかったかな。
それでも、読みながら自分の子育ての頃をいろいろ思い出した。
長男が生まれた時は本当に嬉しくて、新潟に転勤してしまった高校時代の数学の先生に、思わず電話してしまった。
先生はお祝いに積み木を送ってくれたのだが、43年たった今でも、その積み木は残っている。
長男が小さい頃は、どこにでも連れて行った。
お茶の稽古にも連れて行ったので、「奥さんは忙しいのですか?」なんて言われたこともあった。^^;
市役所に用事があった時には、長男が車の中で眠ってしまったので、そのまま車に置いて行ったことがあった。
戻ってみると、カセットテープからテープを引っ張り出して、車の中がテープだらけになっていた。
しかも、知らない男性に抱きかかえられていて、「あなたがお父さんですか?」と怒られてしまったこともあった。
今では考えられないような話だけど、そんなこともあった。^^;
娘は1歳でスキーを始め、3歳ではスノーボードもしていた。
子供たちとは本当にいろいろな所に出かけたものだ。
そんな昔の出来事が、次々と思い出された。
小説としての面白さには少し物足りなさを感じたけれど、自分の子育てを振り返ることができた一冊だった。
本を読む楽しさは、物語そのものの面白さだけではなく、こうして自分の人生を思い出させてくれるところにもあるのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
主人公である優子が実母を病気で亡くしてから2人の義父と1人の義母に順番に育てられながら成長していくお話。
全体的に温かな雰囲気で話が進んでいく。
優子と森宮さんの掛け合いが面白くて時々吹き出しながら読んだ。
親目線としては、森宮さんも梨花さんも優子への愛情はあるのだろうけど、どこかひとりよがりで、所々自分が勝手にイメージしている親という型に囚われて、優子自身がみえていないのではと感じてしまう言動があった。
元々は他人であり、ゼロから家族を築きあげていくなかでの不安もあるのだろうけど、子どもの優子だって同じ不安を抱えているのだからこそ、その気持ちに寄り添って、大人側から優子の不安を取り除く働きかけを優先してほしかった。
実父との手紙のやり取りを、優子がお父さんからの返信を待ち焦がれる様子を傍目にして止めていたのは何とも言い難い。
そんな未熟な梨花さんを一切責めることのない優子。親子の関係性が逆転している。
自分が病気になったからという理由で、まだ関係も浅い男性に優子を預けて身を潜ませてしまうのもどうなのか。
それよりも優子と一緒に今後についてどうしていくのがよいか本音で話し合うことで、もっと家族として関係性を深めていけたのではないだろうか。
優子が大人びていてどこか達観しているところがあるから平和に話が進んでいった印象を持った。
物語の終盤でグッとくる場面もあったけれど、優子が抑えるタイプであり、優子目線で基本的に語られている物語だからか、全体としては強く感情を揺さぶられるようなこともなく、設定とは裏腹にライトな内容だった。