瀬尾まいこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
占い師ルイーズ吉田のもとを訪れる人々の悩みを描いた連作短編集です。
特別な奇跡が起こる物語ではなく、言葉や出会いによって少しずつ前を向いていく姿が丁寧に描かれています。
その中でも私は、おしまい予言に登場する武田くんの存在が印象に残りました。
武田君はおしまいを感じ取ることができますが、その結末まではわかりません。だからこそ、おしまいを告げられる怖さが強く伝わってきました。
しかし私は、おしまいは終わりであると同時に、新しい一歩の始まりでもあるのではないかと感じました。
いつか終わりが来るからこそ、今そばにいる人を大切にしたいと思わせてくれる作品でした。 -
Posted by ブクログ
大学卒業後、親の庇護のもと社会に出ずに音楽の夢だけをなんとなく追いかけて過ごしてきた宮路が老人ホームで神の音を聞き、自分の生き方を見つけていく。
読み進めると親の脛を齧り甘い考えで生きている姿に少し嫌悪感を感じつつ、社会に揉まれてないからこその素直でばか正直な性格を垣間見れて、その素直さゆえ老人との関係性を築くことができると共に、少しずつ人生を踏み出していくことができる、町田そのこさんらしい心温まる物語でした。
世の中こんなに良い人ばかりじゃないぞ!と穿った見方をしてしまう自分は社会の荒波に揉まれ過ぎて歪んでるなあと反省。
でも、どの世代でも音楽は人を幸せにするのですね。久しぶりに歌いたくなり -
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Posted by ブクログ
ちょっとエキセントリックな女性に振り回される男の話。
主人公・亮太は人生に醒めた結果、暗くて嫌われている高校生活を送っているが小春に出会ったことで徐々に変わっていく。大学時代には他人に対して全て寛容な態度から「イエス」とあだ名されるほどになる。この主人公がそれほど魅力的ではない。またパートナーの小春は天真爛漫というよりもかなりエキセントリックだ。彼女の言動にはなかなか共感できる部分がなく、そういう意味ではこれと相思相愛になれる「イエス」はすごいなと感心はした。
映画にもなったらしいが、映画の説明にある「切なくて、あたたかくて、はじめての“うるキュン”体験・青春ラブストーリー」とは程遠い感じ。