瀬尾まいこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
瀬尾まいこさんの文庫新刊。
人の出逢いと、その出逢いがもたらしたものを描いた短編集。
︎︎︎✿夏の体温
底抜けに明るい壮太に読み手も救われる。入院している瑛介より先に病院を去る壮太が、瑛介の為を思って取った行動にジーンとし、ラストは笑ってしまった。
♥魅惑の極悪人ファイル
大原さんと倉橋さんのやり取りが最初から最後まで面白すぎる。意図せず、楽しいことも楽しくないことも共有して関係を築いていく2人にとてもほっこりした。倉橋さん、めっっっっっちゃいい人。(異性にはルーズだが…)他人の評価なんて当てにならんよね。自分がどう思うか、が大事。生キャラメル、作ってみたい!
︎✿花曇りの向こう
掌編。 -
購入済み
単調かな?
とても読みやすい本でした。
ひかりちゃんとの日々、義理の弟さんとの不思議なやりとりなど。最後まで一気にサラサラと読み進める事ができました。
今まで閉ざしていた心に、いざ開けてみると意外にもスッと馴染めるものであったり、強引にこじ開けられても、それが不思議に心地よかったりと、主人公の心の動きが、手にとる様に理解できました。
もう一つの話として忘れられないのは、母親とのかかわり。世の中にこの様な親が本当に存在するのかと、少し違和感を覚えました。苗字が何回も変わったり、これは筆者の体験なのでしょうか?
ただ、時間の流れがやや単調すぎて、所謂、話のクライマックス?山?って箇所を見つける事ができ -
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Posted by ブクログ
父親を亡くし、孤独な夜の寂しさと闘ってきた隼太に歯科医師をしている新しい父、優ちゃんがやってくる。
優しいけど、時々人が変わったように隼太に暴力を振るう優ちゃん。
それでも隼太はそんな優ちゃんを必要とし、優ちゃんがキレずに済むように本を読んで勉強したり食事を考えたりする。
優ちゃんもキレてしまう自分が許せずにいる。
ふたりの努力でなんとか暴力は振るわずに済む日々が続くものの、母親にバレてしまい、ふたりは離れ離れに。
虐待が行われるその奥に、もっと深い問題が潜んでいるのが恐ろしかった。
「善」と「悪」の複雑な絡まり合いは難しい問題として考えさせられた。