瀬尾まいこのレビュー一覧
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瀬尾まいこさん、2作目。1作目は「花曇りの向こう(光村図書 中学国語1)」。だから「ちゃんと」発行された作品は、これが初です。瀬尾さんが大阪の方だからか、本作も「赤ちゃん」相手でも突っ込む突っ込む(笑)。キャラクターに合わせた粗雑な言葉遣いもあるけれど、汚くない。むしろあったかい。
展開としては、私が高齢出産でヘトヘトの上に、我が子の食が細くて苦労した経験もあって、「こんなに都合よくいかないって」「この頃は楽しいよりも大変だったな」と思った(私の母…我が子にとっては祖母が「親と違って責任がないから、孫は何しても可愛い」と言っていたのを思い出す)し、最後の手紙のくだりは出しゃばったかなと思うけど -
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中学3年生の駅伝に向けたお話。6人のランナーが各章で主人公となり、それぞれの性格、考えが、他人からではとてもそうに思えないそれぞれの悩みが描かれていて面白い。星4つに近い評点とさせていただいた。星4つにならなかったのは、各章で必ず登場する桝井くんが、最終章で主人公となってその悩みを吐露するのだが、それが少し物足りなさを感じてしまったからかもしれない。意外性なのが渡部くんの章、で意外な素顔が、最初読み始めた時には思いもよらず、魅力的に描かれていた。そう思うと、設樂くん、俊介、ジローの章も良く、全体的にとても面白かった。高校生でなく中学時代を描いているのが良い。やはり4点評価にすべきでしょうか笑
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久し振りの瀬尾 まいこ作品。少ししか一緒にいられない二人。あまりにも短い、ぼくらの夏休みが始まるという帯文から、勝手に何らかの事情で引っ越ししてしまう仲の良い友達を描いた話しかなぁと思っていたら、全く予想していなかった話しで、個人的には余り刺さりませんでした❗️
瀬尾 まいこさんの特有の温かな雰囲気が作品に出ているのは、『魅惑の極悪人ファイル』と『花曇りの向こう』の二作品で、全体的にとても惹かれる要素が少なかったせいか、200ページちょっとなのに、読み終えるのに2か月位掛かってしまいました❗️
次回はまだ未読で一番気になっている、『掬えば手には』にチャレンジしたいと思います❗️ -
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タイトル通り、まさに青春100連発な内容。
大阪の下町にある庶民的な中華料理店『戸村飯店』
息子である兄のヘイスケと弟のコウスケ。
見た目も性格もまったく異なる二人は、
同じ部屋で暮らしながらもほとんど会話を交わさず、
互いに距離を感じていた。
兄のヘイスケは、小説家になるという名目で東京へ上京、
弟のコウスケは店を継ぐ決意を胸に高校生活を送る。
離れて暮らすようになったことで、兄弟は少しずつ互いの存在を意識し始める。
東京での新たな出会いと生活に大阪での奮闘。
それぞれの場所で、自分の不器用さや劣等感、
家族への思いと向き合いながら、少しずつ心の距離を縮めていく。
といった内容。
20歳 -
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『夏の体温』小児病棟に長期入院しているぼくが、検査入院してきた同い年の男の子と友達になる。『魅惑の極悪人ファイル』大学入学と同時に小説家デビューできたデブでブスな女の子が、取材と称してストブラ(ストマックブラック=腹黒い)と呼ばれる男の子を紹介してもらう。『花曇りの向こう』転校の多い男の子が、新しい中学校で友達をつくろうとする。
「本当の友達? それって何?」「たとえば、いざという時に助けてくれるというか、気持ちをわかろうとしてくれているというか、本当の姿を知ってくれているというか」(『魅惑の極悪人ファイル』より)
友達、がテーマの三編。友達って、ほんと、人間が生きるのにつきまとってくる永 -
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9月に入ったのに、暑い。
この一冊も積ん読で、夏に読んでしまいたかった一冊。
夏の体温。。
外は暑いと言うことが解らなくなるくらい病院の中にいる主人公は鬱々している。そこに、同い年くらいの子が入院してきて。少しだけの期間であるがかけがえのない出会いになる。
きっと、この2人大人になっても仲良しなんだろうな。この入院期間が笑い飛ばせる未来が、有るといいな。
(私も子供の頃夏の終わりに少しだけ入院した時に、一緒にお話し相手になってくれた長期入院していた女の子がいた。その後、大人になって親友のお姉さんと知り、付き合いは続いている
)
魅惑の極悪人ファイル。。
これ、いい(笑)
ちっとも極悪人でない、