瀬尾まいこのレビュー一覧
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16歳のヤンキー男子高校生が夏休みの1ヵ月、日中の間友人の1歳の娘面倒をみるバイトを頼まれる。
受ける方も頼む方も何考えてるのだと思う。読んだあともそう思う。
けど世の中にはそこまで切羽詰まって子育てをしている人もいるんだろう。
1歳と高校生の1ヵ月。
それは1歳のほうが成長分かりやすい。
けど高校生もまだまだ大人になる途中。
この1ヵ月で彼が得られたものはきっと人生でかけがえないものになったんだろうな。
いつか、ふたりの何年後かをまた読みたい。
まったく気がつかずに読んでいたけど、主人公の高校生太田は同著者の「あと少し、もう少し」に出てきていた。これは再読必須か。 -
Posted by ブクログ
シングルマザーの美空と4歳の娘ひかり、周囲の優しい人々(一部そうでない人もいるけれど)が紡ぐ愛の物語。瀬尾さんらしい温かい光のストーリーに本当に癒やされた。子供の話には弱いので何度も涙ぐみながら聴きました。
瀬尾さんの話は『夜明けのすべて』『夏の体温』に続いて3作目でした。いつもいつも、希望を持てるストーリーをありがとうございます。
子育て中の身として共感する部分ばかりでした。無償の愛を貰っているのは親の方だし、親の方こそ子供に育ててもらうんですよね。そして周りの人たちの優しさに生かされる。
この小説にも出てきたけど、瀬尾さんの小説には時々小児病棟が舞台になっているものがあり、その解像度 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読みやすい。
母親、子供を育てた経験がある人が読むとまた感じ方は変わるんだろうなと思う
苦しい時に声を掛けてくれる人が居て、支えてくれる人が居て作中では子供に何もしてあげられてないと苦悩してる描写があるけど、実際仕事もあって義実家との関係も良好なシングルマザーは幸せ者だなと思ってしまった。
子供も育てていく親にとってもこういう社会であったら良いし、幸せに生きて欲しいと思う気持ちも本心ではあるけど理想論とか、綺麗事に感じる側面もあった。
美空と母のやりとりはとにかく重く憂鬱になるけれど、これもまたリアルな現実だと思う。
子供にとってどんな母親であれやっぱり特別で、幼少期の楽しかったことも嫌だった -
Posted by ブクログ
ネタバレおもしろかった!2時間くらいで一気に読んでしまった!
初めは、エスパー…?そういう感じ?と思ったけど、実際は本当に心が読めるわけじゃなくて、その人がどう思ってるのか、その人の気持ちを汲み取る力に長けてるっていうことなんだなと思って、納得した。でも、その力は特別なものじゃなくて、梨木だけじゃなくて河野さんも、実は大竹さんも持ってるものなのかも。
途中、秋音の部分で現実離れした話が挟まり、その部分は、おやおや…と思ったけれど、、、でも、常盤さんの重荷が軽くなったようで良かったな。
梨木は、自分に特別な能力を求めていて、家族は特別な特技のない自分に呆れているとか、期待が苦しいと思っているけど、私は、 -
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ネタバレわたしの好みではなかった。
この作品は「血縁関係がなくても、愛情を注ぎ注がれ家族になれる」という美談として扱われている。しかしわたしには、ただ大人の都合に子どもが振り回されて、本来はもっと子どもらしくいられたはずの時代に、大人にならざるを得なかった少女の話であるように思えてならない。
それを、綺麗に綺麗に表面をやすりで削って、摩擦のない状態に整えた感じ。
違和感があっていけ好かない。
p.315
「梨花が言ってた。優子ちゃんの母親になってから明日が二つになったって」
「明日が二つ?」
「そう。自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日が、やってくるんだって。親になるって、未来 -
Posted by ブクログ
美空の母親は明確に悪役キャラの設定であるのでそれは仕方ないとして、その母親の機嫌を伺い続ける美空のありさまには苛立つばかりだった。まだ幼い娘のひかりは美空とはまるで対極的にどこまでも真っ直ぐであり、日々着実に成長している。それはもちろん美空が懸命に母親の務めを果たしているからこそであるが、美空の思い切りの無さにはもどかしさばかりが募っていたのが読書としての自分の正直な思いだ。しかし終盤、美空はそれまで踏み出せなかった一歩を踏み出した。ひかりほどの著しい速度でではないが、母親として人間として、美空も成長していた。その姿を称賛でき、読書としての自分はようやく長いトンネルから抜け出たかのごとくこの物