瀬尾まいこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
幾つかの複雑なテーマが同時進行するのだけど、未消化なことに「じゃあ扱うなよ」って感じるのではなく、ああ、生きていたらこういう、のっぴきならないことに出会うんだよな、と腑に落ちた、不思議な一冊だった。
個人的には、毒親の所が刺さった。
自分の親だし、自分を育ててくれたわけだし、その人を毒親と呼ぶのは勇気の要ることなのかもしれない。
何より、娘である美空自身が、そうは思っていなかった。
けれど周囲に、それはハラスメントだ、洗脳されている、と言われて、もう一度、母娘のあり方を振り返っていく。
美空が娘のひかりに接するようには、接してはもらえなかった日々を、思い出して適切な距離を取っていく。
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Posted by ブクログ
2022/01/30
初めて、本よりも映画の方が良いなと思えた気がする。
本もめちゃくちゃいいけど、個人的には映画の方がもっとよかった。
映画を見てからあんまり時間が経ってないから結末もしっかり覚えてるし頭の中で映画が進んでいくけど、やっぱり感動するところは同じで、優子がバージンロードを一緒に歩くのは森宮さんてところ。
本にも書いてあったけど、優子はいっぱい親が代わって生活が変わって苗字が3回も変わったから家族に対して少し距離を置くと言うか冷静になるというか、家族大好きっていうわたしみたいな気持ちはなかったんやと思う。好きよりも感謝。日々わたしを育ててくれて、疲れてるのにご飯作ってくれて、わ -
Posted by ブクログ
読み始めた時は母娘の強い繋がりにスポットを当てたお話なのかな?と思ったけど、そうではなかった。親子じゃない、血が繋がっていなくても親戚だろうとそうでなくても、一人ひとりの幸せを願うことができる優しい関係と繋がりは築くことができるんだなあと思った。
ハートカバーで結構なページ数、読むの時間かかるかな?と思いきや、美空とひかり、颯斗たちの会話がたくさんあってさくさく読みやすかった。みんなの会話が凄く温かくて微笑ましかった~。
最終的には美空がちゃんとくそはばあ(颯斗談)に自分の気持ちを伝えて区切りをつけることができて、心から安堵した。。今の自分は幸せ。長年ずっと母親との関係に苦しんで縛られてきたぶ -
Posted by ブクログ
読み出したら止まらない瀬尾先生の本。順不同で4冊目になる。最初に瀬尾先生のを読んだ時はいびつ?な家族構成に戸惑いながら、それでも途中から面白くて止められず、寝不足になっていたが、いまも止まらないが、本作品は短編3話なので助かった笑。今回はどんな家族の話だろう、もうネタは尽きたかなと思うと、こんな話もあるのかと驚きを通り越して感動すらする。本作品は現代小説で、金持ちでも貧乏でもなく一般的なよくある人物で、主人公だけでなく周囲にいる人たちの綿密な性格描写や食事シーン、決してハラハラする展開はないのに先が読めないストーリー展開で、疲れた時でもすんなり入り込める作品だ。読んだ後、為になった、気付きがあ