瀬尾まいこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ以前から気になっていて、夏の文庫フェアで購入したもの。瀬尾さんの作品を読むのはたぶんこれが2作目。サクッと読めた。
表題作の『おしまいのデート』は、切なさを含みながらも希望の兆しが見えるラストで良かった。祖父から新しい弟へ、関係性のバトンが無事に引き継がれたんだな、と思う。
一番良かったのは『ドッグシェア』。こんなふうに、お互いに「え?」って思う部分も受け入れて楽しめる関係性に憧れる。同棲とか結婚はこういうのを乗り越えていくことなんだなーと感じた。(内村君が素直に謝れるいい子だから成り立っていたのかもしれないけど)
解説で、瀬尾さんの作品は「薬膳スープのよう」と喩えられていたけど、いまの自分にはその優しい味がちょっと物足りなかったのかもしれない。可もなく不可もなく、という読後感だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレどんな過去があっても、大竹さんの態度や口の悪さを、肯定はできない。でも、その背後にあるものを知るのと、知らないのとでは、ぜんぜん違う。
p107
「梨木君は、自分がどう見えるかより、相手の気持ちを感じ取って進むことを選べる人だよ。その場で変わる空気なんかじゃなくて、人の気持ちを読んでくれる人」p181
自分ですら気づかないところで、誰かがぼくのことを見ているんだ。p291
どんな人でも経験や感じてることはあって、他人からそれは見えないから表面的なものだけで判断することになってしまう。
関わる人で少しずつ人は変わっていくんだと思う。
私はそういう価値観を持っているからこの小説を読んで、嬉しく感じた
真剣に向き合うこと、想いを伝えること、相手のことを考え思うこと、大切にしていきたい
常磐さんの抱えてたものはなんとなく途中から予想できてしまったからもう少しわーー!ってなりたかった -
Posted by ブクログ
ネタバレ大学時代の友人の実家が、大阪の中華料理屋で何度か食べに行かせてもらったのを思い出した。とてもおいしくてあったかいお店だった。
ヘイスケ・コウスケ兄弟二人ともいい子たち。兄、阪神タイガースには興味ないけど本当は野球に興味あったのに、クリスマスプレゼントがサッカーボールだったのくだり、ちょっとせつない。
東京に出た兄がアリさんと付き合いだすところがいきなり!?に感じた。そして意外と早く実家に戻るんだ!と。弟が、高32学期の3者面談でいきなり家業を継ぐことを否定され大学受験をするというドタバタ展開もツッコみどころ多すぎて。
瀬尾まいこさん、読みやすいんだけどそこまで私ははまらない。なんでかなぁ。 -
Posted by ブクログ
瀬尾まいこさんは、『そして、バトンは渡された』『あと少し、もう少し』に続いて3作目です。
1作目で大変感動したため、他の作品も読んでみようと2作目、3作目と手に取りましたが、あまりに作風が違っていて、びっくりしました。良作なのですが、読む順番が逆だったら、2作目、3作目はなかったかもしれません。
題名の「戸村飯店」は、大阪の住之江にある町中華です。私の町中華のイメージは、あまり綺麗とはいえない店で、壁には短冊に書かれた青椒肉絲、麻婆豆腐、酢豚、炒飯、餃子などの定番メニューが並び、何を頼んでも、某有名牛丼チェーンの「早い・安い・うまい」が味わえる店です。
私は小・中・高と住之江の隣の住吉で学び、仕事で2年ほど東京(偶然にも住吉)に住んだ経験もあります。そのため、大阪と東京の違いが描かれる場面には懐かしさを覚え、最後までほっとした気持ちで読むことができました。
4作目はどうでしょうか。今から楽しみです。