瀬尾まいこのレビュー一覧

  • 戸村飯店 青春100連発

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    瀬尾まいこさんは、『そして、バトンは渡された』『あと少し、もう少し』に続いて3作目です。
    1作目で大変感動したため、他の作品も読んでみようと2作目、3作目と手に取りましたが、あまりに作風が違っていて、びっくりしました。良作なのですが、読む順番が逆だったら、2作目、3作目はなかったかもしれません。
    題名の「戸村飯店」は、大阪の住之江にある町中華です。私の町中華のイメージは、あまり綺麗とはいえない店で、壁には短冊に書かれた青椒肉絲、麻婆豆腐、酢豚、炒飯、餃子などの定番メニューが並び、何を頼んでも、某有名牛丼チェーンの「早い・安い・うまい」が味わえる店です。
    私は小・中・高と住之江の隣の住吉で学び、仕事で2年ほど東京(偶然にも住吉)に住んだ経験もあります。そのため、大阪と東京の違いが描かれる場面には懐かしさを覚え、最後までほっとした気持ちで読むことができました。
    4作目はどうでしょうか。今から楽しみです。

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    2026年08月24日
  • 僕らのごはんは明日で待ってる

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    1日で読み切りました!
    突然ですが、作中の台詞。
    「それどころかだれも不幸にならない小説もあるんだよ。世の中はちゃんと幸せだからな」
    が刺さって抜け出せない………。
    瀬尾まいこさん、あなたの作品のことだと思います。
    いつもちゃんと幸せを届けてくれる優しい作品ばかり、ありがとうございます……。
    小春と亮太の、温度感が心地よいなと思った。
    亮太が一人旅に行った先でのお話も好きだった。
    病院で出会った、山崎さんも好き。
    明日のご飯が楽しみでいられるって幸せなこと!
    淡々とした物語ですが、優しさもたっぷりで、読めて良かった小説です。

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    2026年08月23日
  • 掬えば手には

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    人の気持ちを察して、迷わず手を差し伸べられる人。
    このお話の主人公は、そんな人。

    口が悪く、人が寄りつかない店長や、誰に対してもそっけなく心を閉ざしているバイトの常盤さん。
    正直、他の人ならあえて関わろうとはしないだろう相手。
    だけど、相手の表面的な部分にとらわれず、きちんとその人自身を見ようとする主人公の姿が素敵だった。

    私自身、人間関係の中で小さなことが気になったり、何気ない相手の反応を気にしてしまったりする。
    だけど、この主人公のように周りからの目を気にせず、一人ひとりとまっすぐ向き合えたら、どれだけいいだろう。

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    2026年08月23日
  • おしまいのデート

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    中学3年女子と祖父、元不良と教師、仲良くなかった同級生、バツイチOLと大学生、園児と保育士。暖かくも切な5つのデートを瑞々しくか描いた短編集。

    3編まではとても良かった。
    とくに元不良と教師の『ランクアップ丼』はとても良かった。
    あったかい先生だし、素直な不良だったし、卒業しても心配してくれる先生に恩を返そうと頑張る元不良。1ヶ月に一度のたまご丼はきっと美味しかっただろうなぁと想像する。

    短編集なので読みやすくちょっとした合間に読めて良かった。
    最後の2編はちょっとうーん、という感じがあったので星は3つかな。

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    2026年08月23日
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)

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     内容も前知識無しで読んだ。どういう話になっていくのだろう読むと延々とヤンキー高校生の子守りの話で、結末がずっと見えない。和音とどうにかなるんだろうか?とか。
     読み終わると、中3の駅伝で何かを掴みかけ挫折した16歳の金髪の青年の心の再生物語だった。
     鈴香の祖父母に写真と干支手紙を送ったり、太田君、いい子だ。この先が未来に繋がっていることに目覚めたひと夏、爽やかだった。

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    2026年08月21日
  • おしまいのデート

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    ネタバレ

    初めて瀬尾まいこの本を読んだ気がするけど
    非常に読みやすかった
    短編集だったのもあるからですかね

    上じいとの話と、じいちゃんとの話がよかった
    最後の話はあまり共感できず

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    2026年08月21日
  • 春、戻る

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    2025.4.10
    ★3.4

    結婚準備を進めるさくらの前に、見ず知らずの「兄」と名乗る男の子が現れる。最初は戸惑うけれど、距離が縮まるうちに、私はその正体を思い出す。封印していた過去の挫折経験とともに。


    突然兄と名乗る自分より年下の男の子の存在が不思議で、現実離れしたファンタジーみが強いお話だなっと思ってたけど、だんだんさくらの過去とその男の子との関係が明かされていって、その答えがすごく暖かかった。
    過去の自分と向き合って前を向く姿は、心揺さぶられるものがあったし、さくらの周りの人たちのあたたかさがすごく素敵だった。

    #さとの本棚

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    2026年08月20日
  • 強運の持ち主

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    占い好きな人が読めば、それなりに面白く読めるかもしれない。結局は自分次第と思っているので占いは信じていないけれど、この話も結局そーいう事なんじゃない?と作者も思ってる気がする

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    2026年08月18日
  • 強運の持ち主

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    ほっこりする。一つの判断材料で決断せず、自分自身の直感を信じることも大事。でも時には占いなんかで一喜一憂するのもいいかも。

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    2026年08月17日
  • 夏の体温

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    お話3つとも、主人公と1人の登場人物との数日間のお話だった。それぞれよくある場面なんだけれど、主人公もその相手の登場人物も、人を決して否定せず、俯瞰して見られるのがすごいと思った。それぞれ小学生、大学生、中学生と学生なのに…いや、年齢なんて関係ないのかもしれない。私もそんな人間になりたいと思う。

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    2026年08月11日
  • 掬えば手には

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    後になるほど、どんどん梨木くんの周りの人たちの温かさだったり面白さに引き込まれていく

    バイト先の関係性がどんどん変わっていくのも
    あったかいなって思った

    梨木くんは自分は秀でた才能がなくて平凡だって落ち込んでたけど、人の良さは結果に表せないものにもきっとあるって思った

    あと他の人のことばっかりで、自分を疎かにしちゃうところや自分のことをあまり話さないところは自分にも重なることがあってハッとした

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    2026年08月10日
  • おしまいのデート

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    ネタバレ

    5つのさまざまな「デート」を描いた短編集。孫娘と祖父、元不良男と老教師、男子高校生ふたり、バツイチOLと大学生バイト、園児と保育士、それぞれのデートの話。
    どの話も瀬尾まいこらしく、最後はあたたかい気持ちになれる話だった。瀬尾まいこ、めちゃくちゃ感動する!というよりか、じんわりあたたかくなれる。
    特に不良男と老教師の「ランクアップ丼」の話が好きだった。結局人が死んでしまう話に弱い。でもこういうお涙頂戴展開を読んでも冷笑せずにしっかり感動できる自分でよかったなとも思う。上じいと三好の関係値がよかった。
    バツイチOLと大学生の「ドッグシェア」も、変に恋愛っぽい雰囲気にならずよかった。

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    2026年08月07日
  • 春、戻る

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    あったかい気持ちになりたいなら、の瀬尾まいこ。
    今回はちょっと突飛なお話。
    12個年下のお兄さんが突然現れる(が、ファンタジーではない)。
    謎が解かれるのは本当に終盤でちょっとモヤモヤするも、いつも通りの温かさ。

    なにより、周辺人物がだいたい鷹揚で、度量が深く、どっしりしてる。多くを聞かずとも相手を信頼し、信じることができる大きな人たち(憧れる。。。)。
    その人物像に、いつも癒されるのかもしれません。

    そんな人物に、なりたいものです。

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    2026年08月07日
  • 夜明けのすべて

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    「夜明けの直前が一番暗い」と、よく見聞きするフレーズですが、タレントさんの言った「白は200色ある」とかではないが、ココロの夜、闇、谷、底…は、200どころか、何千、何万色とあって、時間の経過も千差万別なんだろう。誰にもぽっと柔らかく優しい光が差す、もしくは注がれる世界であって欲しい。

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    2026年08月02日
  • 温室デイズ

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    題材としてはかなり苦手。
    いじめ、学級崩壊、暴力、、、かなり重い話だけども瀬尾さんが描くからこその優しさもあった。
    それでも結構読んでいてきつかった。
    みちると優子の頑張りで起きた奇跡はある。
    でもあまりにも途中のクラスメイトの言動だったり、教師の役に立たなさとか、これって本当に中学の教室で起きていることなの??
    温室ってそういうことか、と思いつつも
    正直社会だってほぼ温室だぞっとなった。
    むしろ社会の方が生ぬるいのでは〜〜〜環境による?
    優子や斉藤くんみたいな子ばかりならいいのにね。
    みちるは小学生のときのことが……あったのでどうしても好きにはなれなかった……

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    2026年08月02日
  • わたしの名店

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    実在の店について語られているから、ガイドブックにもなっています。

    書き手28名の中には物書きが本職の人もそうではない人も。中にはちょっと鼻につくなぁって感じであまり好きになれない人もいるけれど、総じて楽しい。

    余談ですが、数日前に『仮面ライダーゼッツ』でイカつ過ぎるミムラを見たばかりだったので、書き手の中に彼女の名前を見つけたときには笑ってしまった。ごめんなさい。

    私は大の酒好きゆえ、ついお酒の章に目が行きつつも、酒だけじゃアカン、美味しいものも食べたい。ほかの章との合わせ技で存分に楽しませてもらいました。

    コロナ下でアルコールの提供禁止になったとき、ノンアルコールの一人呑みじゃやっぱり酔えんのよと思いながらも、おかげで読書が捗ったことを思い出します。

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    2026年08月02日
  • 温室デイズ

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    学校って行かないといけないものという認識だった私。必ずしも行くことが正解でないことを教えてくれました。自分が壊れる前に自分のことを守ってくれる人がいる時だけなど少し心が楽になりました。これは社会人になった今、職場でも言える気がします。

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    2026年08月02日
  • 本屋さんのある街で

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    街の書店で働く人たちの、仕事の裏側や業界事情、お客さんとの交流を知ることができる5つのストーリーです。5人の作家さんそれぞれの書く文章や物語の雰囲気を楽しむことができます。
    個人的に、凪良ゆうさんと三浦しをんさんの章が気に入りました。どちらの作家さんも過去に読んだことがなかった為、次の本探しの参考にもなりました。

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    2026年09月21日
  • 天国はまだ遠く

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    ネタバレ

    2026/07/19

    瀬尾まいこ氏の本を読むのは初めてだったが、勝手に作品に対してやわらかくて、生きていく希望があるような作品の印象を持っていた。

    今回、人から勧められてこの本を読んだが、物語のスタートがセンセーショナルなわりに、進行は穏やか、円滑に読み進められる起伏がある揺蕩う波のような内容だった。
    穏やかさというのは退屈さを生むが、「一度死んでいるはずだった」ことで、もう一度、ゆっくりと自分と向き合うための充電期間には、それがなかった。

    五感で「味わう」ということが生きることに向いている人が、そこを働かせることなく一度死んでしまった話なのだろう、と思う。再生の話であり、回復の話であり、営みの話でもある。

    主人公のアパートでの生活が、きっと向いている人もいる。しかし、無機質な「生きていない」暮らしでは、主人公は生きる希望すら無くしてしまうほど消耗していた。好きなことも、味わうことも、自分に向いている生活が行えない。それを自覚できない。

    自分に合った息継ぎができないと、苦しくなってしまうのは当然のことで、彼女は民宿での21日間によって、自分なりの息継ぎの仕方を思い出す。文字通り「生活」できていたからなのだろう。
    それでも、彼女にとっての天国というのを、一度死んだ身だからこそ、彼女は享受しきれなかった。

    p5-l2
    一度切ろうと思ったものを引き延ばすのには力がいる。

    はじめの主人公の言葉は、本当だった。一度切ろうと思ったものを引き延ばす力を、主人公は田村とあの土地によって蓄えることができた。別れというのは切なかったが、続けたいと思ったものを断ち切るのにも力がいる。

    主人公はその力も、この21日間で手に入れたのだろう。だからこそ、もう一度海に出ることができたのだと、私は感じた。

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    2026年07月30日
  • おしまいのデート

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    私が1番好きだったのは
    「ドッグシェア」

    それぞれ異なる2人が補い合って捨て犬を見守る話
    得意なものと不得意なもの
    知ってることと知らないことがうまくハマってて

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    2026年07月30日