瀬尾まいこのレビュー一覧
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友達ができる瞬間を描いた3篇の短編集。年齢が上がるほど友達を作るのは難しくなるよなって思ってたけど、作者自身のあとがきによると年齢は関係ないらしいです。強い人ですね。
「夏の体温」
「ちびまる子ちゃん」は小3で大人びててシニカルな女の子だった。性差で考えちゃいけないらしいけど、やっぱり体感として、小3くらいの男の子はおバカで単純で、「ちびまる子ちゃん」の主人公は女の子じゃなきゃ成り立たなかったなと思う。しかしながら、本作の主人公瑛ちゃんは大人びててシニカルな小3の男の子。特殊な環境が否応無く子供を早熟させるのだとするとちょっと悲しいなと思った。
「魅惑の極悪人ファイル」
「そして、バトンは渡された」を僕は「怖い小説だな」と読んだのだが、映画版は良い人ばかりが登場する物語に変容されていた。本作は「あんたの小説は良い人しか登場しない」と批判された女子大生作家が主人公。作者の瀬尾まいこさんは何か思うところがあったのでしょうか?結局この作品も良い人しか登場しないのだが、それでも面白かったです。ストブラと友達になりたいな。あ、でも彼女取られちゃうか。
「花曇りの向こう」
10ページ足らずの小品。何でもないことから友達ができる素敵な作品。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ結婚を控えた36歳のさくらの前に、突然「兄」と名乗る年下の青年が現れる。記憶も名前も一致せず不思議な彼は、さくらの過去を深く知っている様子。やがて封じていた記憶が甦り、彼との関係と自分自身の心の傷に向き合っていく物語。
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不思議なお話だった気がします。
このどう見ても年下の「兄」なる人。主人公のさくらは彼をあやしがりつつも受け入れる。それも驚きですが、さくらの婚約者やその両親、果てはさくらの妹までもが「兄」を自然と受け入れる。
私も、悪意も衒いもなく、そうやって他人をおおらかに受け入れられたらいいなあという漠たる願望はありますが、そうそう簡単に変われる年でもなく、自分だったらすぐ警察に通報だろうな、とか夢も希望もないことを考えてしまいました。
もちろん主人公さくらも「兄」なる人の調子の良さの裏に心の傷・やわらかで繊細な部分を察知したからこそ、つかず離れずの態度を取れたのだとは思います。
でそんな勘繰りを敷衍すれば、さくらの婚約者「団子屋」、そしてさくらの妹すみれも、きっと「他人事」として面白おかしく事態を眺めていただけかもしれません。
なんて書いたらとても冷たい人たちのお話になってしまいますが。
なお、結末ではさくらは自分で蓋をしていた心の傷を再度認識するという、一種のカタルシスを経験し、その後結婚に臨むというストーリーであります。
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ということで久しぶりの瀬尾作品でした。
やや捉えどころのないお話に感じました。それにしても、やはり小学校の先生、それも他県からやってくると大変なのですかね。
人を率いるお仕事をされる方にはつくづく敬服いたします。 -
Posted by ブクログ
【三浦しをん、西加奈子、中江有里、美村里江、宇垣美里、清水由美、山田ルイ53世、塩谷舞、稲垣えみ子、道尾秀介、ジェーン・スー、岡崎琢磨、バービー、朝井リョウ、瀬尾まいこ、佐藤雫、清水ミチコ、あさのますみ、畠中恵、はるな檸檬、小川糸、久住昌之、川内有緒、澤村伊智、朱野帰子、最相葉月、藤岡陽子、森見登美彦】
という顔ぶれの方々が、それぞれ"自身が名店だと思うお店"を紹介している一冊。その店はもちろん実在する店。(現在、閉店してる可能性はある)
いやー、なんか人が好きなお店っていいやんね。好きって必ずしも「ここのこれが絶品!」っていうだけじゃなくって、別に特別美味しくなくても好きってこともあると思うし、そういう好きになったエピソードも沢山書かれてあって「なんかええなぁー」ってなったし「俺ならどこの何を紹介するかなー?」とか考えながら読んでた。
ただ、残念…と言ったらちょっと言葉が重いかもしれないけど、どうしてもみなさんお住まいの関係で東京のお店が多かったように思うから大阪の店もあったらなーとは思った。だって実際行ってみたいやん。
だから、各都道府県版のわたしの名店を出版するってどう?いや、そうしたら北海道とか広すぎて行けない店多数になっちゃうから、各市町村のわたしの名店を出しましょ!